ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

NHK

「エンジェルフライト」1〜3☆☆

 遺体を日本に!米倉涼子に任せろ!


 不慮の死は場所も人も選ばずに襲い来る。海外で銃に、暴力に、病に倒れたご遺体を無事に(出来るだけ五体満足に、死化粧=エンバーミングもして)日本に届けるエンジェルハース社は今日もご遺族に寄り添う。

 アシンメトリーな金髪ショートカットの伊沢社長(米倉涼子)は、スラムの破落戸に臆せず外務省と渡り合い台風欠航の臨時便にお棺移送をねじ込むバリやり手ママ。
 どうしたって毎回死亡状況が描かれます。それが、金より親の手書きメモを取り返したくて……だの、臨月の奥さんを日本に残してだの、夢を叶えた筈の娘が物言わぬ帰国だの、そりゃ泣くでしょのオンパレード。時には恨み言を言うご遺族がいても、腐敗や欠損からきちんと修復されたご遺体が届けばもう感謝しかなくて、これもまた涙涙ですよ……。

 と、かなりウエットなので淡々としたお仕事ドラマを期待すると少し違うかも。
なのに伊沢がガサツで、相棒の会長柏木(遠藤憲一)と罵詈雑言のやり取りが常なのも気になる…。あれが強い女描写なのか洒落てるつもりなのか。無礼にせずとも親しさは表せるのにね? モデルの社長に失礼では。

 そう、国際霊柩送還士を擁するエンジェルハース社は実在するんです。原作はノンフィクション作家佐々涼子氏による同名のノンフィクション小説。穢れ扱いをされても尚、必要とされる仕事への情熱に感激。実家が世界中飛び回ってる親だったので、もしもの時はここに依頼しようと思いながら読んだものです。その時もかなり泣かされた覚えはありますが、ドラマは更に泣かせ増量。元々はAmazon prime配信、世界でどう見られているのかは興味あるところです。
 ただし3話、食堂のおばちゃん(余貴美子)の客死はさ、子供にプレゼントされた旅行の韓流コンサートを、チケット落とした人に席譲って結局は行ってないのを美談にしたのは解せない。「お母さんらしい」じゃあないんだよー残念すぎるよー。そして並行して描かれていた大企業社長の腹上死、キモ。葬儀の大小は関係なくどちらも大事、が大筋なら酔って転んでだって良かったでしょうに当たり前のように接待売春絡めるの嫌すぎですよ。

 進行役は新入社員高木(松本穂香)で、疎遠な母(草刈民代)に事あるごとに心の中で手紙を書いています。 今は厳しい現場で狼狽えるばかりの高木が成長し、実母の死を受け止める展開になるのでしょうか。
そして社長も、どうやら帰らない人(向井理)を待ち続けているらしく…さて。
 エンバーミング士に城田優、その他社員に矢本悠馬野呂佳代徳井優と芸達者揃い。毎回のゲストも豪華です。

「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」1☆☆☆

痛たたた、家族に障害者がいる身としては刺さりすぎる。

 学校でふざける友達がいて、彼氏もできて、ぱっと見は明るくてやる気に満ちている主人公七実(河合優実)
スクールカースト上位への誘いも間近か?

 しかしてその実態は、ヤングケアラーに間近。
ダウン症の弟草太(吉田葵)を心配して心配して、でも何もせず七実を呼び出しては丸投げな母(坂井真紀)。父(錦戸亮)は鬼籍。

 マルチ商法にハマった親のせいで全校から嗤われている友人マルチ(福地桃子)からさえ『七実の家には可哀想だから売りに行かないでと頼んだ』と気を使われ、弟と会った彼氏にはフラれる羽目に。

 ああああ
コンビニに行く身内を見守ってあとをつけるの、日常でしたよ……。幸い草太くんは喋れるんだからさ、普段から200円くらい持たせてあげなよーとか、買い物行かせるならメモ持たせろとか、口出ししたくなりますが、いやいや療育側の話じゃないんだから!

 しかしこれ、障害児の兄弟姉妹として特殊な体験をしてしまいがちな『兄弟児』の物語かというと、それもメインじゃなくて。ただ七実は七実である物語らしいです。

 だってフラれた七実は、彼の自宅に押しかけて
「なんで?」
と問い詰め、訳わかんない答えと元鞘を提案されてお断り!時々突拍子もない、場面にそぐわない事を口走るのはモデルになった原作者の反映なのでしょうか。だったら君は将来文章で、世界を少し幸せにするよ?

 これ見て、心洗われるとかほっこりすると書いてる、障害と縁遠い人羨ましいなあ。でも私も可哀想ではないとも思う。それぞれにそれぞれの幸せと苦労があるのさ。
 自分が元気な時に続きを見ます!

「島根マルチバース伝」☆☆☆☆

 島根発地域ドラマ。 

「私がクズなのは島根にいるせい!」
え、自覚あり?なのに何その変な自信は笑 でもハマったことには一直線なヒロインが推せる笑

 高校演劇では神童と呼ばれたひかり(桜庭ななみ)も、28歳の今はスーパーでちんたらバイトし
「あの時東京に行ってたら〜」
とifに縋るクズ。妹(綿谷優和)や昔の仲間(いちえ)はまた演劇を勧めてくるが、島根でしても意味がないと言うばかり。

 そこで入った「みせや」のマスター(佐野史郎)にいつものくだを巻けば、じゃあ別の人生を覗けますよと勧められたのが不思議なマシン!これでキラキラ東京暮らしでアカデミー賞取ってる姿が……見られない!
最初のデキ婚人生が悔しくて、一回一万円に貯金を注ぎ込むも、どれも地味!地元!なんなら人間じゃ無い笑 シフト増やして通い詰め、やっと都会暮らしと思いきや首都だけど島根で!それでもバイト生活で……。
しかも上京を勝手に諦めたのは自分で、親は反対してなかったと思い出させられひかるのライフはゼロです!

 そこからずっと避けてた劇団に連れて行かれ、短いセリフすらまともに読めなくて。でもそれぞれに悩みを抱えた、年もバラバラなメンバーはまた来てと言ってくれて。
 この起承転結の「転」こそがそりゃ物語の肝で、突飛なマルチバースの「承」無くたっていいのかもしれませんが、でも他のどんなシチェーションなら「島根のせい!」にしていたひかりの鼻っ柱をこんなに折れたのか、想像もつきませんわ〜

そして勿論、演劇にハマり直したひかりは「みせや」のマスターにも公演のチラシを渡しに行くんですよ。でもマシンには乗らない。もう他の人生には興味なし! ←あの店が見つからなかった、とならないところが斬新では?

大好評の公演後、
「東京の評論家に見せたい!」
と褒めたつもりの業界人に
「あんたが島根にくるだわ!って言っちょいて下さい」
と笑うひかり、頑張れ!

「ギャートルズ」のエンディング♪なんにもないなんにもない♪や隕石のの使われ方も印象的。
法事パン、ひも落とし(=七五三?)やデートスポットらしき場所などなどケンミンショーで取り上げそうな島根ワードを調べるのも楽しかったです!

「燕は戻ってこない」1〜6☆☆☆☆

 生殖医療。夫婦で臨んでも負担は女にばかりかかるものですが。借り腹ともなれば益々…。
そしてこんなところでも、儲け話借り腹を紹介した友人は登録せず「決めたのはリキだよね?」って世知辛いです

<物語>
フルタイム働きながらもジリ貧なリキ(石橋静河)は、叔母の葬式に北海道まで帰省する余裕もない。
 金目当てで代理出産の登録をしてみると、過去の中絶経験は逆に喜ばれセレブな草桶夫婦(稲垣吾郎、内田有紀)とマッチング。退職し、形だけとはいえ草桶と入籍もして人工授精を繰り返すも結果の出ない中、草桶夫の過干渉にカッとしたリキは昔の男と寝てしまう。
 更に、セラピスト(女性風俗ね!)だった男(森崎ウィン)ともSEXした直後での人工授精でなんと妊娠!堕胎したいと草桶妻悠子に打ち明けるも、長年不妊に苦しんだ悠子は絶許。同席の友人が面白がってもしもの違約金などは請け負う算段で、草桶の子でないかもしれない妊娠は継続されるが……。

 そう、妻の立場からも人工授精のための投薬や採卵が辛いとか姑(黒木瞳)がウザい、そもそも世界的ダンサー草桶の子供が産みたくて不倫略奪までしたのに等の苦しみは丁寧に描かれていますが。借り腹を受け入れる側の問題はまた、全く違った角度から世相をえぐってきます。貧困、人権。身体だけ使われる妊娠に耐えられず人肌を求めて女性風俗で男を買う…お、おう。
 草桶側の身なりが毎回これでもかと上質で、リキの住まいは暴力オヤジのいるボロアパート。孫の健康のためとリキを監視&三食世話したくて騒ぐウザ姑は、こんな依頼受ける娘が、まともなわけがない!と偏見たっぷりに断じますが……実際そうなっちゃったもんねえ……。

 なんで、なーんーでー排卵誘発剤まで飲んで、受精に備えてる身体で避妊せずにSEXしちゃうんですかあああ  そんな時に限って妊娠しちゃうじゃんよ、しかも双子。
 全ての妊娠は喜びに包まれていて欲しいのに〜間が悪いだけで堕胎ありえる胎児可哀想過ぎてもう。 とはいえ素晴らしいダンサーになれる子しか来ないと思ってる草桶母子に子供渡したくはないかも。実子でない可能性は、きっとバレますよねえラブホの写真もあるし。

 棚ぼたで、前衛画家のマスコミ対応などというキラキラしたお仕事をゲットしたリキがどう変わるのか。この先産んで、結局リキが育てるとか?いやでも、2人分の一生を背負える? じゃあ血縁はゼロな悠子が育てる? それくらいなら初めから、バレリーノ体系の養子を探した方が良かった件
 

 

「天使の耳」1〜最終回☆☆☆

 おお、名曲への熱い風評被害!
てかドラマそのものも、熱血新人婦警の成長モノとみせかけてその実、正義も警察の威信もへったくれもありゃしない鬱展開です。それでも折れず、病まないヒロインは小芝風花にピッタリ⁉︎

<1話>
 交通課に配属になった陣内まどか(小芝風花)の初仕事は、深夜の衝突死亡事故。双方青信号を主張する中、助手席にいた盲目の少女(飯島愛)が音の記憶で運転していた亡き兄(山下航平)を擁護。曰く、ラジオで流れていた「リフレインが叫んでいる」のこの歌詞で会話しスタートしたので交差点進入は◯時◯秒、その時間の信号は青…!

 というわけで、そりゃあもう何度も『どうしてどうして僕たちは〜』と流れます。必死に訴える妹、必死に検証する陣内、対して友人に偽証させるわ運転中に痴話喧嘩してたわでおよそ味方のできない事故相手(草川拓弥)……。
なので正式に亡き兄が被害者とされて視聴者もホッとしますが、そこでポロッとでた同乗者(足立梨花)証言から逆算すると、え?そっちが青? 事故後の妹の行動はアレもコレも偽証のデータ集めだったかと愕然とする陣内は、ずーっと先輩バディ金沢(安田顕)に諌められていた『距離感』、片方に肩入れしてはダメな理由を思い知るのでした。

 その後も、車からのポイ捨て空き缶で大怪我した女性(森迫永衣)には県境で管轄外と何も協力できなかったり、路駐&飛び出しで死亡事故を起こさせたマダムを突き止めるも法的には何もできなかったり…無力…orz
 とはいえその空き缶が証拠になって、ポイ捨て犯の殺人が暴かれるミラクルも起きたのですが、交通課は誰も何も知らないから〜!
 逆に、マダムの胸ぐら掴んでまで激昂した金沢の態度を訝しむ陣内は、金沢妻(星野真里)の救急搬送を遅らせた路駐車の主がその後事故死していた事実から、金沢の殺人を突き止めてしまいましたとさ…ってあの調書から確信はいきなり過ぎでは?いくら安田顕ならやりそうでも笑

 しかし金沢はあっさりと陣内の幼い追求を認め…正義を愛した奥さんでしたからねえ、復讐は望まなかった気がしますもんねえ…連行される車内でかかる「リフレインが叫んでる」
 どうしてどうして… あの日あそこに路駐の車がいなければ、クラクションですぐ出てきてくれれば、おかえりと出迎えてくれる人は今もいたかもしれないのに。どうして。
路駐そのものは殺されるほどの罪ではないし、金沢がしたことも危険運転に追い込んだだけで直接手を下してはおらず、いまさら逮捕出来るのか疑問なのですが、金沢の慟哭でねじ伏せられてしまいましたわ。東野圭吾の原作ではそれぞれ違う登場人物だった短編集をまとめた剛腕と配役に感服です。
 この先この曲を聴くたび、きっとこのドラマを思い出してしまう…。

 

 

「作りたい女と食べたい女(2)」1〜最終回☆☆☆

 続編、といいつつ番組表では(2)でなく通し番号の続きから始まるので危うく録画をミスしかけました 直前再放送との境目がわかりにく〜い笑
 あ、でも春日さん(西野恵未)が前作より少し小さくなってるかな?

 物語は、野本さん(比嘉愛未)春日さんが手探りで想いを育み2人暮らしを始めるまで。
というかついにくちづけを交わすまで…(´∀`)
え、もう引越し決まってるここで初めて?
BLだと、好きかも→肉体関係、と発展が早いのに比べ今作では、好きがどういう好きなのか……をおずおずと確認しあう、そんな様子は2人らしくて微笑ましかったですし、転居タイミングは春日父避けで急だったのもありますが。あれやこれやの相性とかどこまでを求めてるかのラインすり合わせなしに同居って…老婆心ながら心配。

 あと野本さんには会社の同僚(森田望智)や先輩レズビアン(ともさかりえ)と、同姓への恋を応援してくれる人が元からいたわけですが。春日さんの相談相手は、2人の間に引っ越してきたばかりの人(藤吉夏鈴)だったのは…いくら春日さんの交友関係が元から狭いとはいえ荷が重そうで気になりましたわ。彼女が病む会食恐怖症との良い付き合い方で感謝されているとはいえ。 かと言って、パートのおばちゃんじゃもっと困りそうで、難しいね!

 物件探しで同性カップルは嫌がられ。LGフレンドリー不動産を紹介されるくだりは興味深かったです。

「育休刑事」9、最終回☆☆

 久しぶりに見たら蓮くんママ沙樹(北乃きい)も刑事、というか捜査一課長! 個室の執務室まで持ってるお偉いさんでしたよ! 成程、ヒラなパパ春風(はると金子大地)のほうが育休とるわけですね!

 9話のメイン事件は、お隣さんの浮気⁉︎
幼児教室オーナーの旦那(渡辺大)が浮気してる!と騒ぐ奥さん(ソニン)を宥めつつ体験レッスンに潜入し、ハイハイ蓮くんに付着した『お名前シール』を決め手に会ってたママが判明〜(でも浮気じゃなかったよ!)って、どうでもいい笑
 でもその裏で沙樹ママが、昔逮捕した半グレ赤蛇(岡本圭人)に恨まれて、春風パパの知らぬ間に命の危機!だったりするのでした。

 10話ではショッピングモールを訪れる休日の秋月一家+春風姉(前田敦子)    狙われている沙樹を囮に、赤蛇の爆破計画を未然に防げるのか〜?
 不自然なベビーカーに、誘拐を疑い追う春風。それがきっと爆弾だよ!
「蓮くんのおかげ」
かどうかはさておき笑 わかりやすいヒールだけでなく、幼児連れにしては少ない荷物、よだれ汚れが目立つ黒ジャケットに違和感を覚える経験値は間違いなく育休で養ったものですよね〜。そういうところが見たかったので満足です。
半グレ達と大立ち回りも、普通に強い春風とひまり(武田玲奈)はさておき。うずくまったり、絡まった上着をなんとか逆に利用して闘うマイクロ豚マニア君(きづき)の殺陣が凝ってて面白かったですね〜。そしてずっと蓮くんは可愛い!

 さて実際に爆発したら被害甚大ですが、そこは爆弾を作る『雑貨屋』(和泉元彌)も実は育児中!赤蛇の無差別殺人の片棒をかつぐのは嫌になった…と、  こっそり警察の味方をしてくれていたのでした〜って、いくら育休中でも囮に巻き込む春風にぐらいそれ、伝えておいて良かったのでは笑

 ご贔屓西村まさ彦氏は、組対こと組織対策課長です。ずっと追っていた赤蛇を、2年前微罪で逮捕してしまった沙樹課長を目の敵にして、チクチク嫌味ばかり。小物ですね〜。最後も、沙樹課長の働きで爆発を未然に防いで被害ゼロ、いい結果なのに渋い顔でした笑

 そして現場に復帰した春風パパは、時短勤務に。育休刑事→時短刑事に⁉︎  
保育園に通う蓮くんが立っちしてめでたく終わり、続編がありそうですね笑

「育休刑事」1× 、2☆☆

 赤ちゃん可愛い〜!

 育休中の刑事秋月春風(はると金子大地)が赤ちゃん連れで事件に巻き込まれ、育児からのヒントで事件を解決!
そんなコンセプトも興味深いけど、8割がたは可愛い赤ちゃんのために見てるので。

 赤ちゃんが死ぬ話とかやめてよ!

(孫の突然死に狂った祖父が、喫煙者の婿&婿友人のせいだし娘の扱いも許せないと2人を射殺。その拳銃どこで手に入れたのか?) ←主人公は、祖父(片岡鶴太郎)の仕組んだ狂言強盗に巻き込まれ子連れで人質に。

 それでも見た2話は、単位が欲しけりゃ30万円か身体よこせ!な教授が殺されててもう、どこの異世界なの。大学教員な旦那見たら憤死するわ!

(「金払え」を録音して揉み合い、突き飛ばした学生は逃走。意識不明の教授を見つけた、不倫相手の別教授がこれ幸いとトドメをさしました笑 内定決まってる生徒の卒業取り消しは就職率下がるので、不当な単位不認定なんて学生課が許さないし。人生かかってることを泣き寝入りは『優しい』でなく無気力すぎてヤバいよ)←容疑者学生(濱田龍臣)の部屋が主人公宅から見えるので、育児の合間に張り込んで、気が向いたら解決してね!

 どうも事件設定がおかしいんだよなあ。赤ちゃんは可愛いのに!

 出張の多い母親に北乃きい、監察医で事件にもすぐ首突っ込むウザい姉に前田敦子。警察上司に鶴見慎吾。同僚の武田玲奈がなんか老けてるのは真ん中分けのせい?(同シーズンの「あなたがしてくれなくても」ではいつも通りだもんね?)

「ワタシってサバサバしてるから!」〜最終回☆☆

 いや、好きになれなかった〜。毎日楽しみはしましたけどねえ?

 社内コンペに盗用応募でクビになり、通りかかったゴーゴーシティー(notゾゾタウンw)社長(和田正人)に猛アピールでテレホンオペレータ派遣に雇ってもらったヒロイン網浜(丸山礼)!
 初仕事のクレーム対応で
「見栄張らずにLを買えよ〜!」
と返してw お客様を激怒させるも、後々それが正解だったわ、と名指しのお礼電話が! てっきりそこから正直オペレータとして人気にでもなるのかと思ったのに網浜憎しの社長秘書(栗山千明)に握りつぶされ、またもクビで発展せず〜。
 その代わり大企業社長ジェームズ(栗原類)がバックパッカー時代の網浜と親交があったと分かり、急遽ゴーゴーシティに呼び戻されて正社員!我儘三昧!
 なんだかんだで社長秘書とも喧嘩しながら仲良くなって? ジェームズとのスキャンダル&マスコミを叱責で時の人になって、生配信の炎上〜。

 だって盗用ですよ。
 何か勘違いが明かしされ、一気に好感度上げられるかと少しは期待したのにやはりタネも仕掛けもなく〜反省の弁すらなく!
せめて勝手に連名でコンペに出した、んだったらまだしもなあ。

 自分ファーストで、気持ちに正直に生きる。それはそうしたら良いけどさ、そのために誰かを踏みつけてはダメですよ…。

 一旦は自分が盗人扱いされた被害者木内女史(蛸師里保)が、その後怒って無さげに普通に応対していて解せません。
ウォッチ対象としては愉快だけど関わり合いになりたくない人。アレのどこを好きになれるのかなあ。

 ラスト選挙に打って出ている網浜奈美。いやいやいや。政治家をなんだと思っているのか。根拠ない自信と口から出まかせ、1番政治させちゃ駄目な人種では。

「誰かのため」
に何かして感謝されることを嬉しく思うエピソードでも挟み、優秀なブレーンに操られて矢面に立つことになるなら、なんとかなあ。でも失言多そう笑

 そうそう、ドアップが多いので目頭や目尻のアイラインなどメイクはとても参考になりました!
サバサバサンバも楽しいかったです♪



「探偵ロマンス」1☆☆☆

 草刈正雄のワイヤーアクション!!
ご老体に何をさせるんですか……笑

 「ピス健」なるピストル強盗が世間を賑わす明治の日本。狙われた富豪を守れなかった警察への失望に、大衆は引退した名探偵白井三郎(草刈正雄)の復活を熱望……しているのか?
 作家志望、それも推理小説作家を志す平井太郎(濱田岳)はエドガー・アラン・ポーを原書で読む教養を持ちながらも、人当たりが悪すぎてクズ拾いの仕事すら続かない。反抗的で愚痴放題、新聞記事に異を唱え、執筆を励まされてすら馬鹿にしたと噛み付く始末。
 しかしそんな太郎を穏やかに「先生」と呼び続け助けてくれ老人こそが、くだんの探偵では?と気づいた太郎は今まで揉めてきた相手に聞き込みを始め、ついに白井三郎を見つけ出す!

 いえ正確には、出前の相手が三郎だっただけ&探偵だ推理だ捜査だと騒いで張り込みバレ! 逃げ回るピス健(土平ドンペイ)相手に御大が、2階から華麗に飛び降りたり棒高跳び、飛び蹴りetcとアクションを披露することになっちゃったんですよー。迷惑千万!

 そんな大騒ぎの裏では、父庄兵衛(原田龍二)が殺された訳を追って裏社会に足を踏み入れる少女早苗(杏花)がいたり。探偵を引退に追い込んだらしき「10年前の事件」に言及する美女(松本若菜)がいたり。
今は無名の平井太郎が、のちの江戸川乱歩だそうなのですが。それを割り引いてもこれからの展開が楽しみです。

「大奥」1☆☆☆

 冨永愛の吉宗、すんばらしかったです!!

 奇病、赤面疱瘡の流行で男子が極端に少なくなったお江戸の物語。
 まずすっかり女将軍で大奥には美男がひしめいているのが当たり前な時代で始まり、移行期の悲恋に移るのは映画→連続ドラマとなった民放版と(確か原作とも)同じこと。話がわかっている分どうしても、柴咲コウ&二宮和也と見比べる形になってしまいますが、いやあ冨永愛の大迫力にはぐうの音も出ず。 武士の役がしたくて乗馬や殺陣を昔から嗜んでいたそうで、恐れ入りました。台詞回しというか発声が異質なのも、今作では邪魔してないです。

 えーっとその分相手役の水野(中島裕翔)が添え物でしたけどまあいいか笑 名を変えて町民になって、元気に暮らして欲しいです!
 しかし男子が貴重で、貧乏人は普通では婿もましてや子供なんて望むべくもない世の中。無駄に大量のオトコを囲っている大奥が贅沢の象徴、となるのも苦笑いですが。
 水野がお人よしなエピソードとして
「無料で長屋の女に種付けしてる」
と、あからさまに性的な話を大店の未婚のお嬢様信(白石聖)が平然と語るのがなんとも照れ臭いですよね。

(…アップし忘れていたので今更ですが投稿。この先もずっといいよねー仲里依紗の将軍も好き)

「6秒間の軌跡 花火師・望月星太郎の憂鬱」1☆☆☆

 コミュ障な高橋一生がラブリーで、ずっと見ていられます笑

 父(橋爪功)と2人で花火師をして生きてきた星太郎(高橋一生)
コロナ禍で仕事激減のさなか父が急死して半年。突然やってきた美女(本田翼)が、父発案の個人向け打ち上げ花火を30万円で発注してきたのと同時に、なぜか父の幽霊が見えるように。狼狽える星太郎は、乗り気でなかった個人向けの仕事を受けてしまいます。

 普通、個人で花火を打ち上げるなんていったらプロポーズを盛り上げるとか、2人の記念日にとか、思い出になる感動のストーリーを思い浮かべますが、そもそもそれが気に食わない星太郎。場所選びや役所に許可申請も個別で面倒なら、どんな花火にしたいのかの聞き取りも面倒なのだとか。
 オーダー主の美女も、あなたの思う素敵と私の思う素敵は違うかも、などと問いかけつつも
「あなたの思う素敵な花火を」
と言ったくせに、いざ本番の花火には感激するでもなく……フッって……鼻で笑った⁉︎

 少なくとも、横にいてそう受け取った星太郎はモヤモヤを抑えきれず酒に逃げたのに。翌日現れた彼女はなんと、住み込みで働きたい⁉︎
もっと素敵な花火を、自分ならプロデュースできるってことなんでしょうか。

 一回が30分なのも見易く、先が読めずに楽しみです!

「ワタシってサバサバしてるから」1〜3☆☆☆

「ワタシってサバサバしてるから!」
を免罪符にやりたい放題な網浜(丸山礼)
誰かコイツを止めてくれー!

 月〜木15分の帯ドラマ第二弾は、前作「作りたい女と食べたい女」とは随分違う路線で来ましたねNHK。

 サバサバ、サバサバといいつつ実は誰よりもネチネチ。無能で無礼、無神経でガサツな上に、それがいい女ムーブと信じて隙あらば同僚と寝ちゃう&それをいいふらす網浜がとんでもなくて、共感性羞恥が発動しそうな勢いです。てっきり、そいつをやり込める美人で有能な本田(トリンドル玲奈)がスカッとヒロインかと思ってたら違うの?
「えー、そんな甘いお酒飲めなーい」
と本田のカシス系オーダーを男狙いとディスりつつ酒好きマウントする網浜に
「糖尿なんですか?」
と心配で切り替えす場面には溜飲下がりますよね?

 会食で偉いさん(高嶋政宏)を怒らせたのに「惚れられた」と言い出す頃には、予想がついて笑えてはきましたが、まだ好きじゃないよ?

「サバサバしてていい女だよな」
と本田さんを褒めてるところに
「私のことね?」
と乱入する場面でも、丸山礼の熱演は楽しんでますが網浜はやっぱりどうにか放り出したいぞ?

 なのに初回ではアンミカに「勘違いサバサバを好きになるためのドラマ」宣言をされたうえ、毎回毎回ラストに
「あと19日」「18日」…と
こんな網浜を好きになっちゃうまでのカウントダウンをされるんですよー。そうなの?
こんな奴でも居なくなると淋しかったとか、不屈の自己肯定感が社運を救うとか、そんな展開になるの??
 時々丸山礼の相手が本当に笑ってしまっている様子、撮影現場は楽しそうですけども。

「岸辺露伴は動かない」〜8☆☆☆☆☆

 祝・映画化決定!

 そういえば4〜6も書いてなかったけど、素晴らしかったよね。基本文句が無いので書くことなかったのだわ。
 2021年の4〜6は「坂」、7、8は「辻」をキーワードにしてまとめて実に良い仕事をしてくれています。
4「ザ・ラン」走るのをやめられない男!
5「背中の正面」決して背中を見せない男(市川猿之助)にはもう笑うしかないのにやっぱり怖い。
6「六壁坂」死んだままの男を隠し持ち、その生きていない子を育てている女も怖かった…けど、最強の編集者泉京香(飯豊まりえ)にかかったらケロッと日常が戻ってくるのは心強いですね!
(4の男は坂を走って怪異に取り憑かれた、5の男は坂の土地を露伴から買い取りに来た不動産屋。と、全て六壁坂に結びつけてきた脚本の脚色がお見事です)

 しかし7「ホットサマーマーサ」では、その 泉京香が元凶だったもんな!
跳んだ時間の過ちを正そうと露伴があんなに頑張ったのに問題はそこじゃなかったから苦労がパー!……と同時に、露伴とファン嬢の肉体関係もリセットで大きなお腹にいた胎児も消滅。うーん、露伴に化けた藪箱法師との子供だから、そもそも生まれない子供だったのか…とでも思っておかないと胸が痛いぞ。
 8「じゃんけん小僧」では、ひたすらにじゃんけん勝負を挑む熱血小僧にたじたじの露伴先生。子役の子上手かった!
 本当は露伴だって丸が3つにしたい!そこには大人の事情があるのに…ってことを、すぐ苦情入れるファンも学ばなきゃいけませんな。そして何の関係もなく、窓ガラス破られたビルが良い迷惑でした笑

 そうだ、7ではコロナ禍。露伴先生はマスクに苛立ち、運動と心の平安のためか犬のバキンを飼い始めています。そこも話動くきっかけや時間経過に反映させていてやっぱりいろいろ上手い。
 そして8のラストでルーブル美術館を出しておいての、年明けてからの映画制作発表。そこも上手いわー。映画楽しみです。

「拾われた男」1〜最終回☆☆☆☆

 数奇な運命にはまだまだ先があったよ!

 名脇役、松尾諭。
彼が自販機の下から航空券を拾った縁で芸能界入りし、まずは事務所のエース井川遥の運転手をしていたのは有名な話で、その辺を書いたエッセイを読み耽って夜が明けたりしていた身としてはとても期待して見始めましたが、いやはや出来栄えは期待以上でした。
 松尾諭も本人役で毎回冒頭に出演ですが、少〜し名前を変えた若き日の彼、松戸諭(仲野太賀)が大熱演で段々両者が合体して思えて来ます。
 てかね、ディズニー制作なわけですよ。
作中でもエキストラから「電車男」らしきドラマに役がつき、映画も「進撃の巨人」「シンゴジラ」と世界で公開された大作に出演するように。そこでIMDbに登録して全世界から仕事オファーを狙おう!となれば、その線で何かディズニーと縁ができたのかと思うじゃないですか。ところが登録するなり鳴った電話は、音信不通になっていた兄たけし(草彅剛)のアメリカでの入院を告げるもの!
 慌てて渡米した諭を待っていたのは、脳梗塞で動けない兄の入院費1000万円超えの請求!金なくビザなく不法滞在で、でも友はいた兄。
 決して仲良くはない兄弟だったけど、倒れた時に連絡をとる伝手になるほど、弟は俳優だと触れ回っていたのも胸熱でしたし、兄を慕う男の子のために無茶な野球勝負を代わりにしてやる展開もじんと来ましたわ。どこまで実話??とも絶え間なく思いつつ泣いて笑って。この後半のアメリカ滞在部分をディズニーが見込んだのか!と納得でした。
「シンゴジラ」撮影場面で、松尾諭のセリフを
「落ち着け」←→「冷静になれ」
と少し変えながらも使っているように、    差し障りがないように変えながらもかなりは実話なんじゃないのかなあ、少なくともお兄さんの入退院、強制送還に伴う入院費云々のあたりなど?

 バラバラになった家族が、兄帰国をきっかけにまた1つになり、また揃って太巻きを食べる。
友人の葬式で地元に帰った諭が、幼い日の自分達兄弟を白昼夢に見る武庫川駅の下はもう、涙なしには見られませんよ…
とはいえシュッとした兄と芋芋した弟な配役に将来が草彅くんと松尾諭な格差が分かりすぎて、子役兄弟が揃うとやっぱり笑えるのでした…

 井川遥役の井川遥、松田妻な伊藤沙莉、事務所社長に薬師丸ひろ子とどの役者さんも良かったです〜
 
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