「何度も殺してやろうと思ったよ」
と打ち明ける恭子に喜ぶ美和。だって「怒らせたくてわざとやった」んだもんね。
怒らせることでしか友情を確かめられない、自分だけじゃなく相手もキレれば対等と思っているなんて……。そしてキレないからといって怒ってないわけじゃない、むしろ本気で殺したいと思われていたのは分かっていないようですが、そんな大迷惑なキチガイでも死を目前の身と思えば許せるのでしょうか。

この場面、運転手恭子と後部座席の病人美和。向かい合わず相手の表情が見えないのがミソですよね。会話が中断しても沈黙にならない状況がこんな言いにくい話題にも口をなめらかにするのでしょう。


一度に3種の臓器提供を迫られる美和。やはり提供済みで体調のすぐれないトモ。なのに恭子だけが、ついにきた提供開始通知を持って手続きにいくも『間違い』と撤回。これも「絵」のおかげ?

提供通知を持って市役所(?)に並ぶ若者にぞっとしました。公共の場であの人数が諾々と従うんだ。病棟でも、提供=死へと向かう移動ベッドにすんなり乗るんですよ。そんなことが許されるなんてどのきっかけで成立したシステムなんだか……。しつけの厳しかった陽光出身ならともかく、字も覚えなくて構わないような施設の子にどうそんな自己犠牲を教えるんでしょう。謎。
 

さておき、そんな3人で懐かしの陽光学園を再訪しようと言い出す美和。直に電話はできないのか、手紙でまどろっこしいやりとり。

許可の出なかったらしいトモは、なんと仲間にごまかしてもらってゲリラ外出……って、そればれたら即時解体じゃないんですか、せっかく絵も上手くなったのにトモ(><)

波乱を予見しつつ来週が待ち遠しいです。