「誰のもとにも、朝は来る」
家族は愛に満ち、取り立て屋は捕まり、若い二人も未来へと歩き出す。今は辛くても大丈夫、と背中を押してくれる素敵なドラマでしたね。
可愛い朝斗くんが『広島のお母ちゃん』と無事出会え、あの笑顔が曇ることがなくて、良かったです。いつでもどこでも朝斗くんが可愛くてねえ(><)
「反則でしょ!」
ホントにw

3話終了時点では、不倫か……とげんなりしてました。朝斗くんとママが広島を訪ねる間、一人残ったパパはよりによって「あの奥さんじゃ息が詰まるでしょ」とキスしてくる部下と呑みに行くんですよ。もうダメじゃん、その気じゃん、と。しかしパパは、泥酔した部下を部屋まで送るもなにもしない聖人でw 完璧な妻も変にやきもちをやくこともなく、何も起きないんですよ。
ひたすらに養子朝斗くんを愛する奥さんを見るたびに、朝斗は可愛くとも実子を与えられなかった不妊の自分に引け目を感じると吐露するパパさん。気づかなかった……と悔やむ奥さん。そしてますます二人の絆は固まり、特別養子を望む夫婦の勉強会で体験談を語ったりして。

『普通の子供は普通の家にいるんです』
その勉強会で講師から語られる衝撃の言葉です。お、おう確かに。
お母さんが二人いる、と教えられて育つ子供。それも普通じゃありませんし、見守る満点夫婦も確かに、普通じゃないかw あまりにお手本、あまりに理想に過ぎるのかもしれません。誰かを救えるなんて思い上がりだ、と夫婦を責める登場人物もいましたね。それでも善意に満ちたこの夫婦に惹かれました(これの安田成美みたいに!と美容院で切ってもらったぐらいにw)

パパの部下香澄ちゃんも、最初は壊してやれと思っていたこの夫婦に関わって変わっていきます。
ネグレクトされ飢えて育ったせいで『家庭』に懐疑的だった彼女。不倫相手の子を身篭っても、堕胎を望みます。その彼女が夫婦の取材から特別養子制度を知り、体験談も聞き、じゃあせめて産んで養子に出す気になる展開か!と思いきや……たくましく一人で育てる道を選びましたよ。確かに、特別養子制度は、子のいない夫婦を親にしてあげるためでなく、子供に親をみつけるためにあるとのこと。稼げるなら、愛せるのなら、それが一番いいのでしょう。男性から養育費もふんだくってやるそうです(奥さんに慰謝料請求されないのかな…… ^^;;;)

そして『広島のお母ちゃん』!
朝斗くんを産んだJCひかりちゃんが、高校生になってもまだ姉妹で比べられ不当に蔑まれ続ける様子はもう悲しくて、親に腹が立って(><)出産を、忘れろ無かったことにしろ、と言いながら親戚には言いふらすのも意味わかりませんよね。
諍いの後、片倉家を飛び出して広島に居ついてホッとしたぐらいですが、悲しいかな、穏やかな生活は続きません。養父を亡くし、借金の取り立てに心折れる八百屋のケン兄ちゃん。家と土地を売るとか相続放棄とか、手はあるでしょうに。そもそも暴利な金貸しに対抗する知識が二人ともなく、大人に相談する知恵もなく、無計画に逃げては捕まり、あげく犯罪に手を染めてしまうとかもうお馬鹿さんorz
ついに実家への電話で助けを求めるも人格否定され、縁切り宣言。またこの親は……。
押しかけたママさんの説得も響かず、姉が『金を取ったのは自分』とやっと打ち明けて初めて、自分がしてきた過ちに気付くものの、実際の次女への謝罪はありませんでしたよねえ。ここだけはどうにか直接謝らせたかったです(><)

絶望で死のうとするも、笑顔の朝斗くんに救われたひかりちゃん。間に合って良かったです。人を殺したわけじゃなし。借金も消えたらお弁当売って、また1からやり直していけますよね。そして生きてさえいれば、あの母親や姉にきちんと謝られ許し愛される日か、そんなことしてもらわなくても満足だと思える日か、どちらかが来るのかもしれません。

てか、天使朝斗くんに「おばあちゃん」って呼ばれたら、案外あの母メロメロじゃないのかな。でも養父母と実母だけでもややこしいのに、祖父母も絡めたら朝斗くん大混乱か……。そういえば養父母側の祖父母も描かれてませんね。実際に特別養子縁組をしたご家族は、その辺の切り分けどうするのでしょう。あ、ドラマではひかりが勝手に支援団体ベビーバトンの資料を見て栗原家の住所を知ったり警察沙汰であれこれなだけでしたっけ。本来は実母や実母側の祖父母と会ったりはしないんでしょうねえ。

ところで、番組放映最後に流れた、誕生直後の朝斗くん。育った朝斗くんにほっぺがそっくりでしたよねw 兄弟だったりして(^^)