男声の大仰なナレーションが入るたび大笑い。不倫物というより「陸王」「下町ロケット」的でw

とりあえず離婚。
クズ旦那的には『借金で家族に迷惑をかけないための偽装離婚』だそうですが、そんなのお母さんが信じたいだけ、と娘にすら見抜かれていて可哀想に。そして娘が小生意気でムカつくこと。元はといえば、あんたがかばうパパの浮気だっちゅーに。専業主婦からいきなり料亭経営者になったお母さんを、少しは支えてあげようよ。
しかし旦那もどっちつかずで、移転した新生『花ずみ』で板前を務めます。共同経営者だと言う通子に、あくまで自分は雇われ板前で経営者は通子一人だと、開店前さえも並んで座ることはせずカウンター越しに酒を注ぐのです。だったら別の仕事したらいいじゃんよ。

しかも多衣が商売人で金持ってるなら、愛する旬平に融通してやって元の店を盛り立てれば良かったのに。なんで潰れるまで傍観で、憎い通子に金貸すの?と思っていたら。なるほど、実際に貸しているのは例の笠井さん。利子も要らないと、多衣を通じて密かに通子のために六千万円を融通してやっているんですね……。しかし通子の意地で、利子をつけると言い張るもんだから、多衣がまんまと稼いじゃってますよ。

そして、開店から3日間無料セール!
てっきり酒が無料なのかと思うでしょ。まさかの料理から何からまるっと無料の大放出ですよ!そ、そんな日に来る客、二度と来ないのでは(^^;;;;) いくら思い切ったことをしないとといっても、それで経営大丈夫なんですか。しかも4日目、うってかわってガラガラの店内(そりゃそうだ)で食べ終わりながら、サービスって聞いたから財布持ってきてないとかぬかす御老人。帰りのタクシー代5万円も貸してって、ほらこういうタカリが来ちゃうじゃん、と思いきや。ガツッとレジの金を5万掴んで差し出した通子に、礼がしたいと言いだします。その為に筆と墨と紙が要る。そう、なんと彼こそは高名な日本画家の六扇だったのです(って、どうやら前の『花ずみ』常連だったようなのに、旦那知らんのかい!)
結局、醤油で!襖に大書きされる『華』の一文字。
それが話題を呼んでか、店はそこそこ繁盛ですってよ! 料亭経営ってちょろいw 子連れで来るような店なら、襖に落書きしていい認定で大変なことになりそうですからw きちんとした客ばかりで良かったことw

そして借金の今月分返済にいけば、いつの間にか金沢から東京に居を移していた多衣。そこに「ただいまー」って旬平orz  会ってないんじゃなかったのかよお。ほんと旦那、何がしたいんでしょう。これで通子に興味がないわけじゃなく、笠井さんが開店祝いに駆けつければ不機嫌そうだし(そこで、引き合わせの紹介を通子がしていてびっくりでした。身内同然の男と初対面なのかー)

原作タイトル「隠れ菊」は、亡き前女将が帯に自ら刺繍した菊のこと。一見なんの変哲もない黒い帯の、裏に咲き誇る黄色い菊の花。自分をいびってきた姑の死の間際に準備して、葬式では喪服とみせかけてその帯を締めてほくそ笑んだ……という恐ろしい逸話と共に『これは通子に一番似合う』と言い残して前女将は亡くなったんだそうですよ。それをちゃっかり自分のものにしていた多衣でしたが。多衣は黒い帯のまま身につけ。通子は菊を表に身につける。そこが正妻と愛人の差なの?でももう離婚してるけど。そしてまだ多衣と入籍してやらない旬平がやはり分からない。語らなすぎでしょ。それに、争うほどのいい男なのかもよくわからないです(^^lllll)

金沢に来た通子に、わざわざ自分と旬平が初めて結ばれた旅館をあてがう多衣のいけずなど楽しみつつも。どこに気持ちを持って行ったらいいのかはナゾです(^^;;;;) そして美しい水野美紀に「勉強させていただきます」での変顔を重ねてちょっと愉快に。女優ってすごいわ。