「あれは医者」「ツレは看護婦でおそらく不倫」
と、居合わせた別の客を品定めするという趣味の悪~い遊びにふける火村と有栖。またそれが当たってるから始末が悪いんだけどさ。じゃあ自分たちははたからどう見えるのかって推理はせず。
泊まり込んだ有栖の部屋では、行き届いた朝食を作った火村に「新婚か」と例によってのカップルごっこを始める2人。ホント脚本は『家に出入り』にイヤってほど重点を置くけど、ソコジャナイ、ソコジャナイんだってば(^^;;;)
有栖の初恋が描かれているというのに、彼女はすぐに手首切ってしまうという甘酸っぱいよりは重苦しい記憶になってますよ。

そして事件も、例によってかなり無理めで自宅の繭で死んでいた男。
2人が別々に隠蔽工作をしたためわかりにくくなったものの、逆に言えば2度正直に通報するチャンスがあったし救急車も呼べたかもしれないのに、水漬けで死んだオジさんかわいそうに。あ、でも火村の推理通りならまず最初に殺人を試みたのは死んだオジさんで、返り討ちにあったんだから自業自得ですが、もうそれはどうでもいいんです。
あの豪華めのマンションに、出入りを見張る防犯カメラもないのかいとかつっこんでも仕方ないのでいいんです。
火村と有栖が付かず離れず、軽い悪態を付き合いながら仲の良さを振りまく様子が楽しみで観ています。事件起きずにずっとそんな無駄口叩きあってくれていてもいいぐらいですよ。

なのに毎回なんとか十字軍の長谷キョーと高校生がちょろっと出ますが、本編がどうでもいいぐらいですからおまけのラスボスなど、もっと心底どうでもいいですw 本来は、伏線になるこのほのめかしこそが、短い出番で火村と有栖ぐらいの強烈な印象を残すべきで、そこが気になるから来週もみるわってポイントになるのが理想なんでしょうけどねえ。