「私がクズなのは島根にいるせい!」
え、自覚あり?なのに何その変な自信は笑 でもハマったことには一直線なヒロインが推せる笑
高校演劇では神童と呼ばれたひかり(桜庭ななみ)も、28歳の今はスーパーでちんたらバイトし
「あの時東京に行ってたら〜」
とifに縋るクズ。妹(綿谷優和)や昔の仲間(いちえ)はまた演劇を勧めてくるが、島根でしても意味がないと言うばかり。
そこで入った「みせや」のマスター(佐野史郎)にいつものくだを巻けば、じゃあ別の人生を覗けますよと勧められたのが不思議なマシン!これでキラキラ東京暮らしでアカデミー賞取ってる姿が……見られない!
最初のデキ婚人生が悔しくて、一回一万円に貯金を注ぎ込むも、どれも地味!地元!なんなら人間じゃ無い笑 シフト増やして通い詰め、やっと都会暮らしと思いきや首都だけど島根で!それでもバイト生活で……。
しかも上京を勝手に諦めたのは自分で、親は反対してなかったと思い出させられひかるのライフはゼロです!
そこからずっと避けてた劇団に連れて行かれ、短いセリフすらまともに読めなくて。でもそれぞれに悩みを抱えた、年もバラバラなメンバーはまた来てと言ってくれて。
この起承転結の「転」こそがそりゃ物語の肝で、突飛なマルチバースの「承」無くたっていいのかもしれませんが、でも他のどんなシチェーションなら「島根のせい!」にしていたひかりの鼻っ柱をこんなに折れたのか、想像もつきませんわ〜
そして勿論、演劇にハマり直したひかりは「みせや」のマスターにも公演のチラシを渡しに行くんですよ。でもマシンには乗らない。もう他の人生には興味なし! ←あの店が見つからなかった、とならないところが斬新では?
大好評の公演後、
「東京の評論家に見せたい!」
と褒めたつもりの業界人に
「あんたが島根にくるだわ!って言っちょいて下さい」
と笑うひかり、頑張れ!
「ギャートルズ」のエンディング♪なんにもないなんにもない♪や隕石のの使われ方も印象的。
法事パン、ひも落とし(=七五三?)やデートスポットらしき場所などなどケンミンショーで取り上げそうな島根ワードを調べるのも楽しかったです!