バーフバリ!バーフバリ!バーフバリ!

実は「王の凱旋」から見ました。
一応「伝説誕生」が先で「王の凱旋」が続編、友人に今なら2がある、すぐ見ろさあ見ろと勧められた時に躊躇しないではなかったのですが、なるほど問題ないです。ちょっと変わった語られ方ですので。

ざっくり言うとインドの王族2世代の話。
国民にも象にも熱愛される超人王子バーフバリが、それを妬んだ兄王子の策略で王座を譲り、更には裏切りで命も落としてしまいます。その息子は川に流されるも生き延びて、父そっくりに成長した25年後、王宮に戻り憎っくき叔父王とONE PIECEやドラゴンボールもかくやという肉弾戦を繰り広げ、幽閉されていた母を救うのです。
バーフバリ!バーフバリ!バーフバリ!
それを映画2編で描くとなると、本編と続編/本編と前日譚、となりそうなものですが、何故か両方とも二つの時代を半分ずつ描いて補完、どっちを先に見ようが重ならない仕組みです。1で既に妻となっている姫を父バーフバリが口説くのが2、2で紹介もなく側近してる女戦士を息子バーフバリが口説くのが1。そう、どっちも前半で『戦う女』を口説き落とします!顔だけじゃなく、女の好みも同じな父子……w

とにかく、細けえことはどうでも良くなる超人パワーw
船はノリで空を飛び、弓に5本同時につがえた矢は5人に命中しますから!カッコよかったらええねん、という力強い戦闘シーンには昭和の少年漫画を彷彿としました。平服のバーフバリ王子が力強く歩くうちに甲冑を纏っている場面、既視感ですよねえ。「蒸着!」とか「出でよ◯◯!」とかを省いただけですって。
そう、スピーディーな展開も魅力です。赤子から美少年→美青年→ヒゲでむちむち、と完成体に成長するまでに5分あるのかなw

日本人的には、美青年で時を少し止めてと思いましたけどもw 『素敵な主人公』像が大人なインド映画、体毛もヒゲももっさりなバーフバリが主人公です。でも実は25才と知ってびっくりw
違うといえば刺青への感性もw
恋する彼女に近づくために、こっそりと刺青をいれるバーフバリ。戯れる魚にまぎれたり、蛇に気をとられている間にって、気付かない方もどうかしてますけど、完全にストーカーw 日本でなら傷害罪だわ! 男女手を繋ぎ抱きあうと、お互いの刺青が重なって羽ばたく鳥となる意匠は素敵なのですが。これを勝手にされて、ときめくんだあ(^^;;;)

すっぴんで戦闘服の彼女に、戦いながら紅を差し、髪をほどいて衣装替えもさせるメイクオーバーも、まあ無茶で凄技、でもお約束の
「これが……私?」
これはまた既視感だぞ??

日本のアニメもこんな風に、驚かれたり呆れられたり、でもここは同じだねっとうなづかれたりされてるのかも。それはさておき、悪くて強い奴をぶっとばし、お母さんを助け出してすっきりです!
バーフバリ!バーフバリ!バーフバリ!

1を見ると2を、2を見ると1を見たくなる罠w