ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

ママは昔パパだった

「ママは昔パパだった」最終回 ☆☆☆

なるほど、恋は実らないんですねー。

吉田栄作についに思いを打ち明けて、デートして。その辺でドラマを終わらせて、あとは多分上手く行ったよね?と思わせておいたって構わないはずなのに。
わざわざ結ばれ、わざわざ栄作からプロポーズされておいて、え、断るんですか??(思ってたよりヨクなかったとか ^^;;;;)彼だって真面目に悩んで出した結論だろうに、ただのお隣さんに戻りましょうだなんてー。

でも、おとぎ話じゃない、彼女の人生なんだと思えばそこまで描いてこそ意味があったのかも。お隣の王子様に愛されて幸せに暮らしました、だなんてねー。
ラブラブだった子供達も別れてしまう。でもさ、次があるんだって!
「女であるより母で」
と今は思っても、子供が巣立ったあとにはまた気持ちが変わるかも知れないでしょう??

戸籍の性別改訂の方は、子供が成人し、同意すればという補足が加えられて一歩前進。でもそれだって、成人の年齢自体が20才から18才に引き下がるかもという最近のニュースも加えてきて。まだまだ人生、何があるのか分からないぞと。

とかく興味本位だけになりがちな性同一性障害を、真面目に描ききった良作だったと思います。(バラエティ番組で、そういう人達を「でも男でしょ?」扱いするのって不愉快でしたが、これを見てさらに不快度アップ。ハードゲイHGを「キャラでしょ?」と言うのとはわけが違うのにー)
コマーシャルがないのもいい。WOWOWドラマのクオリティは相変わらず高いです。吉田栄作の王子様といい、キャスティングも毎度いいところついてきます。

次は高橋克典の企業戦士ものな様で、正直またかと思いますが……やっぱり楽しみ。

「ママは昔パパだった」5 ☆☆☆

「孫は男だ!」と力説するカヤマ家のおじいちゃん。
ヒトミさんのお父さんだって、そんな時代があったのかしらと思いながら見ていましたが。ヒトミさん次男くんの方は、まだ生まれ変わる途中のシンイチロウさんを目の当たりにして、忘れていたママがパパだった時代を初めてリアルに感じて戸惑うのでした。
家庭にカメラは入ってくるし、反抗的にもなるかもね。

でも、法務大臣に直接書いた訴えの手紙は立派で胸を打たれました。ママはママなんです。
そして番組が放映されると、それまで遠巻きだったあたりから支援者が起ち上がります。……この辺、特にスーパーのパートさんあたりは無理矢理な気も。
「恋をしなきゃ女じゃない」
も、元妻が言うならともかく見ず知らずの人に言われても。
でもまあ署名が増えました。
野次る議員共を一喝、性同一性障害に理解を求めて闘うヒトミさんは堂々と輝いているのでした。

ついにシンイチロウさんも手術!
目覚めて、触って確かめる姿に苦笑。でもみんな確認してうれし泣きするのね…。女性として、はつらつと街を歩く姿、可愛くてびっくりです!窪田正孝なのに!!
そして「美羽子」として生まれ変わるのね。勝手に命名しちゃうなんて、やっぱり孫を支配してますけどー。こんな形でしか愛情表現出来ないのね、おじいちゃん。(一方のヒトシ→ヒトミの改名は、自分で決めていそう。親子関係健全な感じです)

あとはヒトミの戸籍性別が変えられるのか……?
それ以上に、好きな男に抱かれてオンナになれるのか??
残すところあと1回です。

「ママは昔パパだった」4 ☆☆☆

うわ、「携帯捜査官セブン」の!「浪花の華」のあの子が!!こんなに暗い目で、しかもフェミニンな空気を漂わせて登場とは。脱いだらマッチョで凄いんですよ? これで心は女の子だったらさぞ辛いでしょう……。

物語は、同僚とこじれて謹慎も塞翁が馬。マスコミ取材が増えたヒトミさんです。
最初の事故の記事を書いた記者に、「あなたの記事のせい」と一矢報いてやれたところは溜飲が下がりました。でも恨まない、と。あの記者がいつか理解者になってくれるのでしょうか。

審判のために、身近な人達がインタビューに答えていく形式はとても良かったです。
素人がこんなスラスラ答えられるものかしら?とは思いつつも。周囲の想いと共に、ヒトちゃんの苦しみも改めて伝わってきました。これでまだ、キモチワルイとか言える奴がいたら鬼じゃないかと。
また、悩み苦しんだ身内とは逆に、子供の先生は「だってどう見ても女だしー」的にほぼ疑問を抱いていないのが、まさしくこの問題のど真ん中をついている感じ。

と、真面目に戸籍だ法律だを語る一方で繰り広げられるガールズトーク(笑)
元夫に「バージン?」とか聞かないで下さい(^^;;;)
でも、「抱かれて初めて女」とか、「出来る。…多分」とか、その辺は手術したって、戸籍が変えられたって、1人じゃどうしようもない部分として自信のなさが分かる気もして。うー、生々しいです。

そしてマスコミに露出することで、冒頭の彼…もとい彼女が助けを求めにやってきます。
トップランナーとして頼られて、実際そういう出会いも増えていくんでしょうね。優しく招き入れるヒトミさん。名前を尋ねても、苗字だけで下の(性別が反映される)名前は遮る思いやりです。
そして「あたし……」と語り始めたところでブチ! えー。

「ママは昔パパだった」3 ☆☆☆

人権弁護士と出会い、国会議員に陳情も始まりました。

ちょっとした事故でも、何も落ち度がなくても、興味本位で雑誌記事になってしまう主人公ヒトミさん。更に世間に顔がさらされるリスクをおかしてでも子供達のために強くなろうとする彼女は輝いています。

しかし、病に倒れたお母さんには看護婦に間違われ……息子さんを連れてきます、といって吉田栄作に代役を頼む場面は悪いけど笑ってしまいました。
てっきり、化粧を落として髪をくくって来るぐらいかと思ったら、代役って!!いくら「ヒトシ」だった時代でも、一度だってあんなにガッシリと男らしかった時代があったのかと。ないよねー(^^;;;)

土曜に「再生の街」で市長、日曜にこのドラマで店長。吉田栄作が赤丸急上昇ですね。

「ママは昔パパだった」1☆☆☆

野球チームの監督がバカすぎるー!!
でも実話がベースなだけに、本当にそうだったのならぐうの音も出ません。付和雷同な奥さん達が無闇に嬉しそうで、でも無責任なところも、1人毛嫌いしている人だけが妙に声高なところも、差別ってそういうものなのかしらと考えさせられます。

私自身はジェンダーに興味があって様々な例を読み、性同一性障害とゲイや女装好きの違いも分かっているつもりではあります。(だから、女子大生モデルとして椿姫さんを呼んでおいて「男なんですよ!」なのに綺麗と褒めるのは違うだろー!と憤ってみたり。)
でも実際に対面したことはなし。
突然出くわしたらあの看護婦さんの様に、褒めるつもりで要らないことを言ってしまうのかも?

そんなわけで、またもやwowowドラマで意欲作。
2子をもうけながらも女性に性転換し「お母さん」になったヒトシ改めヒトミさん。

性同一性障害とは認められたものの、”子供がいること”が戸籍変換条項に引っかかり、書類上だけはいつまでも「男」とされるために傷つく姿が描かれました。
小4と小6の息子が可哀想
でもそもそも、どうやって子供が?という下世話な興味はなるほど、人工授精!と納得でした。本来子供達を守るためにつけられた制限条項が、まさか人工授精までは思い至らなかったために本末転倒になっちゃったんですねー。杓子定規ですねー。
(現在の子供が20才以上なら、も意図不明。それまで待てと言うことですか?)

元パパ現ママが戸田恵子、元ママが余貴美子。
で2人並ぶと、逆じゃないのー??と思ってしまうのですが。この話では、がっしりと大柄な、いかにも以前男でしたーな人では成り立たないのだとだんだんに思わせられました。(さすがに回想シーンでの戸田恵子は、本人が演じるも影になってはっきりとは見えませんでしたが)
しかしツレは逆に思うようで、
”生まれつきってあり得るのか?”
”男性らしくないコンプレックスとか”
”お姉さんが亡くなって代わりになりたいと思ったとか(注:亡くなる前から身体に違和感があったという話を勘違いしてる模様)”
等、育て間違い説を押してくるので、途中で録画を一時停止してまで大激論(^^;;;;; )
あんたそれ、法律でまで認められるようになった経緯を知りもしないでどの口が。育て方が悪いから自閉症になったとか言う奴には大激怒するくせにー。
しかしまあ、だとしても面と向かってキモチワルイだの言ってしまう人種ではないのも知っているので。まさに狙い通りに啓蒙されているということかも。

ご近所に越してきて、巻き込まれる父子家庭に吉田栄作。
長身の彼と並ぶとますます、戸田恵子のママがか弱く小さく見えるのでした。
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