そしてあの吉高由里子は岐阜の高校生…いつものままなのに高校生……。
(でもリアル高校生キャストで初回始められたら飽きたかもしれず。演技に不満はなく引き込まれましたけどねえ。前髪ぐらい作れなかったかな)
高校3年生の朝宮梨央(吉高由里子)は、早くに亡くなった母の代わりに弟優(柊木陽太)の面倒や家事もこなしつつ、父達夫(光石研)が面倒を見る白山高校陸上部の寮にも出入りする部員のアイドル。特に長距離のエース宮崎大輝(松下洸平)とはお互い公然と想いあい、記録が出たら、東京の大学に合格したら、と告白を伸ばしあっていた。
そして受験前夜。
全日本駅伝出場が決まって、レギュラーは祝勝会、父は寄り合いで不在の寮に、部外者渡辺康介(朝井大智)が侵入。梨央が咎めるのも受け流しご法度の女性まで招き入れて、乱痴気騒ぎを引き起こす。食堂で勉強をしていた梨央は、絡んでくる渡辺を避けて帰ろうと席を立ち……。
気がつくと家で優と寝ていた。
血まみれの腕。深夜にやはり血まみれの何かを洗う洗濯機。お前は受験に専念しろ、としか言わない父は、絶対何かを隠している……!
しかも父急死、渡辺は寮に来た後の消息不明。
もうこれだけで十分に大事件!なのに視聴者はさらにその未来、15年後に手を血に染めたまま逮捕される梨央を見せられているんですよ?? えええ不幸すぎる! この時点で
『覚えてないんですけど、乱暴されたのかも……』とか
『父がどこかに埋めたのかも……』
なんて不確かな自首を、あなたならします?? 隠されていた、血まみれの当日の服を焼いた梨央は何を決意したのか。
実は腹違いだった幼い優を残し、実母真田梓(薬師丸ひろ子)の元に身を寄せるからと東京へ発つ梨央。奇しくも全日本駅伝の当日、力走する大輝を見届けた梨央は心の中で別れを告げて。以後一切の消息を断つのでした。
……15年後、富山で渡辺の白骨が見つかり。
東京では渡辺の父(酒向芳)が他殺体で 見つかって。警視庁捜査一課の刑事大輝が、重要参考人として梨央を訪ねていくまでは。
そして名乗りを聞いた真田梨央は応えるんですよ
「初めまして」
って、覚えているくせにー!! え、ちょっと待って、冒頭の逮捕はまだ先ですね。あの手の血は誰の??
ところで書きそびれてましたが、梨央の弟優くんは頭部外傷の後遺症で、興奮した時のことを忘れてしまうという困った記憶障害を負っていました。正直、母のない小学生が父も亡くし、母とも慕った姉とも別れて育つなんて、健康だって十分心配なところに、わざわざ乗せた設定、超重要。もう殺したのは弟かもw そんな雑な推理はさておき。
白骨と一緒にお守り袋も見つかっています。梨央が作って大輝に渡して10000M走優勝。ご利益があるぞと受験に持たせてくれたのに、失くしてしまった、あのお守り袋。
昨日着ていた服がない、と探すきっかけがポケットに入っていたそのお守りなのが、小道具の使い方うますぎますよね。
あ、弟の携帯も消えてたっけ。それを遺影の素材写真探しで印象付けるのも上手いですよねー。ってことで重要アイテムですよw どこで見つかるのかな!
(てっきり湊かなえ原作かと嫌ミス要素を身構えていましたが、湊かなえ「Nのために」と同じスタッフ集結=アンナチュラル、MIU404も同様、とのことで、湊かなえは関係ないのですね。こんなブログ長年書いているくせに制作事情にはあまり詳しくなくて。急に懐かしの「Nのために」のアクセス増えてなんだろう〜からやっと知りましたw こりゃ信頼できますね!)
陸上部から、県警の刑事になっていて情報を寄せる同輩に岡山天音。実母の配下で達夫の葬式にも香典を届け、梨央の上京を手配する 弁護士に井浦新。