ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

かたせ梨乃

「深層捜査3」 ☆☆

 市長の不正疑惑と、女性誘拐監禁事件。同じ精神科医=主人公が関わるまでは想定内でしたが、それ以上のまさかの関わりが……!

 てなわけで、長塚京三が精神科医大嶋二郎を演じるシリーズ第3作。え、いつの間に3?
 女性市長松川(松下由樹)の部下、落札業者との癒着を疑われた建設部長が墜死。遺書もありましたが偽造で、殺人が疑われます。そのうち落札業者の方まで刺殺され……。市長の公約、念願の「こどもセンター」建設予定は風前の灯に。ショックで過呼吸を起こすようになった市長は大嶋クリニックに収容されるのでした。

 一方の誘拐監禁犯北詰(窪塚俊介)は言動が怪しく、精神鑑定に大嶋が呼ばれます。
実は再犯で、以前は心神喪失と診断された北詰。机を叩き続け星がどうのこうのと、取調室での挙動は同じでも大嶋の応対が違います。手の痛みを心配し、生まれ育ちの苦労をねぎらうなど対話の姿勢。その後、被害者との面談から詐病と確信した大嶋。北詰にその証拠をつきつけると同時に「人として」お願いをするのです。
 誘拐と同じ場所、同じ時刻で起きた殺人について、何かを目撃してはいませんか……?と。

 いやあ、監禁被害者がさらわれたのが、墜死ビルの入り口前。犯人の車が近くに…の流れなら、ドライブレコーダ確認かと。なのに目撃証言をw 丁寧にお願いw 心神喪失無罪を、再度狙うような奴の良心に訴えるとはびっくりです。しかし「人として」のお願いに心動かされたのか、犯人は証言してくれました。死んだ男に連れがいた、と。そして似顔絵作成まで。
おかげで、秘書(加藤虎ノ介)に殺されるところだった市長も無事に救出されてめでたしめでたし。

 それと同時に、市長の生い立ちと悪夢の謎も解明されます。
恒例、地元旅!今回は群馬。縁者を訪ねる先が富岡製糸場と高崎白衣大観音、伊香保温泉。名物上毛カルタまで登場です! 名所巡りになって観光もできてお得なシリーズですよね!

両親死亡で養女に出されていたはずですが、実は義父事故死。後につきおとしたと自供した母が服役のため、親友夫婦に託したのが真相と判明します。しかも、卒業入学と人生の節目に必ず訪れていた温泉旅館で、いつも祝ってくれた仲居さんこそが……実母(吉行和子) 感動的ですねえ、よくぞ市長選挙中に、ほじくり返されなかったものです(^^;;;;;;) 実母が夫を殺害、スキャンダルじゃないですか。しかも真実は、幼い日の市長が義父を……じゃなくて、勝手に足を滑らせたんですけど。お母さんは娘が殺したと思い込んで、罪をかぶり……。うーん。美談では割り切れませんが、当時だれも見破れなかったなら仕方ない。

 その過去も事件も、見事に表現していたのが「箱庭」治療。
川、建物、力強いカバ、リス、埋められたおはじき。 議会(建物)を守る反対勢力(カバ)、無力な自分(リス)w 埋められていたおはじきは、忘れていた幼い頃の幸せな記憶……本当にこんな風に綺麗にぴったりと現れるものなんでしょうか。全て解決してからじゃないと、読み解けなくないですか? (余談、「警視庁ゼロ係」での松下由樹なら「このカバが寅三先輩ですね☆」と言われちゃってるところでしょうねw)

 谷本警部(西村まさ彦)、部下をひきつれての登場からかっこいい~(1作目のフェミニンはどこへ、2作目には登場せず) 
手すりの指紋に言及し、部下の『同場所、同時刻』指摘を受け入れ、頼むところは大嶋に頼み、きちんと事件を解決に導きましたよ! そう反対派の小野武彦らは、「こどもセンター」建設案に賛成可決しておきながら、スキャンダル捏造で潰そうとしていたのでした。 しかし、その有能な谷本係長も何故か弱いのが、制服パツパツのかたせ梨乃……。

 柏木百合子(かたせ梨乃)は相変わらず謎にクリニック&大嶋自宅に出入りし、まるで婦長ですが、警察官で『警視庁犯罪被害者対策室室長』、偉さがピンと来ないものの、捜査一課谷本も鼻であしらう押しの強さはなんなのでしょう。1作目では元妻路線を疑いましたが、もしや誰にでもああなのか?
 大嶋はといえば、警察でも「ユリちゃん」呼びw もう大嶋の内縁の妻でいいのに、むしろ大嶋とはサバサバ感(^^;;;)  もしや世代なら、巨乳で色っぽいけどサバサバ、というかたせ梨乃に対するお約束があるのでしょうか……。「極道の妻たち」だもんね


「ドクターカー」1 ☆

初回からてんこ盛りで疲れちゃったw

剛力彩芽が医者。そんな配役される年齢になったのかーとしみじみ、で、現場にいち早く駆けつけるドクターカーの活躍を描くんだねと思っていたのに、物語は正しい診断と救命よりも、シングルマザー剛力の保育園の息子が頑張ったよ!に重点をおいて終わりw ええええー
「コードブルー」のヘリが予算不足でバンにグレードダウンしただけじゃなかったのね。

もちろん、その息子が頑張るからママも頑張る!と繋がってはいますけどねえ。いつ呼び出しがあるか不明な激務。わざわざ子持ちを雇います?寮でも併設して常駐戦場でいけばいいのに……って、今時の若いのはそんな職場イヤですか。理由ありシンママしか来ませんかね。
でもシングルマザーで、子供の世話に実母まで呼んで養ってるのに
「お金なんてどうでも」
とか言っちゃう金銭感覚も謎で、「命は金で買える」主義の上司中村俊介じゃなくても説教かましたくなるってものです。そこも、独り立ちしたての若い医者にしておけば自然な発言でしたのに。てか医療経験どのくらい?予知能力みたいなアレはなんなのでしょうw

無駄金を喰うドクターカーを、潰したい上司からの執拗な横やり。その上司と、病院理事長である母(かたせ梨乃)の確執も。医療ドラマにそんな小競り合い期待されているかしらん。
そうそう、天童一花(剛力彩芽)の子の父親は、妊娠を告げる前から行方不明。中盤あたりで再開の伏線?
それも、医療ドラマにそんな要素って……w 

「鴨、京都へ行く」4 ☆☆

「ダメな女将はまわりを育てる」w


何も出来ないのに女将になっちゃった鴨スケ。

お茶を点てりゃ不味い、茶碗は逆向き(それくらい教えとけ母~!)、ちょっと勉強して料理の解説を覚えたら覚えたで、ぺらぺら喋りすぎでお客さまが食べる暇がないw ダメダメだー!

でもそのダメなのが伏線だったりしました。


ある日男性2人の宿泊客が、3人で写った写真を前に料理も3人分を用意させ、居ないもう1人の思い出話を……って、完全にその人死んでるよねー? と、私も仲居さんと同じく陰膳と思い込んでいたので

「おツレさま遅いですね」

と鴨が、料理は後で持ってこようだの電話してみたらどうだの、完全にもう1人急いでくる前提であれこれ言い出したのには仰天w

なんちゅー気が利かない女将で、こいつのせいで上羽やの株ガタ落ちだわーと思ったんだけどなー。

「3人目」は失踪しただけで、約束の日に一日遅れて本当にやってきましたよ!

やられた(><)


経験のせいで見過ごしてしまうことがある。

「お客様に従って」いたのでは、出来ないサービスがある。


資金繰りが厳しい上羽や、鴨スケは偏屈で「待って下さい」「助けて下さい」となかなか言えない奴なのですが、例によって従業員や女将連盟が、鴨の奇跡に賭けて助け舟を出してしまうのです(><)

甘やかしてるなー。
こんな物知らず、天狗の鼻が折れる気配もなくよく平気でいられると呆れたものなのですが、脚本がそうなんだから仕方ないよねw その上で、型破りな困ったちゃんを松下奈緒は好演していると思います(ドラマ中では”賢くて官僚なこと”、松下奈緒本人では”ピアニストだ”という自己肯定と自信が透けてみえるのでしょう)
ともあれ、大人しい優等生より、こんな鼻っ柱の強い高飛車お嬢の方が似合う様です。


そして冒頭の言葉を鞠子さんに吐かれて、

「…褒められてます?」

「皮肉です」

いいなーw

「3番テーブルの客」#1

 #1 A:河野圭太カントク(生瀬勝久 鳥越まり )
    B:小田切成明カントク(桑名正博 かたせ梨乃)

 凄い人選。ずっと三谷とコンビを組んでるA:河野カントク、いわば”これぞ三谷”な人と、TV局設立時から居る大長老B!
 見事に雰囲気違いました。

 まず店構えは
A:町中のおしゃれなカフェ(結構流行ってる!)そして外は雨。
B;TV局内、吹き抜けに面しテーブルが一列に並ぶだけの余地しかない細長い喫茶店。

 ロケ場所はカントク決定・・・ですよね?
だとしたら、局内の茶店はいかがなものかとB。また仕事できて会っちゃうかもしれないのに。

 更に失礼ながら、B長老分かってないと思ったのは、コーヒーオーダーの場面。
 ウェイターなのは内緒なんですから、元妻には自分が注文してるふり。同僚には客のオーダーを通しているふり、ですよ? なのに普通に「この御婦人にコーヒーを」(妻にも聞こえてるっ)って。
 ・・・これじゃ、後で来たコーヒーが元妻の前に置かれるってギャグが台無し!!
(#1#2の他3作では、席から遠ざかって小声。#1Aの「この御婦人に」までをひそめて「コーヒーを」は大声で彼女に聞かせてるの、秀逸)
 その他、カメラは常にUPぎみで、主人公がしょっちゅう立ち上がる理由=同僚が来た、ことがはっきり分からなかったり。

 その点、Aは見事に三谷です。
 元妻をみつけた主人公が、一旦外に出て店に入ってくるのナイス!
店員の『いらっしゃいませ〜』の声で(その後『なぁんだ』っていってますが)目を上げて彼をみつける元妻。故意か偶然か、ウェイターじゃないって言いやすい。
 主人公が生瀬さんなのも大きいかな。昔出してたCDのタイトルを聞かれて、むげに「忘れた」でなく、答えようと口を開いたのに思い直して「忘れた」と言う細かいお芝居。この辺、順通り初回にコレをみていたら気づかなかったかもですね。
 そして同僚ウェイターが若きビスクドール藤木直人!!見事に先輩と下っ端で、無理なオーダーしようが挙動不審だろうが文句いえない説得力がありますよ?(^^)

 AB共通で#2と違うのは、バンドマンお会計の時に
「ボクってバンドマスターに似てますか?」
とわざわざ訊ねるところ。おそらく脚本にはあって、#2の監督さん達は蛇足だと削ったんでしょう。

 Bでは更にその上、ビビとアンドリュー出演のTV番組まで大サービス。帰宅途中の主人公が、街頭で流れるその番組に気づかずに通り過ぎる場面までついて「おわり」マークでありました・・・。
 かたせ梨乃のずれたカジュアルウェアといい、脇を固めるスタッフも皆さん長老なのかなーと思いますがどうなんでしょう。

 同じ脚本なのに、これだけ違っちゃうんだとしみじみでした。
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