かわいい映画。
綾瀬はるか演じる妄想OL木絵がひたすら可愛い。そして妄想が愉快(塚地の小人w) たしかに、日頃嫌な本音に晒されているテレパスがこんな愉快なもの見せてもらえたら一発で惚れますね! それに比べると、木絵がエリート社員で御曹司(で実はテレパス)な高台光正(斎藤工)を憧れ以上に好きになる過程はちょっと大雑把だったかも。イケメンに優しくされたらそりゃ嬉しいですけども。こんな人と自分が釣り合うわけがないという引け目を超える何かがもっと欲しいよね。
しかもトントンと恋がすすむと、お城のような実家に連れて行かれてテレパス弟(間宮祥太郎)妹(水原希子)や怖い母(大地真央)変な父(市村正親)に紹介されて。薄々心を読まれている様な……と気づいてはいたものの、婚約発表の前に『本当に読心が出来る』と告げられて以降、おびえた木絵は心を隠そうと緑の平原のことしか考えなくなってしまいます。何を考えているのかわからなくなった光正もつらいでしょうが、木絵だって妄想ができなくてストレス。見てるこっちも楽しい場面が減って残念でしたよ。ついには、結婚式から花嫁が逃亡してしまい……その後よりを戻してハッピーエンドでしたけどね、だったらそもそも逃げるなよって話で、印象しりつぼみでした。
せっかく楽しい妄想で始まった映画なんだから、最後もド派手な妄想広がる愉快な新婚生活で、明るく締めて欲しかったですよーん。
そうそう、3兄妹の読心力はイギリス貴族の祖母(シャーロット・ケイト・フォックス)譲りだそうですが。嫁である光正母はその祖母の能力も、自分の子供たちの能力も全く知らないんですってよ。なんてことでしょう。