アクション満載!それも『死なない』という亜人の特徴を最大限に活かした、鬼気迫る戦法が堪能できます!そこは満足。
冒頭からすでに拘束され、四肢を切断され殺され……蘇生、という凄惨な生体実験を繰り返されている主人公圭(佐藤健) そこにイキナリ、武器持って亜人の佐藤(綾野剛)が、救出にて警備員を大虐殺! あれよあれよと死体は山になり、佐藤は佐藤で何度も死んでは生き返りますよ。麻酔弾は自分の腕ごと切り落としw もっと重症を負ったら自死して復活☆ うわー。イケメン見に来ただけの女子は泣いちゃうかも、それともキョトンかな(^^;;;;)
てっきり平和な日常から始めて、交通事故→蘇生→亜人だ~ となる序盤を予想していましたので。まさかの説明ほぼ無し、のっけからクライマックス並みなアクション。むしろ原作既読なゆえに大胆カットに驚きましたが、確かに実験&戦いの場面でこそ亜人の『死なない』特徴がよくわかるわけで。テンポよく世界に引きずりこんで2時間でまとめるには良い導入だったんでしょう。
川に飛び込んで逃れ、農村で老女に匿われて暮らし始める圭。そのうち病床の妹も来ちゃいます(身内の警備、甘すぎるw)
一方の佐藤たちは『亜人特区』を求め、テロ並みの破壊行為も辞さない強引さで政府と交渉を試みますが、現実的な提案を蹴って仲間割れ。もう佐藤は特区なんかより、戦いに身を置くことの方が目的なんじゃないかと思われてきますよね(特に映画の佐藤は、10代で亜人と判明してからの人生大部分を生体実験で過ごしたそうなので……他人の命を大事にする動機ゼロです)
で、その亜人の再生と戦闘に深く関わるのが亜人にしか見えない黒い霧……と、その霧で出来た人型の何か。クロちゃん、と持ち主の亜人が名付けてたりもしますがw 原作での総称IBMは出てこず、あまり説明もされずにアクション場面に華を添えてくれます(^^) ダクトから霧を流してビルに充満させたら、亜人だけの視界を奪うことができる……という作戦も面白ナイスでしたよね。
てなわけで、毒ガスが保管されているビルを争奪戦。
亜人をほぼ制圧した……と思われたところでの、佐藤登場は凄かったですねえ。なにしろ全裸、もといw 『亜人遺体をバラバラにしたら、一番大きな断片の場所で全身が復活する』という特徴を活用し、ビル内に大きめの断片=手首を持ち込ませて、佐藤自身は自ら破砕機に入るんですよ。気軽に、ニコニコと。そんなことのために機械貸したつもりなかっただろう作業員さん(今野浩喜)が可哀想です。そしてビルでは佐藤爆誕!全裸でw
形勢は一気に逆転、追い詰められた圭あわやなところで、特殊部隊が到着し二人まとめて凍らせて。←そのまま凍らせておけばいいのに。粉々に砕いて掃除機で回収、なんてするから……。佐藤との戦いの最中、切断され隅に飛んでいた片腕から圭が再生。全裸でw
そしていきなりビルのガラス破って飛び降りて逃走という、いや全裸で?オフィス街のど真ん中で全裸で? と余計な気持ちのままクレジットを見守ることになるエンドでありました。更に、佐藤の帽子を拾い上げる手。後からどうとでもとれるカットもあって、続編に色気満々か。
グロさでは双璧「東京喰種トーキョーグール」は続編決定、こちらはどうでしょう。そこまでヒットしなかったかな。
綾野剛のキャスティング、最初は若すぎる、堺雅人で是非、と思ってたのですがw アクション場面の満足度と、佐藤健と共に披露してくれた肉体美に、なるほどこれは適役だったかと。YouTuberが亜人事件を解説してたり、避難を促したりするカットも今時で楽しかったです。