ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

それでも生きてゆく

「それでも、生きてゆく」最終回 ☆☆☆☆☆

こう来たか!なラスト。タイトル通りかもw

もっとシリアスないい場面、届かない手紙を延々結び続けているところで終わったって構わない筈なのにー。あえてかっこ悪い日常をもって来るところも好きです、このドラマ。
 

家族が殺されても、実る筈の恋が結ばれなくても、それでも、あの日のビデオの延滞料は刻々と時を刻んでつもり続けていたのでした。 あえて返却にいくってめちゃ勇気ある。

(最期の言葉が「砂肝…」だった草なぎ君を思い出してしまいました。)


前回、プールに沈んだフミヤを助けてしまったこと。

それも殺そうと持っていた刃物を使って助けてしまった皮肉や、更には『もう殺そうと思わない』と泣いて語りかけるのにフミヤには通じない空しさに唸って、正直最終回を見るのが気が重くて日が経ちました。

それから考えたら、それともドラマ初回頃から考えたら、これでもずいぶん希望に満ちた最終回だったのでしょうか。

大事な人が出来たし、デートもしたし。

フミヤが死なないと終わらないと思っていたけれど、死なずに自首して、今度こそきちんと償う機会が与えられて、本人にも家族にも良かったのかも……。サトエリの脳死だけはやはり、取り返しがつきませんが。


なので双葉は、果樹園でゆりちゃんのお母さんになる決心です。そんなー。

(一度止めた筈の延命治療を、再会出来るのかも気になりますが、それはさておき)お母さんになるのなら、自分が産む子のお母さんになればいいのに。

洋貴も、抱きしめたまま離さなければよかったのに。

でも決心や「忘れちゃいけないこと」は、変わるかもしれないから。届かない手紙を結ぶだけの2人が、また出会って同じゴールを見る日が、来たらいいなと祈っています。


進め。


「それでも、生きてゆく」7 ☆☆☆☆

うわ、マジキチ。どん引き。


当初から、反省していない、また殺すと加害者家族側から断じられていた文哉。

でもいつか彼の側から描かれれば、彼の気持ちが語られれば、そんなことなく何か理解や同情が出来て被害者家族に寄り添えるだろうと思って待っていたのにー。そんな甘い話じゃありませんでした。


文哉の日記に綴られる殺人への欲求はもう、更正もなにも完全に理解不能。

正直ドラマで殺人者が描かれる場合、完全に「敵」側で化け物な場合をのぞいては、やむにやまれぬ事情があったり、正当防衛や誤解えん罪偽証の結果で悪人ではなく、悔いて償ったのに周囲に理解されないなど、同情や理解を示せるものなのに。こ、これじゃ双葉ちゃんたちが可哀想。


人間はみんな金魚鉢の金魚で、殺したい。

これで出所出来ちゃうなんて。

そんなのと笑顔で暮らして、結果殺されかけた女も可哀想でした。もちろん医療少年院時代から誘惑して追いかけて同棲しちゃう看護婦というのもろくなもんじゃありませんが……すくなくとも妊娠するまでは支えや抑えにはなっていたようなんだし……。


殺意を封じるスクワット、怖いです。そして

「生まれて来なければよかった」

が地雷ワードの様でした。亡くなったお母さんにそう言われ続けていたのでしょうか?そして義母は、この危うさを知って嫌っていたのかしら。


今まで「女」として文哉にすりよっていたのに、幼女殺人を知って途端に「母」となって噛み付くサトエリ。あれって、あれって殺されちゃったのかしら~~~(><)


すべての間の悪さの元凶が、文哉父の訪問だというのもこの父子の悲しい巡り合わせで。次回を見るのが怖いです。

瑛太じゃなく、父が殺さなきゃだめなんじゃないかな文哉は。でもそうも上手くいかなさそうな。


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「それでも、生きてゆく」6 ☆☆☆☆

いや「悪い」よ。

殺人犯のお金だって、盗ったら駄目!


他人様の金を盗って当然の女にめちゃくちゃ腹が立つのですが、ここは女の思惑通り、窃盗問題より「幼女殺人犯」という言葉の影響が勝ってしまいました。だよねー、「幼女」殺人犯に娘を抱いていて欲しくないよねー。


でもその文哉も、やっと事件について語ると思ったら

「あの子は天国にいる」だの

「生まれて来ない方が良かったんだ」だの

反省には程遠いマジキチ発言。
も、もっと共感できる何かじゃないのね(><)

突き飛ばされては追いすがり、謝りに行こう、悲しんでいる人が居るんだよと説得を続ける双葉ちゃんがただひたすらに可哀想でした。


その時にも兄に、洋貴は自分と同じ、という双葉。

でも他にも「私は貴方と同じ」と洋貴に言う人が居て、だって同じく家族を殺された側だから。だから洋貴の悲しみを半分にしてあげられる、と。でも双葉さんは悲しみを倍にする人だ、と。

どうなんでしょ。

彼女の悲しみは、本当に洋貴と同じなんでしょうか。けなげな双葉ちゃんを悪く言うなんて嫌いになりそうです。


双葉と文哉の母は因島出身だそうで、その辺の話はまだ出てくるのでしょうか。


文哉を知る看護婦さん(酒井若菜)が、逃げる。

捕まえたところで今回終わり。え、もう??と声に出てしまいました。そうめんとスイカが精一杯の冒頭からテンション下がることなく、毎回まったく息詰る素晴らしさです。

(だから疲れている日には見たくないの……)




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「それでも、生きてゆく」4☆☆☆☆

大竹しのぶ、独擅場。


娘が殺された現場を訪ねた。

今までずっと目を背けて来たことに立ち向かった、大事な局面とはいえ、右に曲がるだの大きなモクレンの木がだのと訥々と語りだしたところでは内心、回想映像でも挿入すればいいのにと思ってました。だってまさかそこからずーっとずーっと、独り語りが続くとは。しかもそこから目が離せないほど鬼気迫るとは!!
 

励まされると死にたくなった。

幸せな母子を妬んだ。

何故自分だけ。みんな自分と同じ目に会えばいいのにと呪った。

「母親から子どもを取り上げると、ヒトでなくなってしまうのかもしれません」
怖い、怖いよ。 


でも、寸でのところで我に帰った。これでは憎い殺人者と同じ闇に落ちてしまう!


だから元少年Aに会いにいきます
という結論までは、聞いている側からは飛躍があるので次男一家は戸惑うわけですが、こういうのは本人にとって理屈が合えばそれが答えだから。事件に触れない生活でしか今までは生きてこられなかった。でも事件に向き合う為には次男宅は出て行って長男と住む。違う立場をとった息子が2人居て良かったねと言ってあげるしかないのかしら。

そしてすべてが終わったら、この『被害者家族』は一つに戻れるのかもしれません。


じゃあ『加害者家族』の方はというと。

出生の秘密で砕け散ったかと思いきや、父も変わって母も秘密がなくなって妹も他人面から一歩歩み寄って。意外に再生への道があるように見えました。ただ1人、戸惑う双葉を残して。

家族の前でも泣けず、『被害者家族』洋貴の励ましでやっと涙を流せるけなげさがもう可哀想で。彼女こそ、家を出たらいいのに。誰も自分を知らない街で化粧して自由に生きたらいいのに。

急接近してくる東京の『被害者家族」さん(倉科カナ)はきれいな白いサンダルを揃え、双葉は小汚いズックを雑に脱ぎ捨てる 。
そっとそのズックをそろえる洋貴
が優しくて、いい場面でした。
しかも双葉が『加害者家族』なことをつきつけてくる東京女なんか!!あちらはきっと洋貴に親近感を抱いているんだろうけど、違うから!


さて、スコップを荷台に女を連れ出した元少年Aは。

なーんだ、脅しをかけただけで終わりましたよ。

「夜のところに置いていくから」

詩人じゃん!


そして祖母病室で再会する双葉と兄。

いやこれは夢だよね?

次回も目が離せません!

「それでも、生きてゆく」2、3☆☆☆☆

出生のヒミツ、そう来ましたか!!辛いわ……。


結局毎回、次に泣くのか怒るかも分からないぎりぎりの場面の連続に息を詰めながらTVに釘付けです。いったいこの人たち次にどうするんだろう、何を言うんだろう。みんなどうなっちゃうんだろう。


被害者の家族。

加害者の家族。

世間から見れば両極で決して交わらない様に見えるのに、それぞれの家族の中でも「事件」との接し方が一人一人違って。たまたま正面から向き合いたいと思った被害者の兄と加害者の妹の方が、ある意味痛みを共有しあえる皮肉。

ぎこちない交流が密かに深まっていくのかと思ったら、すぐさま母親にバレちゃうし。その母ときたら、他人を雇ってまで加害者家族に嫌がらせをしていたし!(大竹しのぶの内なる闇が深すぎる)

それに比べたら、もう一方の母(風吹ジュン)の息子の切り捨てっぷりは酷すぎるなーと思ったら。そうか、実子じゃなかったんだ。道理で末っ子ばっかり可愛がると……

ここで、あれ、私は?と双葉が言い出した時の居たたまれなさがまた半端なかったです。

また、双葉の父を責める町の人。
少年A本人にならともかく、家族をあんなにも責める正義の人って何様なんでしょう。 


ともあれ、検視報告など手に入れて殺された子は性的いたずらなどされていなかったことが分かりました。ホッとしました。 そんなところも、もっとあおったりひねったりいくらでも下衆に出来る筈を淡々と描く調子にとても惹かれます。


ところで、過去を隠して働く元少年Aに近づく、本名を知る女。

殺されちゃいそうですよ??他にも彼の身近に失踪事件が! ぎゃーどうなるのー!!


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「それでも、生きてゆく」1☆☆☆

妹を殺された男と、殺した男の妹が出会ってしまう夏。

そう、夏です。風景が美しく緑が爽やかです。
暗そうな話で見る気がしなくて、家族が見ている横でちらちら耳に入る会話もずんどこ陰々滅々で、やっぱりねーと思っていたのに。きらきら空に舞う凧や、山や河や、妹を思う瑛太が叫びながら走る野原は罪もなく明るいいい季節の長野なんです。
殺した男が書いた事件の絵も、美しい風景だったりして。
それを見た父親(柄本明)は
「反省していない、奴には美しい思い出だ、また殺す」
と激昂するわけですが……。

本当にそうなんでしょうか?

瑛太の復讐の刃から逃げた『元少年A』の日常には、まさに殺された子と同じ年格好の幼女がいました。危ないのかしら?それとも、償いとして守られているのかしら?

この先瑛太と妹はどうなるのか、互いに罪の意識に悩んだり傷つけ合ったり慰め合ったり……
恋に落ちたりするのでしょうか。

それならやっぱり暗そうで見たくない、と思う反面。

この不思議に爽やかな夏の空気が続いてくれるのならなんだか見てしまいそう……。

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