浅田次郎原作。胡乱なタイトルに、そのうち納得。刺青背負ったヤクザさんたちが気兼ねなく、温泉に入れるホテルなんですねー。
今日から支配人!
と、期待に胸を膨らませ「奥岬あじさいホテル」にやってきた主人公花沢(田中直樹)ですが、従業員も客も明らかにスジものw やっと知り合いの料理人がいたと思うと、食中毒の責任を押し付けられての左遷だと肩を落としています。そういえば自分も……と、心当たりがないわけじゃない(^^;;;;)
それでも支配人の肩書きは嬉しい花沢。このホテルで精一杯頑張ろう!と思うのですが。
初回ゲストは、作家の木戸(吹越満)と内縁の妻清子(佐藤江梨子)、その元夫マサ(豊原功補)
任侠小説で人気の木戸の、元ネタは清子が語るやくざだった元夫マサの話。話を聞かなきゃ書けないが、聞いたら聞いたで嫉妬で殴る、しょーもない男な木戸。なんの偶然か、出所したてのマサと大浴場で出会ってしまい更に妬くのですが、ホテルオーナー(柄本明)を守ってまた人を殺したマサの
「女子供が幸せになる話を読みたい」
というリクエストに応える約束を……、清子とその娘を幸せにする約束をして、警察に連れて行かれる彼を見送るのでした。
(また殴ると思うけどな、木戸みたいな男は)
毎回こんな、やくざがらみのちょっといい話になりつつ簡単に人が死ぬんでしょうか。救急車を!と騒ぐ花沢に『要るのは霊柩車』とツッコむ副支配人。みんな銃と死体に慣れすぎですよ(^^;;;)
ちなみにマサが語る『やくざの三か条』とは
『愚痴を言っちゃいけない、嘘を言っちゃいけない、見栄を張っちゃいけない』
だとか。そういうもんですか、極道って?
作家の木戸とオーナー木戸は親戚で、『任侠作家の身内に本物がいるとバレたら』と文句言ってましたけど、いっそハクがつくんじゃないですかねえ。