楽しく見てました。
毎度毎度、まずは捕まえないとと思う刑事と、起訴できないからと証拠にこだわる検事のせめぎ合い。現場を知る刑事vs世間知らずの検事という構図を、刑事が前職の教師魂を引きずることで愉快に描写して、気軽に楽しく見られるいいドラマでしたよ。補佐官な妹(比嘉愛未)を挟む刑事兄(桐谷健太)と検事(東出昌大)の関係だけじゃなく、刑事仲間の恋愛や検事仲間の競争も個性豊かに楽しかったです。
そして終盤、児童虐待と殺人と、地元の半グレ集団の関わりが見え始める…!
教師にとっては、止めても止めても大事な生徒が悪の道に染まる原因の、憎っくきヤツら。 そいつらを潰そうと刑事になった!と言われちゃったらもう、下手に巨悪に立ち向かうよりも胸熱じゃないですか。地域も違って、本当に過去に遺恨があったチームではないでしょうけれど、いいんですよ。どこかでひとつ組織が消えたら、何人もが救われる。同時に、下っ端たちも敵でなく、その『救うべき教え子たち』なわけで。取り調べが時に優しいのもいいですね。褒めておだてて話を聞くとニコニコとトップの誰さんが凄いっす、でも喧嘩になるとマジ気が荒くて~と、みんなペラペラ喋っちゃうのがちょろいやら可愛いやら。
本ボシには流石にもっと荒く接しているものの、殺人捜査なことは内緒で。あくまで風営法で攻めてるテイなのに、つい被害者の八尾の名前を口走ってしまう仲井戸刑事w
「八尾!……矢面に立つんがリーダーの~」
「八尾!……八百万の神が~」
って、言い換えに無理ありすぎw これひねり出した脚本の人に感心しつつも、マジックミラーの向こうで、捜査仲間一同が悲鳴あげて気を揉んでいるのが可笑しいったら。なのに被疑者(桐山漣)が、自分が八尾殺しで疑われている~とさっぱりならない、そういうドラマなんですよ。ああ楽しい。とにかく桐谷健太が当たり役でナイスに熱かったです。比嘉愛未がキレると大阪弁で悪態つくのもいいよね~。もっと話題になってシリーズ化して代表作になってもいい出来なのに!東出の検事もハマってたのに。不倫報道の煽りをくらいましたよねえ。ああ残念。
1話で、刑事になったから!と購入していた尾行用リバーシブルジャケット(なんとジョジョコラボ限定品だとかw)最終回でついに役に立つのも胸熱でした!どっちの柄に変えても、存在自体がうるさくて目立つ仲井戸刑事なので同じことでしょうけどねえ。
最後は無事に殺人の証拠もあげて逮捕、半グレ団壊滅。警視庁から表彰もされて、警察と検察入り混じっての楽しいパーティ。抜け出した仲井戸刑事と、探しに来た妹補佐官&検事での掛け合い漫才もバッチリ決まって、SPとかあったらいいのになあ。
ケイジとケンジ
愉快なバディもの。
およそ犯罪捜査がらみのドラマでは、いつも対立している検事と刑事。裁判が絡むと弁護士も登場ですけどね、とにかく検事は頭でっかちで現場を無視し、刑事は決めつけで捜査して証拠もなく暴力的、etc 主人公の立場が変わるとコロッと見え方が変わる描写をいつもされているわけですよ。それを並べたらどうなのか?
でも実際の権力が…、という懸念は。なるほど、間に女性を挟んで
”好きな娘のお兄さん”
として刑事の立場を強くするんですねw 面白くもあり、物語の道具かよという不満もあり。作中の若い女性は皆アシスタント的な立場なんですよねー。せめて、やたら突っかかるライバル検事ぐらいは女性で、補佐男性にしておいたら良かったのに。
というわけで、東大出のエリート検事真島(東出昌大)は、事務官仲井戸みなみ(比嘉愛未)が好きなようだが、口説き方がピンボケなので断るまでもいかず、面倒臭い。
元教師から交番のお巡りさんになったみなみの兄、仲井戸豪太(桐谷健太)は、手柄の褒美に念願の刑事に昇格!逮捕した空き巣が元教え子だわ、真島の担当だわで、しげしげ真島とみなみの元に通う様になる。
で、後半大げんかしてからついに兄妹だと知って悄然とするわけですけどね。 今更謝られて兄に敬語使われても。相手によって態度を変える奴だとますます思うだけですよねえ。だいたい、豪太は最初からフルネーム名乗ってます。仲井戸だなんてそこそこ珍しい苗字、あれ、と思うのが普通でしょう。ところが、検視報告書配達人、ぐらいにしか思わず名前を聞いていないから。
エリートでいながら、任される仕事が小さいままなのは、そういう人間関係の機微に気を使えないことの影響が大きいのでは。さてそれが、コミュ力の塊の様な距離なし男、豪太と出会ってどう変わっていくのでしょうか。
そんなこんな書いている間に、東出昌大の不倫報道orz 正直、ドラマを見ても素直に笑えなくなっちゃった感があって困ります。ポルトガルも、ブサコパレスも何も悪くないのになー。
元裁判官の、小料理屋の女将さんに奥貫薫。