川原由樹で儲けるなら、まず小説より暴露本じゃないかw


と思ってたら最終回で来たーw

顔のない<読者>向けに書けなくなった川原由樹と、何かが溢れ出してきた遠野リサ、その二人の共著でタイトルが「偽りの日々」w 双方視点、ゴーストライター騒動の暴露とみせかけて描かれるのは重厚な人間ドラマ、なにそれ面白そう、もう映画化決定w
帯に<元ゴーストライター>なんて字を入れる小手先仕事より絶対手に取るってw 


その前段階、スランプで、遠野リサの小説データを自分名義に書き換えようとする由樹には「うわー」っと声でつつ、でもこれでお互い様かも…とちょっと許してしまいそうでした。そこで誘惑に負けなかった由樹、偉すぎる。
それも由樹の横にいたのは神崎じゃなかったからね!

あれだけ雨の中で殴り合ったり裁判で叩き潰されたりと、憎み合い続けてもいい過去があるリサと由樹なのに、不思議と当人同士はもう穏やかに顔を合わせていますよね。秘書は由樹を刺そうとして、間違えてリサ先生刺しちゃってましたけどw もし狙うところを目撃したなら、止めに入って刺されるぐらいのことお互いにしそうです。そんな秘書さんも、暴露本の成功でまた秘書に戻れて良かったこと。
息子も自立して小説家を目指していて。
すべての元凶であるリサ毒母はついに遠野リサという名にも反応しなくなってしまいましたけれども「嫌いでいいんじゃない」という息子の言葉が、母からの呪いを解く新たな呪文になったのかも。もういい娘いい家族を演じなくてもいいんだよ、と。
(とするとやっぱり、由樹のゴーストしていた小説はその抑えても滲む『母が嫌い』成分が欠落していたんでしょうねw)
 

あちこちwinwinで上手くいく中、ただひとり黒幕おやじ神崎だけが勝ちを取りこぼし、社内で失脚する姿にスッキリ。
でもすぐ次の場面では酒場で遠野リサとよりを戻す感じ……だったらなんでパーティで無視?マウンティングですかw
元カレまだ未婚情報、由樹の本をまとめ買いといい、リサの本を読んで涙する毒母(まだらぼけ?この時はまともってこと?)といい、必要あるんだかどうかな場面が続いて、終盤はどうも微妙でした。扉の向こうに取り残される神崎から、ラストの海辺にすぐ続いたら個人的にはすっきりだったのですが。
そして「偽り」についてのリサの独白。
もしかして1話ってこれに呼応した始まりでしたっけ?
雨の中殴りあい→自分探しOL由樹だった印象です。その由樹は波乱万丈の末に成功を手に入れ、偽りの自分がどうとは思っていないのでは。ダブル主人公でずっと描いてきたのに最後だけリサに語らせて終わりにするのは違和感でした。