ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

吉田宗洋

「ポルノグラファー」最終回 ☆☆☆☆

 遺書じゃんw そんなメール受け取ったらそりゃ走りますよ。

 丁寧な謝罪と礼と離別の言葉に、全速力で駆けつけた木島先生(竹財輝之助)の家は空っぽで、戸惑い探し回る春彦(猪塚健太)をよそにふらりと帰ってきた先生。誤送信ですって、素直じゃないなあ。会いたかった、あれを見たら来てくれると思った、って言おうよorz

もう筆を折るという先生。実家に戻って農業を手伝うって、無理でしょう…(^^::::) でももっと無理なことをさらっとお願いする春彦なのです。


「最後に、俺のために何か書いてくれませんか」

スランプの人はきっと、楽しんで好きに書けとか読者のことは気にするなとか、腐る程言われて来たでしょうに、まさか真逆の「俺の抜けそうな小説とか」とピンポイント指定w 年上の人妻ものが好きだったっけ、剃毛とかマニアックで、と性癖をあげつらって嗤いながらも、段々と言葉に詰まる先生。書く前提での話が既に辛いでしょう。もう何年も一行も書けていないのに。君は酷いやつだ、と責めても「出来ますよ」と言ってくれる春彦に抱きとめられて。「書きたいんだ」と泣いた先生は、
「もっと、君のことを教えてくれないか」
と、ついに歩み寄りやっと結ばれる2人なのでした。
口づける先生の頰に光る涙のあとが美しくて、もう(><)

 すっかり片付いて何もなかったリビングに、2人でくるまれる布だけはあってGJでした(^^;;;;)  
「僕は嘘つきだけど、約束は守るよ」
と、見送るつもりの春彦を寝かしつけ、案の定起こさずに旅立ってしまう先生。そういうとこだぞ! でも、そちらを嘘にしてしまったからこそ、もっと大切で大きな約束の方を守れたのかも。

 半年後。本屋にひっそりと積まれている先生の本。
ということは、復帰作はかなりのハイペースで書けたじゃないですか! その前を通り過ぎてしまうことなく、しっかりと目に止めた就活中の春彦。すぐさま帰って読破した「愛欲のエクリチュール」エクリチュール=筆記。2人のあのひと夏の関係が作品に??さぞオーダー通りに抜け…たことでしょう(^^;;;;)
そして久住くんからの手紙を読む先生。でも問題はその先で、先生がちゃんと返信をくれて、会ってくれるのか、なのですが、さて。

 田舎で見せる穏やかな微笑みは、もうきっと大丈夫と思わせてくれました。幸せになってー。


 ところで日本語字幕で、城戸(吉田宗洋)が電話で「検本をしないのか」と言っていましたが。あれは「献本」ですよねえ。待っているだろう春彦に、作者から贈ってやればいいのに、と。その意見も一理ありますが、先生はきっと、本屋で見つけられないほど忘れられているなら、それでいい、ぐらい後ろ向きに思っていそうですからw  間をおかずに連絡があって、さぞ嬉しかったことでしょう。

「ポルノグラファー」5 ☆☆☆

 ついに、口述筆記が既存作だと気づいてしまった春彦(猪塚健太) 思い切って木島先生(竹財輝之助)にそれを指摘して。

あ、まだそれでも『焼き直し発表』の是非を問うてたんだ。まさか無駄仕事させられているとは思っていなかったんだorz  なのに、実は仕事の依頼はなかったという打ち明け話に、利き手の件や、春彦が書いた分は破って捨てたことまで畳み掛ける先生。酷い。

 殴りかかって、更にぶっ飛ばしてもいいだろうに逆に
「好きなんです」
ともたれかかってしまう春彦。可愛いじゃないですか!なのに素直じゃない先生はほら、
「それって僕とセックスしたいってこと?」
と茶化して濡れ場に持ち込んでしまいますよ。いつか嫌われるのが怖いからって、今原因を作らなくてもorz

作品を読破したと言われた時の先生の顔!嬉しかったんでしょう?
「あんな低俗なもの」
とやっと口にするときの震え声! 先生、素直になって~!

 この回の演出もいいですよねえ…。殴る瞬間は見せずにタイトルに。喘ぎ声が延々と続くんだろう場面の音声はあの切ないピアノ。部屋を荒らす先生の絶叫は無音で。声を出していた役者さんにとっては、使われないのかとなるかもしれませんけれど、作品全体の静かなトーンが好きです。
前回で印象的だったのは、春彦の足を止める踏切を通過する電車。かと思うと今回は、先生に襲われた後の涙を吹っ切るように、やってきた電車と並んで疾走する春彦。

 城戸(吉田宗洋)に会い、「干されている」とは、スランプで書けない先生がまた1つ重ねた嘘だと知って尚

「先生の官能小説、好きです」
と語る春彦。それが「先生が好きです」とイコールなだけに、城戸が今でもずっと好きだと先生の小説を評すのも、やはりそういうことなのかと。そこに若さで、
ズバッと切り込む春彦くん。自分だって先生とキスしたし!それ以上もしたし! たかがチェーンで引き返してしまう既婚で子持ちの旧友でなく、今は春彦こそが合鍵を持って走るぞ、先生の元へ。

 青春だわー 

「ポルノグラファー」3 ☆☆☆

 なんなんだ、あの二人。自分を買い出しに行かせて、今ごろ家で何を……

 ってところで腐女子並のBL妄想を繰り出す久住くん(猪塚健太) 純文学で食い詰めた木島(竹財輝之助)にエロ執筆を勧めた恩人、のはずの城(吉田宗洋)戸が妄想の中では、仕事と引き換えに木島を好き放題に犯す鬼畜編集にw 明かりもつけない隠微な部屋で、もう嫌だと懇願する先生を乱暴に扱い、あんなことやこんなこともー!ダメー! と、走って帰ったら普通に明るいキッチンで歓談してましたよ、って当たり前だ!飲み交わす話題は、学生時代の木島のモテっぷり。城戸も妻子持ちとも分かって、ゲイ妄想を反省する久住くんなのでした(^^;;;;;)


 しかし酔いつぶれた先生を寝室に連れて行く城戸の様子は、むしろ妄想セックスを超える『こいつらデキてる』感w 口づけでもしそうに抱きしめたまま、そおっと大事に横たえるところなんて、直視に堪えない!ほんと君ら何なん。そして、深入りするなと忠告されムッとする久住。俺のように振り回されないように、ですって。いったい何があったのか。
片付けに残って、酔っ払いの誘い「一緒に寝よう」を断れない。ああ、せっかく城戸が忠告したのに。「ここにいて」と甘えてるそれ、中年男なのに! ひとつベッドに顔を寄せて先生を見つめ続ける久住くん、絶対眠ってる、起きない、と唇を押し当ててみたら(鼻がつぶれて、いかにも不慣れw)
「ねえ、それだけ?」
と綺麗な手に顎を捕らえられ、長く深く熱い口づけを教えられて……暗転。

 朝にはいつもの冷笑する先生で、「覚えてない」「忘れて」と言うのです。ほらそれってお互いのため、何もなかったことになる魔法の呪文だよね。でも久住くんはどうしたいんでしょう。

 いやあ原作も該当部分まで読んで、セリフの生かされ具合や逆に実写ならではの口述映像化に感激しています。それに先生の家を一戸建てにして外の緑を入れることで、とても広がりが出ていますよね……映像美。あと夏のセミの声や、開け放った窓にカーテンが揺れている感も好き。 


「ポルノグラファー」2 ☆☆

 新登場の城戸(吉田宗洋)さんイケボ。久住と先生が二人とも声高めなので、城戸の低い声で3人の会話が締まりますね。

 すっかり妄想が癖になった久住くん(猪塚健太)、案の定先生(竹財輝之助)の

「口で、してあげる」
を脳内リピートw 女教師がいたあの教室を舞台に、抜かれちゃってます(久住くんの妄想の先生だから、左じゃ字がうまく書けないのw) もうエロ小説よりも木島先生本人をエロく感じちゃっているじゃないですか。ソファに並んでレコード鑑賞、音より横顔を盗み見てドキドキ。「そういう(正直な)とこ、好きだよ」と、思わせぶりな笑顔に生唾をゴクリw
 大学で友人(上田悠介)に、バイトの件をうちあけてみるとキショい爺さん扱い。まあ確かにw 音声認識ソフトでいいじゃんと言われても、先生は携帯もパソコンも持ってないアナログなんだよ。と、自ら逃げ道を潰していく久住くんです。
でも嘘つきな先生は携帯持ってましたよ。着信相手との口論で、初めて聞く先生の怒声。そう、君は先生のことを何も知らないのですよ。

 そして今夜も「無理よ、いやぁ……かっことじ」と口述筆記は続き、三点リーダーを2回打つときは指を二回コンコンなどと、二人の間のルールも仕上がってきている2週目。突如侵入してきた男は家の鍵を持っていて、編集者の城戸と紹介されます。三角巾で釣られた木島の腕に驚き、気遣っているのに邪険にされる城戸。それがまた二人の親密さを表すようで、おまけに常に顔が近い!
3人で飲もう、とお使いに出されたことが追い払われたようでイラつく久住。嫉妬ですよね。
「お前、左利き…」
と城戸が言いかけたことに気づかない程、平静さを失ったまま次回に続くw 1話30分で見やすいですが物足りない……!


「宮藤官九郎と遠藤憲一の 勉強させていただきます」1小栗旬 ☆☆☆

 同じセリフで役者を替えるとどうなるか。
名作、三谷幸喜「三番テーブルの客」(ちなみに弊レビューこちら)と同コンセプトでどうするのかと思ったら、なんと
『どうしても撮り直しが必要』
『でもその俳優は帰っちゃったから』

と、他の俳優はそのままでちょい出演の脇役だけ、居合わせた妙に豪華に差し替えられるのだそうですよ。しかもその部分は、長回し一発撮り!

 てなわけで撮影中ドラマの主役は日本一情にもろい刑事、諸井情(遠藤憲一)
現場にカタツムリの絵を残す連続殺人、エスカルゴ事件が手詰まりで、若手刑事田所(笠原秀幸)とともに獄中の連続殺人鬼ソンニバル(吉田宗洋 「羊たちの沈黙」ハンニバル・レクターさながらに拘束服に拘束マスク)に話を聞きに監獄に。ところが田所はレコーダ所持がばれて追い出され、一人になった諸井は『俺の感情を動かしてみろ』と言うソンニバルに、涙ながらに遺族のその後を語り、見事ヒントを引き出したのでした。

 はい、1話クランクアップ~おめでとうございま~す!
しかし田所役がレコーダを仕込んだ位置が台詞と逆だった、と判明し困るスタッフ。もう帰った俳優。納期は今日。ちょうどよく来た小栗旬w いやいやいやいや、小栗旬だから無理でしょ! そのまま放送したってポケットの左右なんて誰も気づかないですよ、せいぜいツイッタで「右?」「左じゃん?」と騒がれるぐらいでしょう?
 でもダメ元で頼んだら、案外気軽に引き受けてくれちゃう小栗旬w 『田所旬』として撮影に入り……呼称に妙なこだわりを発動、現場はぐっちゃぐちゃになっていくのでしたw

 ソンニバルさん、と呼ぶ諸井にダメ出し。自分たちの呼び合い方も、諸井田所では壁を感じると大騒ぎ。捜査はどうしたw あげくソンニバルの『諸井』の発音にまでケチをつけますが、諸井本人的には逆……って、どうでもいいでしょ。てかBLぽくない? そして犯行現場写真を探し、ごそごそする旬のスーツに諸井も手をいれてくすぐりっこになったりして、もうレコーダの位置どころじゃないじゃん、これBL?BLなの? どんな気持ちで見てりゃいいんですか。
ほらソンニバルさんも感情を問われて
「動きっぱなしです」ってw
でも面会時間は終了で、ヒントは教えてもらえませんでした。

 正直諸井が語った、亡き娘の部屋を片付けられない父の話なんて、その娘を殺したサイコパスが興味もつと思えなかったので。それより、刑事の痴話喧嘩の方がソンニバルも面白かったのでは。 ヒントくれたら良かったのにーw

 終演後、エンケン印の揃いのジャージで遠藤憲一とゲスト小栗旬にクドカンも混じってトークです。
ゲラなエンケンさん、笑わない様に必死だったそうですよ。そして、大河ドラマ「いだてん」の息抜きにこれを書いたと嘯くクドカン! 出演ゲストが決まってからそれぞれに当て書きしたそうですけど。台本もらった小栗旬、こう書かれちゃう自分て一体、とw 自信満々なのに変、人間として問題ある奴にされてますからねえ(^^;;;) 初対面の酒の席で怖かったそうで、そのせいですかねw

その他wowowHPのメイキングで面白かったのは、小栗旬が出演を頼まれるスタジオ場面で、絶対居ちゃいけない田所役がうっかり映ってしまってたところです。発覚して場内爆笑だったとか。もちろん撮り直し! 事実は脚本より奇なりでしたね(^^;;;)  そして次回は加藤諒と仲里依紗。なぜセットでw そしてゲラのエンケンさん、加藤諒の顔に耐えられるのかw これは楽しみです!

それだけに、日本語字幕がついててくれたらなー。

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