尻すぼみで拍子抜け。

外科医、弁護士、警視庁勤務。
全員東大出のエリート3兄弟は、いまだ実家暮らしで亡き母と教育者の父が大好き。そう、家族のためなら犯罪に手を染めても構わないぐらい……いやそれは上の二人だけか。

学園長の父(中村梅雀) が、生徒の母に脅迫される一大事。

でも身内に警察がいればアレコレ裏から反撃だの揉み消しだのできるよね?と言い放つ兄博文(小澤征悦)と姉知晶(波瑠)に、末っ子の秀作(山田涼介)だけは、それ犯罪でしょ?と戸惑うばかりなのです。しかも脅迫のネタが、情事現場写真(^^;;;) いくら双方やもめで不倫じゃないとはいえ……生徒の母親はそりゃまずいでしょ。

父の衝撃発言や、兄姉の無茶ごり押しの度に、雷鳴が轟き山田涼介が心の声でつっこみ顔芸……もう正直くだらないのですが、執事(浅野和之)のいる洋館にエリート3兄弟が住んでる時点で笑うしかないし!
段々言いくるめられた秀作が、作業員の扮装で兄の病院に忍び込んで検診中の脅迫者(熊切あさ美)のスマホを探るという、ドはっきりした実行犯になったあたりではもうハラハラゲラゲラしてましたよ!
潜入中なのに
『挨拶は目を見てはっきり』
『お年寄りには親切に』
等々の家訓をしっかり守って守衛に挨拶し、入院患者と接触しw 覚えられちゃうってw
その後なんとかスマホを手にし、危険画像をゴミ箱にいれるも感傷的になりすぎて、カバンに戻し損なった……! いやまずスマホのゴミ箱を確実に空にしないと。そしたら放置して帰ればいいのに、何故か持って逃げるわ、拗ねるわ、海に投げ棄てるわ!
えええー、ダメじゃんこれ、どうなっちゃうの!

からの、生徒と母は転校しました、ちゃんちゃん。
は?

事件の顛末より、父が秀作が贈ったセーターを着たことの方が大事なようです。なーんだ。
ではこれからも家族に危険が迫り、ついでに秀作がバカにされ、兄姉が騒いでお膳立てし、秀作が犯罪に走り、結果少し秀作の株があがる、そんな話なんでしょうか。
執事見習い(千葉雄大)にはバレそうですし、手伝わせちゃうのかも。

実は秀作を疎んでいた父。どうせ亡き妻の不倫疑惑でもあったんでしょうが、毎年のプレゼントを開けもせずバザーで売るのも相当なら、それを兄姉に告げて嘲笑うのも酷いですし、平気で秀作に言える兄姉もどうかしてます。なのに家族家族ってね。積もり積もって秀作が爆発、まとめて仕返しなり改心させるなり、出来たらいいんですけどね。
うーん。中盤までめちゃ楽しくみていた分だけがっかりが激しくて……。

あ、妙にいい声の説得のプロ(小瀧望)声優さんかと思ったらジャニーズでした。びっくり。