ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

トットてれび

「トットてれび」〜6 ☆☆☆☆

普通に描いても波乱万丈だろうトットちゃんの半生ですが、あえて5話は向田邦子6話は渥美清と、故人との交際を中心にまとめることでまた違った味わいに。
順調に徹子さんに似てくる満島ひかりからもう目が離せませんよ。

留守番電話つながりで見てみても、向田家の最新式(巨大w)留守電に何度も何度も連続で録音されてる徹子トークを、笑って来客に披露する場面があるからこそ、入り浸ってゴロゴロするだけの徹子さんが邪魔じゃないと思えるのだし(料理すらしてもらう一方w)、5話ではぐっと小さく内臓型になった留守録に残る渥美清の最後の声を何度も何度も再生する徹子さんの背中に、言葉にならない悲しみを知るのです。

それにしても徹子さん、連ドラで演じた役が超人気だったり、NYで充電という時期があったんだ……。
私には「ザ・ベストテン」の司会&「徹子の部屋」の人、既に色恋スキャンダルで騒がれる存在ではなかったので渥美清さんと熱愛報道なんて新鮮でしたわ。寅さんの新作を映画館で一緒に観るのが正月恒例、しかも本当にあの調子でお忍びでもなく堂々とやってこられたら目立ってしかたなかったでしょうねw 
それだけ仲がいいのに、決して自宅を教えない渥美清。
向田邦子の家のように『毎日』やってきてべったり居座られるのを恐れたのかw 堂々と訪問されるだけでも近所に目立つしw

亡くなる前、既に衰えていた時期に撮影現場で会ったのに病状を全く察知しなかった徹子さん。おかげで笑えて良い日になった……と喪服の奥様が感謝の言葉を述べてくれましたけれども。本人から『病気で具合が悪いんだよ』とは言ってくれなかったんですね。そういえば向田邦子が恋人を亡くしていたことも、あれだけ文字通り毎日会いながらも全然知らなかったという徹子さん(^^;;;) 内緒ごとや深刻な話題に向かない人なことを、皆承知の上で可愛がられてきた様子が伺えて、心温まりつつもちょっと複雑だったり。


「トットてれび」2、3 ☆☆☆☆

黎明期のTV生放送、楽しすぎ(><)
セリフは飛び、セットのドアガラスをぶち破って流血、背景の壁が倒れ、囚われの友人を助けに行けば縛られておらず……行方不明で……セットの陰で寝てた!
いやあもう、文字通り手に汗握って前のめりで視聴してしまいましたw これが実話ってw いずれもトット本で読んだエピソードではあっても、映像はやはりインパクト倍増です。
アドリブに強いトットさん、黙ったままの相手役に代わって
「……ってことでございましょう?」
「と、課長はおっしゃりたいのよね?」
と繋げる繋げるw 残り3分の放送時間クリアのためにも、あの超早口が役にたったのねえ。

今でも話題作りにドラマ生放送って時々あっても、こんなにもスタジオと視聴者が一体になって固唾を呑むことってもうないでしょう(さすがに犬に探させるのは脚色でしょうけど、メイン俳優が生放送時に寝てていなかったら放送事故w)

錦戸くんの坂本九が可愛い(><)犬抱いて歌われたらキュンキュンしちゃうわ。
「上を向いて歩こう」が『ほんほんほん♪』と揶揄され作詞家が激怒する場面に笑いましたが、当時あんな扱いだったんでしょうか。
2話はあまりの激務に入院した徹子さんが描かれていましたが、とっかかりになった小猿の役はすっとばしてすでに女優でそこは残念でした。

生放送エピソード、農家小道具の鶏が逃げて別の場面の居間で飛び回るのと、着替える暇がないので最初に全部パンパンに着込みドラマが進むとどんどん脱いで痩せていく、のも見たかったです


なにかとTV人が集まる中華料理屋、向田邦子と森繁久弥のコンタクトで次に続く。九ちゃんも向田邦子も飛行機事故で亡くなったなあなどと昭和に想いを馳せつつ、楽しく見ています。
あ、植木等が坪倉で驚いてたら、それどころかクレージーキャッツが丸ごと我が家でしたよ!すごいね! 

「トットてれび」1 ☆☆☆☆

黒柳徹子と昭和のTV。ダメ子ちゃんの天真爛漫奮闘記はNHKと相性バツグンです。朝ドラですればよかったのに!
レトロかわいい衣装も、親子でも丁寧な言葉遣いも心地よいですよね。

小学校を退校になるトットちゃん(満島ひかり)は、現代の物差しではおそらく発達障害。でも裕福な家庭で鷹揚に育てられ、かなりいい年齢になっても「何か才能が有るはず」という幼い日の父の言葉を信じて何にでもチャレンジの日々です。そしてたまたま目について応募したNHK専属俳優募集に応募し……当選!
『あまりにも何もできなかったから』
と、後に選考理由を聞いてしまうし、エキストラの仕事は『普通に』『目立たずに』が出来ずリハーサル帰されてばかり(助監督?の濱田岳がキュート)
BGMも楽器生演奏なら、効果音もその場で鳴らしている時代。ラジオドラマで兵隊さんが倒れる音のために、投げ出されるサンドバッグ、それが死んだのか大丈夫かと心配で声を張り上げてしまうって、その尋常でない入り込みはもう才能ですが、その他大勢のエキストラには向いていませんよねえ。ダメだしばかりされさすがに自信をなくし、落ち込むのも無理ないです。
それでも人形劇のオーディションで<子供の声が出せる稀有な大人>として見出されたトットは、見事子猿ちゃんの役に選ばれ『そのままが』『個性がほしい』と言ってもらえて世界ががらっと変わるのでした!

来週からはお茶の間の人気者になっていく様子が描かれるのでしょうか。満島ひかりの安定感には安心しかありません。ドラマ創世記のごったごたも有名な失敗談の数々も、この先楽しみです。


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