天才も悪女も喰い足らず。
2話、天才少年登場。
ただ癒着や天下りをイジメに絡めるだけでなく、その切り口を官僚の息子にもってきたのは「相棒」視聴者へのアピールとしては正解だったかも。右京さん好きは天才に寛容でしょうから。
ただし肝心の天才くん役が固かったですよね。
3話、冤罪だったのか。
せっかく殺人容疑が無罪になったのに、実は真犯人は自分って手記発表しようとかなんて厚顔な奴でしょう。と、憤った人や遺族は犯人でなく。
当時の事情がバレたら自分が困る、担当弁護士が犯人でした。
同じ犯罪で再度裁かれることはない、という法律の悪用。そのからくり自体は面白いのですが、トリックが粗雑です。
『あたかも自室が犯行現場かの様に』
って、そんなの検死で速攻分かる筈ですよねえ。
まず『監視カメラに出入りが映ってない』=謎、ではなくて、=マンション住人が犯人 って筋だってあるのに、密室扱いに納得いかず。
再現映像での死体の移動も、裏口から入った後階段で上げたんでしょうか。監視カメラに映らないエレベータがあったとしても、そもそも5、60キロをスーツケースに入れて車に積み下ろすだけでも女手ではかなり無理ですよ。
更に言えば、死人に口無し。
右京さんは、最初から真犯人と分かっていて冤罪をでっち上げたんだろう、それがバレたら困るんだろうと責め、なんと弁護士もそれを認めましたけど。それ、証人死んでるのに言う必要ないでしょw
最悪、自分の失敗が世間に知られたら困るとか。
もっと誤摩化すなら、潔白と信じて協力したのに裏切られたとか。正義を貫いた的言い訳も出来るのに、それをせずにサクッと策を認めてしまうとは悪女の質も下がったものです。
あとねえ、最初の殺人がしょーもなくてねえ…
それだけクズな犯人だとしたいのでしょうが。誘った女の子と店長の仲を疑って殺したなら、実は親戚だったとか、君とのデートをこんなに楽しみにしていたのにとか、犯人が思いっきり後悔するようなこと言ってやりたかったですねえ…