きれいなお姉さんは好きですか。
はい!
てなわけで、美大生宇野正直くん(千葉雄大)は、バイト先のコンビニに夜毎現れ同じソースを買っていく謎の美女(ミムラ)に「ソースさん」という身も蓋もないあだ名をつけ、慕うというか絵のモデルにと望んでいたわけですが。ある晩、怯えるお姉さんを送り届けることになり、抱きつかれ
「しーちゃん、会いたかった」
と違う名で呼ばれ、最終的にはお泊まりまで……。
って何ですかその、もてない男子のドリームみたいな流れ。
どうか泊まっていってと言われ素直に喜んじゃってる宇野くんは可愛いのでまあ観てましたけど、いくら年下で無害に見えたって、素性もわからない男を一人暮らしの家に上げる泊める、お姉さんの危機感のなさにはドン引きですよね(終電ないならタクシー呼ぶとかさ)
その後も、目の前で発作?を起こした彼女を病院まで送り届けることになり、苦しい息の下あやまり続ける彼女に『大丈夫』といい続けるのはまあ分かりますが『僕は嬉しいんで』って、いやそれキモい(^^;;;)
そしてお宅に忘れたスケッチブックには彼女をモデルの……裸像が。えーっと。そこは逆にわざわざその絵を開いて確認したりせずにさ、いい大人ならスルーして返してあげるのが普通じゃないかと。
なんかもう全編、少年漫画の中で描かれる恋愛の様に女性像がふわっふわなんですよ。4年前に何やら事故でもあって、恋人でも亡くしているらしい彼女側の描写も入りましたけど、それで夜には意識とんで初心な青年引っ張り込む現状だったら一人暮らししちゃダメなんじゃないでしょうか。
「そろそろ恋でもしなきゃ」
とか明後日なアドバイスしてる場合じゃないですよ、会社の人(岩崎ひろみ)も。
それに対し美大のことだけが、課題の面接だとか妙に細かくてリアルです。ふーん。
机の上にソースの瓶がありえない本数並ぶ映像は、鬼気迫るものがあって凄い発想だなと思うのですが。この二人の恋だかなんだかに未来がある気もせず、興味ももてず……。ちょっと調べたら原作が「オトナ女子が本当に読みたい小説大賞」受賞作だったので仰天しました。うそーん。