藤原竜也主演の映画も、アニメ、漫画も視聴済み。それでも見せ方で引き込まれましたねえ。
映画(弊ブログレビューこちら)やアニメの翌年2017年にNetflix制作で放映済みだそうですが、何故か今頃地上波放映。ちょっと若い古川雄輝の冷めた感じがはまる配役では。透明な膜を突き破るような『リバイバル』の表現もナイスです(デビュー微妙と納得できる漫画の画力もw)
漫画家志望のピザ配達バイト、藤沼悟(古川雄輝)には幼い頃から不思議な能力があった。
密かに『リバイバル』と名付けているそれは、何分か過去に戻ること。ただし勝手に始まり、必ず大きな事故やトラブルの芽と出会うのだが『まだ起きていない』ので悟自身にも原因は分からず、必死で見つけて修正すればしたで『起きなかった』ので誰にも誇れないという理不尽な現象。今回も、運転手が意識を失ったトラックを『リバイバル』で見つけた結果、小学生の轢死は防いだかもしれないけれど自分が事故に巻き込まれてしまう。
そのために地元北海道から母が上京。
買い出しの途中でまた起きたリバイバルは、悟自身は何もせずに終わり、母は
「連続誘拐殺人が未然に防がれたべさ」
と冗談めかす。実際に何が起きたのか、問いただそうと帰宅した悟が見つけたのは母の刺殺体。犯人らしき人影を血まみれで追った悟は、それが自分を容疑者にしたてる罠だったことに気付く。警察に追い詰められたところでまたリバイバルが起き……。
そこは18年前の北海道。悟は小学生に戻っていたのだった。
さてここからは、地元で起き未解決のままの連続小学生女子誘拐殺人を防げるのか。特に、同級生の女の子を守るために中身は大人の悟が尽力するわけなのですが。今までの1分2分戻ってたリバイバルとわけが違って当時の事情を思い出さないといけなかったり、小学生の行動範囲時間がどうしても限られたり侮られたりする制約が邪魔でハラハラドキドキなんですよねえ……。観ます。
舞台北海道の冬の厳しい自然も見所です。あんな雪の中、小学生が徒歩で登下校しているとか信じられないw 配信された世界中の人もびっくりしたと思います(^^;;;;;)
僕だけがいない街
えー、死んじゃうの??
<ネタバレしてます。 原作漫画未読、アニメ視聴済み>
不随意に、時間逆行現象に巻き込まれることがよくある主人公。<リバイバル>と密かに名付けたそれは、身の回りの不幸が修正されるまで繰り返されます。例えば交通事故の被害を最小限に抑え、幼女連れ去りを未然に防ぐなど。ところがある日<リバイバル>で食い止めた事件に関連し母が殺されることに。母が見た男は、主人公の同級生が殺された北海道児童連続殺人事件の真犯人だったのか? なんと小学生だった自分に<リバイバル>してしまった主人公は、無力な子供のまま被害女児を、ひいては母を救うことはできるのか?
アニメが好きだったので映画も気になって視聴。藤原竜也が妙な設定で苦しむ様子は鉄板で、安心してみていられますねw 北海道の冬の描写は実写でも見応えがあり、心配だった子役の演技も十分上手く、物語もちゃんと分かりやすくよくまとめたものです。
しかし……真犯人が判明して以降は、謎が噴出。
まず、アニメでは真犯人と対峙して以降何年もずっと昏睡、大人の体で目覚めるわけですが、今作の周囲の反応ではどうみてもちょっと事故った程度。冒頭のピザ配達時の事故後と全く同じ応対なのはオシャレですけどね、じゃあ中高と育つ間、真犯人が野放しだった件はどうなるんですか(^^;;;)
なのに突然ある人を特定して調査の依頼。優秀に育った旧友たちは、頭打ったのか大丈夫かとも言わずに協力し、サクッと真犯人の足取り判明w そして人目のない屋上での話し合いは、アニメと違ってなんの勝算もなく行われ、真っ向勝負で刺されw それでも警察きたので、少なくとも社会的地位にダメージは与えてやれたなと思っていたら次の場面は10年後で……墓前ですよ。えええええええええ、
死んじゃったの?
首を刺されたのが致命傷で?
そこがはっきり描かれていないので、またぞろ別件リバイバルで車に轢かれたりした可能性ゼロじゃありませんが、元々殺されているはずだった雛月が『ありがとう』と花を捧げているので、真犯人が主人公に邪魔された計画のことまでちゃんと明るみに出た様ではあります。……主人公の証言もなしに?うううモヤモヤする~。
ピザ屋の同僚だった女の子(有村架純)とも、リバイバル後は知らない人な応対されちゃっていましたけど、少なくとも雨宿りの河川敷で再会し、いい感じにおしゃべりして。生きてさえいれば、また仲良くなれたかもしれなかったのに……。 何故か、主人公(漫画家)の遺作を持ち歩き、1度だけ交わした言葉を胸に生きている描写が切なくもありもどかしくもあり。