ドラマより好き!
”富豪の子女学園”は少女マンガの王道。
その映像化は数あれど、どれも成功からは程遠い出来でした。まず建物が豪奢にならず、学生も乳母日傘育ちという設定を裏切るただの若造ばかり!ゴージャス感を出そうとパーティだの社交ダンスだのをさせてますますチープになってしまう悲しさよ…•。
その点舞台なら、イメージの世界です!
豪華な透かし薔薇の窓がひとつあるだけで、他もきっと豪華なのねと、こちらの脳内でいくらでもフォローできますね。
理人さまがただの男でなく『Sランク執事』という異世界の生き物だというお約束も、ライバル女の『ホーホホホホホ』な高笑いも社交ダンスの群舞も宝塚ならばむしろ本領発揮w(逆に、東雲メイ時代のセーラー服や自転車登校の方が、舞台メイクには違和感でしてよ ^^;;;)
文句なく楽しめました。
剣人も可愛かった~w
悲惨だったドラマ『有閑倶楽部』も、悲惨になる予感がひしひしのドラマ『桜蘭高校ホスト部』も、もうゴージャス学園ものは全部宝塚でやってくれたらいいのにと思います~、
ただもちろん、『ハ! この人ホントは女、女』と気づいたり濃いいメイクが気になったりと戸惑うことが、このところずいぶん宝塚慣れしたじゃすみんでもあるわけで、万人に勧められないのは分かりますけどねー。
特に冒頭、寝ているメイを起こす演出で、理人の目元が(メイ視点で)アップになる場面。あれはよほどの宝塚マニア以外は無理でしょう~舞台メイクのアップ部分アップだなんてダメダメ!!
それ以外の丸窓背景利用は、ヘリコプターなど舞台らしくて面白かったです。
そうだ最後に。
本郷金太郎(メイの祖父)役の人もいるわけで、汝鳥伶さん見事に演じていらっしゃいましたけど。老貴婦人ならともかく爺役だなんて可哀想(><) 「相棒」の警視総監とか本部長でも思うんですけどねー。
2011年2月21日(日本青年館)
柴田理人:紅ゆずる 東雲(本郷)メイ:音波みのり 柴田剣人:美弥るりか