あの二人が帰ってきた!
そしてシャングリラ十字軍までw そっちは要らないのになー。
<ABCキラー編>
A地区でイニシャルAさんが。B地区でイニシャルBさんが殺され、同じ手口&同じ旋状痕から連続殺人と断定され……た上に、反抗宣言が届く。警察を無能と嗤い「有能な火村英生」に挑戦する犯人の狙いとは? そしてC川にイニシャルCのシャン十構成員がまた射殺体で浮び……。
要はクリスティの「ABC殺人事件」を思わせる導入部。
でもそこに、イニシャルC遺体の元妻という美女(高橋メアリージュン)が絡み、しかも作家有栖川有栖ファンだと抱きついてくるわで、有栖くん(窪田正孝)メロメロ。ご機嫌斜めの火村(斎藤工)が、まるで嫌がらせのように次のD事件で、彼女を重要参考人だと言い出すわけですが。
被害者Cの元妻と、被害者Dの夫(波岡一喜)の不倫を、SNSの匂わせ(お揃いのネックレス、脱いだジャケットを少しだけ画面に入れる自撮りetc、某女子アナがジャニーズと交際をほのめかしたというアレ)で突き止めるのは今風で楽しかったです。でもそんな火村の推理はさておき。全ての事件において、鑑識はどうなってるのかと。
足跡痕、髪の毛などの微物調査は。 使用銃が同じでも、使う人物の身長が違う可能性だって入弾の角度で分かりそう。
大家さん(夏木マリ)とのやりとりは楽しいだけに、ホント捜査部分が例によって適当で脱力なんですよぉ。後付けで「火村さんのいった通りでした!」となってもいいから、全てを観察と推理まかせでなく、警察だって仕事してる様子を少しは見せてくださいよぉ。
あと、自分のために殺人までされちゃったD夫の反応が薄い。驚いてはいましたが、もっとこう、それでも愛せるのか、殺人にはドン引きなのか。そして美女の方だって、D夫に犯行を知られてどうなのか、縋るのか、それともテメエがはっきりしないせいでこうなったと詰るのか。そんな心理には興味ないですか、そうですか。
挙句、目の前で銃を抜かれ、自殺を図られるorz 犯人だと思うなら、使用した銃を保持している可能性を視野に入れて行動してくださいよぉ。
そして予告状、というか毎回事後に届く犯行宣言状は、マスコミ関係の愉快犯というか、だらしないごまひげ記者の佐藤隆太でした。えーっと、ここまで描いておいて、連ドラの導入でもなんでもないの? おっとHuluで計2時間の前後編、そちらに繋がるんですね。もう多様化に付いて行かれない~。
ここまでディスっておいて、連ドラだったら見るつもりだった自分もなんだかなw そして女子大生のまま2年半後の山本美月も出てましたが、別に有栖がつまづけば済んだのに。事件をブログで綴るワトスン役だそうですが、え、それ有栖が小説でするんじゃなくて?
spドラマ
宮崎発地域ドラマ。
その昔は新婚旅行の聖地だった宮崎。自分も嫁と来たもんだ、といいながら現在の寂れ方をディスりまくるご老人(柄本明) 耐えかねたタクシー運転手詠介(森山未來)がキレ、途中で降ろされてしまいますが、流石に年寄りを放り出すわけにもいかず戻ってきたのが運の尽き。クソジジイ呼ばわりをしながらも、思い出の地巡りにつきあうことになるのでした。
まだ爺さんがバリバリ働いていた頃、妙に奥さんが旅行に行きたがったのにドタキャンしたのだとか。実はすでに痴呆治療を始めていた奥さん、一人内緒で宮崎を訪れ、この旅行で夫に話すつもりだったのにと、旅館の女将さんには打ち明けていたそうですよ。 今は無き思い出の旅館、詠介の恋人咲耶(池脇千鶴)の実家だった縁で、古い古い新婚旅行の宿泊客を収めたアルバムなど繰りながらの思い出語りを聞いていた詠介。夫婦ってそんなものかと。ただでさえ結婚に踏み切れない現状で、冷めた想いを抱いてしまいます。
しかも、わがままジジイが行きたい場所はつぶれたり閉鎖された場所ばかり。やっと突き止めた場所でも
「嬉しくなんかない」
とうそぶくジジイに閉口するのですが。手にしていた絵は、もう話せない奥さんが施設で描いて送ってくるもの。それを、きっと思い出の宮崎だと信じて探しにきたジジイが
「なんでお前がいないんだ」
と吠え、ついに吐露する妻への想いに心動かされ……結婚を決意する詠介なのでした。分かり易すぎて咲耶さんも笑ってますよw
ところで冒頭でディスられていたパームツリー。南国風に、と植えられたけれど寿命を迎え(大阪市立大学キャンパスでも名物でしたが、今年ついに伐採)植え替え費も莫大で、バカじゃないかとジジイがさんざん叩くのですが……。全国に植樹を呼びかけ、結婚記念に夫婦の木として植えてもらうプロジェクトがあったんですね!
植樹の様子を見守る詠介と咲耶。咲耶はかねてから計画の料理修行に、東京に旅立ち遠距離恋愛に……でもこのふたりなら、きっと大丈夫(^^) そんな温かい気持になるドラマでした。
私も新婚旅行じゃ無いけど、30余年前に宮崎行ったな〜。あちこち懐かしかったです。
宮崎発地域ドラマ!
ヒロイン佐和ちゃん(池間夏海)、高3なれど進路決まらず。
父(玉山鉄二)のサーフィン狂が原因で両親が離婚、沿岸育ちなのに家でサーフィンの話題は厳禁……の筈が、ボードを抱える弟と遭遇してビックリ。勉強しろ!と叱るも、弟の反論にぐうの音も出ません。苦労して2児を育てる母(田中麗奈)の手前「やりたいこと」を諦めていた自分に気づいた佐和は、まず父とサーフィンに挑戦。知らずにいた魅力と難しさを知ります。プロサーファーを目指す同級生武瑠(立石ケン)の夢と不安にも触発されて、ついに母に宣言するのです。
「私、歌いたい!」
爽やかでいいドラマでした、佐和ちゃん可愛い。この撮影で本当にサーフィンにはまったというのも可愛いわ(^^) そして玉鉄のダメ父もキュートですw
歌手になりたい、プロサーファーになりたい。町を出たい。そう言うと大人はすぐに「無理」「甘い」「ちゃんとしろ」と返すけど、それがサラリーマンになりたいだったら、甘くないの?「挑戦ぐらいしたっていいだろ!」という佐和ちゃんの啖呵には納得です。それも、まずは武瑠の夢を嗤った武瑠父に向けて怒り出すところがいい。自分より、友達のための方がパワーでるよね!
酔うと、何かと地元小の校歌を歌う大人たち。未だプロサーファーを目指してるお父さんの様に、町の大人たちにだって夢があったはず。見ている私たちにだってね。そんなことを思って甘酸っぱい気持ちになりました☆
そして海辺のラストコンサート、やっと見に来てくれたお母さんの前で歌うのは! かっこよくアレンジした校歌だよーん。 武瑠父も、佐和ちゃんに叱られてから武瑠の試合を見にきてくれたそうで大団円なのでした。
市長の不正疑惑と、女性誘拐監禁事件。同じ精神科医=主人公が関わるまでは想定内でしたが、それ以上のまさかの関わりが……!
てなわけで、長塚京三が精神科医大嶋二郎を演じるシリーズ第3作。え、いつの間に3?
女性市長松川(松下由樹)の部下、落札業者との癒着を疑われた建設部長が墜死。遺書もありましたが偽造で、殺人が疑われます。そのうち落札業者の方まで刺殺され……。市長の公約、念願の「こどもセンター」建設予定は風前の灯に。ショックで過呼吸を起こすようになった市長は大嶋クリニックに収容されるのでした。
一方の誘拐監禁犯北詰(窪塚俊介)は言動が怪しく、精神鑑定に大嶋が呼ばれます。
実は再犯で、以前は心神喪失と診断された北詰。机を叩き続け星がどうのこうのと、取調室での挙動は同じでも大嶋の応対が違います。手の痛みを心配し、生まれ育ちの苦労をねぎらうなど対話の姿勢。その後、被害者との面談から詐病と確信した大嶋。北詰にその証拠をつきつけると同時に「人として」お願いをするのです。
誘拐と同じ場所、同じ時刻で起きた殺人について、何かを目撃してはいませんか……?と。
いやあ、監禁被害者がさらわれたのが、墜死ビルの入り口前。犯人の車が近くに…の流れなら、ドライブレコーダ確認かと。なのに目撃証言をw 丁寧にお願いw 心神喪失無罪を、再度狙うような奴の良心に訴えるとはびっくりです。しかし「人として」のお願いに心動かされたのか、犯人は証言してくれました。死んだ男に連れがいた、と。そして似顔絵作成まで。
おかげで、秘書(加藤虎ノ介)に殺されるところだった市長も無事に救出されてめでたしめでたし。
それと同時に、市長の生い立ちと悪夢の謎も解明されます。
恒例、地元旅!今回は群馬。縁者を訪ねる先が富岡製糸場と高崎白衣大観音、伊香保温泉。名物上毛カルタまで登場です! 名所巡りになって観光もできてお得なシリーズですよね!
両親死亡で養女に出されていたはずですが、実は義父事故死。後につきおとしたと自供した母が服役のため、親友夫婦に託したのが真相と判明します。しかも、卒業入学と人生の節目に必ず訪れていた温泉旅館で、いつも祝ってくれた仲居さんこそが……実母(吉行和子) 感動的ですねえ、よくぞ市長選挙中に、ほじくり返されなかったものです(^^;;;;;;) 実母が夫を殺害、スキャンダルじゃないですか。しかも真実は、幼い日の市長が義父を……じゃなくて、勝手に足を滑らせたんですけど。お母さんは娘が殺したと思い込んで、罪をかぶり……。うーん。美談では割り切れませんが、当時だれも見破れなかったなら仕方ない。
その過去も事件も、見事に表現していたのが「箱庭」治療。
川、建物、力強いカバ、リス、埋められたおはじき。 議会(建物)を守る反対勢力(カバ)、無力な自分(リス)w 埋められていたおはじきは、忘れていた幼い頃の幸せな記憶……本当にこんな風に綺麗にぴったりと現れるものなんでしょうか。全て解決してからじゃないと、読み解けなくないですか? (余談、「警視庁ゼロ係」での松下由樹なら「このカバが寅三先輩ですね☆」と言われちゃってるところでしょうねw)
谷本警部(西村まさ彦)、部下をひきつれての登場からかっこいい~(1作目のフェミニンはどこへ、2作目には登場せず)
手すりの指紋に言及し、部下の『同場所、同時刻』指摘を受け入れ、頼むところは大嶋に頼み、きちんと事件を解決に導きましたよ! そう反対派の小野武彦らは、「こどもセンター」建設案に賛成可決しておきながら、スキャンダル捏造で潰そうとしていたのでした。 しかし、その有能な谷本係長も何故か弱いのが、制服パツパツのかたせ梨乃……。
柏木百合子(かたせ梨乃)は相変わらず謎にクリニック&大嶋自宅に出入りし、まるで婦長ですが、警察官で『警視庁犯罪被害者対策室室長』、偉さがピンと来ないものの、捜査一課谷本も鼻であしらう押しの強さはなんなのでしょう。1作目では元妻路線を疑いましたが、もしや誰にでもああなのか?
大嶋はといえば、警察でも「ユリちゃん」呼びw もう大嶋の内縁の妻でいいのに、むしろ大嶋とはサバサバ感(^^;;;) もしや世代なら、巨乳で色っぽいけどサバサバ、というかたせ梨乃に対するお約束があるのでしょうか……。「極道の妻たち」だもんね
広島発地域ドラマ。
舞鶴、横須賀、呉、佐世保。旧軍港4市海軍グルメファイトって、ちょっとオモシロ美味しそうw
ヒロイン沙織(秋元才加)は『平和』の溢れる広島市出身。東京でモデル業もしたけれど……今は呉市のミニコミ紙「KURE:YON」のモデル兼ヘボライター。呉の誇り戦艦大和をヤマト表記にして怒られても口答え(^^;;;;) それでもグルメをまかされて出会ったのは……。
寡黙な料理人長二(三浦貴大)と、彼が作る 戦艦大和のカレイライス!
リンゴの角切り入り、肉は牛。長二が作るカレイが旧海軍の、それも『戦艦大和のカレイ』に似ていると好事家が集まっています。
グルメファイトにぴったり!とはしゃぐ沙織には断るばかりの二郎ですが、戦艦大和の生き残りという友人祖父のためにはカレイを作ってきてくれました。しかし、ご老人の長い昔話の締めくくり
「人生に無駄なことなど、ない」
という言葉に、死んだ兵士もかと噛み付く長二。更には「思い出のままにしておきたい」とその日の試食を断られ、鍋の中身を庭にぶちまけて出て行く非礼……。追いかけた沙織と言い合いになりますが、「俺たちは」と、まるで戦時中にそこにいたかのようです。
あの男に似た人が、大和の厨房手(料理人)に居たと言い出すご老人。
金の種類や電話のことなど、現代の常識を事細かに(縦書きで!)書き留めた長二のノート。
「私ノ人生ハ無駄ダッタノカ」
そこに挟まる写真の女性を突き止める沙織でしたが、別の写真に並んで映る婚約者「司」はどう見ても長二です。「大和ミュージアム」戦没者名簿には、司長次郎、の名。
まさかの、SFなんて縁がなさそうな沙織側からタイムスリップを確信。しかも、長二郎を追って超常現象に巻き込まれ……大和から海に放り出された長二郎を呼んだ「死なないで!」の声と手が、沙織のものだったとは。
改めて過去と決別し、なにか吹っ切れたような長二郎です。
そしてグルメファイト当日。
会場に食べにきたご老人は、あの時のままの味だと。そして思い出と同じ言葉をかける長二郎に、車椅子から立ち上がって敬礼までしてくれるのです。もっとも、今までに美味いものを食べ過ぎて、あのカレーが人生で一番美味いと、当時の様にはもう思えないのだそうですが。今日の長二郎はそれでいいのだと、穏やかに笑います。
「人生に、無駄なことなどない」
やっと、そういえる様になったんですね。
いやあ秋元才加のスカートが短い! もとい三浦貴大の生真面目な風貌が昭和で良いですね。
正直、海から上がって時代が違うと気づいた時や、その後アパートを借り屋台のバイトを始めるまでの、長次郎の人生が気になります。戸籍もあるのか心配ですが、それはまた違う話(^^;;;;)
坂の多い呉の街、見下ろす坂の奥にけぶる港がいい背景でした。作中で語られる広島と呉の違いも興味深いですw
しかしこの役、広島出身の娘じゃなくなぜ秋元才加? 滑舌も発声も申し分ないのですがその分、興奮しての長台詞がキャンキャンと煩くて参りました。しかも内容が、モデルを諦めた自分と大和を降りなかった長二郎が同じだとかなんとか……おい。長二郎も「違う」とはっきり遮りますが、そのもっと前に本当にもう黙れと思ってしまいましたよ。
あとカレイライスに添えられてるのフォークでしたw 大和ではそうだったのかなw
松潤が主人公でアイヌ役かと思いきや、蝦夷と呼ばれた当時の北海道を歩き、膨大な記録を残した松浦武四郎の役でしたよ。
幕末、露西亜から蝦夷を守るべく調査が必要と信じた松浦武四郎(松本潤)は、商人一行の手代に扮してまで関所を超え、歩数から測量して地図を作り、風景を描き、アイヌ語の地名を書き留めてまわりました。途中、アイヌ差別に触れるも流されず、誠実に接する武四郎は案内人ウテルク(木村彰吾)の信頼を得ることに。怪我をしたウテルクを、親族が住むコタン(アイヌ集落)に連れて行った武四郎は、女ばかり多い不自然に気づきます。
男は人足に連れて行かれ戻ってこない。女は手篭めにされる、と恨みを語るウテルクの妹リセ(深田恭子)も武四郎とは心を通わせていくのですが。永遠にはコタンに住めない武四郎と、生まれた地を離れないリセと。結ばれることのないふたり……。
そして江戸に戻った武四郎は調査の詳細を出版します。
幕府にも認められ、今度は調査団を率いる役人として蝦夷地を再訪。その間にもアイヌは殺され続け、再会したリセは武四郎を、和人を罵倒するのですが、結局は武四郎を守って矢に倒れ
「ニシパ(大切な人)」
と呼びながら、彼の腕の中で絶命するのでした(涙)
武四郎を狙ったのは松前藩。
商人と組んでアイヌを搾取している、と書物で公然と糾弾されては面目が立たず。家老佐島勘解由(西村まさ彦)の命令で、江戸で蝦夷でと命を狙われます。新政府になり武四郎が出世すると、殺しは諦めたものの手を回しアイヌを守る法律制定は無視され続けます。大久保利通(江口洋介)……始めはとても話のわかるやつだったのにorz
おかげで、せっかく名付けた「北加伊道」に戻れず職を辞しますが、江戸で育てあげた市助=リセの息子イチニカが、彼の代わりにアイヌとの架け橋になるべく旅立っていくのでした。
現地ロケでみせる自然は雄大で圧巻。一方でアイヌについては、食い足りませんでしたねえ。言葉の違いだけでなく考え方がすれ違うディスコミュニケーションは描かれていたものの、衣装や踊りの付け焼刃感ぬぐえず。差別の悲劇も、2時間にも満たないドラマでは消化不良でした。せっかくなのだからもっと長いシリーズで見せて欲しいですよね(「ゴールデンカムイ」ばりにとまでいかずとも……土地の生き物との関わりを、信仰を、豊かな食生活を見せて欲しかったです)
そんな中でも、いつもと違う化粧で別人のようでも、深キョンは綺麗でしたわ……(本当は口の周りに、既婚者の黒い刺青があるはずなのかな)
アイヌの血を引くという宇梶剛士も、リセの義父で登場でした。
え、毎回2時間もあるの?
と敬遠していたBSドラマでしたが、評判の良さに録画。短縮版も撮れていたのでまず観てみました。なるほど、綺麗……。
板前見習い松原(矢本悠馬)を指導する先輩板前(岡田浩暉)、繊細な京料理。ひな壇を飾る料亭「萩坂」の女将(高岡早紀)、亭主(波岡一喜)は行方知れずですと……?
と、突然雰囲気が変わり、創業300年リアル料亭の13代女将からの、伝来のお雛様を愛でる膳の説明になりましたよ~。ドキュメント挟んでいくんですね! なんだかドキドキします(^^;;;;)
そしてまたドラマに。京都のバーにて、庭師見習いケント(林遣都)と店主な母(秋山菜津子)のやりとり。そこに現れた品のある老女鶴子(銀粉蝶)さん、老舗和菓子屋の女将さんなんですね。京女二人で京男のダメさ加減を楽しそうに腐す腐すw
そこでまたカメラはスタジオキッチンに移り、料理研究家の先生がおかゆを指導。そうですねえ、東男と京女って、いいますね〜。
なんとも不思議な、ゆっくりした時間でした。民放で盛んなグルメドラマを、京都舞台に NHKが作るとこうなるんでしょうかw これは他の録画分も見るのが楽しみです。
ある日、世界がゾンビだらけに!
しかしそのゾンビ、ぶつぶつとラップを呟きレコードに惹かれ、ラップバトルを仕掛けられると足を止め声張ってラップ始めるんですよw 痛い、怖いよりうざいw
ヒロインみのり(小芝風花)は、ラッパー化の激しい彼氏拓馬(佐藤寛太)に、ラップをやめなきゃ別れると宣言したばかり。でも音信不通ともなると彼に会いたくて、心配で、貯金100万円をはたいてまで護衛を雇ってゾンビだらけの中彼に会いに行くのですが……。護衛の警官(片山萌美)も父(ブラザートム)もラッパーになっちゃったところで前半終わり。
噛まれて、次第にラップな独り言が漏れ始めた女警官が『ゾンビになりたくない!』と泣き叫ぶのは切なかったですが、いざ始まったラップが『彼氏欲しい』とかクソで二重に悲しくなりました。男が書いたんだろうなあ。父は、キャップのつばが後ろに回ってラッパー化&ゾンビ完成で『お父さ~ん』ってなるの、泣くより笑ってしまいましたw 10分ごとに章立てされた脚本、これも「アカリとクズ」みたいに配信をまとめて放映されているのでしょうか。
後半、拓馬が助けに来たかと思いきや、イケメン(萩原利久)&元彼女(井本彩花)&現彼女(トリンドル玲奈)という面倒くさいトリオw もう世界は壊れたんだから欲望のままに生きると、生徒に手をつけたトリンドル先生、おう。
で、拓馬がいそうなライブ会場に4人で向かいます。途中、愛妻のゾンビ化を愛あるラップで治した!という男と出会い、必死でラップを書くみのり。 生き餌が欲しかった男の嘘だったのですが……いざ拓馬をみつけてぶつけてみれば。 愛ラップはワック(駄目ラップのこと?)扱い、ブチ切れて普通にまくし立てた言葉の方が刺さって、突然拓馬は元に戻りましたよっと。
えーっと。制作側、ラップが好きなんだかディスってるんだかw ゾンビにはラップで対抗できると前半で聞いて、あれだけ『彼氏がラッパーだなんて無理』と嫌がられたラップを武器に颯爽と助けにくる拓馬を思い描いていたというのに、そこも裏切られたわー。ラップ会場はつぶやくゾンビだらけ、誰もバトルしてない。拓馬も誰よりもノリノリのゾンビになってただけで、特技のラップを誰も役立ててないじゃないですか。 原作がネット漫画だそうで、その辺思いつきだけで始めて練られていなかったのかな。
それでも前後編2時間を、二日にわたって楽しく見ました。10分ごとの章立てで『どうなる?』と興味惹かれた分もあるでしょうね。中身薄い拡大版で釣ろうとする連ドラ製作陣は少し考えた方がいい。
……このあと続けて観た「潤一」、冒頭の足を引きずる潤一がゾンビに見えちゃいましたよw
え、連ドラじゃないの?
残念なような、ホッとしたような。だってこれで連ドラだったら最終回までに何人アカリ出てくるの!
舞台は深夜のオフィス。
『私と奥さんのどっちを』というアカリちゃん(筧美和子)の訴えをうやむやに誤魔化しつつ、クズ(袴田吉彦)が不倫してますよー! 夕飯やワイン持ち込んで、カーペット敷きの床でそのまんまSEX始めそうなんですけど!と、そこへ奥さんから『来ちゃった』と連絡が入り……。
目覚めると死体が!!
何がどうなったか、ナイフの刺さった奥さん(徳永えり)の死体とクズが添い寝で夜が明けていましたw
傍目には救急車を呼ぶ一択なのに、疑われたくない一心でアカリちゃんにも警察を呼ばせずお互いに相手が殺したと疑うままもみ合って、今度はアカリちゃんが頭を打って……転がる死体が二つ。ナイフの指紋を拭き取って、アカリちゃんの手に握らせて……「よし!」じゃないよ、クズw 相打ちになるには死亡時間がきっとずれすぎだし、使ったアカリちゃんの手は左だったし!でも事態は、そこから何かバレる以前の問題でとんでもない転がり方をしていくのでした~。
何より混乱したのが、妻も「あかり」なこと! 耳の悪い主人のため日本語字幕出してみているので妻は漢字で亜香里、愛人はあかりでしたけど、普通はそんなの分からないでしょw そして衝撃の『浮気相手は必ず”あかり”』問題! それも理由が、呼び間違えてバレたら困るから……ならまだしも! 呼び間違えたら可哀想だから……って!そこで女二人を思いやるぐらいなら、まず浮気をやめろ浮気を! しかも、これまでの浮気の人数が凄いw え、何年間で? どこで知り合うとそうなるのw
その他にも、トイレに行って戻るにも社員カードが必要なセキュリティ厳しい描写なのに、営業時間以外に社員居残ってるのはノーチェックなのかとかw 突っ込みどころ満載なのですが……。まあいいかw
10分1話で配信されていたものの、完全版放映だったそうです。常にクライマックスなわけですねw 終わったようで終わっていないので、続きがみたい~
折ってみました!む、難しい!
「カンガルーよ永遠に」
太っちょ助手ノボルくん(小山春朋)と動物園にやってきた折り鶴博士(滝藤賢一)、でもお目当のカンガルーはどこ?と探すうち、博士はなんとカンガルー「ルー」の霊に憑依されてしまいますw ぴょんぴょんと抱きついて、ボクシングまでw
ルーを悼む飼育員さん(小関裕太)の側に、まだルーの霊はいるのに見えないなんて。それにまた取り憑かれちゃう…と、今回はオリガミ魔女の提案で、飼育員さんと一緒にカンガルーを折ることに。
これが激難しい!飼育員さんは、不器用でも博士がつきっきりで教えてくれますけど!画面だけで追うのは大変ですよ~!
動画でなくストップモーションで折り紙がパタパタと変形して行き……え、どうやって?の連続! いつの間にか裏も折られていたりw 一時停止スロー再生しまくりですw 作中で使われる裏表同色の紙は、合わせ目などが見えづらいですよね。「袋の子供の耳を…」「顔を整えましょう」と、時々アップにもなるので必死で似せてw まあそれっぽく立ったからいいか!(二度と同じに作れませんw)
☆コーナーは、90種の花を折り分ける折花作家さん!カールさせたり重ねたりの工夫で、藤も椿もリアル~素晴らしい。
「仕立て屋のワンピース」
シャツはオーダーメイドを届けさせている、お洒落な折り鶴博士。ところがいつもの仕立て屋さん(光石研)が様子が変です。奥さんを亡くして、ちゃんと縫えないのだとか。「いつか、貴方のワンピースが着たいわ」と言っていたのにと後悔ばかり。そこで博士は、仕立て屋さんデザインのワンピースを折り紙で再現しようと提案します!
博士が取り出す、色とりどり、柄も様々な折り紙可愛い~(^^) カンガルーの後でこれは簡単楽勝でした!……それでも、ウエストのすっきり具合が同じにならず謎なのですが、まあいいか! ビーズやリボンを貼って飾るアレンジ案も可愛いです。
そして帰り道、写真を取り出すと奥さんの服は折り紙と同じ生地のワンピースに☆ オリガミ魔女の魔法、ナイスです(^^)
「濡羽色の恋」
雨の中突然訪れ、びしょ濡れで抱きついてくる黒づくめの少女はなんと烏ちゃん(伊藤沙莉)
手土産の「宝物」は小枝や針金に……生カエルw 博士ったら折り紙のための観察で、美しいと褒めちぎってたんですね。それは勘違いしますよ罪作りな(^^;;;;)
つがいお断りで泣いちゃった彼女を慰めるため、一緒に烏を折り紙。きれいな色で…と彼女はきらきらホログラムを選びますが、博士はあえての黒を選ぶのでした。烏の濡羽色、つやつやの黒って確かに綺麗ですよね! しかし「どうして?ダミ声だから?」の台詞悲しいわ、沙莉ちゃんの声はナイス個性だし、烏の「カア~」もいい声よね。近所に烏増えてきてるんですよ……大きいからたくさんいると確かにちょっと怖いわゴメンね。
私も黒で折ってみました。鶴のアレンジだそうで……え、違いすぎw 脚の角度がたくましくなって、家族に「恐竜?」と言われましたw 烏だよ!
☆コーナーは木にミニ折り鶴を咲かせる人。これも素晴らしいです
そしてなるほど、博士ループタイにベストを基本にしつつも結構着替えてますね…… w(白衣は「博士」だからでしょうね、折り紙してても汚れないのにw)
なんじゃこらw といいつつ見ちゃう15分ドラマ。もう1年近く放映していたとは知りませんでした。
オリガミの魔女(紙製w 声:尾上菊之助)が持ち込む揉め事を、髪もじゃ折鶴博士(滝藤賢一)がオリガミで見事に解決!
今回は屋根裏のネズミ姉妹(安藤なつ&最上もが)が人間に変えられて、巣も壊れ、住むところがない戻れないと泣き喚く!寝入り端だった博士はいい迷惑ですが、仕方ない。ネズミ姉妹にも手伝わせ、オリガミの葉を何枚も作り組み合わせて、居心地のいい巣を作ってあげました。その過程で、それぞれの得意を生かして協力することの大切さも学びます。ちゅーちゅーネズミ姉妹がかわいいよ!
ドラマ後には別のオリガミも紹介。今回は仕切りつき小物入れ、クッキングペーパーで作れば弁当の仕切りにもなっちゃうよ!なるほどですねえ。
オリガミ&童話、でも子供向けなだけでもないような。 ヘンゼル(瀬戸康史)が釜とお菓子作ってる番組と同じ匂いがしますねえ。
過去作はハライチや東京03、温水さんに上野樹里、中村倫也とゲストも豪華で遡って見てみたいです。
巨大こけしで殴りかかってくる女w
そんないかにもドラマな部分と、弁当屋内部のリアル感が不思議でした。 さえない主人公を岡山天音くんが好演です。
26才高橋君(岡山天音)は、弁当屋の店長代理。とは名ばかりの雑用担当、社畜です。
ある日バイト面接に来た華(飯豊まりえ)は週に3日しかシフトを入れません。別に漫画家など目指す夢もないのに。それで食べて行けるの?と尋ねる彼に、彼女の返事は
「食べるためです」
と、とんちんかん。
企業正社員の頃は、ゆっくり食事をする時間がなかった。今は、豊かに食事ができている。将来が不安になることがあっても料理をすれば落ち着く……と、後に詳しく語ってくれますけどね、冒頭のこれは謎w おまけにこけしが好きすぎる不思議ちゃんです。
それでも激務に追い詰められていく高橋には心の支えで、ラインや電話を頻繁に交わす仲に。高橋はもちろん華が好きでこけしイベントにも顔を出すんですけどね、じゃあ華はというと……仕事辞めても大丈夫、うちに住めばいいよ☆という彼女の招きは唐突すぎてw 俺のこと好きだろ!と思わせるよりは、ただの友達コースか、それとも家のこけしが化けて助けに来たのかと思いましたよー。
なのに、餞別のこけしに仕込まれていた「バカ…☆」の真意は(^^;;;;) まさか「うち、すぐ近所なんです」発言もストレートにお誘いしてたんですか?
「好き」と言う代わりのサイン、ぱちん……と腑抜けた拍手が情けないのw それでも伝わって、ふたり笑顔でぱちん、ぱちんと叩き合うラストがなかなか可愛らしかったです。大量のこけしもあいまって、地域発ドラマ感w 店長代理より偉いバイトリーダーに皆川猿時、高橋家の父が遠藤憲一と脇も豪華でした。
弁当屋のキャップをかぶって伏せ目の天音くん、ちょっと窪田正孝似。顎が似てるのかな。そして目が似てないんだね、うんw
恋ができれば就活もできる!
……己を知りアピールする点では確かに共通点がある、かなぁw 3回生の娘が、面接ってこんな?と興味をもって一緒に楽しく観たのですが。フィナーレのダンパ=ダンスパーティがしょぼいと大ブーイングw 誰一人踊れてなくてダサすぎる、ってそりゃ「ハイスクールミュージカル」みたいにはいきませんよ! でも確かに皆揺れてるだけか、せいぜいフォークダンスw 学内のダンス同好会ぐらい仕込んでおく描写はあって良かったかも~。
そんなわけで、草食でコミュ障でスマホ依存etcな大学4年、菅タケル(加藤諒)は諸事情で進学を断念し、就活組に。しかし志望動機すらまともに言えずOBの時間を無駄にしたと怒られ……てる最中にスマホ見てんじゃないよー。知り合った8年生(深水元基)に
『彼女ができれば、就職も決まる』
とけしかけられますが、もちろん憧れの君(華村あすか)に声なんか掛けられません(^^;;;;)
なんでも答えてくれる生協掲示板に相談すると、
『ダンパをしましょう!』
とりあえずダンパの実行委員をするタケル(バイト先も生協だし)ですが、そもそも昭和なノリのダンスパーティに学生は集まってくれるのか? 恋も、就活も、本当にそのダンパでうまくいくんでしょうか?
一緒に委員をしてくれる友人たちも、皆それぞれに悩んでいます。
いち早く内定をもらったのに、音大に入り直したい上原(須賀健太)、就活サークル代表なのに内定がとれず&とれたと嘘をついて自己嫌悪の高槻(小芝風花)、やたらモテるが熱中できることが何もない後輩(白州迅)、そして社会人の妻が妊娠した8年生は絶対卒業して就職しなくてはー!
そんなみんなのバラバラな相談を、一度に丸っと治めてしまおう!という脚本は愉快でした。とにかくダンパ。どの悩みも青春にありがちだけれど、悩むことは決して無駄じゃないと励ます生協さん(嶋田久作なのかなーという設定w)だからダンパ開けば解決なんですってよーw
そうそう、就活サークルに入って「レオン」名義で交流しだしたタケルでしたが。モテ後輩のいたずらで内定二桁の『就活マスター』キャラにされてしまい、マスター「レオン」はまさかの人気者にw 誤解を解くかアカウント消すかですが、「レオン」でDMする「もずく酢」さん=憧れの君とダンパで会える流れで、どちらも決めかねw すると、伝説の「レオン」に会えるとダンパの人気も上がるのでした~☆
さーてそこから、どう正体がバレていくのかは楽しみなのかいたたまれないのかw
でも主人公より先に高槻が自ら内定ゼロをバラし、クズ彼氏に引導を渡して気勢をあげ、上原のバイオリンが会場の空気を変え。あとダンパはあまり関係なかったですが、8年生さんは主夫として奥さんを支えることになりましたよ。 そしてタケルは、「レオン」だと名乗っても、信じてもらえませんでしたねー(ここはてっきり、発端でもある後輩くんが身代わりかと思ってたんですけどねえ、勇気出して打ち明けましたよね!)それでも、自分が作るロボットの話を大勢に出来たタケルは、やっと本当に自分がやりたいことを悟ったらしく、得るものがありましたかね。
証明しろーのヤジに、懐メロを唄い出してピンとくるのは、その話題を共有してた「もずく酢」さんだけだと思うのですが……謎なりに収まったから、まあいいか。娘は歌もダサいと怒ってましたけどw
秋、皆それなりに進路に向かい、後輩くんもタケルの後釜で生協バイトなど始め(女子の利用者増えそうw)、タケルの面接はすっかりこなれて……そう、内定はまだですね(^^;;;;)就活頑張れー!
主演映画「翔んで埼玉」も大ヒットの加藤諒ですが、意外やドラマ主演は初めてなんだとかw 個性派が主役の、こんなドラマがあってもいいですよね。連ドラだとばかり思ってたので、途中で単発ドラマとわかって残念でしたよ。
新元号発表の夜に放送となったシリーズ最新作。最後の場面に
「平成から令和になったことだし」
というセリフをぶっこみ話題に!(令和のところだけ背を向けるので、発表後そこだけ録音してはめ込み編集ですかね?)遊び心、嬉しいですね(^^)
またも目黒署に訪れた『当たり』日の始まりは、警官から奪った銃で狙撃されるファンド代表木之元楊一(吉田栄作)しかし被弾したのは秘書の隅田。そしてホームレステント前で見つかった死体のポケットには何故か、土居記者(西村まさ彦)の名刺が! そこからあれもこれも繋がって、二転三転するうちに翌日の朝を迎えるのでした。
殺されたタクシー運転手が見事なクズでしたねーw ちょっとした追突を、笑顔で示談に誘っておいて休業補償500万円とゴネる輩。更にはタクシーを拾った木之元に、1億円を要求していたんですよ(タクシー内の通話には要注意……)確かに、ファンド代表木之元には1億ははした金、もっと他の脅しなら、出資者が引く悪評を止めるために支払ったかもしれませんが……余命をバラすぞってw ホラ殺されましたよー。しかも犯行直後に来た別の恐喝相手は、救命せずに立ち去る道理w で、その場所が木之元を親の仇と恨む男の住居もといテント前(事件当時不在w)とは皮肉すぎで、さすが当シリーズ!
名刺の件では、辞令直後の「主任」な名刺(祝昇進☆)を渡した100余名全員思い出して!と軽くいいつける舞子さん(沢口靖子)ですw ボブがお似合い、美貌ますます冴え渡り惚れちゃうのは分かりますけど~ クールすぎて土居さん可哀想ですよ~。
そのツンがとうとうデレたのは!
ついに舞子が発砲。『二度目の引鉄』を引いたと聞いた土居さんは、心配だった、少しでも力になりたいと思った、近くにいたいと思った、といつになく真っ直ぐに想いを告げて、いつもの様に向けられた背にも
「何時間でも待ってる!聞こえているよな?」
と呼びかけるんですよ。舞子はそれに応えて、少しだけど振り向いて、うなづいてみせたんですよ~ぉぉぉぉぉぉぉ 苦節10作、「飯でも食わないか」の声の震えも愛しい大告白。そういえば撃てそうで撃たなかった8作目「傷跡」でも、安全装置を解除する舞子の脳裏に響いたのは土居の声だったことを思うと、感無量です(><)
土居さんはグレイヘアに合わせてタートルネックもジャケットも灰色でアウターが黒ダウン。逆に舞子はインナーが黒でジャケットが灰色と、衣装まで統一感をかもしていましたよ(^^)
ただその告白を「精一杯の引鉄を引いたんだ」となぞらえてしまうのは、どうなのか。土居さんのサブタイトルにちなんだご高説は恒例で「人は心に引鉄を持っているんだ」「でもそれを引けば破滅してしまう」と言うでしょ。
ただし舞子がその指で引いたのは『人を助ける引鉄』だから別、と言いながら、自分も引鉄引いちゃったら話が違うのではw いいけどw
その他の筋道あれこれ。
喘息発作の警官から、銃を奪う犯人。でも喘息の薬を手が届くところに寄せてから逃げるんです。いい人だ…。
500万円恐喝されていた夫婦(妻:雛形あきこ)、それで相手の男が殺され、家に念書があったらそりゃ配偶者が殺したかと、罪を被ろうとしちゃいますよね。って、なんで二人とも念書大事にしまうのw 破いて燃やせ!ホームのオムツと一緒に捨てちゃえ!
銃を持って逃走する青年、目立つ緑ジャンパーを脱ぎ捨てて、盗んで着替える機転! 同級生隅田が撃たれたニュースに『今、銃を持って脅せば』と効果的復讐を思いつく企画力&即調達する行動力も含め、10年引きこもってたとは思えません。
幸い、舞子たちの介入で怪我人を出す前に逮捕され、銃もモデルガン。同級生の婚約だって、イジメを知った彼女が幻滅。破談な様でそこそこ復讐出来たじゃないですか……。ここで踏ん切りをつけて、新しい人生を生きてもらいたいです。君なら働けるよ!
あの富田(松尾諭)がデート! 相手は看護師さん!
でも狙撃事件のために、招集がかかれば即出勤!つい上の空の富田が説明する『総員待機』を理解してくれる聡明な人でした。しかも犯罪と遭遇すれば、富田は通報、彼女は怪我人のケア、ナイスカップルですよ!これは上手く……いかなかったのね(^^;;;;;)
命令を無視しまくる舞子に、イラつく監察官(徳重聡)
誘拐犯より銃を持った逃亡犯を追え、人質に銃を向けていても撃つな。優先順位の理屈は舞子もわかるでしょうが、目の前の誘拐犯追跡をやめられず、狙撃は外して腕を撃ったんですけど駄目ですか(^^;;;) 結果、どんな厳罰かと思いきや、警視総監賞を申請? もう対外的には全部命令通りで、正しい発砲だったことにすると静かに逆ギレですw というか管理官は舞子にツンデレなの?
他にまだ廃品回収夫婦もいれば、爆走自転車野郎も雛形あきこの裕福な両親も、ホテル買収も、3時間ドラマだっただけあってめちゃ盛りだくさんでした!シリーズ終わっちゃうんでしょうか(^^;;;)
ご存知江戸川乱歩、レトロ犯罪を楽しむつもりが、がっつり現代に翻案していてそこは新鮮でした。
怪人二十面相ならぬ『ファントム20』はハッカー集団w
ある日メガバンク顧客情報が書き換えられて、戻してほしければ一時間以内に仮想通貨で50億円だか払え……。という要求に乗り込んできた警視庁サイバー部隊の小林刑事(伊藤淳史)、少年じゃないよw そしてデータ乗っ取りの方はフェイクで、騒ぎに乗じて狙われていたのは地下金庫のフェルメール。そこに何故だか老人の変装で紛れ込んだ明智(西島秀俊)は、乱闘しつつも愉快な仲間と連絡を取り合い、絵画を守ると同時に顧客データ暗号化も解いてしまうのでした。誰だこいつは!って、当銀行の上得意様でしたよ。
ここまでは、物珍しさで面白そうかなーとちょっと期待したのですが。続きは無駄が多くて辛かったです(^^^;;;;)
小林刑事は常にカタカナを噛み続け、超天才明智小五郎は小林の名前を間違い続ける……それ面白いの? 明智が私的に雇うチームBD=ボーイズディテクティヴ。少年探偵団の名称&エンブレムをダサいと騒ぐ女(上田遥)は口汚く不愉快だし、カッコイイと思ってる男(大倉孝二)とのやりとりも無駄に長いでしょ。そして、地下アイドルオタクなそいつの推し「まゆぽよ」が、小林刑事の妻(岸井ゆきの)なのね……。小林夫婦や姑とのやりとりもしつこい上に、別に謎解きに絡むわけでもなく(まさか後編への布石?)
あ、明智がお飾り社長の会社を実質経営する妻(石田ゆり子)が、明智の笑顔に「ずるい…」と嘆息する場面は好きですw 自由に生きてる旦那が好きなのねー苦労するよねー(^^;;;;;)
で、メインの事件は元少年犯罪者の予告殺害。
未成年だからと表に出なかった凶悪犯たちの、顔写真と現住所が晒されているマップを、センスがいいと褒める明智w おまけにセキュリティーもきちんとした作りだったらしいですよ。該当者が次々と誘拐され、拘束状態をネット中継。善良な市民の投票で処刑する~という派手な犯罪になったのをあれやこれや解きまして……最後にはマップ開発者をチームBDに勧誘して終わりw そこはなるほどだったんですけどね。全然江戸川乱歩でもないし2時間必要なかったですよね。
西島明智の格闘と、忘れたり思い出す時に踊り狂うCGの龍はとりあえず見所。これだけ生かして、オリジナル脚本連ドラじゃダメなんでしょうか。明智小五郎!と銘うつより、似た名前でオマージュをほのめかしてくれた方が見易いかも…。
異能の西島秀俊と伊藤淳史刑事の取り合わせにドラマ「無痛」を思い出しましたけど、コミカル演技でもちろん別物ですw