ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

吉岡秀隆

「この花咲くや」☆☆☆☆

 鹿児島発地域ドラマ

 へえ、街中からこんなに桜島がどーんと見えるんだ?もうそれだけでグッとドラマに心惹かれるちょろい視聴者です(笑)…でもその後もずっと面白くて1時間があっという間。
 結婚を前に立ちすくむヒロインが、他人を応援することで自分も決断する。地域発ドラマの王道ともいえる筋立を、鹿児島の伝説や風物詩や名産のみならず東北大震災に交通事故まで絡め、どの地域の人にも興味深い作品になったのでは。脚本の歌森ろば氏、覚えておきたいです。

 不動産屋で働くヒロイン知花(小芝風花)は、客を思いやりすぎて売上を逃しがちw 
今日も、わざわざ鹿児島に引越しながら
「桜島が見えない部屋がいい」
と言う初老の男性津村(吉岡秀隆)の事情が気になりすぎ、津村が拾った猫を飼える様、無駄に奔走することに。
 そのうち、津村の元妻(永作博美)と桜島で出会い……

 恋人洋平(犬飼貴史)のプロポーズをはぐらかす自分と、元妻に会いに行かない津村を重ね、津村の桜島行きを強く誘う知花なのでした。 


 まずもう、街を紹介するのに不動産屋勤め&転入者って大正解でしょう!
路面電車に、西郷どんの像w  市内の銭湯は全部温泉なんですってよ!うわー行ってみたーい。毎朝TVで噴火予報。降灰でけぶる街。ゴミ捨て場には、灰を集めて捨てる専用の袋。知らなかったですねえ。
 ヒロインの恋人は、地域ドラマお馴染み市役所勤め。年に一度の桜島避難訓練が目前です(噴火被害の報道映像も有り)
 全島訓練、恒例なんだ。ヘルメットのバーコードで全島民の避難状況を把握するシステムにも感服!!

 そんな備えの大事さを踏まえ
「君を守る」
とプロポーズする洋平。甘い言葉のはずなのに…本当に自分を守って父親に死なれている知花は喜べない。洋平に死んでほしくない、と泣いちゃう、ねえそれ大好きってことなのに。

 一方の津村の事情。
以前の住所が東北な事を知花は業務上知り得る。でも上司(吹越満)は客との関わりに当然ながら釘を刺すし。
元妻さんと出会った時も知花は、まずは津村の事には触れません。お節介が過ぎない節度、大事ですよね。
 その後、被災したことは津村からも知花に語られますが、猫の意味は視聴者は元妻と洋平のやり取りで知るんです。上手いわー。あ、津村家の娘さんが生きてるところも抑えめで好感持てます。猫抱いていた幼女の写真、遺影にして泣かせにきても不思議じゃないので。

 そして『フェリーならたった15分』の距離の桜島を、1人では行かれなかった同士で訪ねる知花と津村(ドラマ的に大事なこの距離、観光アピール的にも思わず行きたくなりますね!)
 急速に絆を取り戻す元夫婦を前に、最後の一歩を自分から踏み出す大切さを知る知花。サクヤコノハナヒメの様に、自分も花を咲かせて幸せになる!やっと、洋平の想いに応えられる日が来た様です…。
 うん、良かった!

 元気で健気な小芝風花、熊本弁は最小限ながら実にいいです。ベルベットボイス吉岡秀隆も、納得の配役でした。威圧感なく、助けたくなる感じ。
「私といるなら人生灰だらけってことよ」
と笑う永作博美もガッツ溢れててナイス。お似合いの2人です。

 そして桜島小みかん。本物も食べたいし、留め具に小みかんを模した印鑑入れ可愛い!

 ちなみに洋平は活火山をか「つ」かざんと言います。きちんとすぎる発音、かっかざんじゃない?と思いながら見ていましたが、NHKアナウンサーは「つ」で指導されるそうで納得、さすがNHK地域発ドラマですw

 冒頭のサクヤコノハナヒメのイラストも素敵なのに公式ブログスタッフに作者名なし。美術さん作なのか…。こうの史代っぽいかなあ

映画「ゴールデンスランバー」☆☆☆☆

 こんなにデート向きの映画だったとは!

CMでは爆破や地下道の場面ばかりが印象的でしたが、実はビートルズを語りあったあの頃が甦る案外甘い物語なのでした。


 舞台は杜の都仙台。

暗殺犯に仕立て上げられた主人公:青柳(堺雅人)は封鎖された街を逃げ惑いますが、そこは宅配ドライバー。抜け道裏道どんとこいですw

でもこの不思議と他人に警戒されない男は、”追われる”よりも”助けられる”場面の連続です。元カノはまだしも、ほんの行きずりのオッサンにまで!なるほど堺雅人w 追う香川照之がまたナイス(><)

実家に届く書き初めが笑って泣けました。 

「Drコトー2006」最終回 ☆+☆☆

 うわ、やられた。最終回でこれって。

 今シリーズはずっと見てましたけど、笑っちゃうことも多い失礼な視聴者でした。
 それも、和田さんとミナちゃんが「ワシ等が居ます!」とコトー先生を東京へ送り出す……みたいな笑いどころじゃなくて、誰か倒れこむ緊迫した場面で。
『また??』って。
 末期癌は治っちゃうし、出産もどんと来い、手術はどうせ成功でしょ。ミナちゃんのDV旦那が胸おさえて倒れた時なんて吹き出しちゃったもんね。

 そんなわけで最終回も、普通に楽しく見ている家人の横で、コトー先生のスーパージェッターもとい(^^;;;)スーパードクターぶりを見るか、と斜に構えていたというのにここに来てあれよあれよと引き込まれました。その分の+☆☆。

 術中のアクシデントに狼狽えて我を忘れる先生。
患者の身元を忘れろ!と恫喝され立ち直りはするものの、プライドずたずたで、術後に実家に電話して泣いちゃったりして(家族いたんだ、先生)

 もちろんその前に、冷酷に見えたナルミ先生(堺雅人)の真実の姿がありまして…。
「俺が治せなくて誰が治す」
と意気込んで執刀した妻は意識が戻らず5年。もしかして今回の様に、アクシデントに冷静に対応できずミスを重ねるようなこともあったのかもしれませんね。
 そして、毎日自分の技量の結果を突きつけられながら暮らすんですね、家族ですから。
応答もない家に「ただいま」と言って戻る律儀さ、辛かったです。

 この辺、「身内は切るな」とか「人間だと思ったら切れない」とか、医療ドラマでは良く聞く台詞。それでも、コトー先生ナルミ先生双方の演技にやられてしまいました。10話かけて描かれてきたキャラクターイメージがくつがえる衝撃も大きかったかも。
 となると、途中ずっと笑わされていたスーパージェッターぶりや奇跡も、このためにあったかと思えば贅沢な伏線を張ってくれるものです。
(ただ、去り際にコトー先生が口にする「奇跡」はやはり、安易に言ってくれるなと気持ちが冷めましたが。)

 患者をただ患者として接する道を選んだナルミ先生。家族の様に愛おしむ道を選んだコトー先生、弟子の三上先生(北の果てから代診!! 山崎樹範好きなんだよね)
 本当に医者って何なんでしょう…っていうか、中庸の道が普通かと思います(^^;;;)

 続編もスペシャルもやる気満々て感じでラスト。
いーかげんアヤカさんとの仲は見ていて歯がゆいので、もう次では途中跳ばして赤ちゃんいたらいいと思うよ。和田さんとミナちゃんが先でしょうか。

「Drコトー診療所2006」〜7 ☆

 見てます。

 ・・って一応ご報告まで(^^;;;)
だって何も言うことないんですものー。家族が見るから見てるけど。コトーが万能スーパードクターなのは今に始まったことじゃないわけだし。
島の人が次々と怪我したり火傷したり大病したりするのを直してくれてますよ。

 漁協の泉谷しげるがコトーのところで眠り込んで
「オレの老後を頼むよ」と背中でつぶやいたりと、時々ある いい場面は結構グッと来ます。
(赤ん坊を抱いて「これが命の重さ」は、逆にやりすぎでは。余命宣告で不安定な人に新生児持たせるなんて。窓から投げちゃったらどうしようとドキドキしましたってば)

 東京で1人闘病するアヤカさんはどうなっちゃうんでしょう。
それとも最終回にはタケヒロ家か、ダークホースでコトー先生本人が癌で倒れちゃったり・・・しないか(^^;;;)

「Drコトー診療所2006」2,3 ☆☆

 良くできたイイ話。

 つまり、ほのめかしたコトは必ず起きるワケで
ろうそく=火事
ヒミツの場所に行く=行方不明の時はそこ
疲れている=事故る
 etc
やっぱりねぇ、と物語が進んでいくのが、慣れていくととても心地よいかも。

 病弱な娘に執着する母親に『ミュンヒハウゼン症候群だったりして』(=周囲の気を引くために子供をわざと悪化させたりする)なんて心配しましたけど、この優しい世界で、そんな分かりにくいことは起こらない起こらない。

 そして、家族は南の島の風景が気持ちよくて見ているというのですが私は、声! コトー先生のベルベットボイスが聞きたくて見ています!!柔らかく優しい声に惚れ惚れ(前シリーズでは何も思わなかったのになぁ。私疲れているのでしょうか ^^;;;)
 メスを逆さに差し出し、気絶一歩手前という役立たずのナースも決して声を荒げず、むしろ彼女を励ましながらの緊急手術ですよ。どれだけ心が広いんですか先生!
 ああ、あんな声で愛をささやかれたい。

「アヤカさんは・・・僕にとっても大事な人なんですから」キャーッ
なのに速攻で「医者として」なんて付け加えちゃって、コトー先生!!腰が引けすぎですよ!!

「Drコトー診療所2006」1☆☆

 出たっ癒し系ミラクルドクター再び!!

 例によって急病人が出て、電話(無線?)で指示することになったコトー先生。
慌てる相手をなだめる声の穏やかで脱力なこと。本当に、コトー先生はこの人しかいないなぁと毎回思いますね。

 でも同時に、どうしてこう万能ドクターにしちゃうんだろう、とも思います。
実は島の看護婦:柴咲コウが乳ガンに。結局それをコトー先生が治療しちゃうらしいですよ??えええええー。

 看護婦って、自分の勤務先で絶対に見てもらわないといけないんですか?『オレの腕を疑うのか』ってなるんですか?
 盲腸ぐらいの病気ならともかく、乳ガンなら臨床例の多い都会の専門医にかかりたくてもいいじゃないですか。機材も技術も最新鋭で人手のあるところで!加えて、若い女の子が身近な男性(いくらそれがオスの匂いのしないコトー先生でも)に身体を見られたくないって思うのも、普通かと。

「そんなこと思っちゃう自分がイヤ」
と泣いて砂浜を走るコウちゃんですが。彼女の気持ちを大切にするなら、上京予定の東京の先生にまかせちゃってもいいじゃないですか。
それとも、僕に任せて欲しい、という言葉が言外にプロポーズに・・・・は、なりそうもないから余計に納得できないんだよなぁ。

 新任のナースがダメ子ちゃんなのには、イライラしました。3ヶ月も経てばこの子も、立派にミラクルナースでしょうか。
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