神野三鈴が選んだマンガは「がきデカ」
もとい「火の鳥」でしたw でもその中から選んだキャラは人でも火の鳥でもなく……なんとムーピーw
私も習いごとの待合室で「火の鳥」読みふけったものです。ロビタが好きでした。エデン17といえば、条件の悪い惑星に移住して、天変地異で逃げ惑ううちポロポロと子供を落としても「また産める!」と助けない父親に仰天したものです。で、ムーピーはその「望郷編」に登場する、アメーバみたいにベタッと不定形な生物。
役作りで写経におじゃました長谷寺でも、企画を説明したら即「火の鳥?」「じゃあ猿田彦?」読んでいらっしゃいますねえ。確かに、ムーピーはシリーズを通して登場する大きな役ではありませんが、その無私を貫く生き方が不思議でとても惹かれるんだとか。住職さんはそれを他人の願いを叶える存在として観音様に例えられますが……。
寺の観音像に囲まれながら、他人の欲望を叶える存在、性風俗嬢にも話を聞きたいと言い出す神野さん。
そして面談に応じてくれた痴女系風俗嬢あずみさん、タトゥー満載。勤務日誌にはとてつもあられのないことが綴られていますよw そして
「お客さんは全部 自分の鏡」
一人一人違うリクエストをしてくる客の相手をしている間に、自分自身のことを深く知ることになるのだとか。いやでも。ご本人は楽しそうにお仕事を語り、得るものがあると前向きですが、辛くて嫌な部分だってもちろんたくさんあるでしょ?と思うとね。実は性的な話は苦手、という蒼井がこの話は楽しめたと、仕事を楽しむあずみ嬢を褒めるほど見てるこちらはオロオロしてしまいましたよ。
さておき、女優のムーピー気分はどんどんと高まって参ります。
そして撮影。ドロッとした何かも準備されていましたが、結局はシーツ1枚をかぶって演じることに。舞台と思えばありですね。
実写ドラマは、オーソドックスにコマ漫画との合成。手塚治虫のディフォルメされた絵は、シーツのムーピーを受け止めてくれましたよ。声色が絶妙。 そこに訪ねてきた女王はマンガ絵のままで、身代わりを頼まれたムーピーは随所にシーツの絡まった人型になり、女王の声で話し始めます。
「そっくりだ」
CGがどんなに発達しても、全てを作ってしまうより想像力に委ねたほうが時に満足感があるって何なんでしょうね。
さて次回はついに、蒼井優が演じたいマンガとは。最終回なのかな。