穴が浅い!もっと掘らないと腐敗臭が漏れるわ虫がわくわ、カラスや犬も来ますよね。その後も土壌の富栄養を反映して生える植物が変わりますから、えらいことになるんじゃないかと……。

そんなわけで、DVの父を殴り殺してしまった中学生の黎(福士蒼汰)
通報を止めた母(鈴木保奈美)の企てで死体は自宅の庭に埋められ、失踪を工作して11年。司法修習生になるも、妙に加害者に肩入れをしてしまう黎は、恋人爽(川口春奈)と結婚の運びになっても、秘密を抱いたまま幸せになることに不安が募ります。
しかし爽の方にも何やら秘密があるようで……
「あの親父の息子なんて絶対無理」
と言う爽の兄。は? 爽は元々男なの?何? ……違ったw 父親が鬼検事(遠藤憲一)だったのね。

挨拶に来た黎を、取り調べさながらにあれこれ問い詰めるお父さん。父親のことは、4年前に<病気で>死んだと答える黎。え、4年?失踪7年で死亡宣告が出たのが4年前ってことですかね。そして、検事裁判官でなく、弁護士志望。犯罪者の味方になりたいと言うと、きれいごとだと責められます。 まさかそこに自分を重ねているなんて思わないでしょうからねえ……。黎も、わざわざ自分から犯罪に近づかずに、それこそ県庁にでも務めてたらいいのに……。

研修でも、犯罪者を見下し理解ゼロな同期と違い、我が事のように考え、聞き込みや調査の手間を惜しまない黎。そして傷害事件はでっちあげだった、と救ったはずの青年が同じ日に目撃者の少女を殺していたと判明し愕然とします。更にその殺人者は言うのです。
「死体も罪も、沈めたのに」
沈めて、みつからなければ罪は無かったこと。それは、父を埋め車を海に沈めた母が、黎に言いきかせた言葉そのもの。

確かにお母さん、おかしいんですよね……。悩む息子を尻目に、まるで何もなかったかのように暮らしていて。爽に逆プロポーズをそそのかしたりと後ろめたさの欠片もない様子。え、それでいいの?庭に旦那が埋まってるのに??

そしてついに来た、庭に埋まる父をほのめかすメール。
その埋めた場所に置かれる黄色い薔薇。あの晩、色が違う、と薔薇が黄色だったことで狂ったように母を殴打していたことを知る人なんて……母しかいなくない?
更に翌朝、掘り返されている庭! 
重機もなく音もなく忍び込んでこんなこと出来なくないですか(^^;;;) 夢遊病状態で黎がしたとか?
(実際、父を埋めた時にだって夜に穴掘ってたらご近所に目立ちそう。海に車捨てに行っても、そんな辺鄙なところから徒歩で帰る親子が目立つでしょ。11年前が杜撰すぎて謎です)

罪は暴かれるのか?