福井発地域ドラマ。
福井恐竜博物館、大好き~!子供連れて行くたび、私の方がわくわくしたものです。今年友達と訪ねた娘が、かなりリニューアルしてたと教えてくれました。また行きたい。座布団あげやソーツカツ丼にカニと食べ物も美味しいよね福井。
そして「ちりとてちん」といい、何度もモチーフになる第一発見者小学生女子。本当に衝撃の大ニュースだったのは良くわかりますが、ウソを絡めてドラマにされては、嫌な想いをされていないか心配になりますわ(^^;;;;)

さておき、しがないフードライター汐崎野子(マイコ)は『夢を売れ』と提灯記事を書かされるばかりの日々に疲れて、勝山市の発掘調査に参加……のはずが。うっかりミスで、子供向けの遊び場『ジュラチックパーク』のバイトに応募してました。ひと夏、親子連れの世話をして恐竜バーガーを売ることに(^^;;;;) いや、仕事を辞めてまで化石を掘りに来たのに……と頼みこむも、元同級生だった発掘リーダー大地(高橋光臣)は絶対拒否の構えです。しかも
『秘密をばらすぞ!』
と脅されて弱腰のヒロイン。なにしろフクイサウルス第一発見者!という華々しい過去の大元はウソ。転校生で友達がいなくて一人で化石を探していたのは本当でしたが、大発見は、下駄箱に誰かが入れた石をつい、自分でみつけたと言ってしまった苦い思い出なのです。のちに打ち明けた偉い先生(長塚京三)は
『焦らなくていい、恐竜たちは土の中で待ってくれています』
と、いつか自分の手で本当に恐竜を掘ればいいから、今は君がみつけたことにしておこうと慰め励ましてくれました。野子は17年も経ってからそれを実行しにきたわけだったのですが……。先生が大地にバラしたの? ←そんなわけがないw

仕方なく子供向け施設の発掘遊び監視員となった野子でしたが、だんだん子供達の相手が楽しくなっていきます。知識が豊富で説明上手、どんな種類の化石でも
『恐竜がいた時代の、枝だよ?』
と素敵にもちあげてくれる野子を子供達も慕い、「恐竜せんせい」と人気になって日々ミニ講座を開くまでに。するとTVの取材はくるし、子供にも憧れの眼差しで囲まれて質問攻めに。
「どこで、恐竜の化石をみつけたの?」
「その時のお気持ちは?」

野子が取材から逃げている間に、子供達が行方不明に!でもみんな、河原で化石を探していたのでした。そこは野子が、恐竜化石をみつけたと言ってしまった場所。ついに耐えきれず嘘を告白し、ごめんなさい、と子供達に頭を下げ続けた野子は、恐竜せんせいを辞めて東京に戻ってしまうのですが……。

いつも穏やかで丁寧、子供相手にも敬語のヒロインに好感がもてます。
野子のウソに重ねるように、ウソ自慢ばかりの男の子が登場。家庭も複雑で周囲に当たり散らしますが。『ウソって辛いよね』と、穏やかな野子が叱るでなく共感を示したことで懐き、きちんと謝って友達を作ることができました。でも、その子を励ますために『わたしだって化石をみつけた』とウソを重ね、余計に苦しくなってしまったジレンマ。
そうそう、同級生の『秘密をばらす』はセオリー通りにどうでもいいことでしたw でも下駄箱に化石を入れたのもやっぱり大地くん! お前がさっさと俺がみつけたーって口を出してくれれば17年もこじらせなかったのに(^^;;;;)  

後日、その大地くんと子供達から届いた重い荷物が、野子をまた勝山に呼び戻してくれます。そしてお返しに今度は、野子が大地くんの背中を留学へと押してあげるのです。人生はこれからだよ、若者よ!

優しいいいお話でした。白衣の恐竜が座るベンチ、あちこちにあるそうで是非また福井を訪れて座ってみたいです(^^) 地域発ドラマあるあるのお祭りも、はやし込み行列の復活が取り上げられていて興味深かったですね。