すごい、何も起きないw

さびれた商店街に、都会から広告社がやってきた!そこそこ有能。
そしたら何か提案でもして、イベントしてばんばん客来ちゃった☆とか。家を継がせたい親と対立してた息子が、イベントの手伝いかなんかで目覚めて『俺、継ぐよ』てのを想像して見始めたわけですが。どうも違います。

むしろ、町の和菓子屋の息子が宣伝を依頼してきて、売れたら継いでもいいやとか嘯いてるのを親が『こんな店継いでどうなる!』と怒鳴りつけるというw
人の行き来の手土産に、そこそこのものを時々買う店。人がいなくなれば当然売上も減って、小手先でどうにかなるもんじゃないと町の大人は諦めムードです。都会の激務から逃れて店を開いた夫婦、よそ者の先輩として広告社と仲良くなれるのかと思ったら、2話にして店を畳んで都会にUターン。のどかすぎて客もいないんですってw
だいたい、その話をしてるのが葬式の席です! ザ田舎のつきあい!

喧嘩腰のみんなに話をきけば、昔おしゃれな広告屋に騙されたのね……(^^;;;)  広告のキラキラした魔法を信じてしまった。
でも、我らがユニバーサル広告社は、もっと堅実ですから。
「広告は魔法ではありません!」
が信条。どこから話がきても、毎度きちんと、内装やメニュー、レシピを変えたいのか。イメージ広告を出したいのか。その違いを説明していますよね。もちろんお値段の違いも。

そして女手ひとつで切り盛りしてきた魚屋(高橋ひとみ)には、魚料理を教える母娘料理教室をセッティング。 町の伝説、坂の上のサキ様からの「私が今も美しく、生きていると」世界中に知らせたいという依頼には、町おこしも絡めてポスターを制作(残念ながらキャンセルになりましたが)
並行して大手冷凍食品のコンペにも備えながら、決して大手の仕事だけが大事でなく、逆にそっちが魚屋の宣伝へのヒントになったりしてw 誠実で気持ちのいい仕事っぷりです。
 

5話のラーメン屋からの「売れるならなんでもする」という依頼には、ゴージャス猪熊ちゃんが妙に張り切って、レシピ考案から大サポート!でも最後に行き着いたのは、親父の頃からの50年続く味。それが好きで作ってたんなら、つまんなくてもいいんじゃない普通で、という姿勢w  だって目的は売れることじゃなく、プロポーズなんですから! 売れてからカッコよくプロポーズ、という目論見には猪熊ちゃん激怒で、まず言えよ、と。
大丈夫、不味い不味いといいながら通ってた食べてた彼女ですから、馴染みの味で喜んでくれるよねーと、涙のプロポーズを見守るつもりでいたら、なんと意中の人には別に結婚間近の彼氏がw あと一押しですらなかったのに空回りかーw

こういう厳しい肩透かし、ちょくちょく来るドラマなんですよ。他にも、社長が気に入った広告案はボツか考え直しとかw ヒドイw 喫茶店でも、町内放送の一の瀬くんは雑な扱いで、笑えるけどやっぱりヒドイw
「♪ さくら通り⤴︎商店街⤴︎です⤵︎ ♪」
の、想像を裏切る抑揚はツボで、流れるたび嬉しくなっちゃうんですけどねえ。

そして、製作中だった商店街の店紹介マップのコンセプトは見事「つまらない店」にw
ラーメンの味は普通。
サ店のメニューは2品のみ。面倒くさいから!
たまにしか営業しないカフェ。開いてたらラッキー?
なんじゃそりゃですけど、主人公の説明で町の人たちも分かってくれました。そして凡百の褒めてるだけマップより、SNSで話題になったみたい。常連しかいなかった店に、珍しいJKが来てキャッキャしてます。
……お、やっと少しなにか変わってきたのかな?

町が奇抜に姿を変えるのでなく、よそからきた人たちに『このままがいい』と言われることで、町の人たちの気持ちが変わってきた模様。 その究極モデルとして鳥取の鬼太郎ロード等、古い街並みのまま成功して観光地になっているところありますけどね。さくら通りはそこまでレトロでもなく、さてどうなるんでしょう。

変にレギュラーの色恋沙汰絡まないのも好きです。
主人公沢村一樹が惚れるのは、ちょろちょろ世話する和久井映見じゃなく古い写真のマドンナだし(若き日のサキ様!)  猪熊が妙にラーメン屋に肩入れして、プロポーズの話に微妙な顔をするのも別に依頼主が好きなわけじゃなく(それには二人のエピソード無さすぎるけど、唐突で平気なドラマもあるじゃん)、その昔ラーメン屋の男と何かあったそうでw 軽口を的中させちゃった犬猿の中の要潤とは、そのうち何かあってもいいけどw そのうちね。