「満ちたい、満ちたい、と満月になろうとする」
そうか、学校が太陽なら塾は月、と序盤で例えていましたが。その月の中でも、塾を大きくし学校設立を目指しと、常に上に向けて手を伸ばしていた千明は実は『みかづき』だったんですね(大の文部省嫌い、長女ふき子の実父がその文部省役人らしいのには笑いましたw 私怨w)
吾郎(高橋一生)と千明(永作博美)、二人で立ち上げた八千代塾。
経営のために受験対策塾に成り果て一度は吾郎が出て行っても、そのうち用務員室での無料の補習が始まるところは、初心を忘れぬ二人。孫の一郎(工藤阿須加)もやっぱり同志(岡本玲)をみつけ、ボランティアの宿題お兄さんから私塾だかNGOだかに広がろうとしている様子で、繋がるものがあるんですねえ。次女蘭(大政絢)の塾のスキャンダルで、私塾設立は頓挫したのが残念(しかし蘭の塾、講師全員20代w 長く勤められないのも問題ですが、生徒と講師の恋愛をどう防ぐのかとw)いったいどんな学校をつくろうとしていたのでしょうか……。学校嫌いで海外に飛び出した3女菜々美(桜井日奈子)も馴染めるような、自由な学校があったら良かったんでしょうにね。
吾郎の本、教育論はついに読まなかった千明。でも久しぶりに筆をとった吾郎が綴ったのは千明へのラブレター、もとい自分たちの半生記。題して「みかづき」 もう少し長生きして、千明にこそ読んで欲しかったでしょうにね。ひとり月を見上げ回想する吾郎さんが切ないのでした。
しかし老けメイクが……orz
最終話まで見てもやっぱり、初回で愕然とした不自然な老けメイクで我に返ってしまいましたよ。もったいなかったです。