うーん取って付けたようなオチ。
だって今までに出てきた数々の資格が技術、あの『夢』に必要でしたか??
冷凍倉庫に閉じ込められたり、プレゼンをしても語尾はアテレコだったり(社の方針は社員しか口にできないからw)食堂のカレーを作ったり、シュレッダー後の書類を修復したり。例によって偏屈に大活躍の大前春子(篠原涼子) そんな中、AI分析に従ってリストラをもくろむ本社。 里中(小泉孝太郎)たちが企画する『ニューコンビニfor働くお母さん』にも、Aiがあれこれ口を出してくる。自分がリストラ候補と知った社員が不満で荒れる中、里中はなんと独立宣言。退社して、自分がオープンする店にリストラ社員を受け入れると言い出すのですが……。
里中が大前春子にプロポーズ?
と、思わせてただの事業パートナー希望だったのはさすがにあざとすぎるわあ。東海林(大泉洋)が横取りにうろたえるのも、今更なあ……(いや何歳になっても恋愛してていいので、するならちゃんと本気で好きで取り合えばいいと思うの。プロポーズに聞こえちゃった??とか誤魔化さずに~)
そして最終回。里中が辞めた分、クビにならずにすんだ社員もいて。逆にAIの指示で社長(伊東四朗)がスゲ変わるのは皮肉でしたかね。
めでたくオープンした里中の新コンビニ(まるで森の一軒家みたいに見えますが、ワーキングマザーのための店な筈なんで街中の筈!)では、例のカレーも大前春子押し押しの鰺フライも並び、ハケン女子が正社員に&コネ入社新人くんは念願のハケン社員になって働いています。って、ダイバーシティね。はいはい。
そこに、アポもなく現れる演歌歌手。どう見ても大前春子ですが、違う芸名で。でも「お前!」と東海林が怒鳴れば「大前です!」とつい言い返すw そして鰺フライの唄を熱唱してエンディング~♪
篠原涼子が唄うところを久しぶりに観たのはちょっとお得感ありましたけども。逆にこの演歌歌手で、ああパート3はもうないなと思いましたよ。
冒頭にも書いたように、そうか船舶もロシア語も、電ノコもマグロ解体や大型免許も要る要る~と思わせてくれる職業でないと、大前春子がナニをしたかったのかさっぱり分からなくなっちゃうじゃないですか。それじゃただの二時間ドラマ「百の資格を持つ女(弊レビューこちら)」シリーズ……orz
ハケンの品格
あの大前春子が帰ってきた、……13年の時を経て!
そんなにも経ったのに、日本の労働環境って変わらないどころか悪くなっている様でげんなりです。
13年ですよ、13年。一昔+α。更にコロナで+2ヶ月。
役者さん達は日々の鍛錬でキープされていて、篠原涼子、小泉孝太郎、大泉洋と3人揃っても驚きの老けた感無しでしたが(まあそれぞれには絶え間なく見てますからね)、くるくるパーマ感だけは無くなってましたねー。更に他人様を身体的特徴で呼ばわることへの忌避感も、時代的に強まっていると思うのですが「くるくるパーマ」呼びは続けるんでしょうか。
さておき里中(小泉孝太郎)は課長に出世し、東海林(大泉洋)は旭川支社長補佐になっている某社は業績右肩下がり。起死回生のプロジェクトに必要だかなんだかで、スーパー派遣を要請されてひっぱりだされたのが…………かの、大前春子(篠原涼子)
残業、いたしません。
雑談、いたしません。
でもドクターXと違うのは、お茶くみも業務命令ならしてくれて美味!更には必要とあらばロシア語通訳、クルーズ船の運転と別料金発生してもいい特殊能力まで、時間内ならしてくれることなんですよー(そこを見込んでのお時給は、おいくらなのか ^^;;;;)
てなわけで、春子をしらない部長(塚地武雅)に邪魔にされながらもロシア企業との折衝に同席。そもそも13年前にハル子の活躍で結ばれた契約が終わりそうだったのを、春子独断の機転でもてなし、予定になかった干物の七輪焼きであちら感激。干物の契約相成りました、めでたしめでたし、って。えー。どんだけ無策な会社なの。
そんな合間にも、若い派遣たちは契約延長のためにセクハラに耐えていて。
義憤にかられた新人派遣(山本舞香)が、先輩(吉谷彩子)の被害を訴えてみるも匿名調査にはならず。セクハラ正社員(松尾諭)は知らぬ存ぜぬで逃げ、逆に派遣嬢が人事部からつるし上げ。ハニートラップ疑いの理由が、
翌日笑顔だった←セクハラされて笑える筈がない。
相手に事後に親しげなメール←セクハラされてるのに、云々。
あまりにも伊藤詩織さんのレイプ告発事件もとい山口敬之レイプ不起訴事件をなぞっていて不愉快でしたねえ。もちろん、ドラマ上の正義は被害者側にある演出。軟禁され責められる派遣嬢たちを、駆けつけた大前春子がさっそうと(チェーンソーでドア破ってw)助け出し
『どんなに嫌でも笑って出勤するのがハケン』
と大見得切ってくれるんですけどね。対象セクハラ事由が違いすぎて矮小化されている気が……。そこを脇におければ、嫌なものでも嫌といえない弱い立場の非正規雇用者を代弁する、すっきり案件でしたかねえ。
業務以外は、会話無用。たまに口をひらいても切り口上の大前春子。懐かしい~となるよりも、ええ?ここまでイヤなやつだったっけ?と驚きが先に立ちましたが、忘れてるだけなのかなあ。おそらく役者さんは前作見返して同じように演じているんでしょうからねえ。そして夜。 再会を祝して里中(と、東海林がw)花見に誘っても、お断り。ですよね。しかし「花見」だったことに、ああ4月放映のつもりで撮影してたよねーとまたため息なのでした。
さてこれからどんな事件があるのでしょうか。前作では、事件より東海林の春子ラブを楽しんでいたんでしたっけ。
ドラマの影響だとワイドショーはまとめますが、「ハケンの品格」で上司だったのは気弱な里中(小泉孝太郎)さんとくるくるぱーマ(大泉洋)なわけで…。
定時で消えて、職場の人間関係の一切を否定する上司が理想なの??(じゃあ黒木瞳がいいかって言われてもそれまた困りますが)
さて、実り少ないシーズンでした。
始まりには、わーどれもこれも面白い、と思ったものだったのに。
「東京タワー」「ひみつの花園」は脱落し、
「ハケンの品格」「わるいやつら」は、何かしながら録画を後から。
「華麗なる一族」「今週、妻が」は最後まで観たせいで余計にもやもやし、
「エライところに嫁いでしまった!」に至っては、全部見たけど別にどうって感想がなかったりします(^^;;;)
一番コンスタントに面白かったのが「特命係長」かもしれない。「風林火山」「ハゲタカ」は入れようかどうしようか。
あ、「拝啓、父上様」と「相棒」を忘れてた。なんだか連ドラって感じがしないんですが。
そんなわけで、勝手なじゃすみんランキングは
1位:
2位:「拝啓、父上様」
3位:「特命係長只野仁3」「相棒5」
5位:「華麗なる一族」
6位:「エラいところに嫁いでしまった!」「ハケンの品格」
8位:「今週、妻が浮気します」
9位:「わるいやつら」
うーん、しっくりこない。
どれも、「面白かったの、見てよ〜」と友達にすすめる感じじゃなかったんですねー。前期「マイボスマイヒーロー」や「結婚できない男」はとっても話題に出来たのにな。
じゃあシリアスかといっても、「白夜行」の重さが「一族」にはなかった。
この順位、他のシーズンと比べたらどれも3つぐらい下になるのでは。
一方で、大河ドラマ「風林火山」特撮「仮面ライダー電王」が面白かったり、土曜NHKドラマ「ハゲタカ」が面白かったり。
4期に分けて10〜12話放映するスタイルから逸脱するモノも最近増えてきているし、次シーズンはドラマ枠増えるっていうし。連ドラも過渡期にあるってやつなのでしょうか??
いや、つき合ってもないのに。
とツッコミたいところでもありますが、出産の時も企画書作りの最中にも折々、じーっと熱い視線を寄せる東海林主任をこちらも胸熱く見守ってましたからね。対する大前さんがとりつく島もなきゃ、このぐらい言いたくもなりますでしょ。
翌日、駆けつけて
「昨日の返事!!」
「はい」
「普通の返事じゃなくてっ」
には同情(^^;;;)
結局、見合い話をOKした形になってすんごい微妙な顔してましたけど。最後の最後、部長に楯突いたんだから自動的に破談ってことでいいのかな??
ハケンの企画が採用されると云々の仕事の話が本来本筋なわけですが、そっちはどうでもいいちゅーか。最後は、カンタンテのママと呑んでた社長が出てきて、部長の横暴を斬り捨てて終わりなんじゃないかな。
ドラマ内企画の例に漏れず(懐かしのエンピツネズミby「恋ノチカラ」)、『ハケン弁当』がちっとも素敵に思えないのも、どうでも良さに拍車。 主婦が「主婦弁当」オタクが「オタク弁当」食べますか(^^;;;) もっとイイご身分の、例えば豪華「重役弁当」なら、いつか出世して食べてみたいにしても。
昼食500円もちっとも安くない。おにぎりの1つも作って持って来なさいお嬢さん。
正社員2人の対決はまぁ、どっちもどっちというか。
挙げ句に殴り合いって、オフィスは散らかるから!河原でしてください、そういう青春なことはーっ
大前さんの贔屓は里中主任でしたが…
ってことは最終的には逆に、恋の行方は東海林さんかも??
携帯番号の、まわりくどい渡し方に気持ちを感じましたよね きゃっきゃっ♪
何が観づらいってこのドラマ、春子のキャラがぶれぶれなことです。
居眠りをわざわざ消しゴム投げて起こす春子にびっくり。
その為の1秒2秒の方が惜しくない?それも、起きてたってたいして仕事してないオジサンを。
で、この嘱託社員小松さんがっ!
最後にきっと役立つのはセオリーなので待ってましたけど。前半で『無能』を強調しなくてもさ。いままでの仕事ぶりで充分昼行灯だったのに。
それでも目立たせたいのなら、やる気満々でお茶入れてひっくり返すとか、電話取ったけどカタカナ言葉がメモ出来ないとか、可愛いミスを…って、あ、あそうか、それは加藤あいのポジション??
それにしても、始まってすぐにリストラ話なら主任や東海林が庇おうとするのに賛同出来た気がするんですよ。なのにあまりに前半で給料泥棒だったので、リストラの話が出たときには
『そりゃそうだね』
と思っちゃったじゃないですか(^^;;;)
で、エレベータ(笑)待ってました(笑)
昔アメリカの探偵ドラマで、窮地に陥ると必ず助手が
「昔、***だったんです、言ってませんでした?」
(***=闘牛士、ピエロ、花火職人etc なんでもあり)と毎回違う特技を披露して命拾いってのがあったんですよー。若いのにどんな職歴だっと毎回の笑いどころ。このドラマ観てると、それを思い出して仕方がありません。タイトルなんだっけ。
さておき、東海林に助けられて(きゃ〜)ありがとうも言えない春子。
物語のラブモードはもう先週ほどじゃありませんが、触れあう手と手、にこっちで勝手に盛り上がってました(^^) 照れたのよあれは、なーんて。
そろそろ日本滞在予定も半分が過ぎ…春子も倹約してるんでしょうか。
社員食堂は高いから注文できない、だなんて下手したら奢られちゃうセリフだぞ。高給とってるくせにー。1話で奢ろうって小松さんに言われたときには断ったくせにー。
あのキスを境に、まあ態度の変わること。
ためらいがちなのもそうですが、定食屋まで追いかけて、話したくて番号伝えたくて、常に視線は大前さんに釘付け、みたいな。もうどれだけ恋する少年ですかっ
果ては「3ヶ月後にはもっと君を好きになってるかもしれない!」
なんて直球ど真ん中!!こういうの好きだーっ!!
(心配する孝太郎主任がまたいい友人で。でもやっぱりこれ元カノのポジションだよね)
全体下らないのは相変わらずです。
正社員は本当に仕事してなくて、山盛りで右往左往。
大前の仕事ぶりも、6時に帰ることと会議に口だして契約まとめることがごっちゃになってるのは解せないぞーっ
どんな熱があっても休まない大前とずる休みちゃんを対比させるのもいいけど、そこに有給休暇の正社員東海林を絡ませるとまた1つぼけるしさ。
でもでも、恋する東海林くんでご飯3倍食べられちゃった(簡単でゴメン^^;;;)
最後、馴れ合いたくない大前に「うっかりとまった蠅」扱いされて、恋愛モードはここで終わりなんでしょうか??続いて欲しいなぁ♪
って、喜んでる場合じゃないです。
この1日凌いでも仕方が無いじゃない?ツネさん(小野武彦)は売れっ子で、連日びっしりだったスケジュールがくるくるパーマのせいで怪我して向こう3ヶ月はパーなのに??
もう、クルクルパーマの進退よりもツネさんの生計が気になっちゃって仕方がなかったです。
大前が突然パーマに腹立てるところもなんだしさー。
ていうか、会社員としての有能さにはまったく関係なくないですよね、マグロ?? 事務能力対決は、見逃した2話目(ホチキス勝負?)で終わっちゃったんでしょうか。あんまり何でもさせちゃうと、全部中途半端な感じにならない??
そして、解体出来るのに黙ってて、当日イキナリ現れた大前さん。私がパーマなら、
「俺のために?(はぁと)」
じゃなくってさ。
前日になぜ言わないのか、と。「そんなに俺を困らせて楽しいかぁー」っと憎しみがつのると思います。私もたいがいポジティブだと思って生きているのに、こいつには負けたわ。
そんなわけで、彼が好みのパブのママを差し置いて(^^;;;)突然のキス。そんな時にもクールな大前さん。目撃して固まる孝太郎くんは……『彼女』のポジションなんじゃないの、それ?
こう書いてると、次が楽しみなような、やっぱりそうじゃないような…。うーむ。
ベストセラーからぱくったお手軽タイトルな割に、楽しませてもらいました。
バリバリ優秀な派遣社員が主人公、と聞いていたのですがそれだけじゃないのね。
ヒロインは新米ダメ派遣(加藤あい)の方で、高額派遣篠原涼子と過ごした3ヶ月で彼女の人生が変わるのね。それならなるほど、観れるかも。
過去に勤めた会社が潰れたかリストラされたかで、愛社精神を「ムダ!」と言い切るアイスドール篠原は、本質変わることなく去っていくのでしょう(最後に笑顔ぐらいはみせるかな)例によって期限は、連ドラタイマー3ヶ月。
正直、いくら優秀でもあの態度は…ていうか、優秀さに笑顔も含まれるだろとは思いますが。
その愛想笑いをするなら、残業もして呑み会も行かなきゃならない。どこかで引く線を、ドラマらしく極端に1か0かで引いたということでしょう。
ニコリともせず機械の様に働く篠原涼子。「女王の教室」か、「アンフェア」か。
いちいちつっかかるクルクルパーマ(…って、脚本に書いてあるそうで凹んでましたよ・笑)大泉くん。そのうちに、オマエもとい大前(篠原)の主張に納得する日がくるのでしょうか。
大前の上司、孝太郎くんの気弱な感じも可愛い♪ 嘱託のあのオジサン(小松政夫)も久しぶりに観たわ、和む職場だよね。
でも書いてて、この先の展開や最終回がどうでも良くなってきた。2時間ドラマで対立→和解(&加藤あいの意識改革)を描けば充分な素材なんじゃないでしょうか。
それとも大事件が起きますか?それこそ大前に『私には関わりございませんが、何か』と言われて終わりでは。