ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

佐々木蔵之介

「destiny」1〜8☆☆

 石原さとみ鑑賞ドラマ!
流石に30代で大学生はどうよ笑 の前評判で敬遠しちゃってた令和のオレンジデイズ。怖いもの見たさで覗いてみたら……やだ、ダサ眼鏡の大学生石原さとみが可愛い〜! むしろイケてる設定の学友の方が仕上がってる分ふけ…まあそこは、過去を別人が演じるより分かりやすいのでキニシナイ!

 長野県信濃大学法学部の仲良し5人組、真樹(亀梨和也)奏(石原さとみ)祐希(矢本悠馬)カオリ(田中みな実)知美(宮澤エマ)  
友情は生涯続くかに思えたが、卒業を前に知美は自動車事故で死亡、同乗者真樹は密かに交際していた奏を置いて失踪する。最後に見た真樹は
「俺が殺した」
と言った……?

 で、17年が経過。検事になり医者の恋人(安藤政信)と暮らす奏の前に、今更何も変わらない真樹が現れて物語が動き出すわけですね。
 「俺が殺した」=「殺したようなものだ」なのはサスペンスドラマ序盤あるある笑 それでも事故当時の話をキッカケに、やはり検事だった奏父(佐々木蔵之介)の失脚と自死に真樹父(仲村トオル)が深く関わっていた件が白日の下に晒されるのでした〜。

 とはいえ、実は重病で余命僅かな真樹(主治医は奏の恋人)と奏の逃避行やら、それで婚約解消やらと恋愛事情も忙しいので過去の大事件はサクサク糸口が出てきます。
 奏、実家で父の遺品をちょっと開けたらボイスレコーダー発見!マジックで黒々と書かれた日付も父死亡日にズッポリ!再生すれば「◯◯汚職事件の記録である」と念押し! もっとこう…隠してて欲しかったかな……
 それで言ったら、同窓と判明してもなお真樹の取り調べは奏が担当なのどうかと思うし。
「お前が奏の父親を殺した!」
と、当の奏他、法曹関係者通るロビーで実父の胸ぐら掴んで騒ぐ真樹もどうかしてますよねえ。「アンチ・ヒーロー」でなら狙いがあっての行動になりますが、このドラマそうじゃないからなあ… 放火犯さんさん、顔くらい隠しましょうよ笑

 8話で最終章の始まり。
汚職事件と真樹父のつながりを暴いて、でも病に倒れる真樹を看取って大団円なのか? まだきっと驚かせてくると期待する旦那は、ここで過去優秀だった知美の出番だ!とか、奏母(石田ひかり)がきっと夫の仇を討とうとする、と予言してきますが、さて笑

 あ、毎回最後にかかる主題歌が、オペラを無理に和訳したかのような大仰さで耳について、でもその違和感が癖になるいい感じです。椎名林檎でしたね!

 
 

「グレイトギフト」1〜3☆☆☆

 その不審死に、昼行灯な病理医だけが気がついた…!

 天下のイケオジ反町隆史が
「あなたモテないでしょ」
と言われちゃう今作!途中CMではめちゃイケてるパパしてますけど笑 大きな背中を丸めてオドオド、頑張ってます。

 さておきただの心筋梗塞に見えて、首元のあざや微小な胃の炎症に気がついてしまった病理医藤巻(反町隆史)は、大物政治家の遺体から謎の球菌を発見!院内の簡易ラボ設備で単離培養出来てしまう恐ろしさ。生物兵器か、未知の感染症か?

 当初はパンデミックの悪夢にうなされ、公表を理事長に進言する藤巻だったのですが…いなされた上、入院中の妻の治療に便宜を図る条件で、黙ることに。…パンデミックは?

死後数時間で速やかに死滅とはいえ、遺体ケアで接する看護師や葬儀スタッフが危険……てな心配してる間に、挙動不審な藤巻を脅してきた伊集院(見取り図盛山)が突然死!理事長も突然死! 絶対その菌!
犯人は、代わりに理事長に就任した外科医白鳥(佐々木蔵之介)でした。何かと藤巻の相談にのってくれていたのにね、自分に都合良い菌を天からの「ギフト」とか呼びやがりますよ?
(こっそり脅迫したはずが、即日白鳥に相談されて「1人で何も決められない」と叱りながら絶命する伊集院、不謹慎ながら笑えました…)

その後も、白鳥のギフト殺人を止めるはずが罠で、死亡直後のデータ採取をさせられる藤巻。…ここまで不審死に居合わせすぎでは、もう関わってないはずないよね⁉︎

 しかし、微量で即効!死亡!と印象つけておいて、絶望した藤巻が菌で自死を試みると……止める同僚久留米(波瑠)と揉み合いに!
 蓋開いたまま⁇

 …飛沫が目や鼻に飛んでも死ぬのに…揉み合い…

 そこまで結構熱心に見ていただけにバカすぎてがっかりしました…。でもまだ、誰が作ったor見つけたのかはわかってないので続き見なきゃかなー。
ちなみに久留米穂希は、藤牧が培養している球菌が最近の不審死に関わっていると推理しながらも告発はしない不思議ちゃん。
また「入院児童の父」という形で元刑事(尾上松也)がいたり、病院事務長(筒井道隆)が政治家の愛人(倉科カナ)に惚れてるあたりもどう絡んでくるのか…うーん

「和田家の男たち」1☆☆☆

 ヤングケアラー!

 デリバリー先で注文主が昏倒。救急搬送に同行し、同じ和田ですけど他人です〜と困惑する主人公和田優(相葉雅紀)、心優しい。
 しかし実はそのご老人寛(段田安則)、本当に親戚、というか祖父でした! 優の勤め先がコロナ倒産した、と知った父秀平(佐々木蔵之介)は、祖父と3人同居生活を提案するのでした。

 なるほど同居なら、独居祖父の体調管理も安心、優は家賃が浮き、父は家事負担がなくwinwin…という登場人物の事情もさることながら。ドラマ的にも、ずっと同居なら今更なことも寄せ集め家族にすれば驚かれ、浮き彫りになる世代間ギャップ!
祖父は何と元新聞社 社長 で現論説委員。父だって民放ニュース番組の総合プロデューサ。バリバリ報道畑なのにその孫・息子は何故こうもふわふわ……と思ったら、亡き母リエ(小池栄子)が秀平と再婚しての連れ子でした。おまけに多忙すぎる母を、再婚後は父をも支えて家事全般をしていたせいで勉強どころじゃなかった、って。小学生に主婦させていたんかー!!共働きなら家政婦ぐらい準備しましょうよ……。

 さて大人3人の同居は穏やかに始まる中、お気軽に収入に釣られネットニュースのライター業を始める優。
 ずっと他業種にいた彼的にはこれも報道、喜んでもらえると思っていそうですが違うんですよ。取材もしないこたつ記事、と秀平が吐き捨てるように、どうやら業界では底辺です。

 頭ごなしに辞めろと怒鳴ったりはしない。そこは見易いですね。でも「アルパカ可愛い☆」と取材(?)してきた後ろに、大スクープ賄賂問題の証拠になる2人が写り込んでいても、「写真くれ」と言うだけで一言も事情は漏らさない秀平。その程度にしか優の記事を『仕事だとは思っていない』 むしろヒドす。

 しかし皮肉にもスクープの影響で、アルパカ記事ビューはうなぎのぼり! ライターランク上がっちゃうのでは? 家族に認められないネット記事ライターを、さて続けていくのか優??
『すき焼きに牛乳を入れるとコクが出る』
祖父の蘊蓄がほっこり記事に化け、滲み出る優の人柄を癒し系な相葉雅紀が好演しています。脚本もさすがだなーと思うのは、他の記事のタイトルも、どうでも良いなりにどれもちょっと読みたくなるんですよねえ。
 祖父の失恋を受け止める優。まあ没交渉で育ったほぼ他人だしw 実子秀平のほうがそこは複雑でしょうし、優と秀平の関係のほうが難しいのかも。母の死にも謎が?
 どうなるのか三世代同居?どうなるのか仕事問題??
 

「IP サイバー捜査班」」2、3☆☆

 うーん、うーん、いい場面もあるのになあ。

 事実と理詰めでしかものを見ない安洛(佐々木蔵之介)と、動機と情が最優先の新人絆(福原遥) 実の親子かもしれない上に、捜査上何かと対立する2人だが、次第に影響を与え合い歩み寄っていく。一方、安洛排除のために配属された多和田(間宮祥太朗)は安洛の弱みを探る中、安洛と絆の関係に不審を抱くが……。

 と書いてみるとカッコいいのになあ。
安洛が組織のバグで、絆がアンチウィルスソフトだ!だなんて多和田の報告書もダサければ、オシントツールでエンティティだとカタカナ多用で解説する安洛も同様にダサダサ〜。スペシャリスト感でなく『覚えたての言葉を言ってみた』感 でがっくりです。それこそ時間の無駄!

 そして事件が無理矢理なんだわ…。
 父娘疑惑が出た途端、2話の事件は舞妓出生の秘密w   3話の事件は新妻失踪で、絆の母(福原遥二役)も安楽に捨てられたのでなく自ら失踪……と、安洛と絆の事情とやたらかぶるのはご愛嬌。その度、絆の声にフリーズする安洛だの、恋人に去られて愕然とする若き日の安洛(井上雄太 同じ羽織w)だのと視聴者サービスが見られるにしろw  関係者の行動は無茶苦茶です。

 2話、芸妓舞菊(川島海荷)が実は女将(国生さゆり)の亡き妹(川島海荷二役w)の子なのも、恋人だった父親に殺人の過去があるのも、隠すのは周囲のご自由ですけどね。それを舞菊に知らせないまま実父が男衆として側に仕え続けるために、更に犯罪を重ねるのは本末転倒すぎるw  強請る方だって、実はもう知ってるかもとか、こんな大金請求したら払うより打ち明けちゃうかなと心配にならないのかと。 
3話では、身代わり婚!
御曹司(木村了)の失踪した妻(徳永えり)が、別人だった? 事故で植物状態の知里になりすまし、事故以前からSNSで交流のあった御曹司に近づいて結婚したらしい……って、目覚める見込み薄と知った看護師千広の仕業だったんですけどね。全く意外じゃない、むしろ1番に調べるでしょ病院関係者。 それより、趣味も女性の好みもSNSで調べたなりすまし犯にころっと惚れてしまうイケメン御曹司がチョロすぎてやばいです。財産ある人はもっと慎重でないとー。多和田も幼馴染で親友なら助言してやろうよ(さりげなく、多和田も育ちがいいアピールか!)ラスト、それでも僕の愛は変わらないよって、素性の千広はDV旦那と離婚成立してないのでは…。
で、失踪=誘拐の件は、知里の婚約者が、ただ結婚無効訴訟の申請書?を書かせたかったと。で、書かないから殺すぞーっと。イヤイヤイヤ、意識不明の本人不同意は明らか!警察沙汰にして犯罪だから無効、でいいのに何故サイバー班に隠すかな。「脅されても屈しなかった」=金目当てじゃない、と絆に言わせるために、弁護士の婚約者がおバカさんになってるー

『突然、愛する妻が消えて探している男は君と同じ』
『いつか知里さんが目覚めた時、そばにいるためには殺さずに投降しろ」
という安洛の説得は、理詰めな様でいて犯人の気持ちに寄り添うもの。だって安洛もかつて、愛しあう人=絆の母を突然失い待ち続けた、同じ痛みを知るものだったのだから……。
さてこれを、すんなりいい話と思えるためにはさ、事件はもっと普通でいいんだけどな。安洛が現場に行かないから、上の説得もリモート画面越しw  銃もって脅してる最中にパソコンから呼びかけられて、ちゃんと返事してくれる犯罪者が協力的で、笑ってしまいます(余談ながら、婚約者と御曹司の配役は逆を希望)

 さて2話の終わりに提案されていたDNA検査。
安洛が父親かどうかだけなら、パッと検査してサクッと判明なんですけども。サイエンスより情を信じる絆ちゃん、自分の目で確かめます!とやっぱり検査はお断り。それって、何しても「あの日の悲しみのせいで…」となま暖かく見守られる、生殺しの日々が続くってことですよねw そのうちストレスでハゲるかも安洛さんw
 そして見てるこっちもツッコミストレスが、うーん。見続けようかどうしようか。

「IP サイバー捜査班」1 ☆☆

 出た! 定番、京都府警捜査ものw 
ちゃんと観光名所、先斗町に逃げ込む犯人!お茶を点てながら推理する佐々木蔵之介!

<ものがたり> 
 最先端の犯罪対応に新設された「サイバー総合事犯係」略して「総事係」だが、実際は「お掃除係」と呼ばれ各課にこき使われるばかり。
 アジトを突き止めても、現場が不適切に押し入って逃亡され。慰留品を「罠」と見抜いても時遅し。京都府警ネットワークに侵入されてサーバダウン。監視カメラが使えずに拘束中の参考人が逃げてしまう。大騒ぎの庁舎の中で、総事係主任安洛(やすみや佐々木蔵之介)だけは騙されず……逃亡犯の居場所だけでなく。サーバダウンには別の狙いがあったことを。自殺で処理された過去の転落死に隠された闇を、暴き出すのだった!


 死体が飲み込まされていたUSBで、府警のサーバがハッキングされシステムダウン!
キャッチーに胡散臭く派手な犯罪ですけども、うわあ立ち向かう総事係すごーいとなるよりも、捜査一課がおバカさんですよね。中身の分からないUSBをいきなり、ネットワークに繋がってるパソコンに挿しますかー。

 さて、新人小宮山絆(福原遥)が配属された総事係は、係長平塚(杉本哲太)プロファイラを筆頭にエキスパート集団。映像解析の川瀬(堀内敬子)、情報解析の岡林(吉村界人)、多和田 (間宮祥太朗)は捜査一課出身。そして係長より偉そうな安洛は、うーんと、公式サイト読んでもふわっとしててw  誰よりも凄いのは人付き合いの悪いさなのかなw   その他はルーティンとプロトコルとか胡散臭いぞ。 とにかく各人の上げてくる情報を、総合して推理するのは安洛の役目、といったところでしょうか。公僕らしからぬ無精髭、衣装もスタンドカラーシャツ(=ノーネクタイ)になんか和風なアウター(羽織?)で異彩を放っております。たまの移動は自転車!
 普通にスチールデスクの並ぶ他の課に比べ、変形机で間取りゆったりな総事課の、奥の畳敷きの個室に普段からこもりがちな安洛主任。大詰めの推理には、お茶を点てながらの瞑想で真実に迫ります!! 

 サイバーテロに見せかけて、捜査データ盗んだのは息子の自殺に納得がいかなかった母親(菊池桃子)の仕業。案の定、政治家の息子に口封じで殺されていたと知った母は報復に向かいますが、全てを察知した安洛の指示で殺人は未然に防がれます。
 結構なお点前でした〜。息子さんがお母さんのために撮った夜空の写真が綺麗でしたね。

 第1話の2時間拡大って苦手なのですが、飽きずに見ることはできたかも。目当てだった佐々木蔵之介=安洛のキャラが愛想がなく、長い専門用語や無駄無駄繰り返す指摘の方が時間の無駄で残念ですよねえ。でもそれだけに、ラストで小宮山に
「あなたが私の父親かもしれない」
と、若き日の証拠写真など渡されると、適当に誤魔化す対人スキルもなくてフリーズしていたのは可愛いギャップでしたw  
若い頃からこんな人だったなら、違うのではw  それともつっけんどになったきっかけが? まんまと2話もみたくなりましたけども、さて。

「ミヤコが京都にやってきた!」〜最終回 ☆☆

 え、豆腐パックの水を捨てずに、飲む??
あまりの衝撃に真似してみましたが、う、うん、豆腐の味w   「京都人の朝は案外パン食」は、聞いたことありますー!

 てなわけで、転がり込んできた「娘」と家族ごっこしながら京都の生活を教えていく空先生(佐々木蔵之介)
その間に箪笥の着物は売られ、口座から30万円が消えたのに、黙って見守る懐の広さよ。まず、そうまで金が必要な事情を案じる、いい人なんですねえ…。でも医者とはいえ裕福ではないのにその調子、離婚の原因もこの辺かと思えたりして。

 そして娘の言い分は
「暗証番号が私の誕生日だったから」
12年も会いに来ないのに、暗証番号でだけは繋がっていた。使っていいと言われた気がした。
…嬉しいと同時に、それで許されると思うなよ?とムカつく気持ちw 複雑ねw
   ちなみに手に入れた金は、イギリス人彼氏に送りました!じや〜ん!
『You are my angel.』
と動画でささやき、ミヤコをパートナーに京都でビジネスをしたいという金髪の青年実業家は…。
待ち合わせには現れず。国際詐欺師だったんですよ。うん、知ってたよ…。でも二浪で荒んだミヤコが一時でも癒されて京都に来られたなら、それはそれで必要な出会いだったのかも。いや犯罪だけども。

 目標をなくしたミヤコに、空が勧めたのは得意の動画編集の仕事。イギリスの彼氏に動画を送っていたあの調子で、京都の老舗を世界に紹介するお手伝いができるじゃないですか!(老舗社長で市川猿之助も出演w 楽しそうにボケてますw) 更に、若い職人さんと繋がりも出来て出かけていくミヤコちゃん…。一緒に成人式を祝うつもりだったお父さん、がっかりですけども。父娘なんてそんなものですよー。

 地味ながら、毎週楽しみなドラマでした(^^)  ラストの京都紹介ミニコーナーのぎこちなさもまた良しw
いつもちょっと可愛い靴下の空父さん。その靴下の穴を、こっそり、可愛い模様に繕う(今風に呼ぶとダーニング)娘。ほのぼのしました。

 お母さん出ず終い。いつか、別れた妻が京都にやってくる続編などあってもいいかもね(^^)

 

「麒麟がくる」〜最終回 ☆☆☆☆

 麒麟は…来なかったですねorz

 光安どの(西村まさ彦)の死後ぱったり感想を書けずにいましたが、コロナ休止後もずっと見ていましたよ。亀岡の大河ドラマ館を訪問。昨今のCG技術、月代や坊主の肌表現には驚嘆!作品を倍楽しめました。

 さて物語は、西に東に使いっ走り放題だった十兵衛(長谷川博己)が、出家から武士に戻された将軍足利義昭(滝藤賢一)を支えて大出世、京に上ります。
 しかし慈悲の人だった義昭はいつか変わり果て、駒ちゃん(門脇麦)の救護所積立が戦の金にされる始末。袂を分つた十兵衛はご存知信長(染谷将太)に士官しますが。元々地蔵を石垣の素材にして平気な罰当たり信長、『大きな国を作ろう』とはしゃいだ志はそのままでも、すぐ女子供皆殺しに一族根絶やし!
 初陣では叔父上光安を殺す白昼夢を見た繊細な十兵衛、今度は愛娘殺害にうなされます。女子供でなくバリバリ戦国武将がこんなにも戦いを嫌い続ける様子は新鮮でした…。

 そんな光秀が、また夜毎見るようになった夢は…月に向かって大樹を登る信長。その木を切る自分。
 え、それ信長を殺す夢と思えば穏やかじゃありませんが、今までに照らせばその人が、家族の域で大事な存在ということになるのでは…w

 一方の信長は、光秀の忠義を試すかのようにもしくは光秀だけは大丈夫と甘えるかのようにやりたい放題。衆目の面前で叱責、大恥をかかせておいて
「気にするな!」
実は家康(風間俊介)の反応を見たかっただけ、って君。普通それだけ充分嫌われますけど。妻の帰蝶(川口春奈)にすら、「父道三なら毒を盛る」って言われちゃってますけど!

 忍耐強すぎる光秀への最後のダメ押しが、将軍義昭殺害指令でした。またも試すように、1番それを嫌がる光秀に命じるんだから…。
石橋を叩きすぎて壊すタイプ信長。でも本能寺を、囲んだのが光秀と知ってむしろ嬉しそうで、徹頭徹尾人間関係の築き方が壊れていて哀れでした。
 その直後、駆けつけた太夫(尾野真千子)相手に朗らかに、麒麟を呼んでみせる!と誓った十兵衛…。でもそんな日は来なかったのですよね。まず麒麟より先に必要だった、味方をしてくれるはずの武将が来なかったとは。嗚呼。

 そして秀吉(佐々木蔵之介)の大返しも、ちらっとでた官兵衛(濱田岳!)の出番ももう無く時は飛び。
 明智光秀は生きている。
そんな噂も囁かれる中、市場の人混みにまさかの面影を見るお駒。え、確かに十兵衛、変な変装でうろつくの得意でしたけど…ってそんな姿でも無くまさにいつもの十兵衛の後ろ姿で…(涙)

 1話で麒麟を語ったのはそういえば駒でしたものね。戦災孤児で、医師の手伝いだった女の子が後の武将に麒麟の逸話を説き、義昭と近しくまでなって。夢のような出世物語だったのかも。

 駒は、家康が江戸幕府を開き息子に継がせた時代にも生きて、ああ麒麟は来た、と思ったかもしれませんねえ

「ミヤコが京都にやってきた」1 ☆☆☆

 地元京都の佐々木蔵之介……萌えます。

 京の町家で、看板も出さずにご老人への買い物代行……もとい往診を主に暮らす医師柿木空吉(佐々木蔵之介)
そこにある日現れたのは、12年ぶりに会う娘ミヤコ(藤野涼子)! 
京大受験に2度失敗したというミヤコは青い髪。紅葉を見に連れ出せば、見事な英語で紹介動画を撮り始める……YouTuberなの??そして予備校は辞めた、空吉と一緒に暮らすと言い出します。

 ミヤコは2年前にも京都の町で空吉を認めたそうですが、自転車に乗った空吉は気付かずに通り過ぎた、と。そりゃそうでしょう~。記憶の中の娘はまだ8歳のままなのですから(涙) ……って、元妻と連絡とってないって写真ももらってないレベルなの?? 家出したのかも確かめられないの??
しかも戸籍上の父親は別にいるそうで何やら複雑w そして空吉の留守に家中を物色しだすミヤコ。父恋しいだけじゃなさそうな彼女の目的は??

 背景の京都がどこも美しく、出町柳の店々は旅行案内の様にも観ていられます。挙げ句に紅葉の今熊野観音寺だなんてもう、ずるいわw

「知らなくていいコト」最終回 ☆☆☆☆

 乃十阿息子の人生は守られて。でもケイトはこれで良かったのかしら。これしかなかったのかしら。「知らなくていいコト」を知ってしまっても人生は続く。

 前半、大スクープ「乃十阿徹は殺していない!」公表に向けてチーム一丸となって裏付け取材に当たる展開は、次々みつかる証拠に高揚しつつも戸惑いも。当時3歳だった、何も知らない乃十阿息子を突然真犯人に名指ししてしまう罪深さ。現在海外在住とはいえ、すぐに探し出されてしまうでしょう? 逮捕も捜査もされない立場な代わりに、反論する場もなく罵倒されながら残りの人生を送ることになったとして、誰が責任を取れるのか。 でも一方で、公表差し止めの社長命令も、それはそれで理不尽ですよね。ケイト自身も騒動に巻き込まれながら掴んだせっかくのスクープ、フリーになって出版しちゃえ~と思ったり思わなかったりw

 そんな封印された記事を、乃十阿にだけは見せて燃やすケイト。

結局娘だと認める言葉も態度もなく、母とのことも語られず。事件の真相も、乃十阿のことは何もかもが謎のままでした。『娘だと認めないことこそが、父の配慮だったのかもしれない』と、ケイトが書いた記事の結びにぐらいは、反応して欲しかったですよね。

 そんな渦中、離婚する!結婚しよう!と尾高は言ってくれたのに。
「父親」を辞めた尾高では愛せない、と拒絶するケイト。うーんサンプル乃十阿が極端だったせいで、またもや振られる尾高さんが哀れです。なのに大スクープが流れたら、今度はケイトから結婚を持ちかけて、尾高からお断り。そんなケイトは好きになれない、と。つくづく間の悪い無い物ねだりな2人は似た者同士で、だからこそまた何年か後にはよりを戻してやり直す機会がまたあるのかも。
 そしてあの春樹も、辞表を提出(刃物出ないでホッとしました~)
誰も引き止めもせず、理由も聞かずw  ケイトの出自をタレこんだのは僕でーすと告白するも、あ、それ、違ったから!ともうほんっとどうでもいい扱いに。じゃあ、そもそもケイトと別れなくて良かったのに。って、思い込みだけで暴走して離れたのは君だー! でも、その記者には向かない妄想力が、必要な職業もあったんですねw
「作家になって、見返してやる~」
という、十中八九いや千に一つも叶わない捨て台詞を、なんと実現させて戻ってきましたよw 闇落ちの末に、3年で芥川賞作家とは!でもデスクになったケイトが、春樹を接待する機会はないんじゃないのかな(^^;;;;)  

 今日も今日とて、スクープ求めて駆けるケイト。取りこぼした幸せを思う日もあるでしょうけど、今はただ前を向いて。
人生って?幸せって?と考えるヒントになるいいドラマで、何より私生活や出自のことで誰もケイトを責めない、実にいい職場でした。

「知らなくていいコト」8、9 ☆☆☆

 酔って深夜にゲロ吐く元カレorz ケイト可哀想、警察呼んでいいよ、こんなの。

「週刊誌にタレ込んだの、俺じゃないから!」

いや語るに落ちて過ぎw なんで尾高を疑わないんだよって、そもそも親が原因で別れてないからね! ケイトの親が違ったら俺たち幸せになってた筈、って。むしろ結婚前にどういうやつかわかって良かったとしか。
 ケイトの出自タレコミ以来、職場でずっと這ってたり本棚裏に隠れてたりと挙動不審な上に欠勤も繰り返す春樹くん。初めは心配していた今カノも、理不尽に怒鳴られたりしてドン冷めなの、ちっとも悪くないよ!

 事件後、刺された瞬間をフラッシュバックし続けるケイト。
それでも『殺人犯の娘』報道以来、自宅すらマスコミに囲まれご近所に揶揄されて安全な場所でなく、編集部に寝泊まり。上から疎まれながらもスクープを追い続け、なんと取材対象の遺族から『マスコミに追われている人』と仲間認定で助けられた挙句に、本当に大スクープの証拠を引き当ててしまう大活躍!転んでもタダでは起きない女です。

 一方の尾高もまだ傷は癒えぬのに、娘報道で改めてマスコミに囲まれた乃十阿を救出に。こっそり東京に連れ出し弁護士と連携、自分のスタジオに匿って…。それってケイトと会ってもいいってことだろう、とヒソヒソ話。あの身を投げ出して守った様子から、周囲が恋愛を確信している状態で堂々と2人きりに呼び出して、まさかこんな色気のない話しているとは、ですよね。
なのに春樹…そんな変装しなくても、君の欠勤は誰も怒ってないどころか気にもされてないよ。会社の前まで来たなら、もう仕事しなよ…。その間にもダメダメ若手が成長、スクープ記事書くようになってきているのよ(それを指導するケイトが、ダメくんが遠回りに成果を出した取材を真似て、また進化しちゃってるしw)

 そしてついに告げられる、乃十阿が犯人でない可能性!

弁護士は見た、乃十阿妻が入れるハーブティーに息子がお手伝いで庭の草を入れるのを。キャンプ場の水に毒草を入れたのは、普段から水に葉を入れていた4歳児だったのでは? それって公表したら、まだ見ぬ異母兄弟を不幸のどん底に突き落とす真相でしょうorz  でも今公表したら「つい先日、実父を知ってびっくりですー」しか書くことのないケイトの手記を載せるより雑誌売れますよねw 
誰かをかばっている様子の乃十阿でしたが、そんな記憶もない悪意ない幼児のこととは思っていなかったのでびっくりです。さて最終回はどう決着するのか…。春樹が尾高刺したりもしそうw


「知らなくていいコト」7 ☆☆☆

 ついに再び関係を持ってしまうケイトと尾高。
でも交際してた当時は、よく泊まっていたスタジオの慣れた場所。ほんの少し周囲の不幸に目をつぶればこのまま、何も望まずに時折癒されていられるのに。
「そんなふうにうまくはいかないよ」
って尾高さん、器用に立ち回れないと思うなら手を出しちゃだめ、抱きしめちゃダメじゃないのさorz

 そんなケイトの苦悩をよそに、校了日前の編集部は燃える!
サブデスクは発熱、演歌歌手(小沢真珠)は怒鳴り込み、メインの記事が飛びそうで差し替え原稿が急遽必要、それなのに岩谷編集長(佐々木蔵之介)は作家先生と会食中。

 この気難しい作家先生が西村まさ彦氏(^^)
気の利かない担当東山(本田力)に苦虫を嚙み潰す先生がダンディな一方で、岩谷の男芸者っぷりもたまりませんのよ。立て板に水で暗唱し出したのが、なんと作家丸山先生の処女作の冒頭w  じゃあ東山の暗唱はといえば「祇園精舎の鐘の音」って中学生かw それなら私は「トンネルを抜けたら雪国だった。」で行くわw  他の面々もおべんちゃらの仕込みなく、春樹が名前繋がりで村上春樹が好きとか抜かしてまた場が冷えるw するとすかさず岩谷が
「羨ましいなあ、これから丸山先生の作品に出会えるなんて」
と褒め上手、そして流れる様に新作のお願いですよw よいしょ! 気難しい反面、持ち上げられればあからさまに上機嫌な先生が愛おしいですね。若い女子編集も一応同席してますが、一顧だにせず。
そのうち他部門の丸山担も加わって、先生の博識を褒め讃え、役立たずな東山にも役割を与えての一本締めで解散~。よーお、チャチャチャ、チャチャチャ、チャチャチャンチャン!

 このままなら、ただの恒例の忙しい1日だったのね。
例の不倫棋士の妻襲来。刺され倒れたケイトに、トドメをさすべく振りかぶり…と、ケイトを守って覆いかぶさり背中を刺される尾高。えー。あの体格差なら、同じ勢いで奥さんにぶつかれば吹っ飛んだでしょうに。攻撃より防御を選んでしまう男というコトなのか。
「女30、その愛貫くべきか」
不倫記事のタイトルと自分が重なるケイト、その上命まで守られたら一直線やろ~!

 しかしこの回の本当の肝は、終始暗い目をした春樹くんでしたね。大活躍で次期デスクと頼られる元カノケイト。しょーもない会食で、しかもおべんちゃらも言えない自分。ケイトの危機には、身を呈して守る尾高。ただ見ていた自分。駄目押しに、今カノは事件をバッチリ撮影! 大ピンチ&スクープに沸く編集部で、自分の役割はただの買い出し……。
 そして全てが裏返った末、刺されたのはケイト、と他社記者を呼び出して伝える春樹。その上で、父親はあの乃十阿、不義の子だと。教えられた記者さんさえ戸惑う様なスクープを無料でばらまくのかーい! せめて、匂わせて調べさせるぐらいのことはしないのかい。取材班の仕事をとことん舐めておりますよ…。別れても、しばらく周囲が気づかないほどケイトは普通に振舞って、不倫棋士の暗号も将棋が得意な春樹に解読を頼んだりと分け隔てなくしていたのに、むしろそれも癇に障っていそう。器の違いが見えるというか、自分の存在がそれっぽっちと見せつけられた様だったのかも。

 救急搬送、命に別状はなかった尾高とケイトが顔こそ合わせないもののお互いを気遣っている間に、ケイトの世界は崩れ去っているのでした。嗚呼。

 ところで東山さんは今日からイースト編集部の「一本締め太郎」に就任w  前後の説明なく、それだけ報告されてもそれこそ「知らなくてもいいコト」で笑うー。でも宴会下手な自分に役割ができて、嬉しかったんだろうなと思うと辛い展開の中ちょっと救われます。

奥さんもいきなり来て刺したって構わないのに、事前に演歌歌手も来て(ささみ れいw)セキュリティーどうなんってんの、と言わせてからなのが、また上手い。

「知らなくていいコト」1、2 ☆☆☆

 雑誌業界が舞台、主人公が記者でこのタイトル。てっきり業界の闇やら政界裏情報を知って命でも狙われるのかと思いきや、問題はケイト自身の出生の秘密なのでした。逆にその方が私は好きですw

 週刊誌記者ケイト(吉高由里子)の母杏南(秋吉久美子)が急死。女手ひとつでケイトを育てた母の最期の言葉は、なんと
「貴女の父親は…、キアヌ・リーブス…」
いやいやいやw でも遺品からはキアヌとのツーショット写真がw   と、同時に見つかった指輪は、送り主が大量殺人犯の乃十阿徹と判明。ファンタジー度ではどちらも同じようなものなのに、恋人春樹(重岡大毅)のプロポーズは不確かな乃十阿父親説を原因に白紙に返され、別れることに。
逆に、元カレ尾高(柄本佑)の過去のプロポーズは、亡き母から直に「ケイトの父は乃十阿」と知らされた上でだったと今更に知り「関係なかった」と言ってくれる尾高に泣くケイト。なんて男を見る目がなかったことか。

 奇しくも仕事は、DNA婚活レポ。遺伝子情報から、理想の相手をマッチングするサービスに最低の相性と判断されてもなお、好きな相手を変えない取材相手(えなりかずき)に肩入れし、励ますケイト。自らを「親の経験を受け継ぐマウス」に重ねて苦悩する。

 母が生きている間は、全く興味なかった父親の身元。共に暮らしても、会ってもいない人に人生が左右されるだなんて。
尾高との別れを後悔はしても、相手も既に既婚者。縒りを戻す流れではなさそうで、ケイトの幸せはどこにあるんでしょう。父、乃十阿(小林薫)との対峙はありそう。もう少し見てみます。

「黄昏流星群 人生折り返し、恋をした」1 ×

全く応援できない不倫もの。

わかば銀行支店長瀧沢完治(佐々木蔵之介)は、明らかにモーションかけてくる部下(本仮屋ユイカ)に目もくれず仕事一筋。でも妻を愛してるからというよりは、そんなことで評価に響いたらつまらないからで、妻と娘はむしろほったらかし。その甲斐あって、出世か?と思いきや、まさかの格下げ出向打診。
彼本人じゃなく懇意の上司が失脚したとばっちりで、それはかわいそうですけれども。
「明日からスイス行ってくる」
と、妻になにも告げずに出張のふりでスイス行くのはどうなの(7日はいたよね)
そこで出会った栞(黒木瞳)と……って拒まれたのでキスまでとはいえ。お互いに高まりあって同意の下でなら肉体関係でもご自由にですが(不倫だけど)、強引な口づけは印象最悪。翌日の約束に現れなかった彼女に
「会って謝りたい」
じゃねーよ、強姦未遂犯になんて二度と会いたくねーよ!しかもヤってなくたって不倫だからね。部下からの問い合わせで出張じゃなかったと家族にばれて疑われて、ザマーミロです。しかも、出向先の倉庫会社に行ってみたなら食堂のパートがまさかのその彼女w 追いかけて「会いたかった」じゃねーよ。偶然だと知らなかったらストーカーかと思うよ、怖いよ。そしてまさか、これで出向に乗り気になったりしますか(^^;;;)

妻は妻で、突然門から入ってきた男に腕つかまれて。傷の手当とはいえ、不審者じゃん←娘の彼氏かな。

どうも男は強引であれが信条らしいこのドラマ。不愉快でちっともトキメキがありませんよ……。
マッターホルンの思い出の赤い傘も。あの吹雪の中、傘を広げるってバカでしょう。雨じゃないよ雪なんだよ。案の定飛ばして、真っ白な中に赤が綺麗というだけの為に広げられたようで白けました。
なんだかなー。

「FINAL CUT」1 ☆☆

パルクールしょぼいw

女手ひとつで亀梨くんを育てた母が、殺人犯ときめつけられた連日の報道に耐え切れず自死、したんですと。以来遺された主人公中村慶介(亀梨和也)は、取材関係者とニュースキャスターを恨み続けて早10余年。弁当屋、サラリーマン、芸術好きの青年、告発サイト管理人、警察官と七変化であちこちに潜り込んでは復讐のときを狙っているらしいのですが……。

正直、そんなこと言われても感。
可愛らしいお母さん(裕木奈江)にマスコミが群がって、可哀想ですけども。客観的にどんな事件でなにが疑われ、どれだけお母さんが本当に犯人な可能性があったのかなかったのか。そこをすっ飛ばして、当時高校生だった実子が
『違う、そんなはずがない』
だけ繰り返したってさ。いいお母さんだったから犯人じゃない論はダメでしょう。
もっとも、殺人を強調するあまり幼子の惨殺死体を映すような演出は望んでいないのですがね。遺体の発見現場、アリバイ、そのぐらいはマスコミ報道を通じてでも描けるでしょうに。

復讐もの、というと昨年末ドラマ「ブラックリベンジ」がインパクトあったのでつい比べてしまいます。
あれは夫を告発した記事が捏造、証拠写真も捏造と、悪事がわかりやすかった!今回恨まれているマスコミは、確かに先走ったけれど遺留品もあり、やりすぎただけで捏造まではしていませんよね。キャスター百々瀬(藤木直人)がスタッフにかける超プレッシャーのせいで、被害者より視聴者を大事にしてしまう感は否めませんが……。『印象操作』と非難するなら、こちらも前期のドラマ「監獄のお姫さま」の『爆笑ヨーグルト姫』級に、「逆ギレ園長」とあだ名つくぐらいの罵声映像を流され続けたぐらいのひどさじゃないとねえ。
あれ、このマスコミ慣れ自体が問題にされてますか?

笑ったのは、あんまり慶介がいろんな格好で神出鬼没なもので、終いには旦那が藤木直人を亀梨と間違えたことw まあ確かに似た系統のイケメンですけどw それと警察官は流石にコスプレ潜入でなく本業だったようです。それで姉妹に二股かけてデートして、弁当届けてカメラ仕掛けて盗撮映像を編集と大忙しって暇なのか警察は。
というか、身内に重要参考人だった人がいて警察官ってなれないのでは。万がいちそれまでノーマークでも、赴任当日から未解決事件のファイル広げて、書いてない情報まで披露して怪しい奴が他に、と力説されたら怪しさ満点ですw

慶介がそれぞれ別人として近づいている姉妹(栗山千明、橋本環奈)は、事件当時母に不利な証言をしたそうですが子供だったもんね。言わせた大人が裏にいるでしょう。
ドアの隙間に身体をねじ込む杉本哲太記者。独占取材断らず、受けて思い切り反論すればよかったのに。それとも後日受けたんでしょうか。心臓移植の密着取材が切り貼り編集でねじ曲げられたように、独占取材の切り貼りで益々ひどいことに? だとしたら後出しですねえ。
当時の捜査官、今は慶介の上司署長に佐々木蔵之介。彼は何かを知っているのか。
うーん、2話見ないかも。
やたら同じ回想場面(ドアの隙間の杉本哲太、バスタブを血に染めたお母さん)ばかり入れてる時間があったら、もっといろいろ描くか時間拡大しないか、出来たはずでもったいなかったですね。

映画「超高速!参覲交代リターンズ」☆☆

ザ続編、ベタなつくりに満足。

本来大人数でゆっくり行く参覲交代をメチャ急ぐ、という衝撃でヒットした前作を引き継いで、今度は帰り道を走り出す一行です。
前作事件の後一ヶ月ほど、道場破りや料理、猿の見世物と各自得意技で帰りの旅費を稼いでいた間に、故郷湯長谷藩では一揆が起きていてさあ大変。お殿様(佐々木蔵之介)の祝言も切り上げ、幕府の使者より早く帰らねばですよ~エッサ!ホイサ!


結局一揆も、藩のお取り潰しやら後任柳生の人事も、すべて前作の悪役老中(陣内孝則)の悪巧みと分かり、将軍暗殺まで企んだとあって、ど田舎湯長谷藩に大軍やら奉行やら証人までも大集結w 人を信じない老中は裏切られ、人を大事にする殿は「仲間」や百姓に支えられお国を守り抜いて、大団円なのでした。
お咲どの(深田恭子)とも気持ちを告げあってヨカッタヨカッタ。

荒野に立つ7人カッコよかったですねえ。
優しいお殿様、知恵者の家老相馬(西村雅彦)に腕自慢荒木(寺脇康文)イケメン弓自慢(知念侑李)槍自慢(六角精児)猿連れ(柄本時生)……あ、もう一人の腕自慢(上地雄輔)は療養で江戸屋敷に残ったので代わりに抜け忍段蔵(伊原剛志)で7人ね。この少人数で大軍勢に立ち向かいます。
段蔵、火薬を投げまくり。あれ、味方も吹っ飛ばしそうだわ、煙で見えないわ、兵法としては謎ですが、続編らしく画面が盛り上がったのでありでしょうw 老中がいい声で最後まで高笑い、ナイス悪役でしたわあ。

呑気なやりとりの直後でも、痴話喧嘩しながらでも、斬り合いとなれば容赦なく殺しまくりなのも前作通り。やたら腕の立つ殿がお素敵でした(^^)
しかしキャラの立つ掛け合いがいくら楽しくても、律儀に毎度混ぜっ返しすぎでは正直間延び。城内に家族が捕らえられている相馬に
「死んでいますね」
「戒名は」
とはあんまりですよ。軽口入れずに話を進めるべき場面も多々あったのでは。また逆に、川流れ後の知念が女の着物を着ていることや、前作で殿が段蔵に賜った小太刀が咲の手に渡ったことなど、一言欲しいのにスルーで残念でしたのことよ。
相馬が話しながら寝ちゃったところでも、皆なにも言わずにどけて続けてましたけど普通はそここそツッコむところでは。やっと藩に着いたらまた騒動ですから、ふざける元気もなかったのかなw 


そんなわけで相馬さまがご活躍なら嬉しいじゃすみん。

今回も、3秒で答えろと無茶ぶりされつつ知恵を出しまくりでしたねー。寄せ集めで紋の違う道具は将軍日光参拝にかこつけて誤魔化し、関所の改めは死ぬ気でいこうと本当に棺桶にw どちらも役人を誤魔化す係でもあり作戦の要です。 でも立ち回りは担当外、柳生襲撃ではひとり猿を抱きしめ、斬り合いの後ろを右往左往でラブリー(^^) ……かと思うとすかさず猿をけしかけ、人質の段蔵の娘を代わりに抱えて逃げる!ナイス変わり身の術でした(違)
泳げないのに、川と井戸に落ちるのもお約束!
メガネっ娘の小梅ちゃんは父に似て切れ者な様でしたよ。知念くんの想い人、小梅ちゃんだったら年の頃も良かったのにね。なんとお咲さんでもなくあの人だとは……!!

そんなことより、殿のぶり返した閉所恐怖症が心配だったんですけど。お咲さんと一緒なら大丈夫、なのかな?
お幸せに〜

前作「超高速!参覲交代」弊レビューはこちら


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