ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

中谷美紀

「聖なる怪物たち」4 ☆☆☆☆

そういうことかー!!


『生殖医療の話』だと思い込んで観ていたので、『代理母(鈴木杏)』 が実はただの愛人だった展開に呆然です。

そっかー遊んだらデキちゃったのか。友人開業医に頼んだのは人工授精じゃなく、『代理母』が既に妊婦なのの口止めでしたかw 夫にとってはどっちにしろ我が子な訳で同じことなのね(><)

問いつめる義姉にシャアシャアと、これは妻の為でもあるんだと答える理事長、あくど過ぎる~。


でもそういわれれば確かに、子どもを望めない現妻と分かれて妊婦と再々婚するという考え方も無いじゃないので。それなりに現妻を愛しているのかしら。それとも、さすがにこの短期間で出来婚2度目は世間体悪すぎるかしら、『聖職者』としては!
(しっかし『生殖』と『聖職』の変換が混在して面倒ですw 変換ミスから思いついたストーリーじゃないかしらん) 


ナレーションの若い医者がどう話に絡むのか。4話になってもまだ蚊帳の外なので、さっさと話を進めて欲しいですw さて。

「聖なる怪物たち」1 ☆☆

主人公は看護士長(中谷美紀)なのでしょうか。ナレーションの岡田将生くん陰が薄すぎw 医療ミステリー というよりは『産まなきゃいけない』にとりつかれた女の悲劇、なのかもしれません。


両親を亡くして貧しい暮らしから一転、財閥の御曹司に嫁ぐ花嫁(加藤あい)

披露宴中に流産、安定期でもないのに無理するからですよ(><) 子宮も摘出。ここから嫁いびりに発展するかと思いきや、前妻との間にもう子どもがいるので夫(長谷川博己)も姑も優しく気にするなと言ってくれ……いやもしかして、跡継ぎの地位安泰のために仕組まれた流産か??疑いだすときりがないよね。


我が子欲しさに壊れかけた加藤あいは、実姉中谷美紀に代理出産を依頼。その結果が冒頭の、雨の中置き去りにされる妊婦なんでしょうが……さて、あれのどこが加藤あいの利益に?
『欲しいものはみんな手に入れてきた』と前妻に皮肉られる加藤あい。でも妊娠出産だけは、例え子宮がまだあったとしても授かり物なんですけど。現代医療はその辺の仕切りを飛び越えるから。

思わせぶりなタイトルは、『聖職者』と自らを呼ぶ夫たち学校経営者を指すのでしょうが、怪物っぷりはまだこれからです。見続けるかは2話見て決めます。


「JIN 仁(2)」最終回 ☆☆☆☆

そう来たか!

というわけで、 2度目の最終回まで見届けて満足です。
現代の橘家に来てみたら、綾瀬はるかが……というなら仁先生も、涙にくれて見守るだけで声はかけなかったことでしょう。(それもまあ変な人だけど)
それが、 未来さんが居たもんなー観ているこちらもびっくり。

咲のその後も、安寿のその後もw 歴史の「修正力」と共に見せられて、ふーむふむと納得しながらも、それを聞く仁先生の気持ちを思うと泣けて仕方がありませんでした。他人のご先祖や、とっくに死んだ人たちの話に、いちいち共感しすぎる変な人な先生。間抜けだけど、でもそうもなるよ、と思ってしまって。
そしてとどめの手紙!
これ、どこの誰とも知らない変な人に渡しちゃダメでは…と未来さんを心配しつつも、やっぱり泣いてしまいましたよー。 

そんなわけで、2ndに入ってからは特に書く事もなく、ただ龍馬は 早世したからこその人気もので、命を助けちゃダメじゃないかなーとだけ思ってましたから、無事に(?)亡くなった後はやっぱり何も書く事なく。
ブログの更新が間遠になりましたw

関連番組で、作中に出てくるヤマサや、ペニシリンを販売している人や、遠心分離機を作っている人などなどが、自分の仕事のルーツを江戸や仁に観て楽しんでいるのが印象的でした。大人が楽しめるドラマでしたよねー(そのうち「信長協奏曲」みたいな、タイムスリップする大河ドラマも作られるかも)

最後の未来さんの手術、今度こそ成功しますように!
(江戸で暮らすわ脳腫瘍は摘出されるわ、仁先生の外科手術の腕落ちてなかったのかがちょっと心配〜)

「JIN 仁」8 ☆☆☆

今回もずるいぐらいに泣かせる話。

 

惚れた女はうわごとに他の男を呼び、大きな仕事は龍馬にとられる橘家のお兄ちゃん。腐りもしましょう。でも、出来ないことは出来ないと認める事も、その上で出来ることなら身を投げ出してでもしてしまうこともある意味でお兄ちゃんの才能なわけで。

駄目な自分を嘆く兄ちゃんに仁先生が、でも自分は命を助けられ居場所をもらったと遅すぎる感謝の言葉をかけるところではもう泣いてしまいましたわ。

 

そんなお兄ちゃんや龍馬や洪庵先生達が、つい助けたくなってしまう仁先生。先生ががもつ器は小さいかもしれないけれど「美しい」器なのかも、とヤマサのご当主さま。良いこといいます。

 

実際、お兄ちゃんが駆けだした時にはこのご当主に直談判に行くのかと思ったら、役者のところなんだものびっくりしましたよ。でも役者も結局、ペニシリンのためになら(馴染みの女郎の治療費には出さなかったくせに)ポンと払ってくれました。身体で払うって(^^;;;;)人前で侍に頭を下げさせる事だったのねー!!

「返さなくていい」

と大見得を切るところもさすが人気稼業の千両役者!イヨ、日本一!!(吉沢悠、きれいでした♪)

ところで中条流というと、水銀のませたりほおずきの茎をつっこんだり(痛)して堕胎するんですよね?くわばらくわばら
性病といい堕胎といい、ペニシリンが日常的に必要ならしい吉原ですが、そっちはもっと予防の啓蒙に力を入れて。大事な新薬を江戸全体の健康に役立てている話がみたいです。
 

実は今日お医者さんの奥さまとお茶しまして~、今ニューヨークで働く脳外科医の旦那様は毎週「JIN」を楽しく観ているんだそうですよ。あれこれ無茶してる江戸の手術も「ギリギリいける」んだとか(笑)自分なら……と思ってこのドラマを見ることが出来るって全然違う視点でわくわくしました。

私だったら……サキみたいに、吉原で働くから金を貸してくださいと頼んでも床掃除ぐらいが関の山かなー。幕末でなら私の英語でも通詞になれるかなー(むしろ筆で達筆の日本語が読めなさそう)

 

これでペニシリンの濃度も上がり(妊娠検査薬でお馴染みの原理ですね)、未来の医学は万歳かと思ったら暗い予告になってましたよ?何事??

おまけに例の胎児腫瘍や、忘れ駆けていた初回の謎の男をもう一度だったし。最終回は近くなって来ましたねー。

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「JIN 仁」7 ☆☆☆

結核にペニシリンは効かないのでした。
というか、労咳を見逃してしまった仁先生。外科医であって内科の見立ては苦手という事なのでしょうか(龍馬が斬られて死ぬのを心配する様に、緒方洪庵についてもう少し詳しかったら会うなり検診しちゃうよね)
種痘はあってもBCGはまだの時代。……そういえばアメリカ滞在中、結核菌保有者と見なされて抗結核剤の9ヶ月間毎日服用を命じられて参りました。確かに現代結核は不治の病ではありませんが洪庵先生。徹底抗戦のアメリカ式と、全員で弱く感染しておいてオッケーな日本式、その考え方の差はどこから来ているのでしょうね??

仁が未来から来た、とお見通しだった緒方先生(武田鉄矢)
それがどんなに孤独な事かと涙まで流してくれたのには驚きでした。応える仁も流れる涙をぬぐいもせず、あれこれ溢れる男2人のやりとりにこちらももらい泣きでした(><)
何かと仁先生に便宜を図ってくれていた緒方先生。でも、その想いがここまでとは!老舗ヤマサの当主(石丸謙二郎)を口説き、ペニシリン量産のための施設と人手と資金を確保までしていてくれたなんて。
確かに、工程自体は医者見習いを拘束して従事させる事でもないわけですし。発酵を扱っていた職人達は作業にうってつけでしょう。これで手術もし放題ですよー。……と言うほど、定期的継続的に使ってましたっけ?吉原だけで??
ペニシリンは保存が利かないし。医療所の開設は逆に、どんどん作り出されていくペニシリンを無駄にしないように最善の策、だったりして。

今回も、仁が迷う度きりっと引き戻してくれていたのはサキでした。
汗をぬぐい一言かけるだけで。
「天は乗り越えられない試練は与えない」
という言葉を思い出させるだけで。不思議な娘です。
そのサキの想いを知ってか知らずか、仁先生は元の世界の恋人のことや、もしかして帰れるかもしれない事を考えずにいられないのだからつれない人です。そんな限られた時間だからこそか、もう他人の目ははばからず、並んで歩く事にした様です。幸せになって欲しいんだけどなー。

そうそう、謎の未来の10円玉は、丘にポロッと落ちていたそうです(笑)先生が元からもっていたんだと思ってましたよ。あの広い丘でどんだけの偶然ですか!でもそうなると、他にも江戸に来た人が居るということ……とか言っていたのに、最終的にはそれはどうでもいい!ということになってしまった様子。
謎はもっと後から明かされるのでしょう。そういえば忘れがちですが、例の胎児状腫瘍とか言うヤツもオープニング映像では存在感を増しつつあります。後4回や5回でそれもこれもカタがつくんでしょうか??
どうせ若い層に迎合しようというのなら、大河ドラマもヘンなテロップどころじゃなく、このぐらいの冒険をしてくれたらいいのにと思いつつ、来週がまた楽しみです。

「JIN 仁」6 ☆☆

ドレーン太い!!

家族が緊急手術&入院となったのが昨年8月。あれ以来やはり事あるごとに、生きてて良かったねー、死ぬところだったよねーと口にしてしまうわけで、それがもうこんな手術なんて見せられたら、お約束の様に毎回言ってます。この時代だったら死んでたねー。
で、ドレーンと言うのは腹から出ていたチューブの事です。そこから出て来る体液をみて、縫合後も中が膿んでないか出血がないか分かったり、逆に消毒液を入れることも開腹せずに出来て、まあなんて便利♪
でも、小指より細い管でも飛び出ていれば不快&痛いのに、まああんな太い管(^^;;;)その後の感染症も心配ですね。

そんなわけで、今回は南方先生を火種に勢力争いに揺れる医学書のお話。
立身出世に興味のない仁先生は、緒方洪庵をかばって自分が西洋医学所から消え去ることに。そこで、そこまで欲がないのは「仏様か死人」だと、胸ぐら掴んでなく龍馬が良かったですねー。確かに、この江戸に来たのが別の人なら、もっとガツガツと歴史に名を残そうとしたかもしれないし。金儲けだって望めば出来るでしょうに。
それでも、いざ斬りかかられたら、やはり懸命に逃げて震える仁先生。
自分は生きたかったのか、と独りごちていると
「当たり前でしょう!」
とサキに怒られます。大事な事は、いつもこの娘に怒られて悟っているのかも(笑)

逃げ込んだ神社の境内、実は恋人達で混雑していたのにも笑いました、あの緊迫した場面でまさかー(笑)

そして、仁を狙ったのは敵(?)方の漢方医ではなく、むしろ蘭方医じゃないかと示唆されて以下次回。
胃潰瘍だったお医者さんには悪いけど、いい台詞もたくさんあったけど、謎解きを考えるとつなぎで1回休みみたいな回でした。

そうそう、お兄ちゃんは例の娘に会いに吉原に通っちゃってましたよ!
で、彼女の目をそのうち仁先生が治しますか??
平成22年の硬貨??
まだまだ仕掛けがありそうで楽しみです。

「JIN 仁」5☆☆☆

出来たーペニシリン!薬効確認!!

医学の知識だけあっても、器具や薬がなくては何も出来ないとお手上げだった1話の仁先生でしたが、点滴や注射針など着々と作らせて、ついに抗生剤も作ってしまいましたよー(これで耐性菌の発生も早まりましたけどね)しかも名前はそのまま「ペニシリン」。お江戸の世に横文字で、不自然過ぎですよね(^^;;;;)
本来の開発者は、不安のなか試行錯誤したでしょうに。仁は出来ると確信を持って人を動かして作るんですからずるいかも(^^;;;)
だいたい作り方に詳しすぎ、と思っていたらなんと、その精製方法こそが仁と恋人とを結んだきっかけだったという甘い思い出話にやられました(><)
想う相手にのろけられているおさきちゃん、可哀想……。

仁の役に立ちたい一心で、男装して吉原にお伴したりしてましたが。それこそ、出るときに見とがめられたら捕まっちゃうのでは。まあいいけど。
差し入れの風呂敷包み、おにぎりか?と思ったら、見事に青カビの生えたナニかでした(笑)こういうお笑いも好きです♪

西洋医学所を、まるで工場に変えての日夜のペニシリン精製。それが末期患者の花魁1人に使われて行くのは、申し訳ないけど無駄遣いな感じ。いくらきっかけはそれでも、誰か途中で意見出来なかったのかしら。半分の量で確実に命拾いした人がきっといたはず……。
でも事態はそちらの方じゃなく、もっと政治や勢力争いの方から不穏に動いていく模様です……。うーん楽しみ。

「JIN 仁」4☆☆☆☆

吉原に出張手術の今回も、面白かったです!画面が華やかなのもいいですね。

場所が場所だけに、道具を届けてと書状をもらってもサキに見せるのをためらったり、結局兄が届けたり。兄の額の縫い傷が目立たなくなっていて、それぐらい年月がたったのですね。
吉原に、何故か目を閉じさせて先生を連れて行く龍馬も楽しかったです。
そしてお待ちかね、恋人にそっくりな花魁”野風”。

置屋のおやじの開頭手術。月代きれいに剃ってると楽ですね(笑)
いつの間にかエーテルで麻酔もできてます!ただ、CTスキャンもレントゲンもないわけで、本当にどこに血腫があるかは知らずにカンでぐりぐりっ火箸でジュー。
こう言うのはじっくり見てしまう方です。あの丸い穴は骨が育ってふさがるんですよね?凄いわー。

揚げ出し豆腐は食べたくなるし、それを食べに「何もせずに」帰ったと分かる場面のサキの嬉しそうなこと(笑)恋する乙女サキが今回も可愛かったです?。
そして、サキも観ちゃったミキの写真が、なんと別の部屋で映したものに激変……。さあ歴史が大きく変わって来ましたよ!!

今回笑ったのは、いろんなところが説明不足なのに(ex暗がりで息も荒く何かしている男の様子やラストにすれ違うところ、橘兄が格子向こうの女を気にした理由、「明烏」)野風が仁を気に留めた瞬間はメッチャ分かり易い演出なこと。胸に手を当ててハッとまでして
「そんな小さなことを覚えているなんて」
て。目の前で喧嘩みたいに大見得切ったの、つい手術前でしょうが。まあ自分の進退を気にしてくれていたの嬉しいでしょうが。そんなにここの野風の気持ちは「確実に」伝えたいことなのか(^^;;;;;)

脱・藩・浪・人の坂本龍馬さん。ここもいいなあ。

次回は梅毒治療のために、ペニシリンを作ってしまう??
既に脚気治療も細菌感染対策も広めてるのに江戸の人が死ななくなったら人口爆発もの凄いのでは。バースコントロールを教えなくちゃだわよ。

「JIN 仁」2,3 ☆☆☆☆

『これは、わたくしの戦なのです』
お咲どの(綾瀬はるか)がいいですよねー。

過去に来て、歴史を変えてしまうことを恐れていた主人公を叱りとばし、コロリとの戦いを支え、でも実は無力だったのかもしれないと嘆けば、
「わたくしは変わりました」
と言ってくれる。仁も彼女の人生を目標あるものに変えたでしょうが、江戸で彼女と会えたことこそが仁を、物語を支えているんだと思います。(仁の気持ちはまだ、病院で眠るはずの彼女にあるわけですが……)

毎回楽しく見ています。
今は目標がなく未来への展望もない龍馬(内野聖陽)の覚醒。臨死体験?でちょっと違う未来に戻る仁。やっぱり死んじゃうお母さん。そうそう、点滴道具を作るかんざし職人の素晴らしい腕前!

江戸時代に点滴治療を持ち込んで、医学の進歩を早めたらそれは未来で恋人を救うことにつながるのかもしれないという淡い期待……。
でもさ、滅菌や感染といった衛生観念の教育抜きで点滴だけ広めてもね。1人2人間違えて焼酎を点滴された人もいるに違いないよね。(^^;;;)

あとなんだろう、音楽がいいですよねー。
今期一番バランスがよく面白いドラマだと思うのですが、ただそうなると不満もなくて、特に書くことがなかったりします。

「JIN 仁」1 ☆☆☆

初回2時間拡大があっと言う間、実に見応えがありました。

それにしても展開が早くて、もう2時間ドラマ一本見終わった感。
だって、江戸にタイムスリップした主人公、着くなりバリバリ手術してるし。もう帰る家があるし。便利な薬も道具もない江戸に放り出されたことの意味だって「罰なのか?」と悟ってしまっているし。これが教師や会社員だったら、その知識を適時に披露出来るまでに延々時間がかかったことでしょう。これが手に職があるってことなのねー(違)

現代での主人公南方仁は自信をなくし、安全な手術しかしない無気力医者になっていたのに、その簡単なはずの処置さえ江戸では崖っぷち状態で挑まねばなりません。
なべで煮た大工道具で開頭手術(清潔操作も知らない人にまかせて、煮た後に床において冷ましてるかもしれなくてよ??)、人殺し〜と刺されかけ、ちちんぷいぷいのおまじないが麻酔代わり!! いやはや。

医者仲間のそっくりさん=ご先祖さまが江戸の街に、商人や飛脚、花魁としてちらほら居るので、その人達との絡みもこれからあるのでしょう。加えて勝海舟だの坂本龍馬、緒方洪庵と、著名人との出会いもあって、死ぬはずだった人を助けていく間に、歴史を大きく変えてしまうのかも。
でも、実際は昏睡状態の恋人が夢の中ではピンピン執刀医をしていた様に、彼に都合良く上手く何かが変わる可能性だってあるのかも??
最初は、謎の男の正体や、時折起こる先生の頭痛の原因、薬や手術道具を的確に用意出来た理由も考えると……と、ぐるぐる巡るタイムパラドックスをお茶の間で説明していたのですが、そんなことはまあどうでもいいのかもしれません。

立ち並ぶ高層ビル、それを縫って走るハイウェイ、煌めく電灯といった現代の街の姿の中にも、江戸時代と同じ神田川が流れているように。江戸と現代はつながって居るんだなとしみじみ思ったりしました。主役の大沢たかおの演技が実に淡泊。その分、豪華脇役陣の熱演を邪魔しない。配役も絶妙の取り合わせなんじゃないかと思います。
とりあえず、江戸で最初に出会った一家、橘家の気丈な娘さん(綾瀬はるか)は女医さんになって欲しいです。

このまま行ってくれるなら、日曜が実に楽しみになりますね!!
(それにしても、日曜のこの枠って妙に医者ものが多いですね。オダジョーのや竹之内豊のを思い出すわ)

映画「電車男」

 泣いて笑って、なぁんだ身近な恋物語でした(^^)

 知り合った経緯(電車内で酔漢にからまれているのを助けた)を書評やらで見ると、ありえないっちゅーかあり得すぎでベタベタっちゅーか作り話めいて感じたのですが。
 実写で見るとまた違いますね。

 オタクな主人公(山田孝之)は素直で必死で応援したくなるし!対するお嬢さんエルメス(中谷美紀)は・・・・絶対最初ッから電車男さんを好きだもん(^^;;;)

 なんちゅーか、『モニター越しに100万人が応援した恋』と言われても、想われた側がキモイッ迷惑ッと思うならそれまででしょう?
 恋って、毎日会う人とするほうがむずかしい。微笑がただのきまぐれか、本当に好意か、もしかすると別の人に向けて微笑んだのか、それが大問題。 でも、電車男とエルメスの場合、機会をつくらなくちゃ逢えない関係・・・・・なら、会ってくれる以上、基本にあるのは好意だからね。行け行けゴーゴーです!

 なのに、好きの一言が言えない電車男くん。うー、可愛い。
自分と貴女は釣り合わない、辛いからもう会わないなんてプルプル震えながら言っちゃうんですよ。

「・・・私は楽しかったです。貴方といて。」
とエルメス嬢。そりゃ楽しいでしょ。好きかどうかは脇に置いても、必死な年下くんが自分の一挙手一投足をみつめてて、手のひらの上でコーロコロ転がってくれるなら。

 そんなわけで、気分はすっかりエルメス。
元からダメ男系好きだし。私もあんな可愛い子転がしたーい(笑)
 そう、結局中身が「山田孝之くん」なのはポイント高いです。でも、美容院(床屋じゃなくて・笑)行って、ジャケット買って、身なりを整えても挙動がオタクという役作りサスガでした。
 終盤、電気街のエルメスを探して走るうち邪魔なジャケットを・・・シャツを・・・脱ぎ捨てていくと下にはロボットアニメのTシャツが!!
 付け焼き刃なお洒落を脱ぎ捨てて、本当の自分で告白する姿は情けないけど感動的でした。

 応援するネット上の人物達にもそれぞれの顔がある、という見せ方もオーソドックスで、安心して見ていられました。そして主人公の頑張りと成功が、励ました名無しさん達の人生も少し変えていくんです。
 いい話だわ。

 ところで、全く出てこない主人公の家族(同居)は、息子だの兄だのの変化をどう思って見ていたんでしょう。突然髪切って服買って、いそいそ出かけていくのデートに決まってるじゃん!
 そしてまた突然ごっそり食材持ち帰ってきて落ち込んでて。ずぶぬれで帰ってきたと思ったら出ていって浮かれて帰ってきて(笑)

 ネットの住人達が思わぬところで接点があったりしていましたが、電車くんの家族だってその一員だったかもしれない。そう考えると更に世界は縮まっていくのでした。
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