そしてこんなところでも、儲け話借り腹を紹介した友人は登録せず「決めたのはリキだよね?」って世知辛いです
<物語>
フルタイム働きながらもジリ貧なリキ(石橋静河)は、叔母の葬式に北海道まで帰省する余裕もない。
金目当てで代理出産の登録をしてみると、過去の中絶経験は逆に喜ばれセレブな草桶夫婦(稲垣吾郎、内田有紀)とマッチング。退職し、形だけとはいえ草桶と入籍もして人工授精を繰り返すも結果の出ない中、草桶夫の過干渉にカッとしたリキは昔の男と寝てしまう。
更に、セラピスト(女性風俗ね!)だった男(森崎ウィン)ともSEXした直後での人工授精でなんと妊娠!堕胎したいと草桶妻悠子に打ち明けるも、長年不妊に苦しんだ悠子は絶許。同席の友人が面白がってもしもの違約金などは請け負う算段で、草桶の子でないかもしれない妊娠は継続されるが……。
そう、妻の立場からも人工授精のための投薬や採卵が辛いとか姑(黒木瞳)がウザい、そもそも世界的ダンサー草桶の子供が産みたくて不倫略奪までしたのに等の苦しみは丁寧に描かれていますが。借り腹を受け入れる側の問題はまた、全く違った角度から世相をえぐってきます。貧困、人権。身体だけ使われる妊娠に耐えられず人肌を求めて女性風俗で男を買う…お、おう。
草桶側の身なりが毎回これでもかと上質で、リキの住まいは暴力オヤジのいるボロアパート。孫の健康のためとリキを監視&三食世話したくて騒ぐウザ姑は、こんな依頼受ける娘が、まともなわけがない!と偏見たっぷりに断じますが……実際そうなっちゃったもんねえ……。
なんで、なーんーでー排卵誘発剤まで飲んで、受精に備えてる身体で避妊せずにSEXしちゃうんですかあああ そんな時に限って妊娠しちゃうじゃんよ、しかも双子。
全ての妊娠は喜びに包まれていて欲しいのに〜間が悪いだけで堕胎ありえる胎児可哀想過ぎてもう。 とはいえ素晴らしいダンサーになれる子しか来ないと思ってる草桶母子に子供渡したくはないかも。実子でない可能性は、きっとバレますよねえラブホの写真もあるし。
棚ぼたで、前衛画家のマスコミ対応などというキラキラしたお仕事をゲットしたリキがどう変わるのか。この先産んで、結局リキが育てるとか?いやでも、2人分の一生を背負える? じゃあ血縁はゼロな悠子が育てる? それくらいなら初めから、バレリーノ体系の養子を探した方が良かった件