えー、死んじゃうの??
<ネタバレしてます。 原作漫画未読、アニメ視聴済み>
不随意に、時間逆行現象に巻き込まれることがよくある主人公。<リバイバル>と密かに名付けたそれは、身の回りの不幸が修正されるまで繰り返されます。例えば交通事故の被害を最小限に抑え、幼女連れ去りを未然に防ぐなど。ところがある日<リバイバル>で食い止めた事件に関連し母が殺されることに。母が見た男は、主人公の同級生が殺された北海道児童連続殺人事件の真犯人だったのか? なんと小学生だった自分に<リバイバル>してしまった主人公は、無力な子供のまま被害女児を、ひいては母を救うことはできるのか?
アニメが好きだったので映画も気になって視聴。藤原竜也が妙な設定で苦しむ様子は鉄板で、安心してみていられますねw 北海道の冬の描写は実写でも見応えがあり、心配だった子役の演技も十分上手く、物語もちゃんと分かりやすくよくまとめたものです。
しかし……真犯人が判明して以降は、謎が噴出。
まず、アニメでは真犯人と対峙して以降何年もずっと昏睡、大人の体で目覚めるわけですが、今作の周囲の反応ではどうみてもちょっと事故った程度。冒頭のピザ配達時の事故後と全く同じ応対なのはオシャレですけどね、じゃあ中高と育つ間、真犯人が野放しだった件はどうなるんですか(^^;;;)
なのに突然ある人を特定して調査の依頼。優秀に育った旧友たちは、頭打ったのか大丈夫かとも言わずに協力し、サクッと真犯人の足取り判明w そして人目のない屋上での話し合いは、アニメと違ってなんの勝算もなく行われ、真っ向勝負で刺されw それでも警察きたので、少なくとも社会的地位にダメージは与えてやれたなと思っていたら次の場面は10年後で……墓前ですよ。えええええええええ、
死んじゃったの?
首を刺されたのが致命傷で?
そこがはっきり描かれていないので、またぞろ別件リバイバルで車に轢かれたりした可能性ゼロじゃありませんが、元々殺されているはずだった雛月が『ありがとう』と花を捧げているので、真犯人が主人公に邪魔された計画のことまでちゃんと明るみに出た様ではあります。……主人公の証言もなしに?うううモヤモヤする~。
ピザ屋の同僚だった女の子(有村架純)とも、リバイバル後は知らない人な応対されちゃっていましたけど、少なくとも雨宿りの河川敷で再会し、いい感じにおしゃべりして。生きてさえいれば、また仲良くなれたかもしれなかったのに……。 何故か、主人公(漫画家)の遺作を持ち歩き、1度だけ交わした言葉を胸に生きている描写が切なくもありもどかしくもあり。