ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

2023年 夏ドラマ

「作りたい女と食べたい女(2)」1〜最終回☆☆☆

 続編、といいつつ番組表では(2)でなく通し番号の続きから始まるので危うく録画をミスしかけました 直前再放送との境目がわかりにく〜い笑
 あ、でも春日さん(西野恵未)が前作より少し小さくなってるかな?

 物語は、野本さん(比嘉愛未)春日さんが手探りで想いを育み2人暮らしを始めるまで。
というかついにくちづけを交わすまで…(´∀`)
え、もう引越し決まってるここで初めて?
BLだと、好きかも→肉体関係、と発展が早いのに比べ今作では、好きがどういう好きなのか……をおずおずと確認しあう、そんな様子は2人らしくて微笑ましかったですし、転居タイミングは春日父避けで急だったのもありますが。あれやこれやの相性とかどこまでを求めてるかのラインすり合わせなしに同居って…老婆心ながら心配。

 あと野本さんには会社の同僚(森田望智)や先輩レズビアン(ともさかりえ)と、同姓への恋を応援してくれる人が元からいたわけですが。春日さんの相談相手は、2人の間に引っ越してきたばかりの人(藤吉夏鈴)だったのは…いくら春日さんの交友関係が元から狭いとはいえ荷が重そうで気になりましたわ。彼女が病む会食恐怖症との良い付き合い方で感謝されているとはいえ。 かと言って、パートのおばちゃんじゃもっと困りそうで、難しいね!

 物件探しで同性カップルは嫌がられ。LGフレンドリー不動産を紹介されるくだりは興味深かったです。

「この素晴らしき世界」特別編☆

 最終回のすぐ翌週に、回想たっぷり特別編。

 なにしろ最終回が、真由美(猫背椿)の目の前で妙子(若村麻由美)を拉致でしたからw
妙子さんがさらわれた〜大変だ〜と騒いでも、また替え玉で海外ロケと知ってる妙子夫(マキタスポーツ)と息子(中川大輔)はスルー。さては家族もぐる?殺害を隠蔽か?と疑いはじめた真由美があちらこちらで大騒ぎ……は楽しかったのですが。

 じゃあ顔だけ見せて黙らせよう!
となって出てきたのが、本物絹代さん(若村麻由美二役)ですらなく、顔だけ激似で日本語が喋れないイタリア人(若村麻由美三役w)て、ドタバタ!
 
 妙子さんは風邪で声が出ず、奥さんに逃げられた子持ちの甥っ子……という設定の、事務所の独身西條(時任勇気)のハウスキーピング優先でしばらくパート休みますね〜と畳み掛ける間の疑問は、全部『とっても美味しいお土産』でねじ伏せるスタイル笑 海外からの京都土産 笑
 社長(木村佳乃)のお孫さんも西條の息子って事にされましたが、
「この人妙子さんじゃない!」
「お父さんじゃない」
と本当のことを言っちゃう度に
「……こういう子なんです」
と子育てムズカシイヨと誤魔化す天丼や、それを信じて謝ってくるチョロい真由美が充分愉快だったので、イタリア人はやりすぎじゃなかったかな〜。

 でもまあ、絹代の乱入で
「同じ顔〜!」
と真由美が驚くラストは本編でも見たかったところですし(妙子と絹代で、ね?) 広い世界、同じ顔が3人はいるっていうからいいか!

「2023年夏ドラマの総括」

 この夏はドラマ結構見たぞー!
そして朝ドラも「あまちゃん」再放送と、「らんまん」素晴らしかったですよ‼︎  ベスト朝ドラがこの2つになりましたよ!

 てなわけで早速、じゃすみん的連ドラランキング発表でーす ぱふぱふ

1位「シッコウ!犬と私と執行官」
  楽しく学べて役に立つ!
2位「ハヤブサ消防団」
  終わりヨシ
3位「彼女たちの犯罪」
  終わりワロシ
4位「こっち向いてよ向井くん」
  「この素晴らしき世界」
  「VIVANT」
  「初恋、ざらり」
8位「ワカ子酒(7)」
  「湯遊ワンダーランド」
10位「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」

主演女優賞
 「シッコウ!」吉野ひかり役 伊藤沙莉
 見るから無害な一般市民が執行官を目指す。
 犬の馴染み方も含め、役にピッタリだったかと
主演男優賞
 「VIVANT」乃木役 堺雅人
 無害な優男と敏腕スパイを兼ねて納得できる稀有な役者さんてことで!

助演女優賞
 「彼女たちの犯罪」熊沢役 石井杏奈
 アイドルだった人が、まさかの江口のり子枠を
助演男優賞
 「シッコウ!」小原役 織田裕二
 脇役に徹する織田裕二を初めて見たかも。

新人女優賞
「初恋、ざらり」有紗役 小野花梨
 怪作「鈴木先生」から12年、時折目にしては気になってた小野花梨。やっぱり出てきたわー

「彼女たちの犯罪」1〜最終回☆☆☆☆

 人生の席替え、やばい。

 ずっと見てはいたのですが、初回から3話ぐらいまでは何がなんやらで。
 正妻と不倫相手、女刑事と…死にたがってる資産家女
 4人で正妻の自殺偽装を企てたらしいのに、ちょくちょく矛盾する場面が挟まれて混乱するのですよ。そこがまんまと気になり、中盤以降録画ためつつも消せず。他ドラマが終了してこちら見始めれば、独特の暗いナレーションや不気味な歌声劇伴も癖になって一気に1日で見てしまいましたよ。毎週放映よりNetflixとか向きかもしれないですね、これ…。

 離婚してほしい正妻神野由香里(前田敦子)と、結婚したい不倫相手繭美(深川麻衣)。なんと2人が手を組んで、浮気の証拠はバッチリというのに当の旦那(毎熊克哉)はのらりくらり。
 そこに、何がどーして女刑事熊沢(石井杏奈)から計画が提案されたのか。熊沢と繭美は先輩後輩で元々の知り合いとして、死ぬのは私でいいじゃん!と笑顔で加わる資産家玉名翠(さとうほなみ)の存在を、熊沢はいつ知ったんだったっけか……。 あれ、由香里の葬式後も翠が生きてる?血のついた服って何? と、時系列バラバラ&ミスリードも挟まれるので大混乱です。

 ただ、繰り返される崖での別れの場面。
伸び放題の髪が肩につく翠ときっちり顎上で切りたての由香里が、服と装身具だけ変えて成り済ますのは……美容院行って…と思ってましたので。
実際に死んだ女が短髪だった事には大納得。
ずっと神野由香里ことアイを脅していた、本当の由香里(南沢奈央)が計画を聞いてしまって繭美に絡み、結果、海に投げられたのはそっちの由香里だったのでしたー!友達を死なせるより、生かしとくとバレるこいつでよくない?とまあなるよね…う、うん。

 そして立案者熊沢の真意は?
むかし神野旦那が好きだったよね? 今更、妻と愛人を陥れたかった⁇
と疑心暗鬼にかられる愛人繭美ですが。むしろ女を弄ぶクズ男に復讐しつつ大好きな先輩繭美を守りたかったわけで……視聴者はずっと見てたけど繭美は知らなかったシングルで育てている息子が、神野に暴行されて出来た子、なのは悲し過ぎる。
しかし発端が、余命宣告とは……。
死にゆく自分が全ての罪を被るから!って、うっかり途中で死んでたら?可愛い息子の未来は⁉︎

 まあ書いちゃうと、熊沢家と暮らした翠が息子くんの世話に生きる意味を見出すことになり。施設から引き取って大団円です。資産はある!

 その頃、アイと繭美は多分服役中として。愛人の首絞めてるところに警察きちゃった旦那は、何かの罪にはなったんでしょうか笑(孫がいたと知ったら、神野両親が引き取りたがりそうですが。教えなかったか、本人が嫌がったか)
 それとアイの戸籍はどうなったかな…母を見つけて実子と証言されないと、血統主義の日本の戸籍は無理なので、出来ても住民票止まりかも。でも夫より親身な神野両親の支えがありそうなのが救いかも。

 地味ながら良作サスペンスでした。

お堅い暗い石井杏奈は新境地だったのでは。熊沢にずっと手を差し伸べ続ける上司(野間口徹)がラブでないのも良かったです。
あ、本物由香里の恋人なごろつきが前原瑞樹。朝ドラ「らんまん」で覚えた前原ズ。

 

「最高の教師」〜最終回☆☆

 うーん鵜久森(芦田愛菜)だけ貧乏くじ引いた感

 一周目で死んだ日には、どうしても死ぬ?
 …と、謎の強制力を予感しながらも危険な待ち合わせに応じ、「あなたを変える」と不安定な場所で掴みかかって落ちて死んだ鵜久森さん。
いやせめて場所変えるとか。安全策講じておくとかさー。

 それは先生(松岡茉優)もそうで、落下先が鵜久森事件の後コンクリから土の花壇になってます程度で良かったのか?二周目は離婚しなかった旦那さん(松下洸平)に助けられ、結果オーライではありましたが。
 明かされた真犯人の弁も
「何も心に響かない」
的などーでもいい独白で、てめえ努力したことひとつも無いのかよ42.195キロ走るとか富士山登山とかとりあえずしてみろ⁇とムカつくばかり。
でもそんな、貧困も家庭不和も対立も被害も…良くも悪くも特別なことは何ひとつない目立たない生徒も制作側はターゲットにしたってことなのかなあ。
 更に、助かったと思ってから刺されるダメ押しまで笑

 そんなわけでタイトルの
「生徒に■された」
は、「殺された」から「託された」に。
二周目で死ななかった先生は
この世界をこれからも生きて、変え続ける
事になったのでした。
正直、尻窄み感は半端ないし。卒業式の日にクラスメイトに囲まれて目覚めるのは鵜久森でも良かったじゃんとはまだ思ってるけど。
そして来年度の先生は、同じテンションの全力投球はもう出来やしないと思うのですが(燃え尽き症候群で退職しても不思議じゃないよね)

とりあえず卒業おめでとう!

「初恋、ざらり」〜最終回☆☆ 

 物語では夢見たいよね。

 親御さんとの顔合わせでも
「子供に遺伝…」
と有紗(小野花梨)ちゃんの障害が不安材料になりましたが、むしろ口にしてしまったお義母さんが責められて反省もして。息子の幸せのために家族応援状態になったのに。綻びは仕事からやってきたよね。

 配車担当に挑戦⁉︎
いや無理無理無理、他の「健常者な」パートさん達が手を上げない仕事をなんで有紗ちゃんに振るのよ! ドライバー達はそりゃ、可愛い若い子の声で言ってほしいだけなんだけど、有紗ちゃんは頑張り屋で期待には応えたい。それを知る身近な人ほど、じゃあ頑張らせてあげたいと思ってしまうのも分かるんだけど……結果、キャパオーバーでそれまでの仕事も出来なくなり実家に逃げ帰り同棲も解消で、別れることになっちゃったじゃないですか〜。

 季節が過ぎ、別々の場所であの出会い、髪についたゴミを「桜…」とつまんだ素敵な時間を思い出す2人。
 特に有紗ちゃんはね、スーパーのレジ打ちを立派に務める今、相変わらずの友ちゃんに新しい恋を勧められ、実際誘ってくる同僚もいるけれどそんな気にはなれなくて。
「あれは、確かに、私の初恋でした」
もう美し過ぎて、泣けたわ〜。
その気持ちも。少し大人になって桜色をすっきりと纏う有紗ちゃん自身も。

 偶然の再会に、未練たっぷりな岡村(風間俊介)さんを拒んで去る有紗ちゃん。大好きなのに。
一緒にいると、自分のダメさが目立ってツライ。しかもコンパニオン時代に客と寝てたことまで打ち明けた上に、当時の不満、悲しみをやっと言葉にできて背を向けられたら…。
 ちょうど入ったCMに、このまま別れて終わりかと思ってしまいましたよ〜!

 でもCM明けには、恥も外聞もなく泣いて追いかけて縋りついた岡村さんの勝ち〜!
有紗ちゃんのいない人生なんて無理〜有紗ちゃんが必要!と、復縁のハッピーエンドなのでした〜!
 お幸せに!(いろいろ心配な老婆心はありつつも)
 

「VIVANT」〜最終回☆☆☆

 観てました。

 あの弱腰乃木さん(堺雅人)が「別班」、殺人も辞さないと分かった回では、うん知ってた、となりましたよね笑
その後繰り返される監視カメラに残る映像などでの、実は公安野崎(阿部寛)と同時に発砲してただの、あわわわ顔からの観られてないとキリッだのが多すぎて段々笑いどころに笑

 アメリカの兵学校首席卒業で出身高校も海外。いやその前に『日本人の子供が物乞いをしていて保護』⁉︎(流石にそれはニュースでは⁉︎)
 と、乃木の来歴は想像を超えたチートの羅列。かの陸軍中野学校的面接を見事突破しての別班登用なのでした。……その昔亀梨和也が潜入スパイを演じる映画「ジョーカーゲーム」に、有能云々よりその美貌目立ちすぎだろ!と叫んだものですので、その点では乃木は後輩黒須(松坂桃李)より、確かに向いて…うーん。
 女医さん柚木(二階堂ふみ)との不慣れなキスでは、初めてだったと泣き崩れるんですよ。どんだけ国だけを愛してきたんですか〜ハニトラ対策とか教わらなかったんですか!

しかしてその真の出自は、世界的テロ組織テントの首謀者ペキ(役所広司)の実子でした、どーん!

 日本素晴らしい、と語るペキ。日本の公安世界一、な乃木。似たもの親子で辟易で、実はペキには裏があってホッとしたり。あれが心底本気なら乃木くんやばいよ。君の苦難の人生、日本国のせいじゃないですか。 

 そうだ二重人格!
導入のフックだっただけで、別になくても結果変わらなかった設定でなんなのー! 周囲の人に豹変を怪しまれるでもなく、飼い慣らしてるならそれはもうただのイマジナリーフレンド。

 ともあれ日本に帰り、家族を手に入れた乃木の明日はどっちだ?
ジャミーンが柚木の元カレの子だと妬くどころか、ペキとの縁もあってむしろ嬉しそうだし、なんならドラム(富安ドラム)の同居も、野崎も居候でも喜びそうですよね。

 そしてテント解体後のバルカ共和国では。
ペキ亡きこれからは弟ノコル(二宮和也)が遺志をつぎ国を守るのだ。腹心の部下だったおじさんたちもペキに殉じてしまったから、ノコルたった1人で…あ、黒須が居るか!

 途中参入しにくいドラマだったのに熱狂的に受け入れられたようで、続編ができるらしい?
その際は是非、チンギスさんも再登場希望です!
 

「この素晴らしき世界」〜最終回☆☆

 はい、生放送で犯罪を告発!

 セクハラどころか、無理に飲ませた酒とクスリでのアイドル死亡を揉み消させていたプロデューサ。その父が大物だとかで、事務所副社長安原(西村まさ彦)らは隠蔽に加担していて、YouTubeで告発しようとする社長(木村佳乃)と妙子(若村麻由美)を事前にニセモノとして絹代(若村麻由美2役)に糾弾させる構え。

 結局は、安原側につくとみせかけていた付き人セシル(円井わん)の暗躍でTV局も告発側。絹代自らも選択権のなかった芸能人生と、事件を告発して一件落着なのでした。いや、語ったの妙子でしたけど!絹代命令なので無問題。

 そう、いくら正義の告発だとて、絹代のフリでするのはダメだろ思って見てたのですよー。影武者でCM出るのとはちょっと違う。ホンモノ絹代が築いてきた人生に関わることですからね。そこがクリアでホッとしました〜。
「そうすればこの世界はもっと素晴らしくなる」
演説が長すぎて、放送時間も予定オーバーでしたけどタイトル回収だからまあいいか!!

 あと、旦那さん(マキタスポーツ)との関係はなんかなし崩しに元のままなのね。そして世の中も、犯罪は裁かれたほかは大した変わらずこともなし。

 元通りスーパーパートに戻り平穏な日々…
のはずが、セシルとのっぽになだれ込まれて拉致されて、またもや失踪の絹代の身代わりでLAに?
家に帰して〜

と、美しいテンプレで終わり。いや来週にすぐ続編があるのね笑 見るか!

 しかしセシルが、死んだアイドルの妹だった…までは裏切りの動機としてわかるのですが、更に妙子がヘルパー時代の同僚の娘で、姉妹して可愛がってもらった…は重ねすぎでしたよね。

「ハヤブサ消防団」〜最終回☆☆☆

 いやあ面白かったです。
相次ぐ放火。ソーラーパネル会社の土地狙いか?と時事問題な謎解き要素で引っ張りつつ、本筋は全然そんなところじゃないの、さすが池井戸潤。

 主人公太郎(中村倫也)に急接近した美女立木彩(川口春奈)は、カルト教団アビゲイル騎士団に所属していた過去が。
 てのを、本人が語りだすと全然違って聞こえるんですよ。可哀想な彼女に、手を差し伸べてくれたのがその人たちだけだった的な?
オリジナルのドラマ脚本を、先輩作家の名で発表されてしまい飼い殺し。そこに教団宣伝ビデオとはいえ作品発表の場と、補償交渉の後ろ盾になってくれたのが彼らで…信者ってほどじゃなく聞こえたんだけどなー。実際は、ハヤブサ村を教団の聖地にしようとしていたのだし。
 太郎と抱き合いながら怪しく微笑んだ彼女が見ていたものは……太郎父が昔撮った写真。早逝し、アビゲイル騎士団で聖母に祭り上げられた人が飾られていたらそりゃ、仲間?とか運命?とかなりますよね彩さんにとっては。

 なんだかんだ、消防団にも信者がいたり。思いがけないところに他所から来た、聖母さまの生い立ちを知る親類がいたりしつつ。
 最後にはちゃんと、太郎の作家らしい筋道立てた説得が届いて、彩は、新聖母にならずに教団の罪を告発するのでした。良かった。亡くなった人たちもこれで安らかに眠れることでしょう。
 笑ったのは、追い詰められた教団幹部が暴れた時に、集まってきた猟銃の数! 日頃から猟に出てる村人相手に、都会者がかなうわけないぞー。

 撃たれた太郎は、きっと渦中の人として話題にもなり。事件を扱った作品も耳目を集め売れたようですね。収監された彩の帰りを待ちつつ執筆と消防団の日々。
 騎士団の生き残りがひっそりと信者を増やしている描写もありつつ…。

 編集の人(山本耕史)に裏がなくて良かった…!あれだけ急にハヤブサ贔屓になり、彩の過去を教えてきたりして、何か企まれていたら太郎がきっと立ち直れない。ただの素直すぎる人でした笑

 
 

「こっち向いてよ!向井くん」〜最終回☆☆

 あー実際こんなものかもね笑
突然の海外転勤などなく、空港に駆けつけたりせず、もちろん遠くから恥ずかしく愛を叫んだりなんかしませんねえ。
 いつもの店の前でボソボソと笑 
さっき告白するなり「困る」と言われて逃げた男が、やっぱり好きと言ってみて。相変わらず困り顔の女がそれでも「2度と会えないのは嫌かなー」と、交際を承諾。これがゴールじゃない、生活の一部な恋愛がひっそりと始まったのでした。
おめでとう!

 派遣さん年下ちゃん婚活さんと、スポット交際が続いた後……まさかの元カノ美和子(生田絵梨花)との再会後スピード元鞘となった向井くん(赤楚衛二) !  気心が知れた仲で穏やかな日々……のはずが。俺たちつきあってるよね?の返事が
「…違うと思う」
だったのには(何度も泊まって、週末を共に過ごしてるのに?ただの元彼?)こちらも衝撃でしたが。変に飲み友達坂井戸さん(波瑠)に嫉妬されたりでなく終わったのは、見やすかったかな。坂井戸さんはちゃんと、彼女に配慮して距離取ってたもんねえ。

 嫉妬されたり揉めたりはむしろ、向井妹(藤原さくら)と元気くん(岡山天音)が担当でしたよね。分かってないの、そうじゃないのとめんどくさい…。でも「守る」に過剰反応した美和子もそんなタイプで、原作者本当はそこを掘り下げたかったのかも。わーそれは勘弁。

 坂井戸の不倫彼氏が、実は向井くんの尊敬してた先輩環田(市原隼人)だったのは世間狭かったけど、できる男は高級時計!の筈がスマートウォッチになってたりw   向井に妬いて牽制してきたりと案外小さな男で、10年で相手の見え方も変わるよねと思わせたのは面白かったです。
しかも環田は、朝食を共にしたがってミステリアスでいたい坂井戸に振られ。向井はカラオケオールからのモーニングで、付き合う前から朝ごはん食べちゃっててぐだぐだ。でもそれでいいみたいです。
 自然体でいいんだってばさ。

「灰色の乙女」1、2☆☆

 え、ホラー?なんで⁇

 ストーカー対象の莇(あざみ 中田佳祐)が車に轢かれ、必死に救命、救急車を呼んだ蔦子(つたこ 桜井玲香)
記憶を無くして目覚めた莇に「恋人」だと名乗ってしまい…嘘に嘘を重ねることに。
…思い出さないで!

 という粗筋だけなら、切ないコメディ映画「あなたが寝ている間に」の焼き直し。しかし必死で嘘をつく蔦子の影から睨む、ボロボロで血まみれの少女は一体、何? 蔦子にしか見えていない…怨霊?それとも昔の自分的な、心象的な何か?

 実は小学校から莇を好きだったという蔦子。手帳にはその時代のチビアザミの写真!
 だったら、記憶のない莇に馴れ初めを訊かれても、その頃は仲良くなかったけど小学校が一緒でと言えばいいのに。何故か、莇のバイト先で店員と客として…と嘘。好き避けで店に入れなかったのに。
更には、事故で消えたアパートの鍵、恋人なら持っているのでは…に否と答えたのに。はい、待ってましたよ!泣き叫びながら止血してた事故現場でちゃっかり隠匿〜そしてアパートに侵入〜からの「空気採集」! ヤバい奴です。
ペアマグだのペアオブジェだのも設置。なるほど恋人偽装! でも床に寝転んで莇を満喫されては…やっぱりヤバい奴です。

 それでいて、学生時代も今も目を引く美人な蔦子。普通に声かければ良いものを、何を拗らせてこんなことに?
 好意で誘ってきた後輩は冷たく突き放し、ただ「蔦子」と呼んだだけの莇の声を鬼再生して喜びに泣く! いやほんとに、何故こうなった?

 そういえば、ひき逃げ車両を撮影したのに警察に知らず探偵な身元を探させています。逮捕どころじゃ済まさない、殺る気満々…⁉︎

 なんかもう、莇抜きで蔦子に興味が湧きすぎて見てしまいました笑 これから公式サイトで名前を確認、そこで血まみれさんの正体など知ったらもう見なくていいのかなーどうかなー
 ※ここまで年季のいったストーカー蔦子が、莇の母を知らなかったことだけは片手落ち


 

「シッコウ!」〜最終回☆☆☆☆

「こんにちわ、裁判所の執行官です」
開いた身分証には『執行官 吉野ひかり』
大団円!
おめでとう〜なったんだね〜執行官!(ネタバレじゃ無いよね?初回からずっと、最後はそうなると思って見てたよね?)

 執行官になりたい!とひかり(伊藤沙莉)が初めて口にした時には、素直に背中を押せなかった小原さん(織田裕二)。いいね〜と簡単に応援したおじさんズと違って、大好きな(人間として!)友人が傷つくことを心配しちゃって仕方ない。更に、10年以上の実務経験がまず必要だときたもんだ。

 そこに来た今回の執行は、離婚親権問題!
主夫の夫(福士誠治)が幼い娘と消え、法廷は妻(佐津川愛美)に親権を認めたのに子供は引き渡されない……。
 まずは旦那さんと少し似てると、小原さんが依頼人に拒否されるのが益々、この先の女性執行官の必要を感じさせますよねえ。確かに、選べるのなら相手を選びたい時ってあるはず。そして執行本番時にも、手っ取り早く済まそうとする本職=男性陣に対し、誤魔化さずちゃんと娘のいる前で夫婦で話すべき、と主張するひかりです。
 甘いかもしれない。今回は上手くいったけど、どちらかが人格破綻者だった場合もっと拗れたり最悪刺されたりしたかも…。でも、また家族3人揃わずに母子2人で消えたのでは、当初の連れ去りと同じ、というのも確かにそうなわけで。子供だって納得したいよね。

 そんなこんなの間に、司法試験に合格した栗橋くん(中島健人)が辞めることになり…。

 はい!代わりにひかりが執行室の事務員に!
栗橋くんが元銀行員だったように、ひかりも元々はお堅い事務員勤めを5年してたんだから、きっとその後5年執行室で働きつつ法律の勉強をして受験資格を得て、執行官試験を受けたんでしょう。うんうん。
 CAドラマ人気でパーッとCA希望者が増えるほどの影響はなかったかもですが、へえそんな職業があるのかと、要件を満たしそうな人の興味を引く効果はあったのでは。
 巻き込まれるキッカケや、バイト要件が犬だったのがとても自然で引き込まれましたよね。逆に小原さんの英単語挟む喋りはとても不自然で、そこもまたいいフックでした(やたら抱きしめたがるの、帰国子女? しかも実行はしないのは令和でナイス)

 いつか、これ見て執行官を目指しましたという人に会ってみたいです。あ、でも執行される身にはなりませんように!
 

「この素晴らしき世界」〜7☆☆☆

 ついに本人が帰宅!7話にしてw
呑気に出歩いてしまうので、そろそろバレますねえ。その前に鉢合わせもあるかしら。

 「失踪中」若菜絹代(若村麻由美)、実は旦那(沢村一樹)に殺されているかも…と匂わせておいて、血の染みた箱の中身はBBQの残り物ってなんだよおお わざわざ雨の日に埋めに行くなよおお(クーラーボックスごと埋めてた?笑)
 妙子(若村麻由美・2役)の替え玉に気がついたパート仲間もいたのですが、マスコミに流さずに応援してくれて。優しい世界。

 スタジオでも過労アイドルをつい助けちゃう、主婦ダダ漏れな妙子さん。そのうち業界セクハラ問題にも首を突っ込むし、旦那(マキタスポーツ)には不倫を疑われだすし。

 と、芸能界と家庭問題だけで充分ドタバタ。
なのに妙に人間関係複雑なんですよねえ…
社長(木村佳乃)宅で家事して孫をベビーシッターは、女優業よりお手のものなわけで面白かったですが。社長娘の離婚や元夫の余命とか、要らなくないですか?
 妙子の息子あきら(中川大輔)がハマった起業グループの問題もややこしくて面倒で…。

 その副業、詐欺では?と気がつく幼馴染の素性や絹代事務所との繋がりがあーだこーだとするよりも、素直に妙子が気がつけばいいし。そのうち息子は替え玉を知ってる側にすれば、母子vs父でドタバタできて、テレビ局に潜り込むセクハラ探偵だって息子がしたらいーじゃないと思って見てましたよ。
 息子はずっと無断欠勤、母は芸能界で替え玉。お互い何も知らなかった…と最後に言わせたいんだろうけどさあ〜、と。

 ところが7話にして爆弾がやってきました。ぜんぶ母親のせい⁉︎
 詐欺事件で警察が来て、聴取される息子に動揺した夫が
「だいたいお前がちゃんとみてないからー」
って、オマエモナ?

 この絶望的な言葉を吐かせるために、息子を大学生ですらなく社会人にして妙子の非を限りなく減らしw  旦那には不倫疑惑を確信させw  あと何だ、部下のパワハラを叱責した成功体験で気が大きくなってた?せめてストレートに、今日の事件を自慢すればまだ良かったのに…

 で、出ていけーと言われるまま飛び出した妙子の明日はどっちだ?蓄えはある!
 
 そうそう、離婚のためにパートしてた同僚(猫背椿)の不倫夫(佐土井けん太)が、事務所の敵側弁護士でしたよ! 息子側の人物配置はクッション置くのに、こっちは世間狭いんだ笑  で、変なリップ音鳴らすのって『同じ人です』演出なんでしょうか…   佐土井さんなのに!
 
 
 

「最高の教師」〜7 ☆☆

 文化祭あたりから印象下り坂。
生徒不審死への教頭(荒川良々)の記者会見ではがっかりしましたよ……
「向き合う」
を連呼。外向けの大人の発言としてはそれ無意味ですからね。責任は自分にある、と明言したとはいえ教育に携わる大人の語彙じゃない。
会話劇なのに、人物ごとに違う言葉を選べないのだめなのでは。それとも徹頭徹尾、子供の視聴者にしか届ける気無いのかな?

 てなわけで見ていますが。
人生2周目、がすんなり通じる世界観はまあさておき。文化祭準備がぶち壊されたら、=芸能人のピアス娘ニカ(詩羽)のせい?はあ?実行犯のせいだろがい!
そこを正さない九条先生(松岡茉優)にも驚きましたが、今回は中止にならなかった文化祭当日、急に歌わされるニカが長々したスピーチにも辟易。いやいやそこは歌で語ろうや。
語るほど届かなくなることもあるって……。

 そこへ、鵜久森さん(芦田愛菜)も2周目と判明。しかも強制力w で校内不審死。
自殺でも事故でも無いなら、文化祭の用具と同じで壊した、殺した、犯人がいるわけで。見て見ぬふりをやめる決意表明が次々される教室で、誰を追い詰めているのかの方が今度は、見て見ぬふりされている気がしますですよ。

 旦那さん(松下洸平)との仲が良くなってるのは安心しましたが。鵜久森さんと同じシステムなら九条先生もやはり、卒業式に死ぬことになるのでは…。

「シッコウ!」〜8☆☆☆

 楽しく見ています。
 織田裕二がすっかりおじさん扱いで、ヒロイン伊藤沙莉とラブなど生まれるはずもないのが見やすいです(同世代中島健人とすら何も始まっていませんが笑)
「こーゆー時後ろから抱きしめたりとか笑」
などと往年のトレンディドラマがいじられるのもいとおかし。うん、アップデイトされてますね!

「ほ…ほ…」
の言いよどみでで女子が惚れた言うわけもなしw  正解は
「法律のこと教えてください!」
でした。病院の財産を競売し、引きこもりの汚部屋にはベランダから突入…とドラマらしく派手さもありつつ。始めは弱いものいじめにすら見えていた執行が、むしろリスタートを促す手助けでもあると知って法律に興味を持ってきたひかり(伊藤沙莉) その向上心を、おじさん小原(織田裕二)はめちゃ喜んでプレゼントをくれるのです。
「老子」と…「こども六法」読みやすさ大事w
老子を囲んで他のおじさんたちも、キャッキャ知ってる知ってる〜となるのも良いですよね。みんな法を愛してる。小難しい法廷論争や論破の手段でない法がそこにある。

とはいえ
「法が助けられるのは、助けてくれと声をあげた人たちだけ」
という厳しさもまた真実。

 8話で執行される母子家庭の女子大生が、家計への負担を減らしたいと詐欺に引っかかっていて。返済のために街金どころか身体目当ての個人融資に手を出しかけるの、怖いけどほんとすぐ隣にありそうですよね…!そして、隠すよね。
 今作ではそこで、ひかりがまだただのおせっかいな「犬のお姉さん」なことが効いています。うん、相談しやすい。
 待ち合わせた男を、ひかりと小原が法律用語で追い払ったのは、え、未遂じゃ警察沙汰にならないの?余罪きっとあるのにー。でも先輩の融資詐欺の方はしっかり、逮捕。報道もされました〜。この、何をどこまでが警察沙汰なのかも知らないとわからないものねえ。

 女性初の執行官を目指したいと語るひかり。えーと司法試験受けるってことなのかな、それは必要ないのかな。でも法曹のベテランがなる仕事じゃないのかな。気は揉みつつも「いつか」と目指すのは自由だもんね。がんばれ!
 
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