郷土愛に溢れる、CBC製作岐阜ドラマ。NHKの地域発ドラマと間違えそうですw

気弱なダメ社員小田(田辺誠一)が、接待の屋台船から転がり落ちて長良川へどぽーんw 川底の御朱印「天下布武」を拾ったせいで、なんと現代に生き返った織田信長(竹中直人)に乗り移られてしまうのでした。
家では妻子をおなご呼ばわり、会社でも気弱なプランを一蹴。諦めてはならん!下請けなど以ての外!と、地元ショッピングモールの建設受注をぐいぐい推し進めますが……その実『しょつぴんぐもおる』が何かは知らない信長さん。 街に出ては歴史映画を鑑賞、猿が天下を取ったと知って凹んだりしていますw
コンロやライターの火を見るとクラっときて(本能寺の焼打ち関連?)元の小田に戻るので、一致しない言動に周囲も本人も大弱りですが、そのうち鏡を通じて事情を把握。協力しあって、少しでも郷土のためになる施設を作ろうと頑張ることになるのでした。

小田が鏡を見ると信長が、信長が鏡をみると小田が映るのです。街でエスカレータに乗った時も、本体は小田だけど上のパネルや横のアクリルに映る姿は戦国武将という芸コマでしたよ。
もちろん傍目からはずっと小田は小田なのですが。認知症の母親だけが、意識が織田信長の時と息子の時をはっきり見分けるというミラクル!そのおばあちゃんの話し相手ロボット カイゴくんも有能で、現在の元号や小売店とモールの違いをわかりやすく教えてくれますよ。 未来にきたとすぐ把握する信長、戦国時代の人なのに適応力抜群。さすが新しいもの大好きな信長です。

そして信長は、岐阜が天下の中心と信じてますからw さびれた商店街を見ても、職人を集め地域の力で乗り込んでくる敵を討つべしと、勝つ気しかない。そのおかげで社内の士気は上がりますが、他社との会議ではやはりお前が仕切るなと揉めたり怒らせてしまったり。その辺の謝罪や交渉は温厚な小田が取りもち、歴女な娘からも楽市楽座について学んだりして、臨んだ最後のプレゼンは……。
ほぼ決定だった、大企業の画一的なプランをひっくり返します!

山を崩さずに作るので、景観を生かすだけでなく経費が半額に。するとテナント料も下がって、地域の商店がモールに参加できるのです。建築資材も冷暖房など諸設備も、地元の気候にマッチし長く使えるものをチョイス。お年寄りの話し相手にロボットも置いて、子供も大人も毎日通う、アットホームな地元のモールになりますように。
そんな小田のプランを見て、地元企業、地元商店のみんなが協力を申し出に駆けつけてくれたのです(だったら会議の最初からいればいいのに。ドラマらしくちょうど良く遅れて到着でしたw)

実はその間に介護問題もあってね。小田妻(森口瑤子)はキャリアを諦めて退職し、ワンオペ介護。旦那はのらくら逃げるし、中が信長の時は更に偉そうだしでついに失踪してしまうんですよ。会議はせまる、実母の世話はしなきゃならない……。ここには解決策ナッシングで、妻はただ羽を伸ばして帰ってきましたよ。えー。旦那ったら、ホンのちょっと世話しただけで会議案に老人問題盛り込んだりして、わかってますな態度なのよ。もっと困らせてもいいのに。娘だっていくら受験生だからって食事ぐらいつくればいいのに。
ただ、今まで県内限定だった娘の進路は、どこに行ってもいいぞと広がりました。岐阜の素晴らしい未来は次世代に託す模様です。