ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

2020年 春夏ドラマ

「2020年春夏ドラマ 総括」

 新型コロナウィルス感染拡大。
その対策で、日夜集まって顔寄せて唾液とばし合うようなドラマ撮影の現場は大混乱と報道されて。見ているこっちも家族に自宅待機×2 リモート×3で帰省と大混雑、リモート授業が3人重なったり、リモート就活面接が2人重なったりした日には息を殺して暮らしているのに、そんな時に限って宅配便は指定より早くくるw 加えてもちろん食事は作らなきゃ洗濯も増えてマスク縫って、ドラマ見てる場合じゃない日々だったなあと今思い返せば懐かしく、とりあえずはほったらかしだった記事のタグ整理をする2021年新春です。
(また第3波であんな日々に戻る?? 勘弁して……)

 さて2020年4〜9月の連ドラはもう春夏同じタグでまとめちゃうぞ!

4月に始まったものの中断、最終回まで半年かかった「レンタルなんもしない人」、途中でセットが消えて舞台演出になった「美食探偵明智五郎」w 「浦安鉄筋家族」に至っては撮影中断中に主人公家族のロケ宅が取り壊されちゃったことが話題になりましたねえ 

4月放送が予定されていたのに開始が次シーズンまで延期された「ハケンの品格(2)」「半沢直樹(2)」「私の家政夫ナギサさん」「MIU404」 開始されても「半沢直樹(2)」は更に途中で座談会を挟む羽目になったし、「MIU404」はオリンピックが最終回に来るはずで大きな脚本変更を余儀なくされたそうですよ。話数も減ったとか。幻になった元々の形を知りたいものです。

 またNHKではリモート撮影を逆手にとったドラマを連発し、高橋一生ムロツヨシ柴咲コウと猫の身体がリモートで入れ替わる「転・コウ・生」(タイトルに3人の名が入ってるw)や、仲里依紗・中尾明慶夫婦を夫婦役他、俳優家族をキャスティングして自宅に機材を送りつけて撮影させる感染対策要らずの「Living」などなど、意欲作が沢山出来ましたよねえ……。
その他、放送スケジュールには問題なかったドラマも、接近、密集する場面ではつい『いつの撮影かな』『今なら出来ないね』などと我に返ってしまう羽目に。特に、大学生の日常を描いた「親バカ青春白書」はねえ、実際の大学1年生は入学式もサークル勧誘もなく同級生に出会えずリモート生活してるのにと思うと不憫で楽しめず……逆にドラマ中でだけでも楽しそうに夏合宿など出来ていて良かったのでしょうかね。

というわけで他に完走したのは
「映像研には手をだすな」「きょうの猫村さん」「いいね!光源氏くん」「行列の女神 ラーメン才遊記」「異世界居酒屋のぶ」「ふろが~る!」「マイラブ・マイベーカー」「竜の道 二つの顔の復讐者」「妖怪シェアハウス」「親バカ青春白書」「おじさんはカワイイものがお好き。」「名建築で昼食を」「恐怖新聞」
あれ、ドラマ見る暇もなかったと言ってた割にw 2シーズン合算19本見てました~

1位 「MIU404」 年間ベストもこれだ!
2位 「映像研には手を出すな」 これも最高だ!

3位 「行列の女神 ラーメン才遊記」
   「異世界居酒屋のぶ」
   「妖怪シェアハウス」
   「いいね!光源氏くん」 
7位 「恐怖新聞」
   「半沢直樹(2)」
   「竜の道 二つの顔の復讐者」
10位 「今日の猫村さん」
    「おじさんはカワイイものがお好き。」
   「美食探偵明智五郎」
13位「レンタルなんもしない人」
   「名建築で昼食を」

15位「ふろが~る!」

  「マイラブ・マイベーカー」
 
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
18位「親バカ青春白書」
20位「ハケンの品格(2)」古くなってた
  「私の家政夫ナギサさん」ラストが無理

主演男優賞 増田貴久「レンタルなんもしない人」レンタルさん
  ジャニーズなのに、レンタルさん本人と勘違いされるオーラ消しっぷりw
主演女優賞 小柴風花「妖怪シェアハウス」澪「美食探偵明智五郎」苺 
  巻き込まれて腹をくくるヒロインにどちらもバッチリ!

助演男優賞 坂口涼太郎「恐怖新聞」鬼形礼 
  顔が怖いw ダンスのスキル活かしてました
助演女優賞 伊藤沙莉 「いいね!光源氏くん」沙織 
  絶妙に恋愛にならないおぼこ可愛さ~

ベストバディ賞「MIU404」志摩&伊吹 星野源&綾野剛 くー萌える
ベスト脚本賞「MIU404」 くーたまらん

「妖怪シェアハウス」~最終回 ☆☆☆☆

 ナイスな最終回。
どっちかと結婚せねば!となって驚いたのですがw 恋も仕事も住む場所も無くしてシェアハウスに流れ着いたヒロインが、笑顔で自立して巣立っていく大団円で元気がでましたよね。

 なにしろ元凶の二股男をお岩さん(松本まりか)の協力でやっつけた後にも、就職を期待して欺されたり幼なじみを結婚詐欺から救ったり。そんな妖怪話を書いたSNSで炎上したりと何かと騒ぎになりがちなヒロイン澪ちゃん(小柴風花) その度に皿屋敷のお菊さん(佐津川愛美)に酒呑童子(毎熊克哉)やぬらりひょん(大倉孝二)にアマビエ(片桐仁)に等々と助けられ、すっかり妖怪達に慣れてしまったうえ、祟られた相手は生きた人間の嫉妬が産んだ生き霊w もういっそ人間たちの方が怖くないですか??
 とはいえ、澪ちゃんが妖怪たちと馴染みすぎることで世界のバランスが壊れる云々に陰陽師の家主譲さん(味方良介)は気付いているし、個人的にも澪ちゃんが心配。終いには、澪に角まで生えだしてしまってさあ大変! 澪の妖怪化を止める唯一の手立てが、期日までの結婚、とな。ではボクと!と全てを知って告白してきた譲と、何も知らないけれど妖怪好き&何より澪から惚れた編集長原島(大東俊介)の、どちらを選ぶのか?

 天狗のお札を手に助けを呼んで、現れた譲の手をとった澪ちゃん。え、そっち?
トントン拍子に白無垢で式を挙げ、宮司の嫁が板に付き、檀家さんとも馴染んでそろそろ子供が欲しいね、なんてラブラブで幸せだけれど何故か心に吹く隙間風。何かやり残したことがあった気がする……。

 と、見つけたお札を手にすると時がまき戻って今度は助けに来たのは原島で、その手をとれば2人で仕上げた原稿が大ヒット!作家として成功し先生と呼ばれ、作品が映画化も決まって誇らしいけれど、次々と仕事を決めてプロデュースしているのは原島。本当に自分が書きたかったのはこれだったかな?

 人生の分岐点、選ばなかった方に進んでいたらどうなっていたのかは誰しも気になるところ。でも実際に両方体験して一長一短なのも困りますよねえ~?天狗のお札のお陰で両方分かっただろう、さあどっち?どっちにする?と詰め寄られても答えのでない澪。それよりも、原島の助言を受けて書いていた児童小説のコンペ締め切りが間近! と、生き霊のせいでデータが消えた小説の書き直しに戻ります。おやそれって、原島を選んだのかなと思いきや。 角を出しながら書き切った小説は、原島のチェック無しでさっさと投稿してしまいましたよ。

 落選してもいいから好きに書きたい。なるほど。そして角も、熱中したときたまに出るぐらいだからキニシナイ。 何より、何が起こるか分からないスリリングな暮らしが身についてしまった!と言われたら更に納得で、無理に結婚することなんかなかったんですよ! いやあスッキリ☆
 分かったところで、あの借金取りに追われている時にも引いていた黄色いスーツケースをお供に旅立つことにした澪ちゃん。小さな喜界島出身の女の子が、世界中を好きに観て回るんだね。あなたのそばにもほら、角が見え隠れする元気な娘さんがいるのかもですよ~

 後日、皆の元に届いたのは出版された『妖怪シェアハウス』! 投稿した原稿が本になったってことでしょうか。それなら旅の資金が大丈夫かは心配しなくていいのかなw 装丁は、住民に似たイラストで見たかったなあ。
そうそう、天狗のお札の代わりに皆が差し出した大事なもの、夫にもらったかんざしや金棒とお岩さん酒呑童子はいかにも大事なものなのに、ぬらりひょんでちょっと微妙、座敷童(池谷のぶえ)では完全にそれかーいとツッコミたくなる代物にw そんな、常に細部まで楽しめるところも好きでした(^^) 妖怪に全部注釈ついて入門編にも最適、案外海外でうけるコンテンツなのでは!

「恐怖新聞」~最終回 ☆☆

 ラスト98秒の衝撃!! などと宣伝していましたが、正直一番怖かったのは車椅子の春海ちゃんでしたよ。

 途中、5話だけ丸っと時代劇だったのには困惑(^^;;;)
江戸時代、伝説の妖怪「件(くだん)」を孕んだ前世詩弦が予言で人心を惑わせ、あの人もこの人も不幸になった。例の詩弦父が間際に吐いた呪詛は、そんな前世から来ているそうでしたが……腹の子を件にしたのは詩弦母だったのに? その辺も含めて、夫に死なれ娘には恐怖新聞が来る、母の不幸に詩弦が巻き込まれているんでしょうか。うーん理不尽。

 自転車のブレーキワイヤーを細工されたどころか、火事に遭い銃撃までされる詩弦(白石聖) ふと気付けば、もう何日も恐怖新聞を目にしていないのに? 新聞の権利の奪った誰かが、詩弦を消そうとしているのか……?
ってのは、予言で金儲けを夢見た刑事(駿河太郎)の脅しと、娘を守ろうと家のそれらしき紙に勝手に記名した母(黒木瞳)の合わせ技と後に判明しますがね。 一枚見たら100日老ける恐怖新聞を、何枚も受け取りつつ周囲に気取られない詩弦母のアンチエイジング……! そして知った事故現場にバリバリと裁かれない悪人を呼び寄せる、誘惑力&リサーチ力! エロエロな熟女自撮りでも送りつけたのか、喫茶店の常連さんに裏社会のドンがいるのかなw

 てなわけで、デスノートばりに悪人の不審死報道が続き、さすがに気付いた詩弦は母から恐怖新聞契約を取り返しますが、その間にも例の浮気彼氏(佐藤大樹)と寝取り女(片山友希)の間には大変なことが起きていて、ねえお母さん、どこかの悪人を退治するより先に、詩弦の周りをお掃除するべきでしたよ。

 死の予言から人々を救うべく、事故予定現場で避難を呼びかけては去る詩弦ちゃん。落雷を予言する動画が拡散されて都市伝説「Sさん」となっていきます……。

<1年後>

 まず時間が跳びすぎでびっくりw 恐怖新聞が毎日来てたら、とっくに寿命尽きてますよね。それでも諦めの悪い刑事さんは、何か連絡がないか詩弦実家の喫茶店を訪れて。実はコーヒーの味の違いが伏線で(いつもはゲロ不味いw)目の前の相手は、母と瓜二つに老けた詩弦だったのでした! (とすると、週に1枚程度の配達頻度でしたかね?)

 殺人で逮捕拘留されている彼氏に、母として会いに行った詩弦がつい2人の思い出を語る場面はぐっときました。そしてついに死を迎えてからも、鬼形礼を解き放つために配達人を交代して母にだけ見える姿で(白い服でw)戻ってくる……。それでもいい、と愛娘を抱きしめる母の、客観的には虚空を抱く姿には泣けました。
 ああいい終わりね、時間が短く感じたわー と思ったらまだ半分かい!

 そんな詩弦母も死に。新聞が自分の元に戻ってきたと悟った晴海嬢(福地桃子)がまずしたのは、なにやらコピーして?? なんと鬼畜! 恐怖新聞に記名欄を設けて、駅前でプレゼントキャンペーン☆ ちょっとしたお得に釣られて、何人も何人もが記名していったのでしたorz 兄が死に、いつかまた権利が戻ると分かって過ごす間に必死に考えたのでしょう。迷いがなかったわ……。
実は最後に権利を手にした刑事さんが、貯めた恐怖新聞を一気に見せられて寿命が尽きて死んだ様に、利用法の脳トレ的には興味深いです。しかし相手が死ぬと分かって押しつける行動がどんな思いなのかは、壮絶orz
 と、ここで終わってもそれなりに余韻がありましたよね!

 なのでこの先は蛇足かなー。
ネットが知りすぎなんですよ。「Sさん死んだらしい」はともかくも。恐怖新聞を見たら寿命減る、名前書いたら権利が移る、という詩弦は知るまでに時間がかかった情報が周知の事実(?)で、なのに解決方法は語られないのね。 毎夜詩弦に脅され恐怖新聞を受け取る女子大生は、おびえて泣くだけで金儲けも押しつけ案も考えやしませんよ?
彼女と詩弦の関係の皮肉、とか。鬼形礼の暗躍!とか。したかったことは分かるのですが、それがラストじゃないでしょう……。 ホラー映画でも、何か来る、来る、とおびえている間が一番怖くて、ガオーっと何かが現れたら拍子抜けってありますよね。

 ノスタルジーは満喫しましたので、また「うしろの百太郎」とか「エコエコアザラク」とかレトロ理不尽ホラーしてくれたら見ます。あ、佐藤大樹の浪人姿がめちゃ似合ってました。時代劇に是非出てください!

「レンタルなんもしない人」~最終回 ☆☆☆

 ついに!
 春に始まったドラマが長い休止を挟んで最終回を迎えました(他に「浦安鉄筋家族」も同様で、そちらなんて撮影してた住宅が取り壊されちゃったというw)このドラマらしい、淡々とした良い終わり方。

 『ただ人間ひとりの存在が必要な時』って、こんなにあるのかと毎回思いましたよね。花見の場所取りや、男一人パフェに同伴もそうなんですけどw 例えば乳児を連れたお母さん。横に立つ人が、乳児の泣き声に舌打ちしたりしないレンタルさん(増田貴久)なだけで、お出かけが千倍気楽になるんです(いや、本来めっちゃ赤ちゃん可愛いねって声かけられて、階段では力持ちのお手伝い寄ってきてあげて欲しいけど!) 同性で同棲するカップルは、普段誰にもいえないのろけ話をレンタルさんになら言えるんです。そのうちに、実は人を殺しましたなどと、弩弓の重たい話もやってきて、これも身近な人にはわざわざ言えない……! でもただ聞くだけでジャッジしないレンタルさんになら言えた上に、『この漫画面白いよね』だなんて、何年かぶりの日常会話も出来たんです。

 と、いい話に和んでいる間にも貯金は底をつき、ワンオペ育児の妻(比嘉愛未)は不満を溜め、路上の雑誌売りおじさん(古館寬治)は姿を消し、アンチ君(葉山奨之)は左遷されて益々「レンタルなんもしない人」叩きに精を出してと、不穏な影が差してきています。やだやだ、どうなっちゃうのー? 少なくとも、奥さんは実家に帰ってしまうに違いない、無職なんだから奥さんのお仕事締め切り前ぐらい育児請け負ってあげてよ……とハラハラ観ていたのですが案外何も起きませんでしたw 良かったw
 アンチ君は上司命令で「レンタルなんもしない人」をイベントに呼ぶ羽目に。さあ、直接対決か? 
「審査」は何かすることになるので、と断られても食い下がって審査員に招くのですが、結局はリハーサル中に無理が生じて、あろうことか黙って帰るレンタルさん(^^;;;;) NGを無理させた側もアレでしたが、これはアンチ君も怒っても仕方ないよね。大爆発かー??と思いきや。追いかけての言い合いで解決でした。あくまでいつも通り、淡々と対応するレンタルさんに文句を言ううちに、仕事への理想を吐露していたアンチ君たら、おやおや、今までの依頼人さんたちと同じすっきりした顔になっているじゃありませんか。そして、親に決められかけた退職&家業サポートを断り、自分の道を行くことにするのです。
 
したいことを、する。
したくないことを、しない。
本来シンプルな筈のそんなことを、主張してもいいんだなと思えて楽になる。それも「なんもしない人」の功罪の功なのでしょう。 それに、楽ちんでずるいと思っていた「なんもしない」ことも案外、節を曲げずに貫くのは大変だったと分かった様で、もうアンチ活動せずに済みますね(と、アンチ=可哀想な人とされるこのドラマを、SNSで「レンタルなんもしない人」に絡んでいた本人達はどう観たんでしょうねw)

そしてやっと、依頼賃を1万円もらう宣言。
奥さんはホッとして喜んだし、SNSも「その方が頼み安いです」「当然です」とまずは好意的な反応(実際はそこにも批判あったけどさ、批判するヤツは依頼しないんだから客じゃなあああい)と、同時に1話の依頼者(志田未来)がまた編集の仕事に戻っていて、レンタルさんの本を出したいとの打診がきます。いつもの依頼と全く同じように
「可能です」
を返信するレンタルさんw さあここから、出版された本が話題になり、こうしてジャニーズ主演でドラマにまでなって、それこそ本人はなんもしないまま暮らしてイケることになったんじゃないのかな。おお、人生は案外なんとかなるのかも。それもまた、気持ちが楽になりますね。

 終盤、家庭の場面で赤ちゃん登場が極端に少なく感じたのはやはり新型コロナ対策でしょうか。それでも最終回の最後では、思い切りのけぞって両親役の顔を覗く激かわポーズを見せてくれました(^^)

「マイラブ・マイベーカー」4~最終回 ☆☆

 ザ・少女漫画!
そこが良さでもありツッコミどころでもありw

 ヒロイン美々子(本仮屋ユイカ)は野心ゼロ、街のパン屋mimiyで日々みなさまの笑顔のためだけにパンを焼いています! なのに百貨店の催事や星付きフレンチレストランからの注文が舞い込んで大変……って、かなり明白にベーカリープロデューサ柏木(竹財輝之助)のプッシュのおかげ、陰口叩かれそうなものですが、そこは優しい世界w
『やっぱり無理かも』
『何言ってるんですか、店長!』
と、本人は弱音を吐いては励まされるだけなんですよ。
祖父の味を受け継いだ素朴なパン。見た目も味も普通なのは本当なのに、その通り紹介したインフルエンサー嬢の方だけ仕事に私情を挟んだ様に描かれていて不憫です(^^;;;;;) そこは取材を頼み込んだ柏木の方が私情ごり押しでしょうよ~。

 運動会のパン食い競争に、小麦アレルギーが出ないグルテンフリーパンを!というエピソードは成るほど今時。児童の恋も微笑ましくて良いエピソードでしたが、その裏では美々子と従業員の薫(飯島寛騎)が夜通し二人きり☆あんパンの改良を通じて距離を縮めていくじゃないですか。その後も、柏木が良かれと仕事を持ち込む度に、夜なべで試作する美々子と薫の絆が深まって視聴者をやきもきさせるのですw
 個人的には若い薫は子供に見えて、柏木さん推しですから。突然の退職で薫が消えた2年後、パンを焼く美々子を後ろから抱きしめてくる柏木とか! 朝食を共にする2人、部屋には柏木私物置き場が設けてある様子などでもう、このままハッピーエンドで終わってもいいじゃんとまで思いましたけど。
いやいやまだ、薫との再会を内緒にしたままの美々子を抱きしめ、俺のものだと言わんばかりに激しく口づける柏木さんを!『出張に行く』とだけ告げて、その先で薫に会う筈だとは言わない、言えない柏木さんの辛い面持ちを観ておかなくちゃでしたね。

 もとい。てっきりシェフとしてフランスで働いていると皆が思っていた薫くんたら、この2年帯広の農家で小麦を開発していたのでした。美々子さんのパンのための小麦を!(ひげ面になって大人びた……かなw)

 この時点でプロポーズ済み。式場も予約しドレスを試着してと新生活へ向けて期待しかないはずの柏木と美々子。そして美々子本人だって、薫からの申し出を『もう遅い』と退けた筈なのに。やっぱり他のどの品種を試しても、従業員との試食でも、薫の小麦が一番相性が良くてどうしても共にパンを焼いた日々を思い出してしまう。ふと一緒に生地を捏ねた感触がよみがえったりして(きゃー)
 更にまた、柏木の勝手な良かれと思って計画でmimiy2号店だの『マイ小麦で客が自分でパンを焼く』サービスだのw 果ては空いた時間は子育てに、なんなら店を辞めてもOKって、違う違う、よかれと思う方向が全く違う!
その点、薫は美々子を守るだの幸せにするだのはまるで頭になくて、ただただ一緒に、パンを焼きたいんですって。……こっちの甘すぎる人生設計も問題ですがw まあ、うん。フレンチシェフとして一流という保険つき物件だから!

 そんなわけで、最終回。
初回から何度も何度も観てきたエンディングのあの海に美々子を連れてきた柏木さん、まだ終わるには時間が早すぎるわけで、はい。またも話し合いも美々子に確認もなく、式場キャンセルしてくれてました。
気付かないふりで挙式して、しばらく日本に帰れないお仕事にそのまま連れて行っちゃえば良かったのにね。美々子からの薫への想いって、その流れに逆らってまで貫く激しいものじゃ無くない?でも、あれこれ先回りして聡い柏木さんは、横にいる妻が時々他の男の事を思い出してぼんやりする可能性に絶えられなかったのでしょう(^^;;;;)  心底不憫な人でした。

 そこから更に2年後。
mimiyに届いた小麦粉の大袋にはbeauté beauté fille(≒美々子)
店の前をうろつく不審人物wも、エンディングの最後に今度こそはっきり映る人物も、もちろん薫くんです。それ以外無い結末にむけて、たっぷり12話描ききっての大団円でした。お幸せに~!

 明るいオープニング好きだったわ♪ ずっとふわふわと柔らかく甘いパンの様なドラマでした。
ただし、すぐカップルだ結婚かと騒ぐ職場、ありがちですがコンプラ違反よね。女性陣の妄想でやたら薫や柏木さんを半裸にして喜ぶのも、アポロン的なとはいえ時代遅れで苦笑いでした。中学生の様な恋愛感、そこも含めいかにも日本のドラマなのかも。

「キワどい2人 ーK2ー」1、2 ☆☆

 しまった、つまらなくないorz

 ドラマにありがち、無茶な刑事ものなんです。
ベテランマッチョ(田中圭)と、新人チビ(山田涼介)がバディで大ピンチ。しかもこの2人、異母兄弟だった~!!

……って、予告観る度にげんなり。よくもこんな代物をあの「MIU404」の後番組に……と呆れていたのですが、うっかり観ちゃったら案外楽しい。 逆に、この世界の警察に機捜はいませんねorz あまりに暢気にファンタジーな中、田中圭はかっこ良く、山田涼介はカワイイ。うん、こんなドラマがあってもいいのかも……。

 そんなわけで、池袋署強行犯係に配属になった新人キャリア神崎竜一(山田涼介)刑事。先輩バディ黒木健司(田中圭)を探しに行くと、黒木は誘拐されていて!ビル火災も起きて大ピンチ!でも消防を呼ぶ前に、黒木が小爆発を起こしてラッキー消火☆ 一緒に誘拐されてた女子大生(関水渚)は偽物で狂言だったけど、親子の絆が深まってハッピー☆ 面倒を上に報告すると煩いから、あれこれ内緒で結果オーライ! こう書いてるとほんとお馬鹿ドラマw
 でもルール無用の破天荒黒木が(そんなんで刑事が務まるのかはさておき)捜査は有能で、細かい齟齬や情報を見逃さない。一方の神崎は、規則第一な割に正義と人情にすぐ流されて、ミス連発。その掛け合いがテンポ良くて楽しいんですよ(^^;;;;)
 2話では、美容院店長の殺害の鍵は猿。

防犯に猿飼うとか、その猿にかまれたら死ぬとの偽情報で犯人をあぶり出すとか、いろいろ無理あるものの、もうこのドラマの肝は謎解きじゃないので気にしないが吉ですorz

 異母兄弟と知って同居を始め、職場ではそれを内緒にしている2人。……同棲始めたカップルみたいになってるのも、いとおかし。ちなみに父親は椎名桔平です。神崎の母はきっと小さくて華奢できれいな人なのね……。
 報告をサボる上司に八嶋智人、異母兄弟と知ってる池袋署長は六角精児。 

「恐怖新聞」~4 ☆☆

 「デスノート」みたいになってきましたw

 なんだかんだ、恐怖新聞が予知する悲惨な事故を未然に防ごうとがんばるヒロイン詩弦ちゃん(白石聖) そこへ小出しにもたらされる
『命を吸い取られる』
『新聞1枚ごとに余命100日』
等々の脅し情報。しかもベランダで語り合ってた青年(坂口涼太郎)は隣人の息子さんじゃなくて。恐怖新聞発行者鬼形礼!と、名前はあるけど人間じゃなかったんですよ~。いやちょっと待って。人間じゃないのに毎日新聞書いて配布w 契約は、その契約者以外には白紙に見える恐怖新聞に、フルネームを書かせることで移譲されていくんですってよ。実にシステム厳格な心霊現象ですw

 さておき、初めは詩弦が追うと逃げていた前契約者冬夜(猪野学)が、向こうから来て仕組みを教えたのは、死期を悟ったからなんですね。パッと見白髪のおじさんなのに、免許証では25才な冬夜……。
このままでは、自分もすぐに老婆なって死ぬと知ったあまりの衝撃に、『お名まえかけるもん!』と自慢する幼児にクレヨンで署名させかける詩弦ちゃん。さすがにそれは非道w その後もクレーマー客には住所氏名、浮気した彼氏(佐藤大樹)には誓約書に記名のていでと契約を試みるのですが、インクが切れたり情が湧いたりで上手くいきません。 終いには母(黒木瞳)と一緒に、死んでも当然なクズ犯罪者を捜し始めるの、マジ処刑でデスノートでしょw どう探して、どう名前を書かせるつもりなんだか。 しかも死んだらひとつ前の受取人にまた戻ってくるというので、1ヶ月(30枚)で寿命約10年相当と思うと、かなり若くないと困るんですよ……(^^;;;;;)

 もうこうなったら、彼氏を寝取った幼なじみ(片山友希)に書かせろと思ったりしますがw もう1人適役がいました! あの昭和な刑事(駿河太郎)ですよ。詩弦からの恐怖新聞/事故予知情報を悪用、都合の悪い同僚を死なせるような男です。しかも! 冬夜が事故予知を基に株や投資で設けていたと知って、むしろ自分から恐怖新聞ユーザーになりたがっている模様。譲っちゃえ~☆
 刑事なら、誰かに名前を書かせることは簡単ですもんね……。相手が死んで恐怖新聞が戻って、儲けたらまた譲る、を繰り返せばいいのかな?

 それにしても、元々は冬夜の妹が学校のイジメで名前を書かされたそうじゃないですか。恐ろしい学校w そっちも、もっと辿って欲しいんですけど、さてどうなるのか。

「竜の道」~最終回 ☆☆☆

 3人で鍋を囲んで笑い合う、そんな暖かい時間が目の前だったのにね。

 そんなわけで心にちょっぴりトゲを残しつつ、それもまたスパイスかと思える納得で昭和な最終回でした。
 心配した双子対決はかなり前半で、顔の怪我は派手でも結局はただの兄弟げんかw その後別々にあれこれ画策するも、結局は霧島にねじ伏せられて力負け。霧島を法では裁けず……と思わせて。そもそも和田/竜一の会社がが得意としたネット世論操作でぶっ潰すのでした!

「エニウェイズが、しっかり運びますけぇ」

霧島のいつもの言い回しに似せて吸収合併を告げる竜二(高橋一生)ナイス!そして銃を渡す竜一(玉木宏) 後日それで自殺を図る霧島(遠藤憲一)だったのに……こっちもハラハラと見守ったのに……弾がなくて死ねないってさ、心折れるダメ押しで最高でした(竜二への発砲はミスリード狙いでも、以来ずっと弾倉は空だったと思うと趣深いですね。盗撮の時銃向けたのも演技じゃん!) 原作は未完だそうで、どこからがオリジナルだったのでしょう。
 そうそうヤクザ曽根村(西郷輝彦)の親子関係。
え、双子の実親が曽根村だった??確かに無謀な便宜図ってくれたよね、と思っていたら、逆でw 例の記者沖(落合モトキ)が曽根村の子でした。それ、殺しちゃってから聞かされて生かしておけんとか言われましても(^^::::::)

 砂川(今野浩喜)は最後までコミックリリーフで、和田/竜一のGPS追跡でも、会社を任される場面でも、秘書(奈緖)とセットで笑わせてくれました。 竜二は国交省を退職。まりあに別れを切り出すはずが、もう私は大丈夫と逆に決別を告げられます(松本まりかが美し過ぎる) 美佐は……学校はまだクビになっていないのかな。でもとにかく、やっと兄妹3人で顔を合わせて笑い合う筈が。
やっぱり来ちゃったのね、あの社長の息子orz 
刺されちゃうのかー。そして逃がしちゃうのかー。自分たちのように長い長い時間苦しませずに復讐を遂げさせてやりたい、それは分かるのですが。逆にあの少年はずっと、人を刺して償わなかった秘密を抱いて生きていくんですよ。それはそれでダメでしょう……。

少年には謝りに行って殴られて、別件でヤクザに殺られるのはどうでしょう。大物の曽根村は竜一の自首を放置でも、もっと小物に恨まれてるとか。そうだ、竜一が元の顔に整形し直したところで、竜二を恨む人に間違って刺されるとかどうよ。いやいやそれなら少年の方が。あれ、なんで死亡縛り。
 刺されたけど倒れたけど大量出血だけど、一命はとりとめた可能性だってなくはないと思っておきましょう……orz

 まだ名乗れない頃、美佐が竜一に。それに応えて竜一が美佐に。「ある兄妹を知っている」と例え話の様にしながら、互いの幸せを願って語り合う場面は泣かされました。幼い頃の様に頬をつまんで
「強うなれ。強うならにゃいけん」
そして美佐を巻き込まないために、沖を殺しに行くんですからね。常に変な行動力ありすぎるorz こんな鮮烈な人、忘れられやしない。美佐と竜二は結局、寄り添って生きるにしろ結ばれないんだろうなあ。華やかな挿入歌が今も耳に残ります。

「おじさんはカワイイものがお好き」~最終回 ☆☆☆

 大団円。
小路さん(眞島秀和)と河合さん(今井翼)は互いに謝って仲直り。また『友達』としてカワイイ店めぐりを共にして幸せに暮らすのでした。うん、それ以外の着地があるはずもない良き最終回でしたよね(^^)
 真っ昼間の公園で人目もはばからず見つめ合って
「大好きだ!」
ですからw BL色で観る人もいるでしょうけど、それはそれ。別にいい大人2人、この先恋人になろうが構いませんよ。でもこのドラマの肝はそこでなく、もうひとつ手前の一歩踏み出す勇気。想いは、言わなきゃ伝わらないんです。

 当初、ハッピーカミングアウトの話かと思ってました。
カワイイものが好きなナイスミドル。似合わない、恥ずかしいと内緒にしている。でも何かのきっかけでオープンにしたら皆受け入れてくれた、ほら恥ずかしくないよ幸せだよ、的な。でも最後までそこは秘密だった最終回を観た今、なるほど納得。周知する必要はありませんでした、分かち合える友が1人いればいいのね。

 デザイナーの河合さん。今の職場ではドールハウス造りは器用さとセンスを褒めてもらえる気がしますが……。昔馴染みは、何年経ってもキモいと嗤う。失礼な。でも声高に『こぐまの学校が好き!』と言い立てて学生時代の輪を失うよりは、ジョークだったと一夜の嘘をついたっていいじゃないですか。 そして、嘘に居合わせてしまった小路さんは『大丈夫、わかってるよ』と心の中で思うだけじゃなく、ちゃんと口に出して言ってあげるべきでしたよね(^^;;;;;)
 結婚相手にまで、パグ太郎好きを隠していた小路さん……orz それは秘密が大きすぎる! でもバレてたしw 離婚の原因は勿論そこじゃなく、性格の不一致。あれもそれもこれも思っても言わずにすれ違ってしまったせいでしたから。元奥さん(山本未來)にだって言わなきゃなにも通じなかったのなら、知り合ったばかりの友達には尚更もっともっとはっきり伝えていくべきデスね!

 あとね、人って推しの前では固まりがちw 遠慮しがちw
そこに多少趣味の違う、理解ある友人がいればガンガンと「ほら行こう」「推しと写真とろう」って背中を押してくれるんですよ! ね、友達大事!(ポスターなど街中でのグッズ獲得も、不思議と自分のより友達の推しの物の方が大胆に声を掛けられるものですw)

 さて甥っ子仁井くん(藤原大祐)は少女漫画家デビューのチャンスを掴み、「これがボクの『好き』なんです!」と小路さんを説得(親御さん代わりに出版社に捺印w 実親に連絡してよw) そんな仁井くんと知り合い、猫好きを解放し生まれ変わったニュー鳴戸(桐山漣)は、小路さんにとっても友人とまでいかずとも良き理解者に。ここでもやはり、伝えることの大切さと、好きなものに正直であることとを教えてくれていますね。 あ、でも鳴戸くんから甥っ子くんへの友愛告白は、猫愛で流れちゃっていました。自分が喋ってるのに、猫をみかける度に
「猫ちゃああああん」w 
正直すぎw(そのせいで、小路さんと仁井くんが親戚とはまだ知らずw Fuluの仁井くんデビュー祝いで知るんですね。驚く南部を観たいぞ) ところで藤原大祐の可愛さは衝撃でした。セーラー服と半ズボンをナチュラルに着こなす青年!

 小路さんの秘密のパグ太郎愛、そのうち職場にも知られる日が来るのかも。受け入れる人もいれば、嫌がる人も……いないとは限らない。でもきっと大丈夫、推しと理解ある友人がいれば。 そしていつかそんな楽しいドラマの思い出が、傷心の誰かを支える日も来るのかも。かもかも。

「竜の道」~7 ☆☆☆

 最終回2時間スペシャル! は週末まで多分観られないので、とりあえずここまでを(だから長尺はやめてってば~)

 霧島(遠藤憲一)への復讐を止められない和田=竜一(玉木宏)と竜二(高橋一生)
跡継ぎ霧島長男(細田善彦)に近づき、株主総会での社長交代を仕組む竜一と、長女まゆみ(松本まりか)の婿として次期社長の座を狙う竜二の二段構えです。手堅い。さすがに霧島社長に素性がバレた竜二でしたが
『だからこそ、両親のような負け犬になりたくない』
と心にもないだろうことを口にしてまで、取り入りましたよorz

 心配の種だった砂川(今野浩喜)は単にコミックリリーフ。裏切るどころか、ブラジル時代からの秘書(奈緖)と張り合い頑張る忠犬です。それより、まゆみ嬢の方がかき回すよね。
妹だけど義理の仲、と知って妬いた美佐(松本穂香)に手下ホストをけしかける下衆っぷり。自分も一緒にレイプされかけていい気味でしたが、もちろん美佐と一緒に助け出されるわけで、結果和田=竜一の監視が美佐にバレてしまったじゃないですか。
 ここで、助けてくれた→好き☆ でも →竜一お兄ちゃん! でもなくて、→尾行??兄と何か企んでいるなら止めてください、とまず無難な反応になるの良かったです(^^) そして、優しくされる程トゲを出すまゆみを、どうやら竜二はちゃんと愛そうとしている様で視聴者はホッといたしますけどもね。そのまゆみと美佐を一緒にしとくと何かと裏目に出る巡り合わせ……。
『懐かしい!なんであんたが持ってんの??』
と、形見のぬいぐるみが往年の霧島急便グッズだと指摘。両親自殺の原因が霧島だと美佐が知るきっかけになってしまったじゃないですか。そして美佐が亡き兄の思い出を語る度に『惚れてる』『初恋だ』とぐいぐいツッコミ竜二の傷をえぐるわ、現在でも和田と美佐をお似合いと悪気無く声高に(^^;;;;) ぼんやりした想いを明確にした罪もさることながら、不愉快でも立場上表明できない竜二が不憫なのよ~(^^;;;;;) 

 さて、ここからどう初回で見せられた兄弟対決に?
ヤクザを使って霧島に罠を仕掛けた筈が、逆に裏切られたと知る竜一。確かに、金で動くならより大金を積まれた方に付きますよね。それも、竜一自身が狙われた訳じゃなく、竜一は逃がす筈だった証人が霧島の希望通り殺される。それを助けに駆けつけてしまう竜一でしたよ。えーっと、これを殺せと竜二と対立?するかなあ。
竜一生存説、を主張する記者(落合モトキ)も邪魔です。これを竜一が殺そうと&竜二が止める、もしくは逆?? うーん。
 竜一と竜二、2人の一番の違いは竜一が殺人を犯してしまっていることなので、そこに絡んで竜二も手を汚そうとするのが揉めそうではありますが、だからって竜二をボコっても。それに遺体処理あれこれをもうヤクザに頼めないことも考えると、はて。

 すれ違い続けた霧島夫婦も、やっと対話の兆しが見えたところで妻(斉藤由貴)急死で切なかったですよ。なのに復讐を企てた兄弟がすっかり諦めて新しく生きる!になるわけもなく、もとよりハッピーエンドは望みませんが……。

せっかく楽しみに見続けてきたので、せめて納得がいく終わり方をしてほしいものです。2人とも死んでうやむやはいやん。そして例の心臓発作で死んだ社長の息子に和田を刺させたりするのはもっといやーんですよ。

「ワカコ酒(5)」~11 ☆☆

 今週はジビエでエゾジカを堪能! お酒も「ジビエ」(ラベルがまるでブレーメンの音楽隊で可愛いw)

 BSでは4~6月に放送していたらしいワカコ酒シーズン5,テレビ大阪では遅れて放映中です。
まあいつも通り、ちょっとオフィス映して仕事してるところ見せたら、後は呑んで食べて呑んでw シーズン1からずーっと26才で変わらないように、特に昇進するでもない日々を過ごすワカコちゃんです。
でも心なしか私服が華やかになった様な? そして訪れる店も、例えば3話では表に自転車と並んで大人キックボード置いてあり(=それで飲みに来る!)、小洒落た店が増えていませんか? アヒージョに生ハムにジビエって、毎話つまみがなんだか華やか。誰もインスタしたりしない世界ですが、きっと写真並べたら映えてますよねえ。天ぷら立ち飲みでカウンターだった5話も店構えは洋風で枝ものドライフラワーがわさっ、世界のビールが並ぶ店なんてそれこそ若向け小洒落感。 あれれ、目玉焼きにソースかけて定食屋でおじさんと相席してたワカコちゃんが、どうしたの? 同僚からも、彼女とデートに行く店を紹介して、なんて頼まれてます(^^)
そして
「残業で、ゴメン」
と彼氏にメール一本ですっぽかされても、余裕で気にしない9話のワカコちゃん。え、彼氏いたっけ?いつの間に!(原作でも下戸の彼氏がいて、むしろ会えない日の方が好きに呑める設定なのだとか。ドラマでも出てきてましたっけ??覚えがないわ~)
 恒例、お出かけして昼から呑む回は鎌倉小旅行。6話には武田鉄矢が料理人で出てきてびっくりでした~!

 そんなわけで、世間は夜の外食自粛自粛な空気の中、マスク抜きで楽しく食べ歩いてくれていたワカコちゃんに癒やされてました。ぷしゅ~。
出てきたあの店もこの店も、このご時世テイクアウトなど始めていたのかもしれませんねえ(と、ちょっと調べたら5話の立ち飲み天ぷら屋さん、5月末には閉店してました。BS放送5/5だったのに!今週のジビエの世田谷店も閉店orz 辛い。 でも逆にチェーン店で大阪にもあるの発見!ランチ行けるかな)
 さて来シーズンに続くのか? 恒例の、最終回で次シーズン数のボトルキープをする予告はあるかもしれませんが、さて実際撮影が出来るのかとなるとまだまだでしょう。嫌になりますね。

「MIU404」10,最終回☆☆☆☆☆

 わー騙された!すっかり騙された!!
ナニが起きたかと思った! でもやたら日付が映されるのはなんだろうと思ってた(娘の誕生日頃だしw)そういうことだったのかあああああ!!

 久住を探せ。
全ての痕跡を絶って、いきなり消えた久住(菅田将暉) 追う警察。
でも顔写真もなし本名不明じゃ、違う名乗りで携帯も変えられたらどうしようもないじゃないですか。伝手は成川(鈴鹿央士)が覚えていた「65」からの六郷wの工場と、『確かな情報』とやらをもらってアクセスを稼いでいたナウチューバーREC(渡邊圭祐)  RECの罠で久住をおびき出す……まで行かずとも、せめて騙されていると分からせたかったわけですが、敵は何枚も上手。カメラオフの筈が志摩(星野源)と伊吹(綾野剛)の同席も観られていたし、久住(仮名)の居場所を割り出したことも知られてしまう!(ビバ、出前太郎!)
逃げのびるために久住(仮名)が選んだ手段は……同時多発爆弾テロ!!! 各地から爆発の通報が寄せられ、SNSにも書き込まれ、ニュースでは速報が流れ、久住を追うよりも爆撃された病院に向かう機捜任務を優先した404。
 でもそれは、フェイクだったorz

 もうね、そこは仕方が無いじゃない?
ちょっとしたキー操作でそこまでの仕掛けが起きてしまうなんて。「お前らのせいで」と久住はうそぶいたけれど、それが無くともそのうち勝手なタイミングで発動し、RECは煙幕に利用されたんでしょうね。別名義の人脈やパスポート等々の様に。
でも警察や救急が混乱したせいで、亡くなった胎児もいれば(この件辛い……)ドーナツEP運搬車に轢かれた陣馬さん(橋本じゅん)は手当が遅れて意識不明に。メロンパン号はすっかりテロ車両と拡散されてお蔵入りに。そして何より、404の絆にヒビが入ってしまいましたよorz
久住を追わずに病院に行こうと決めたのは志摩だった。
その他、伊吹を責めて切り捨てるような言葉を志摩が吐きましたが、ち、違うから!伊吹が盗聴(コラw)を止めた後からが神髄で、伊吹大絶賛、真っ直ぐな相棒を巻き込みたくないだけなのに。というか、伊吹がガマさん(小日向文世)の

『刑事だった自分を捨てても』

発言をなぞったのと同様に、志摩も警察には出来ない方法で久住をあぶりだそうとしている。互いに相手に黙って、同じことをしようとしているんですよ?気付いてよー!

 挙げ句、久住=トラッシュの潜伏先に単独で先着する伊吹orz 腹の探り合い、欺しあいの様な会話で何を分かり合うわけでもなく、煽られた挙げ句にやっぱり罠にかかる伊吹と、助けに来た筈がやっぱりややこしいことになる志摩orz 銃なんて向けちゃダメだってば。そして自分も銃を向けられているのに、意地を張っちゃダメだってば……! 以前なら死ぬのも怖くなかっただろうに、今はそうじゃないでしょう、トラッシュは死なずにきちんと捕まって欲しいし、伊吹や志摩にも傷ついて欲しくない。なのに、なのに! 

死なないでーーーーー!
 え、オリンピック開催?

 もうこんな記事、ドラマを見ずに読んでいる人はいないでしょうから書くけど(まかり間違って未見ならここから読まないで本編を観てください)


 息絶える志摩も、正義を手放してトラッシュ久住を撃ち殺す伊吹も、バッドトリップの産物でしたわorz  そうだったそうだった、2人とも薬物吸って昏倒していたのだし。そこで武装解除もせずに銃持たせたまま放っておく間抜けじゃないでしょ久住は!!!……でも、両手両足拘束したら、近くに携帯置いたままでもいいやーと目を離す程には暢気でしたけどね!(2人を起こしたのが、陣馬さん覚醒報告だったミラクルに乾杯!!!)
 無事に洋上に逃げ出して、船に救助されたのか泳ぎきったのか……いくら近海とはいえ着衣で命がけ(まず、靴は脱ぐべし^^;;;;;) そこからの九重くん(岡田健史)も加わった追いかけっこはまさに手に汗握りました。伊吹が走る!跳ぶ!志摩は自転車だ!!メロンパン号にも行く手を阻まれ、追い詰められた久住は。
 いやー死に逃げも覚悟したorz 多分本人、昔の志摩と一緒でそれでも構わなかったのでしょうが。死にきれないなら今度は、警察に暴行された被害者だと訴える方向に!とことんクズ!……しかし目撃者になってくれるはずの友人達は、久住自身がばらまいたドーナツEPでラリラリで、証言できる状態じゃありませんでしたw なんて皮肉な地獄。

 さて久住(仮名)は誰だったのか。
天王寺育ち、貧しくて母と死別? いやいや、相手によりなんとでも自称して取り入っていたヤツでした。システム開発に関わった云々のエトリ情報も伝聞な上に、本当に久住のことだった確証もなく、本人はただ黙秘。貧しければ世間を恨み云々、恵まれていたのなら愛情不足で歪んだ等々と、とかく世間が型にはめて消費しがちな『物語』の提供を、一切拒み続け名無しのままで……。薬物製造の証拠はあるとして、エトリ殺害は立件できるのでしょうか。できたとしても、死刑や一生檻の中にいるには不足なような。いつかまた娑婆に解き放たれるのでしょうか、身元不明のまま?
(とりあえず、安いサイドストーリー『久住の過去!』なんて配信されるよりは不明で良し。限定しない方が視聴者それぞれで身近に受け止められるでしょうし、いつか判明するのならUDIラボ絡みであって欲しいよw)

 ああ、メロンパン号テロ犯説の拡散を、これまでに接触したたくさんの人たちが否定してくれたエピソード。素晴らしかったです。世間は時に美しくもある。久住もそれを知れたら良かったのに。

 ラストはマスクで機捜任務中の志摩と伊吹。
ああ、このオリンピックが中止になった2020年の夏に、確かに2人は居るんだ。そんな喜びを、邪魔な筈のマスクが噛みしめさせてくれました。 
機捜404フォーエバー! 

ちなみに放映前に菅田将暉Boxのミスド食べてましたw 最終回放映日に菅田将暉がドーナツEPならぬミスタードーナツの宣伝を始め、GoTo強盗!の放映日がまさにGoToトラベル。新型コロナウィルスで放映日がずれた故のそんなミラクルも楽しみましたよ!!
異動になっちゃった桔梗さんとの恋は……生きてるチャンスを、いつか活かせるといいね志摩!

「私の家政夫ナギサさん」~最終回 ☆☆

 えええええ、がっかり。
じゃあ田所くんとゴールインすりゃ良かった、のでもないかも。ラスト、タイトルから2文字が落ちて「私の 夫 ナギサさん」と表示された画面からも、狙いはそこと分かるのですが。
でもさ、もっとドキドキしたかったの!

 強引にお試し新婚生活を迫ったメイ。
紙袋ひとつでナギサさんが来て初めて、そういえば寝るときはどうしよう……となる始末。私はソファで、ナギサさんはベッドをどうぞ、じゃないわ! 何か覚悟して加齢臭スプレー持参してきたナギサさんの気持ちは(^^;;;)

 その後も、お弁当持たされベランダから手を振られてご機嫌(^^) お手製のケーキ美味しい~ じゃないってば。自分の生活は何一つ変わらず、ナギサさんだけが仕事でも家でも家事するの??(そういえば、ナギサさん異動が発端だったのに、それはどうなった?) そして役割分担や『子供がほしいかどうか』を話し合おうと言われて動揺するメイちゃん。えーっと。

 これが、男女を逆にしたら普通にあるあるなので、また嫌になるんですよねえ。片方だけが当然の様に負担が増えるだけの結婚生活。
その上、まだ手も握らずチューもせず。メイちゃん本当にナギサさん本人が好きなの??異性として愛してるの?? そしてナギサさんの気持ちは?

 むしろこうなってからを3話ぐらいかけて、田所さんも巻き込んでドタバタやって欲しい気がしましたよ。だってさ、
『ボクと結婚して、今まで通り働きながら家事は外注』
と田所さんに提案されて、揺れたじゃないですかw  せめて何週か別の家政婦さんも経験して、本当にナギサさんが替えの聞かないオンリーワンなのか探るべきでしたよね。 いきなり「結婚するから」と交際をお断りされた田所さん。まさかそちらが素泊まりだけの関係とは思ってないでしょ。実はまだ、全然巻き返せた気がするのよ、あの時点で!
 ナギサさん視点、別の顧客にどう感じているかも知りたかったですねえ。メイの時と違うのかどうか。そう、メイにとっては恥ずかしいところをみられた唯ひとりのナギサさんでも、ナギサさんにとって顧客はメイひとりじゃない!(あんなに若くてカワイイ娘はひとりだったかもですが)
 それに、家で料理しないコックなんて山ほどいます。客がどう汚そうとご自由な家政夫でも、自分の家を同居人が散らかすのは嫌で躾けたいかもよ。そして当然のようにメイ宅で新婚生活してたけど(隣の田所くん可哀想)、ナギサさんの持ち家は一体。

 うーんもやもや。次週早速ある新婚編を観ろということでしょうか。
田所くんが依頼したヘルパーさんが男性で(番組のお料理を作っていた方らしい)、これはBLフラグ……というSNSを散見してまたイラッ。雇用主ともれなく恋するわけじゃないでしょ、ほら、ナギサさんにきちんと葛藤させないからそんなことに。


「ハケンの品格(2)」~最終回 ☆☆

 うーん取って付けたようなオチ。
だって今までに出てきた数々の資格が技術、あの『夢』に必要でしたか??

 冷凍倉庫に閉じ込められたり、プレゼンをしても語尾はアテレコだったり(社の方針は社員しか口にできないからw)食堂のカレーを作ったり、シュレッダー後の書類を修復したり。例によって偏屈に大活躍の大前春子(篠原涼子) そんな中、AI分析に従ってリストラをもくろむ本社。 里中(小泉孝太郎)たちが企画する『ニューコンビニfor働くお母さん』にも、Aiがあれこれ口を出してくる。自分がリストラ候補と知った社員が不満で荒れる中、里中はなんと独立宣言。退社して、自分がオープンする店にリストラ社員を受け入れると言い出すのですが……。

 里中が大前春子にプロポーズ?
と、思わせてただの事業パートナー希望だったのはさすがにあざとすぎるわあ。東海林(大泉洋)が横取りにうろたえるのも、今更なあ……(いや何歳になっても恋愛してていいので、するならちゃんと本気で好きで取り合えばいいと思うの。プロポーズに聞こえちゃった??とか誤魔化さずに~)

 そして最終回。里中が辞めた分、クビにならずにすんだ社員もいて。逆にAIの指示で社長(伊東四朗)がスゲ変わるのは皮肉でしたかね。
めでたくオープンした里中の新コンビニ(まるで森の一軒家みたいに見えますが、ワーキングマザーのための店な筈なんで街中の筈!)では、例のカレーも大前春子押し押しの鰺フライも並び、ハケン女子が正社員に&コネ入社新人くんは念願のハケン社員になって働いています。って、ダイバーシティね。はいはい。
そこに、アポもなく現れる演歌歌手。どう見ても大前春子ですが、違う芸名で。でも「お前!」と東海林が怒鳴れば「大前です!」とつい言い返すw そして鰺フライの唄を熱唱してエンディング~♪

 篠原涼子が唄うところを久しぶりに観たのはちょっとお得感ありましたけども。逆にこの演歌歌手で、ああパート3はもうないなと思いましたよ。
冒頭にも書いたように、そうか船舶もロシア語も、電ノコもマグロ解体や大型免許も要る要る~と思わせてくれる職業でないと、大前春子がナニをしたかったのかさっぱり分からなくなっちゃうじゃないですか。それじゃただの二時間ドラマ「百の資格を持つ女(弊レビューこちら)」シリーズ……orz  

「働かざる者たち」1 ☆

 主演濱田岳で、このタイトル。会議中に落書き。
こりゃ「釣りバカ日誌」的な?? と思ったらさすがに今時、違いましたね。

 橋田一(濱田岳)は、大手新聞社システム部の7年目社員。
同期の記者新田(古川雄輝)は激務でもカッコいいし、先輩社員八木沼(津田寛治)は定時帰り&合コン三昧でも自分より給料良いはず、と思うともう仕事に熱意なし。ああ、会社に内緒で書いてるネット漫画がばずらないかなあ……。
なんてところで、夜の八木沼の醜態を目撃。ちっとも楽しくなさそう、むしろ辛そうに泥酔し『会社の危機には真っ先に斬られるカナリア』と自虐する様子はさすがにショックで、ああちゃんと働こう!と思い直す横田なのでした。

 新田が「今から取材!」と、つくねを食べ損なうのがネタだそうで、この先もずっと食べられないのかなw それを躊躇なく喰うラバーガール大水w あと、事務の高卒女子(池田エライザ)がネット漫画作者が橋田だと気付いて脅したりネタくれたり。ここからバズったりするのかな。いやおならだうんちだってしょーもない系4コマでしたけど。

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