主人公ケンタロウ(斎藤工)は、妊娠で体調を崩して広告部エースの座を追われ雑用係に。とっとと中絶して楽になるはずが、つい『男性妊夫』登用をプレゼンで提案!どこから連れてくるんだよ、と言われカミングアウト、自らが広告に顔も腹も出しマスコミの寵児になってしまったからには産まないわけにはいかないでしょう!
堕胎の承諾書も書いていたパートナー亜季(上野樹里)は困惑。でも帰省した田舎で、同窓会の旧友や不仲な父が男性妊婦を気味悪がったり馬鹿にするのは許せずに「私がその相手よ!」とやっぱり勢いで母親宣言。
どっちも、今命が育ちつつあるからじゃなく、妊娠を切り札に承認欲求で決断していてなんだかなー。まあ似たものカップルですかねえ。
どうやら昔から男性もたまに自然妊娠するらしいこの世界。…なのに、なぜ自分が、でなく「男が妊娠なんて」と驚くのか不思議ですが。両性具有ほどの発生率でも、プライバシーとして隠されれば都市伝説扱いにもなりますかね。
有名になると親戚増える案件、死んだと聞かされていた父(リリーフランキー)が登場!ケンタロウ自身も男性妊夫だった父から産まれたのでした! 男性用マタニティグッズの企画販売などもちかけられて親交を深めるケンタロウ。いや、お腹痛めて産んだ君を捨てて逃げた男だぞ?それがしかもリリーフランキーじゃ絶対怪しい、と思ってたら案の定、詐欺が判明しまた失踪されてケンタロウがマスコミに追われることに!妊夫にストレスかけないで〜!
そんなこんなありつつも無事、出産!
亜季が断りかけた海外滞在の仕事も「俺たちは誰も犠牲になっちゃダメだよ」と背中を押して、珍しい始まりの2人の子育ては、ちょっと変わった形のまま続くのでした。
めでたしめでたし!
(赤ちゃんは男の子。この子も男性妊夫になる可能性高いのでは?)