もう元と同じかわからなくなってしまった「テセウスの船」は、事件でなく心さんのことだったんですね…orz
最終回も案の定文句タラタラで観てましたw 酷いw
差し入れの本に「家族皆殺し」の暗号って~佐野文吾(鈴木亮平)ですら気づく雑な暗号をスルーして与える小藪刑事もダメですが、
「私が犯人です」
って自白したら世間から家族がどう見られるのか、分かってない文吾にがっかりだよ! 心さん(竹内涼真)何のために過去に来たんだよ! ←こう書いちゃうとまるで狙い通りタイムスリップしたみたいですけど、偶然ですから! なのにこの音臼村、やたらタイムスリップに寛容じゃないですか。なんと文吾を刺した真犯人まで「文吾と心先生は親子だろ」と異常設定を受け入れていて大爆笑w もうこれ、音臼村周辺では普通に時間旅行頻発してて、河童並みに語り継がれてますよね。霧の日に見慣れない服装の人が歩いてたら親切にしてやれ、とか言われて子供たち育ってますよね。文吾が心さんの正体を、奥さん(榮倉奈々)には頑なに告げなかったのって奥さんはよそ者だったからでは(いや、文吾だって音臼村には赴任しただけで育ってはいないかもですが)
さておき、ミキオがぜーんぶ分かりやすく喋ってくれた事件の真相。を、録音した機器は令和元年製品でしょ。再生してハイ犯人!ってだけ? 平成元年にはあり得ない小ささを誰も気にしないの?記憶媒体テープじゃなくきっとSDカードだよ?気にならない?
もうホントSFとしてはダメダメでダメ過ぎて、悲しくなるほど。
失踪=真犯人か?と一瞬ミスリードされた校長先生は、単に息子が恋しくなって会いに行っただけ!だって文吾と心を見ているとまるで親子のようで。ってさー。文吾には実子も3人もいるというのに? 肉体年齢10歳違わない2人にそこは「兄弟のよう」でないと可笑しいでしょうに。
あと、佐野家が今更思い出した心さん来訪理由「父親を探す」!「見つかったの?」と聞いて、うなづかれたら次は「誰?」じゃないの?こんな小さな村でw もうツッコミどころがありすぎるー。
でもドラマとしてはきっちり毎回泣かせどころがあって
「俺は家族が大事だー」
「お父さんを信じる!」
等と異論の出る隙もないことを、感動的な主題歌に乗せてお送りするので何かいいもの見たような気がしてしまうという罠。 最終回では、佐野家タイムカプセルから文吾の「家族への手紙」を掘り起こし、その家族愛溢れる内容に、一時とはいえ文吾を疑ったことを後悔する家族…。「お父さんゴメンなさい~」って子役の演技に泣けましたよねえ。
…なんで妻でなく他人の心さんが読み上げてるんだって気づくと涙引っ込みますけど!
真犯人が、心さんと同じように「人殺しの子」と後ろ指さされて育ち、捜査した文吾は幸せに暮らしやがって、と逆恨みした設定は、皮肉で成る程でした。ただ終盤5分にセリフだけで全部言われて。妹いたことも唐突で。ベテランが演じても難しいだろう場面を、ドラマ初出演の芸人さんに任せるとは無謀な。原作と犯人変えたそうなので、配役した時にはまだ犯人決まってなかった疑いがw
さてラストは30年後、無事犯人にならずに初老を迎えた文吾を囲む一家団欒。子供達はそれぞれに伴侶を迎え…(成長したイガグリ兄が澤部で、話題をさらっていましたけどねw 芸人キャスティングしすぎ~)思い出の中の心さんそっくりに成長した「息子の心」は、上野樹里な嫁を迎えて。その名前が、結婚指輪に刻まれた人と同じなことを文吾だけが知っているのです。
えーっと、その妻が父親を信じろと言ってくれたことは文吾も聞いていましたっけ。でも、出産で死んだことや、赤ちゃんの名前は? それこそ平成元年の心さんが今際の際に言い残したのなら、時間旅行の渦に飲み込まれて可哀想ですし、これから奥さんが亡くなるだろうとただ1人予見してしまう文吾の心情たるや、ですが。だったら逆に胎児に遺児の名を提案しちゃダメダメ~!
てか、その「息子の心」がいかに異常に過去の心さんに似ているのか、ひっそりと確認するためにも当時の写真が一枚は残っているべきでない? せっかく過去に持ち運んだ新聞記事スクラップも早々に捨てたまま、犯人たちが拾ってどうしたのかも語られず(配信見ろとかやめてね)全く気が利かないというか。
せっかく放映日にリアルタイムで観たのに、自分の中で消化するのに随分かかりましたw このダメさが原作由来なのか、どうなのか。うっかり読みたくなってしまっている今日この頃です…。くううう。