ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

名建築で昼食を

「名建築で昼食を(2)」1、3☆☆☆

 大阪編!

 家を空ける友達(佐藤玲)の、ペットの亀の世話をする。
そんな理由と、有給消化とリモートワークという今時な組み合わせで何週間か大阪にいることになったヒロイン藤(池田エライザ)は、やはりちょうど大阪にいる師匠、植草(田口トモロヲ)と連絡をとっていつもの『乙女建築巡り&ランチ』を大阪でも楽しむのでした。素晴らしい。

 回が重なろうと、相変わらず2人の間には信頼と建築以外何もなくて心地よいです。なんなら中庭を挟んだ回廊の右と左、ランチのテーブルでも4人席の斜向かい、とかなり距離(物理)のある関係のままふとこぼれた愚痴に応えてくれる人生の先輩。いいですねえ。
 前作の、カフェ開業計画のような自分のことですらない。立ち回りの下手な同級生の心配。そこに寄せられる植草の、思いもかけない視点。じゃあ自分は何で言って欲しかったんだろう……と1人ごちるヒロインと、偉そうなこと言っちゃったよと他所で照れる植草と。オジサンが偉ぶらないんですよねえ。そういえば、犬に吠えられてないや。大阪の犬どうした!
 前作の「原作」本が、本当にただの建築物紹介で、よくぞここからこんな素敵な2人を生み出したものだと感嘆したものです。今回もきっと同様でしょう。
あと東京で植草が通ってたのは渋いマスターがカウンターで珈琲出す店でしたが、大阪で通うのはレトロキッチュな喫茶店。関西弁のママさん(安奈淳てあの安奈淳?)がぐいぐいくる、そこにも土地柄が滲みますねえ。

 で建築は、1話が綿業会館。
3話は船場ビルディングと大阪農林会館。
会館系は、名前だけでも当時力のあった産業が偲ばれます。

 綿業会館は、贅を尽くしたゴージャス!予算城3つ分! 大阪の人口が東京より多く、綿の輸出は世界一、大阪が「東洋のマンチェスター」と呼ばれた大大阪時代の建物なんですってよ〜。泰山タイル!←タイル好き(^^)

 船場ビルディングは住居と商用スペースが混在。木の育つ中庭を囲む、明るい回廊!入り口は、馬車が入れる造りなんですよ。そう思ってみるのとただ通るのとでは大違いでしょうねえ。中庭の、木製煉瓦の床!年輪を見てみたいです。
 農林会館は、オフィス向け。階上から郵便を集める仕組みに、今は配線が入れられているw 戦争で、真鍮が供出された後の手すりの穴を「お化けみたいですね」とふざける藤。わあ、もうお化けにしか見えない〜!そして、どんな飾りがついていたんでしょう?

 2話は見逃しました〜。 Tver便利ですが、頼りすぎはダメですねえ。しまった、この前行った青い店の前に植草さんいるじゃん!!見たかったー
 

「名建築で昼食を スペシャル横浜編」☆☆☆☆

 うわー横浜って素敵(><)
そして物語も切なく、いいスペシャルでした。

 そういえば本編の最終回は書いてませんでしたっけw だって藤(池田エライザ)とお友達の喫茶店計画の頓挫は目に見えていた一方で、師匠と弟子2人の関係は深まりも壊れもせずに特に何もなかったですもん。
そこに新春スペシャル。
千晶さん(田口トモロヲ)の乙女建築ブログ更新も滞るなか、藤も仕事で忙しく、なんとなく疎遠になっていた2人。久しぶりの名建築巡りのお誘いは藤の地元?の横浜だったのでした。
 神奈川県立図書館と音楽堂。またもやル・コルビジェの名を聞きながら巡る名建築。いやー素敵素敵、行ってみたいです。本シーズンの様にざっくり「東京」と広すぎるより訪ねやすそうですよね。

 楽しく語らいながらも、端々にいつになく歯切れ悪く思い出話を挟む千晶さん。横浜には人に会いに来た……会う筈だった……という彼の背を押し藤も馴染みのホテルニューグランドに向かうとそこで千晶さんを呼び止めたのは、藤も幾度もみかけた凜とした老婦人(加藤登紀子)で……。
どうやら千晶の父の恋人だったらしいその女性。貴方にこそ持っていて欲しいと設計図を取り出します。

疎遠な息子に言い出せずにいたけれど、お父さんはこの設計図を貴方に模型にして欲しかっただろう、と。故人らしきお父さんが、恋人と暮らすための家ではありましたが。それで何やらわだかまりが溶けたらしい千晶さん。帰宅後作り始めた模型は、その家なのでしょう。
 赦す。その相手はもういなくても。

 藤相手には、建築家の父親の素性は確か語っていなかった千晶さん。 でも老婦人がいつも抱いていた本はKOUJI UEKUSA。藤も分かっているでしょうに、水をむけられても気がつかなかったふり。いい間合いです。たまに何かのテーマで少し会って、少し話して。ちょっと心が軽くなる。良い仕事ができる。それでいいんですよね。
(お土産のお返し、をいつも持ってくる乙女な千晶さん。それも『持ってきた』と言いつつも、荷物になるから別れるまではずっと千晶さんが持っているんですよ。そんなところも本当に優しく気の付く育ちのいい人です。犬には嫌われていてもw)


最新コメント



   
   

ドラマのあらすじはこちらでね


にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
にほんブログ村

インパルス関連本

「蟻地獄」文庫

ちなみにじゃすみん「蟻地獄」評はこちら

「月の炎」絶賛発売中!

ちなみにじゃすみん「月の炎」評はこちら

カテゴリ別アーカイブ
  • ライブドアブログ