別所沼!
初回で屋台にいたおじさん剣崎(相島一之)、再登場。
日代子ちゃん(八木アリサ)がSNS投稿した月下美人リキュールを伝手に、雪(木竜麻生)の屋台に連れて行けと迫ります。雪をずっと探していた、そのココロはなんと、新ホテルのバー責任者にスカウト! 屋台とは段違いの安全安心高収入!と自信満々のリクルートでしたが、雪の答えは当然NO。チャンスだと勧める面々と揉め、消えた雪が残した言葉は
「新しい星」
それって、カクテルの名前でも謎かけでもなくてw 初対面の騎帆さん(玄理)が、行く当てもない雪を拾ってカクテルのことを教えた時に口にしていたのでした。星の数ほどカクテルはあって、バーテンダーは皆新しい星を探している、そう聞いた時の雪のキラキラした瞳! その喜びのため、そして他の誰かの新しい星をまた作るため、バーテンダーを続けていくんですね。
でも水しか頼まず、屋台で弁当を食べる人まで常連待遇で生活が成り立つのかは、誰だって心配なんですけど!
ビーフブイヨン入りのカクテル、ブルショットは火加減が大事。常連さんの思い出の味は宮城峡+泣きイタヤ(イタヤカエデの樹液) スカウトを断った剣崎さんに出すカクテル「オールドファッションド」は椎茸乗ってますw どれも不思議で、飲んでみたいですねえ。ラストで雪が飲んでいた青いカクテルに、三日月のような何か(レモンの皮?)が刺さってるのも素敵~。
やっと屋台にも名前がついて。SNSで出現場所の予告もしようと決めたそうです(雪は携帯持ってないので、多分ひよちゃんがw)少しは商売っけもだして頑張れ!
ところで冒頭で叫んだのは終盤のロケ現場w 杭で囲まれた水場と周りの木や歩道の感じ、昔住んでいた近所の公園にそっくりねーと主人と言い合っていて調べたら、さいたま市が最近はロケに協力的で、まさにその別所沼公園でロケをしたとの報告HPがありましたわ~。そこにまた行って屋台サテライトや雪さんに会えるわけじゃありませんが、なんか嬉しい。
夜に見て、お腹も空かず腹も立たず。いい感じに眠れるいいドラマでした(^^)
八木アリサ
富田晶子さんすっごい!
先輩フレアバーテンダーが登場したと思ったら、レベル高すぎ。これはモノホンでしょw 世界で5本の指に入っちゃうフレアバーテンダー富田晶子さんが、ご本人役で登場でした! 日代子(八木アリサ)ちゃんに喝を入れるという演技もこなしつつ、華麗なフレアを披露してくれました☆
でもそれだけじゃない7話。
ふわふわ日代子ちゃんを付け回す、ストーカーが……大後寿々花!もとい、美樹本(大後寿々花)は、日代子の同窓生、久しぶりー!と言えばいいだけの筈が、当時イジメられる日代子を助けなかった罪悪感と、卒業後は男として暮らして居たことで、どう話しかけていいか分からなかった……んだそうですよ。えーと。 正直、見た目女性です。髪だって男にしては長めのまま、オレ昔は女だった、と言われても(^^;;;;;) しかし堂々と『元女性だったオレの過去』語りが続く中、閃きました。
本郷奏太だと思えばいける。
いきなり日代子に打ち明けるのでなく、まずバー屋台にいるバーメイド、雪ちゃん相手だからこそ彼もこれだけ語れたんですよね。そうか、手術に踏み切れず、戸籍は変えられずにいるのねえ。さて、一度は逃げた日代子ちゃんでしたが、恐々もどってきたらすぐ、お友達のミッキーだってわかりましたよ! 任された屋台バーでお得意のフレアを披露。七色の「日代子スペシャル☆」を振舞います。LGBTのシンボル、レインボーを選ぶとは、お馬鹿なのにやるね、日代子ちゃん。そして二人は語り明かすのでした……。
しかし、旧友とわかって気を利かせ二人にするのは分かりますが。その前に、ストーカーに狙われる日代子を連れ出して、屋台番で一人にしていたのって、襲われたら捕まえようって見張ってたんですよ!ちょっとひどいわよ騎帆さん、雪もそんな案は反対してー(^^;;;;)
毎回楽しく見ています。おっとり日代子とアネゴな騎帆さん、家ではねぼすけ雪の3人組にも慣れてきました。お酒飲めないなりに、カクテルに興味が湧きます。
『いかにも酒に見えるノンアル』も作れれば、『ジュースにしか見えないのに強め』もできるんですね。どちらも、境内に屋台を置かせてくれた住職さん(木下隆行)にご提供。前者は、陣痛が来た奥さんの元に行かなきゃいけないけど怖いー、いっそ飲んだらもう車乗れない!てな時にw 後者は、お陰様で立ち会えて産まれました!の報告と共に、まだ陽もあるうちの祝杯にw 禁酒法時代、目くらましに開発されたという蘊蓄も興味深いです。
放置児童のオーダーにも、ノンアルでw オムライスが美味しそうな回でした。 親権を失いそう、と泣くバリキャリシングルマザー(田畑智子)に出すコーヒー入りの一杯。
「人を殺してきたの…」
と、喪服の余貴美子が現れ、屋台でギムレットを頼む回もトリッキーで面白かったですねえ。いつもの中華屋では、おばちゃん(原扶貴子)が
「彼が死んじゃった」
と泣き崩れていて。ま、まさかの不倫?とうろたえる騎帆さんが、おばちゃんに作らされるのも「彼」が好きだったギムレット。そう、大人気漫画のヒーローが劇的に死亡。余貴美子はその作者だったんですよねえ。
自分には、どんなカクテルを出してくれるんだろうと思いながら見ちゃいます。
陽も高いうちから屋台で一杯!
可愛らしい青い屋台にたくさんの酒瓶。蝶ネクタイのバーテンダーが若い女性なのが丸見えで、確かに女の子も寄り易いですね。
「色がきれいなの」
とのオーダーでもバーテンダー雪(木竜麻生)は快く作ってくれて、スランプ気味のイラストレータ嬢(清水葉月)は創作欲が湧き上がります☆
通りかかった中年リーマン(相島一之)は「俺は酒に詳しいんだ」とハナから舐めた態度なのですが、雪が差し出すカクテル「村雨」を口にしてガラッと態度が変わります。今日の暑さも考慮して、飲みやすくするためにあえて混ぜ方を変え、更に普通にはない不思議なフレーバーは……とっておき、雪が育てた月下美人の花を漬け込んだ香りだったのです!うわー、一晩だけで萎むという花、どんな香りなんでしょうね。
嫌な奴然として登場したリーマンが、いい酒にはちゃんと評価を改めて謝ってくれるのが小気味いいですね。そしてまた来たかったのに、雪の屋台は神出鬼没。同じところにあるとは限らないんですよ……。
となると夢と間違える様な幻の屋台風、バーテンダーも不思議な存在に描かれそうなものですが、夜に弱くて居眠りばかりと帰宅後の人間臭さも描かれる雪。女三人の共同生活はミニ豚ちゃんの世話と引き換えに、家賃お得なのだとかw そして他の二人騎帆(玄理)と日代子(八木アリサ)も別の店のバーテンダーでいろいろバリエーションを楽しめそうです。
照明が入ってからの夜の屋台も素敵! お酒飲めないけど行ってみたいですね。