産科医 兼 ピアニストw
指先の繊細さ力強さ、カリスマ性。そこに加えて、出産が最優先で昼夜関係ない産科医の生活を『舞台での演奏すら中断して駆けつける』エピソードで印象的に表現している……のは分かるのですが、実写ドラマではかなり無理ですw 笑っちゃうw しかもステージネームがベイビーってw ドラマ化でもピアニスト設定は外せなかったとは、この先『兼ピアニスト』ならではのエピソードってあるんでしょうか?

さておき、原作ビジュアルに忠実ボサボサ頭な鴻鳥サクラ先生(綾野剛)、ドラマ主人公向きの理想派医師です。救急搬送の依頼は断らない!結果、来たのが野良…もとい未受診妊婦。未婚。あーあ。
案の定、産後の母親が逃走。診察着のまま追いかける先生←不衛生でしょ、ヤメテ(コックで想像したらエプロン外すよねえ) 

無計画な妊娠も逃げる男も新生児置き去りも不愉快で困ったエピソードですが、でもそんな時の相談先や補助金があるとケースワーカーが語る場面に続くのでそこは大事だと思いました。無料の民放ドラマで啓蒙はどんどんするべき。『母子手帳をもらったら、検診無料のチケットがついてる』そんなお得情報が、将来だれかを救うかもしれません。

貧困って、ただ検診代の不足だけでなく『教育も情報も、家族や仲間の縁も』そして多分気持ちの余裕も、なにもかもないのだという作中の医師の言葉が重たかったです。

そして赤ちゃんは実母から名前だけもらって施設にいくことになりましたが……そこにやってくる幸せいっぱいの夫婦。これは辛い、未婚で産んだ彼女が嫌な思いをするのかなと身構えていたら「お母さんに似て可愛い」と褒められて嬉し泣き、という展開で思わずもらい泣きしてしまいました。初めて言われたんだね、赤ちゃんにかける当たり前の言葉なのに。 
ほんとうに「普通」ってなんて恵まれている状況なんでしょうね。
サクラ先生も施設で育っていじめられた回想が入りましたがこの赤ちゃんも負けずに幸せになってほしいです(綾戸智絵が所長でびっくり、確かに強く明るくピアノも教えてくれるよね!) 

次週は妊婦と交通事故……。星野源先生は意識のない子に絵本読んであげてました。出生前診断とかも出てきそうだなあ。辛くて何も書かないこともありそうですが、とりあえず見ます。