ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

吉瀬美智子

「うちの弁護士は手がかかる」〜最終回☆☆☆☆

 ラブくない男女バディもので満足です!

 生涯いちマネージャだった主人公蔵前(ムロツヨシ)が解雇され、パラリーガルに再就職。
その解雇が横領濡れ衣計画の一環で、女優(吉瀬美智子)に裏切られていた事件も乗り越え、ヒロイン弁護士杏(平手友梨奈)亡父の不正が絡む事件も暴いて正義を全う。ずーっと立ち塞がってきた異母姉さくら(江口のりこ)はこれからも杏を「赦さない」のかも知れないけど、杏は「赦す」。自分には仲間がいるから。

 法律知識以外には社会的にダメダメな杏を、流れるようにお世話していく蔵前がナチュラルボーンジャーマネでそれに倣って周囲も杏の扱いに慣れて仲間になっていく様子が楽しかったです。
姉さんもそんな仲間を手に入れておくれよ…。
そうそう、ムロツヨシの体調不良が報じられた翌週の回では、蔵前が諸事情で入院するというドラマ史に残りそうな無茶も。スケジュールがタイトすぎますよ連ドラ。

 そしてラスト、職場クリスマス会の蔵前の出し物は……メレブw  さすがに内輪受けすぎて困惑、勇者ヨシヒコを知らない視聴者はどうすれば…

「うちの弁護士は手がかかる」1☆☆☆

 タイトル通り笑

 主人公ムロツヨシ、てっきり弁護士なのかと思ってたら。ん?付き人? 弁護士の?いや女優の!

 ワガママ女優笠原梨乃(吉瀬美智子)を30年、それこそ身を粉にしてお世話してきたのにポンとクビになり呆然とする蔵前勉(ムロツヨシ)
そこで新米弁護士天野杏(平手友梨奈)のありえない落とし物に遭遇。
わざわざ拾って、書いてない所属事務所を推測して届けにきたのに礼も言われないありえなさからの〜昨日再就職となったのでした!身分はパラリーガル、とはいえ仕事はワガママ弁護士のお世話と、ほぼ前職と同じ?

 地図は読めずにすぐ迷子、挨拶も社交辞令もダメダメながら、法律の知識だけならピカイチというダメ天才天野がどう成長していくのか。
 天野の家庭の闇も、クライアントのパワハラも証人の裏切りもいろいろ深刻そうながら、蔵前のツッコミとサポートでふんわり見られます。楽しみ。
 とはいえムロ氏の体調不良で入院だとか。心配ですねえ…

「劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班」☆

 見たいのはTVシリーズの直後、白い部屋の先だったのになー。
 何度目だ、過去とのやり取りでリセット。

 昔の事件に実は大山さん(北村一輝)が関わっていて……が斬新だったのはTVシリーズだけ。
同じことをSpでも映画でも後出しで繰り返しては時空を超える通信機の不思議より、張り込みすればテロ事件に当たる大山刑事の悪運の方が目立ってしまうじゃないですか。
 あの日の廃病院には行かないで…!
そんな涙の訴えだって、またも隠蔽案件に引っ掛かった上に探りも入れず騒いでちゃ、危険なのその日だけじゃないですよねー。

 まあ三枝(坂口健太郎)が警察官になった記念の日に、ちゃんと大山と会えていたのは良かったです。
 そして巻き込まれ死の記者さん(奈緒)も死ななかったことにはなったけど……三枝本人は改変前の過去を忘れないのだから、銃撃で彼女を死なせたショックは残るだろうし。最新の世界ではどうやら三枝と記者さんは親密じゃない。知り合ってすらいないのかも、合鍵持ってて泊まりに行く仲だったのに(涙)
 大山刑事の生死だけで成否反対するなら、他の人との絆を描いちゃダメでしょー。

 何度も過去をいじりまわした結果、どの人間関係が最新の世界と一致するのか混乱しているだろう三枝の苦悩をこそ、テロや公安がどーしたより描いて欲しいものです。

 そして最後に変な謎を残して終わり!おい!
もう、大山は足元のマンホールに落ちて消えたけどすぐ助けたってことに脳内補完してこの苛立ちは忘れたいと思います。
 役者さんは悪くない…TVシリーズはそれでも好きだったのよ…滅びろ安易な映画化。
 

「シグナル 長期未解決事件捜査班」SP ☆

 みんな記憶力、良すぎでしょ!

「諦めなければ、未来は変わる」
の合言葉はそのままに、4年の時を経て「シグナル」、時を超える不思議通信機が帰ってきました!

 上司中本(渡部篤郎)殺害の濡れ衣を着せられたまま、失踪中の大山(北村一輝)を探す三枝健人(坂口健太郎)警部補と桜井(吉瀬美智子)
  その大山とつながる通信機が、
「20年前に自殺した恋人を見た」
と、カメラマン武田(古川雄輝)が相談に来たところで通信復活。大山側の時間は、奇しくもその恋人上杉胡桃(桜井ユキ)が遺体で発見された翌日。きっと意味がある、と健人が信じた通り、胡桃を殺した男こそ、中本殺しの真犯人でした!
 ただし、殺害女性は人違いorz
実際に殺され遺棄されたのは別人で、胡桃はその子になりすまし海外に逃げていたものの、事情あって帰国中を桜井(吉瀬美智子)が確保。
殺害の証言も証拠音声もバッチリで、もう逃げなくてもいいと真犯人の石川社長(青木崇高)を追い詰めるのです。
 でも射殺事件は、肝心の銃が廃棄済。胡桃の証言だけでは弱いと承知の石川が、もう無い処分先をペラってくれるものだから。はい、過去の大山がサクッと発見!過去で逮捕!……てことは、大山の冤罪も逃避行も、無かったことになりましたー!

 うん、めでたいのですが。
その変更を大山がどう把握しているのかが、相変わらずよく分からなくてモヤモヤします💦 そして何故左遷? むしろ表彰ものだったのにね。
 
 そして、過去の大山の時間では健人が育って警察官になる、その日。何やらマスコミに届けようとしていた大山を何者かが射殺。また事件の根っこは闇に葬られて……続きは映画でね? なんだそりゃ〜!

 完結編は気になりますが、映画もきっと雑なんでしょうねえ。最後に大山と健人が「初めて」会ってくれるだけで、全部許せるのかな??

 今回、1番気になったのは胡桃の告白場面!
20年別人として生きてきたことが警察にバレて。そもそものレイプ事件からお話ししてる間も、そこには姉(篠原ゆき子)が……💦 姉も出て行くタイミング失っただろうけど、警察も気が利かないよね??
 そして武田は一度だけ来た人を「大山刑事」と忘れずw  胡桃も、ヤバい状況で漏れ聞いた「中本を殺した」発言をしっかり供述! そんな記憶力抜群カップルでも、哀しい過去がガラッと改変されたことは知る由もなく。
2人が幸せな家庭を築いていて良かったですけどね。それを健人と桜井さんでこっそり見に行く意味ありましたか? 一般人の住所調べて?
例えば胡桃は女優として成功し、オシドリ夫婦として武田と共に報道されていたって良かったのにね。  癌で移植が必要だったお母さんは、きっと心労もなく発症しなかったのでしょう。

「書けない!」〜8 ☆☆☆

 毎週、無茶な要求に苦しむ主人公を楽しくみています(こう書くと私もヒドい奴に💦)

 主演俳優(岡田将生)が捻挫、プロレスラーとのバトルシーンを口喧嘩にしろって??
 私なら…と、妻奈美(吉瀬美智子)が出した案、過去の負け試合を並べ立てトラウマを刺激するのも良さげでしたが、夫圭佑(生田斗真)はラップバトルを思いつきます!ストーカー生徒もついでに更生!説教臭く無くていいと話題を呼んで視聴率爆上がりですってw
 なんじゃそれ!吸血鬼が!ラップ?
とはいえ実際の演技は出ないので、人気だったのね、へええっと想像するしかないのもいいところですw

 奥さんが才能豊かな売れっ子作家で、名案なんてどんどん浮かんじゃう! そこは変えないまま、でも旦那さんだって案外デキる男なのかも、と思えてきて双方応援できます。
 しかし、段々夫を褒める余裕を無くし、ライバル心の芽生えに焦る妻! 私も脚本家志望なんですぅと若いカウンセラーにチヤホヤされて鼻の下を伸ばす夫! 両親忙殺の中『本当の父』をSNSで探しだす娘…。
全部、主人公が専業主夫のままなら起きなかったことで、流れが自然で上手いんですよねえ…。冒頭には無駄でウザかった家庭教師(菊池風磨)も、脚本の口述筆記を担当し、『本当の父』面会にも付き添わされと吉丸親子に大きく関わり、大人でも子供でもある大学生ポジションが生きてます。
奥さんの両親が、奈美のご飯は、子供たちの世話はどうなるの?と、最初は圭佑の仕事に理解ゼロw 男女逆だと当たり前の光景で辛かったのですが、連ドラを毎週みんなで見る様になって変わってきて見やすくなりました💦

 唯一、旦那が幻覚に苦しんで飛び込んだメンタルクリニックに妻も通い始めちゃうあたりは。街に一軒の診療所か、とツッコミましたけどw   クリニック医師が夫の名をを知っている=TVの力って凄い!と、妻の危機感を煽ったのはナイスでしたよ。実はしょっちゅう来て妄想語るからなのにねえw

さて、カウンセラー嬢にいい顔したくて、ドラマに同名キャラ一条桜子を出したものの、悪女にしろと指示されるわ。最終回前だけもっと実績ある作家が急に任されるわ。
お仕事だけでも問題は次々起こるのに、家庭の危機まで受け止め切れるのか圭佑?? 
 奥さんが同じ吸血鬼を題材に、もっと高尚な設定で小説書いていて内緒にしてますけど。それ知って、圭佑はショック受けるのかな?むしろ、え、そう、ふーんと流されることで奥さんの方がダメージ喰らうんじゃ無いのかなw 

 

「書けない! 脚本家吉丸圭佑の筋書きの無い生活」1,2 ☆☆☆

 あら面白いwチャンスを掴んだ男のピンチです。

 二児の父吉丸圭佑(生田斗真)は、実質専業主夫。
とある賞の佳作をとって脱サラしたものの、脚本家としての仕事はボチボチ。売れっ子小説家になった妻奈美(吉瀬美智子)を支えて料理洗濯子供の世話に追われる日々を、結構充実して過ごしている。
そこに降って湧いた連ドラ脚本の仕事!
某先生が大怪我で降板、4月からのドラマなのに現時点1月で1話も書けてないどころか企画案すらゼロ!でも主演はイケメン八神隼人(岡田将生) そんな仕事、実績ある脚本家は受けないし、そもそも既に仕事を抱えているし。空いてるのは君だけ!

 というしょーもない理由にはがっかりしながらもw ここで断る手はありませんよねえ。しかし問題なのは、圭佑側もアイディアがゼロなことw 温めていた企画の2,3出すなり、僕の得意はこれです!もないw 
前職を活かして舞台を不動産屋にするとか。専業主夫のドタバタと苦悩を描いてみるでもなく、丸っと言いなりのまま徹夜で書いた
『ダーティハリーみたいな』
ウルフ刑事、没w
その後も、『なんか学園物』の一言から富豪教師をひねり出し、妄想のスキンヘッド小男(浜野謙太)に怯えながらも妻の協力でなんとか1話案を完成させたと思ったら。主演八神が『実は吸血鬼!B型の血液しか吸わない!』と思いつきを押してきたw おいおいおい~なんだそりゃw

 これは、この先も勝手な変更連続な予感w
それでも、基本設定や登場人物をゼロから生み出したのは圭佑。自信を持っていいんだよと激励する妻。妻だけ売れっ子の今でも仲の良い夫婦でホッとします。
 アイディアや構成を助けられたら『奈美の作品』になっちゃう……と愚図るだけのプライドは圭佑にもあって、そこは口述筆記、圭佑の言ったままをタイピングの早い奈美が打つ(といいつつ、あまりのぐだぐだにはさすがに助言w)形の助力で切り抜けたのでした。とはいえ、ツルツル……妄想スキンヘッドの台詞そのまんまを妻が口にする展開はゾッとしますね。内なる敵は自分、ではなくて妻なのか~?? 

 2話を任されたはずの有望新人脚本家如月翔(小越勇輝)が、ちょっとのダメ出しでへそを曲げて降板したことを思えば。キラキラ才能があふれ自信満々なことよりも、周囲の意向を受け入れて自己主張しない圭佑の性格は、実はとっても脚本家向きなのかもしれませんが。
相次ぐ締め切りに、圭佑の心と身体も、夫婦仲も心配です!あと圭佑が家事をできない間の子供達の健康もw

 適当プロデューサ北村有起哉、若手監督小池徹平、気だるいAP長井短(「江戸モアゼル」のマリーアントワネットだw)

あと圭佑の息子空(潤浩)の家庭教師仙川(菊池風磨)は、美奈の連れ子JK絵里花(山田杏奈)が好き、と。

 居心地よさげな可愛い家で悩み騒ぎ漏らす生田斗真w 初回の1時間もあっという間でしたが、以降は30分ドラマで更に観やすそうですね。

「未満警察 ミッドナイトランナー」1 ☆☆

 いや退学/解雇でしょあれは。
通報もせず、自分たちだけで納めようとして犯罪に飛び込むとは組織に不向きです。犯人検挙につながったからチャラ、じゃないですよ~。
また、警察学校のしごき訓練も旧態依然で不愉快なら、巻き込まれる犯罪も実在の猟奇犯罪を模していて不愉快です。ああやだやだ。
「ドロ刑」(弊レビューこちら)の無気力刑事とは違って、必死で真面目な中島健人は可愛いんですけどねえ。

 というわけで主人公は、警察学校の寮で同室になった新入生本間快(中島健人)と一ノ瀬次郎(平野紫耀)のふたり。生真面目な快と奔放な次郎は初めソリが合いませんが、次第に歩み寄っていきます。
ある日、寮から見える店内で美女(真木よう子)に襲いかかる男(東根作寿英)を見てしまったふたり。助ける!と二階の窓から飛び出した次郎に取り残された快は、ふと片野坂教官(伊勢谷友介)の教え
「被害者にみえても加害者かもしれない」
を思い出すも手遅れで、実は男は店主。侵入者の女を取り押さえかけたのに、駆けつけた次郎のせいで反撃されて次郎共々気絶orz 駆けつけた快もやはり捕縛されてしまいます。既に洗脳されていた店主妻はなんと、まず夫を拷問。耐えかねた店主は、ふたりの殺害を承諾してしまい、嗚呼、若者の運命は〜!?

 って、1話から主人公が死にませんw
店主の機転で気絶で済んだ2人は、山中で(裸でw)解放されるもわざわざ戻って美女と対決、再び殺されかけたところに教官たちが駆けつけて命拾い、一件落着なのでした。←書き置きのおかげで居場所は分かったとして、まずは普通に訪問して様子伺いでしょうに、はなから玄関破っちゃ駄目ですよ~w
 駄目と言えば、犯行目撃がのぞきの最中だったの、ダメダメです。湯上がり美女がいるぞ~って、夕飯も忘れて何時間も双眼鏡を片目ずつシェアして覗き続けるって理解出来ないし、だから通報しないとは性犯罪の自覚ありで尚更タチが悪いです。 例えば、猫好きが共通点の2人が窓辺の飼い猫を必死でウオッチ、等にならなかったものですかね(その場合、通報は単に忘れたってコトでw)

 一方で、元プロファイラ片野坂を訪ねてくる捜査一課の柳田刑事(原田泰造)パートもあり、年配視聴者はイケおじ同期の交流が楽しみどころかもしれません。
柳田の頼みで、生き残りの少女(鈴木梨央)に会いに通う片野坂。少女が片野坂に心を開いた結果、一家心中かと思われた家族がある女に洗脳され殺し合っていたことが判明。その女こそ快と次郎を殺しかけたヤツだったとは。うわあ奇遇、ドラマですからねorz 

 有能片野坂が一線を離れ教官に拘る理由は、何なのか。鬼教官と恐れられる及川(吉瀬美智子)も、足をくじいた快を背負った次郎が時間に遅れた時には、見捨ててゴールした大勢の方にペナルティを科すなど、理不尽な鬼ではなさそうです。主人公だって、前職を辞めてまで警官になりにきた快と、亡兄の遺志を継いだ次郎、それぞれの事情も興味を引かれるところで……。
つまらなくはないんですけどねえ。

 タイトルからして、この先もこの調子で、まだ警官ならぬ身で無謀に手柄をあげるのでしょう。でもそれって本当に格好いいのかな。訓練中は背伸びせず、おとなしく訓練しておいでと思ってしまいます。それが出来ないなら探偵でいるべき。

 

「シグナル」~最終回 ×

えええええええ、変わる過去ってそこ? 
そして衝撃のダメラスト『僕たちの旅はまだ、始まったばかりだ!』 なんじゃこりゃ~!

健人兄の死が、殺害だったわけですが。
そもそも『少年院から戻った日に自殺』を本気で防ぐ気なら、呼ばれなくとも押しかけるべきでしょ。それを危機感なく会議優先。挙句未来から殺害と知らされて急ぐも間に合わず……自分が急ぐ前に健人宅に救急車呼べたのに(ガセ通報になったって、殺害の邪魔さえ出来ればオーライでしょ……)現在にいる健人も、過去の大山もやる気あるのかと。

挙句、健人が撃たれて死にかけた時にはもう、そうだそれでいい、な気分でしたよ。不幸な人を何人も増やしただけだった始末がついたかと。

夜11:23の謎の通信。
思わせぶりに時計が映るだけでなく、前回やっと健人が『そろそろかな』と意識する素振りで時計を見て、同じ時刻な認識はあったと判明。それが更にやっとセリフでも『11:23に』と。直後の心停止音w そうか健人が死ぬ時間、それがもしかして大山さんも死んだ時間で、ふたりは繋がっていたのかと。

ところが何やかや過去が変わって、トドメを刺されなかった大山さん。健人兄の殺害は明るみに出、誘拐犯の遺体も発見されて大手柄なはずなのに、やっぱり失踪していてわけ分かりませんよーん。渡部篤郎殺害容疑ですって。政治家の横領証拠をどうにもできず、当時まだ子供の健人に託しててどうするのかと。週刊誌に売るとか出来なかったの。

死んだつもりの健人、生きて目覚めてびっくり。そして身分は交番のお巡りさんにw ほーらね、プロファイラになる動機が消えちゃってるからね(でも知識はあるのにね。ここから留学だの、改めて学歴を手に入れるの大変よ……)

なにより可哀想なのは桜井さんですよ。大山の遺骨を発見した衝撃の記憶はそのままに、やはり失踪されて18年捜索中。血まみれの大山に抱きしめられたあの記憶は?健人とは同僚にならなかった人生なのに、どの時点から過去との通信記憶を認識できているのやら ←この辺の設定もあいまいだぞー!
主演の坂口健太郎はいいお仕事していたと思うのですが、三枝健人が何を考えているのかはレシーバーを握っている時しか語られず、いろいろ不満が募りました……。変わった過去に何を想うのか、次の交信にどう備えるのか、はほぼ描かれない。プロファイラなら事件年表ぐらい自分で作ってみたらどうなのかと。

「諦めなければ、未来は変わる」


言葉は悪くないのに(^^;;;;)
 

「コンフィデンスマンJP」~9 ☆☆☆☆

うん、面白い。

ずっと録画溜めっぱなしだったのを、月曜たまたま見たらやっっぱり面白くて&五十嵐が気になって、ひとつ前、そのひとつ前と逆順で2話まで遡る羽目にw おかげで五十嵐(小手伸也)が身内と知って見ていますから、本来のボクちゃん危機一髪感こそ味わえなかったものの。桜田リゾートに弁天水が置いてあったりする小ネタに気付けて、尚楽しめましたね。
ボクちゃんの存在がまあ魅力的です。毎度毎度、懲りずに騙されるボクちゃん……バカな子ほど可愛いw
自由意志で旅をしたハズがダー子の仕込みに誘導され、計画通りに行動しw もう縁を切る!辞めてやるー!といいつつ結局戻って来るw 1.5億をポンとあげちゃえる人ですが、もらった方がボクちゃんの思い描く通りには動いてくれないのがまた可哀想で、楽しいですよねえ。遺産狙いでダー子が娘になりすました回も、結局設定も他人のボクちゃんが独り残って看取るといういい人っぷり。どう育ったらこうなるんでしょう……って、ダー子とほぼ同様に身寄りなく家庭を知らず育っているらしいのに、この差orz
(でもラーメン屋には金を置かずに帰ってきたあたり、少しずつは擦れてきてる?)

映画化も決定だとか。
変に豪華客船や爆発仕掛けず、普通に作れば面白いものできるんじゃないですか? JPってジャパン? 国際対決編になったりする?

面白いだけ、という評も聞きますが(それの何が悪いのかw)騙されるツボには毎度唸らされます。
高級品でなく、未発表の素人品を発掘させる絵画、化粧水w 無人島の青田買いをさせるリゾート編。見いだすって興奮するんでしょうねえ。逆に家族ごっこ、映画やスポーツでは騙す側も踏み込み過ぎたりw
医者の回はさすがに酷いと思いましたが、蓋をあければ山田孝之の腕前にもっていかれ、スーパードクター(永井大)も望まない職業から足を洗えてwinwin? スポーツや遺跡発掘では、それを憎んでた金持ち(小池徹平、内村光良)が目覚め、かえって人生豊かにまでなっちゃったり(ただし、徹平社長の習い事遍歴は月謝払うの親ですからねえ。本人でなく親の都合でそうなったりするのですが、まあいいやw) 

総じて女性は、被害者側も加害者として鴨にされた側もみんなタフw なので画商(石黒賢)だけちょこっと可哀想で、ざまーみろなのが食品会社社長(佐野史郎)かな。

毎度手広くご商売のダー子様御一行、案外下調べや仕込みも入念。「1年後」「2年後」とかテロップ出てる間にどんだけ別のお仕事してるかと思うとわくわくします。続編もいくらでも隙間埋められるし、年表作りがちなファンは色々楽しめますね!(あれ、でも「弁天水」の権利は購入お断りになったのでは?仕込んだ偽物も普段は「捨てて」で終わりなのに売った?それともパクリ品?)

さてさて、最終回も楽しみです(^^)

「シグナル」7、8 ☆☆

殉職桜井刑事が生き返って『病欠』に。ここで喜ぶより呆れてしまったかな。

だってここ何日か居なかった=死んでいたことは健人しか覚えていないのに、なぜ辻褄合わせが必要なのか。
桜井生存、となったのは現代の出所後工藤が、大昔の配達先のトラブルや御曹司の車の色を思い出し→過去の大山に伝えて真犯人が逮捕され、当時の工藤が釈放されたからでしょう。でも一番大事な娘さんの焼死は覆らないわけで、かえって釈放後すぐに矢部さんを刺殺、服役中に死亡って。ある意味本懐は遂げ……違う違う!元々は未解決事件で、工藤もただの前科持ちなりに娘さんと幸せに暮らし続け、矢部親子はバス事故にあっても恨まれたりしなかった筈。真犯人の逮捕だって、金と親の力ですぐ釈放され不起訴と不毛です。過去変更、主に迷惑だっただけかも。


なのでまた雑に次の事件、健人兄の一件に移ってもねえ。兄と大山が亡くなる過去の、どちらかでも回避できたとして素直に喜べるでしょうか。15年だかの長い月日を『病欠』みたいに埋められたらどうしましょう(^^;;;;)

とりあえずは、兄が関わったのはJK集団暴行事件。被害者JKが自殺を図り事件が公になるも、生きてるんだから犯人はわかる筈なのに。またもや『誰か』を庇うために、不良たちも被害者も一斉に首謀者は健人兄と名指し。え……、金も後ろ盾もないからスケープゴートにされたと不良がうそぶきましたけどさ。その金も力もない奴に諾々と従いましたって恥ずかしくないんかいw 未成年の聴取なのに保護者も教師も弁護士もおらず、性犯罪なのに被害者をおっさん刑事二人が問い詰めるって苛烈(^^;;;;) ほら昔の事件だからねっていわれても18年前って個人的にはついこの前で、「相棒」シリーズは始まってるのに。回想場面の桜井嬢が、毎回ダサすぎるのもどうにかしてほしいです。あそこから今のスタイリッシュに……なるんだ……。

ああでも、証拠物件が絶滅したフロッピーディスクですから。やっぱり大昔なのかしらん。

どっちの事件も黒幕は渡部篤郎で、娘の治療費欲しさに従っていたのが甲本雅裕、と。
現代でついにその娘さんも亡くなり、反旗を翻した甲本課長は「すべてを教える」と健人を呼び出した先で殺されます。あーあ。裏切るならそっとすればいいのに、なんで啖呵きって飛び出してくるかな(^^;;;;) 逆に渡部篤郎部長もね、彼が手駒になっていた理由はわかっていたでしょうに。普通にお悔やみ言って、供養になるから隠蔽は続けようねとかなんとか、嘘でもなだめておけば死体増やさずにすむでしょうに。何年も周到に悪事を重ね隠蔽してきた人たちが、なんで急にバカになっちゃうのかなあ……。
おかげさまで大山の遺骨がついに発見されて(警察手帳と一緒に埋めるかー!)、さあどうなる。

兄の事件に、本来いなかった大山が絡み、集団偽証のからくりは過去と現代の双方から判明。
大山は、実行犯が甲本と分かれば殺人を避けられるのか、返り討ちで甲本が当時死んだことになるのか(その場合、娘さんの死期が早まりますよ……orz) 兄は兄で、少年院を回避、自殺もせずに生きるのか(すると健人がプロファイラーにならないかもだ ^^;;;;)
あれ、女児誘拐事件のタイミングはいつなんでしょう。健人がニュースで誘拐を知った日には兄もいたよね。混乱。

過去と現在の齟齬を年表でも書いて整理する努力は、わざとしないのでしょうか。無線がつながる時刻も記録してないから、毎回11:23ならしい画面が時々入るのに、まだ健人はそれに気づいた風ではなかったりと他にもいろいろ粗雑です。しっかりしろプロファイラーw

「シグナル」5、6 ☆☆

やめよう脇見運転。

何もかもうまく行きませんねえ……。
過去では、容疑者の娘が(バス事故で、とはいえ)死んじゃうし。現在では桜井捜査員が死んじゃうし。

3話まで、連続殺人推理中には健人から連絡とろうとしてたくせに、4話で突然『過去を変えては危険』と言いだして違和感(見てる分には、誤認逮捕の大学生といい何人人生変わったんだとガクブルでしたけど) なのに一般的なアドバイス『郵便受けの指紋など……』と大山に伝えたせいだかなんだか、またも過去が変わって死人が増えて、泥沼ですw
過去に干渉は出来るくせに、やり直して死ななかったことには出来ないジレンマ。そもそも『未解決事件担当者が過去と通信できる』となって期待したのは、ばったばったと過去の事件を解決し、行方不明の大山さんもその結果助かって万々歳なことだったのにー。このドラマだと逆に、通信のせいで何人死人が増えてるの、サブタイトルを『呪いの通信機』にしていいレベル(^^;;;)

ただし、捜査の基本が守られていたら多分桜井さん死んでいませんよね。因縁のバス事故現場近くに、誘拐犯と冷凍車が。それを本部に連絡さえしていれば、こっちも冷凍車みつけて救出中だよってなるじゃん。
更にツッコむと、連続殺人の次がこんな小さな泥棒事件て! 別の管轄でいくらでも大きな事件起きてるでしょーに、なんでこれ。まあ大山は担当事件について聞いただけ、何が起きてるかいまだピンと来てない証拠といえばそうなんですけどねえ。
最初は夜だけだった通話、時間が決まっているのかと思ったらそうでもないし。お互いにつながったら年月日をまず言い合うぐらいの申し合わせがなぜ発生しないのか……orz

そんなわけで、イラつきながら視聴(^^;;;) バス事故の生中継もありえないわー(あんまり大山がよそ見運転するので、そのせいでバスと事故っての「お前のせいだ!」かとヒヤヒヤしましたよ)
連続窃盗の金持ち宅が、子弟ヨット繋がりと判明して次回事件は解決するのか。でも解決しても和美ちゃんも桜井さんも生き返らないしなー。むしろ、そのせいで大山さんが消されるのでは?

これから健人の兄の事件もあるのでしょうが、それも全然自殺を防げる気がしませんよ。最終回どうなるんでしょう。


「シグナル」3、4 ☆☆

え、そんなの証拠能力あるの?(拾った髪留め)


健人の過去への助言で、「遺体で発見」の文言が「未遂」に変貌。

のみならず、以降の遺体発見現場も軒並み場所が変わったんだそうですよ。人気のない場所から公園など町中に。また、「未遂」の次の犯行は、繰り上がってその直後に……ってさ。
誤認逮捕のあげく突然死、その間にまた別の殺人が起きてというバタバタにこちらの思考も巻き込まれてどんどん進んでいきますが、ちょっと待って! それ、記録と別の人が死んでいるのでは?
 

「未遂」で生き延びた妊婦さんが、のちに無事出産した女の子。無線がつながる前には存在しなかった彼女が無事成長しているのとは逆に、かわいそうな誤認逮捕の人以外にも生きていたはずの人が死んで。でも死んだはずの人が生きて。もうどれだけの人生に影響が出たんでしょう。タイムパトロールに逮捕されちゃう案件(^^;;)

また、一見バラバラの犯行現場がバスの路線と一致することに気づき、被害者の定期購入記録から接点が! って、通勤路線を未確認な過去捜査、無能すぎますでしょ! (大山のバス会社訪問は、謹慎中で記録に残らなかったのかな……)

次の犠牲者が、懇意のラーメン店員みどり(佐久間由衣)と知って走る大山。悲鳴を聞いて駆けつけるも間に合わず。
一方で、聞き込みに嘘をつく運転手(モロ師岡)をいぶかしむ事務員嬢。あの日バスには息子さん(尾上寛之)が乗っていたのに。挙動不審な運転手が覗く先に行ってみた彼女は、嫌がる女性ともみ合う息子さんを目撃し……現場には遺体が。 ええええええ。

悲鳴にも通報せず、わざわざ夜道に近づいて、縛られて倒れている女性の物を拾って帰り(ここでも通報せず!)、親を脅迫する。ちょっと貴女、黒すぎるでしょう。そのせいで後に殺されてりゃ世話ないです。

で、その髪留めを金庫からみつけて証拠にって。えーっと。
「私が全部やりました!」
と、自首した運転手を、当時のアリバイだなんだ丸無視で、自白したから犯人なんだ記者会見するんだと鼻息荒い部長(渡部篤郎)は大バカです。分析が間に合い、連続殺人犯はその息子だと発表できて恥かかずにすんだじゃないですか。それが大山が買ってやった品なこと、現代の分析技術あってこそで、当時現場にあっても無意味だった、とは皮肉でしたねえ。
でも、何を分析?
下着に体液ならまだしも、髪留めにDNAって。皮膚片ならバスでぶつかっても付くかも。下手したら別々に触っただけの可能性もあり。日時特定もできないのに証拠能力ありますか?
大事なことなのに穴だらけなのでは……。

それ以外にも、悲鳴を聞いて駆けつけたのに、泣き崩れるだけの大山とか。あれが事務員の悲鳴としても、事後そんなに経っていないでしょう……まず蘇生に励みましょうよ。
事務員を殺し、息子のやり方通り縛る父親もね。どこでそれ覚えましたかね。

過去と通信できるなんていう大嘘をつくんだから、他のところはきっちりしてくれないとつまらないですよ。今回の山場は、連続殺人犯が、アンナチュラルでも人殺してたあの人だったことですねw

「シグナル」2 ☆☆☆

写真が、字が、動いたー!! つまり過去が変わった。
過去が変わっても異なる時間線に分岐をしない、「バックトゥザフューチャー」型の時間を採用している模様です。

時効まで20分。
容疑者女の動揺を誘うはずが、自白せず(情報を与えすぎましたよね)
結局、女児殺害の罪は時効を迎えましたがDNA鑑定で男性遺体への殺害関与は問え、そちらで逮捕となりました。(ここでね、白骨で発見され実質死亡日が不明な男性殺害の時効も、少女と同日に成立すると女が思ってるって時点で『同じ日に殺したから』だと思うんですけどw)

前回からの続きは案外あっさり終わり、そのまま何年もすぎて時は2018年に。
『長期未解決事件捜査班』が設置され、先の女児誘拐殺人を捜査していた美女と野獣、もとい桜井と山田刑事が配属に。そして主人公健人もFBIでのプロファイラ研修を終え警部補となって合流!また新たな凶悪事件解決に挑むわけですが……。山田の憎まれ口、こんなの身内の失敗をほじくり返すようなもので解決しても嫌われ、しないと無能扱い、ってのがが当を得てますよね。更に関係者の記憶も時とともに失われることも思えば、長期未解決事件を今更どうこうするなんて無理ゲーってものです。

ここで、かの謎のレシーバーが久しぶりに作動。
最後につながった時は時効直前の逮捕後、向こうの『葛西署の大山』は息も絶え絶えで、『でも3年前の自分とまた繋がる』と怪しい予言。なんのことだか分からなかった健人。今回も、『未解決連続殺人事件』を調査している自分と、まさにその事件の捜査最中、しかも『幼女誘拐殺人事件より前の』大山と繋がるとは夢にも思わず、その事件なら遺体発見はここ、その次はここで遺体が……と漏らしたその言葉から、なんと次の被害者は生きている間に発見されて……。
うにょうにょと、健人の目の前で遺体が消えていく現場写真。『遺体で発見』の字が『未遂』に変わるホワイトボード。
まさに『過去は変えられる』瞬間、CG技術の進歩に感激しますねー。

そしてこの、健人的には大山がまず自分を呼び、後にまた大山と通話が繋がった。でも大山的には警部補の健人に呼ばれ、後にまだ交番勤務の健人に病院裏の遺体を教えることに。通風孔で遺体がみつかると、大山に教えたのが健人警部補なのなら、じゃあ最初にみつけたのは誰なんだというぐるぐる回る時間の不思議。萩尾望都「マリーン」や石森章太郎のファンタジーで繰り返し描かれてきた魅惑の閉鎖回路に、この「シグナル」もハマるのでしょうか。
いやいやその前に、誘拐も殺人も防げるのなら防がなくてはね。そして、どうやら大山自身が殺される羽目に陥ることも防げたら。

そして警察的には失踪とされているらしい大山を慕い、今も探し続け身元不明遺体がある度に確認に行く健気な桜井に、遺体を見つけるなり最期に話せるなり、それともやっぱり死ななかったことになるなりの……チャンスがあるといいですね。

「シグナル 長期未解決事件捜査班」1 ☆☆☆

殺人に時効がまだあった2010年が<現代>
そこから15年前の事件当時なんて池田小事件以前で、なるほど校内部外者立ち入りはゆるゆるですよね。

女児誘拐・殺害事件。
同じ小学校に通う健人は、その子が最後に派手な女と話しているところを見ていた。でも警察は聞いてくれない。
のちに警察官になった健人(坂口健太郎)は、警察署の裏で『容疑者の遺体を見つけた』と連絡してくる通信機を拾う。電池の入っていない通信機、15年前の事件を捜査中、警部と呼びかける声の主は誰なのか。聞いた通りの場所で遺体はみつかり、時効まであと数日。
犯人自殺の公式発表に不服な健人は、マスコミに「犯人は女だ」「証拠もある」と叫ぶ。報道を聞いた犯人は行動を起こすと信じて。


面白い!坂口健太郎の主演らしからぬ影の薄さも、事件に集中できていい感じです。
病院勤務、メスが使える=手術室ナース。年齢見当は当時小学生の健人の見立てで20代という危うさ。終盤思い込みだけでガンガン進みますが、そこまでに健人のメンタリストっぷりを『無意識の行動から真実を見抜く』とずっと見せているし、実際遺体見つけてるし時効は迫って迷っていられないしと、周囲もとりあえず健人の意見で動くことにそう無理はないかも。
刑事じゃなく交番のお巡りさんなのにねw

そして1話の終わりでもう、真犯人と目される女(長谷川京子)が捕まっちゃっててびっくりですよ。もっと過去の北村一輝刑事と何度もやりとりして、じっくり迫っていくものかと思ってたました。これから別の事件も扱うんでしょうか。
さらに驚きは時効までもう数時間。え、逮捕だけじゃ時効止まらないよね。こりゃ海外旅行に行ってた日数分延長とか来ますかね。余罪も出てくる?

吉瀬美智子と木村祐一の刑事は安心してみていられます。あと偉くて悪い渡部篤郎と、その圧力に屈する甲本雅裕ね。
予告で、取り調べをのらりくらりとかわすはせきょーが少し写っていて既視感。「火村秀夫の推理」のなんとか十字軍かな。


「ブランケット・キャッツ」1、2 ☆☆

イケメンと猫。そして家族の物語。パッと見いい話で主人公に不満はないのですが、ゲスト家庭の信条が斜め上でもやもや。これは原作の重松清さんとの相性問題なのでしょうか。

妻が遺した猫7匹の、もらわれ先を探す家具屋の椎名(西島英俊)
でも引き取りたいという家庭は毎度なにか問題があって主人公も巻き込まれ、そちらは解決しても猫は出戻りに……。


1話は、祖母痴呆症の家。
祖母がとてもとても可愛がっていた亡き愛猫とそっくりの一匹を、祖母の一時帰宅に合わせて連れて帰りたい、という若い女性(蓮佛美沙子) 更には婚約者の身代わりに椎名まで借り出されることになりますが……和やかだった食事会も、お祖母ちゃんの豹変で悲惨なことに。
う、うん。
いくら発端が善意でも嘘は嘘ですよね。違う猫を受け入れただけでもラッキーで、そこで止めておけばよかったのに、じゃあもう一つと嘘を重ねるからorz どうせなら素直に「今ケンカしちゃってて」とでも言っておけば……え、そっちじゃなくて? 遠距離に赴任した彼(鈴之助)に向けて素直になって
「今すぐ来て!」
と叫びますか(^^;;;;) そして久しぶりの電話の開口一番がそれでも
「それを待ってた」
と平然と彼も応えますか、しかも出先の仕事中で(^^;;;) ろ、ろまんちっくなのかなこれ。ドン引きなんですけど。まあ結果オーライなようでお幸せにどうぞ。

2話は、父リストラの家。
本当は猫を飼うどころか、一戸建てを売って引っ越す算段なのに
『子供達が欲しがってた』
と謎の頑張りを見せる父親(マギー) 当時なら喜んだでしょうねえ、でも姉はもう反抗期の中学生ですから……見向きもしないどころか、お世話諸注意に逆ギレです。猫の引っ越しには気を使うのに、娘の私がこの家に居たい気持ちはどうでもいいのか、と。
え、中学生にもなって、しかも家族の経済悪化中にそんなわがまま言いますか。しかも買い手さんの内見時に
「この家を飼う人は不幸になれ」
と壁に書いてしまう暴挙。この文言はないわ。売れなかったらもっとお金に困るの、もうわかる年齢でしょうに。
その後母が叱りつけ、父がフォローして仲直りといい話風に進みますが、きっかけは猫の安心毛布を捨ててきたから。弱い生き物を虐めるな、それは正論ですが、そこじゃないでしょ感。他にも怒らなきゃダメなことありますよね。猫を介さないと子供を叱れないって一体。

と、よその揉め事に巻き込まれては、亡き妻(酒井美紀)との生活を振り返って悔やむ主人公。今でこそ立派に世話をしていますが、当時は7匹もいる猫それぞれの名前も知らず、仕事ばかりの自分へのあてつけに飼っていると思い込んでいたんだとか。回想でいつも笑顔の奥さんだったのに、嫌われてる、離婚したいんだろうと自棄だったとは、なんて不幸な誤解。
その亡き妻が大事にしていたバラの鉢を世話する椎名に、ちょっかいを出してはトゲで痛い目にあう幼馴染の獣医女史(吉瀬美智子)……女史ったら口では否定しつつ、椎名が好きなようですが、こんな典型的な死に別れ妻がいては勝ち目がなさそうですよ。

でも毎回猫は出戻ってくるし、このまま一匹も嫁には行かず、逆に女史が転がり込んでもう一人増えましたという落ちにでもなるのでしょうか。

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