木皿泉脚本、初めて楽しめた「おやじの背中」でした。
お父さん(遠藤憲一)は悪役スター。
そこだけ捉えると、いちおう市井の人だった今までのおやじの方が「普通の人」の筈なんですけどね、じゃすみん的にはやっと普通のお父さんが出てきた感じでした。娘三冬(堀北真希)の為にと友だち関係に口を出して叱られる、父娘あるあるw
遠藤憲一の強面&可愛らしさのおかげもあるかも。
あーんな顔で授業参観来られたら、絶対コワイってw でも通りすがりの子の攻撃に『やられたー』と倒れてくれる優しい悪役スターです。
「芸能界で、俺が一番空を見てる」
なんて発想にもグッときますよね。
しかしドブコw あたり役『ドブネズミ』の娘だからドブコって、子どもは残酷orz
そのまま呼び続ける親友勝(溝端淳平)も勝だし、会ってもいない彼女にドブコが嫌われる程仲良さげに異性の友だちの話をしちゃうのもどうよ。てか、同性の友だちはいないのかドブコ…orz
と、よく考えるといろいろ困った感じなのですが。
どんどんきれいになるドブコに落ち着かない思いを抱いていた勝、チャンバラでやっとそんな思いを吐き出して、でもそこから変な恋愛関係にもつれ込まなくて、ああ良かった。
切って斬られて、でも寝転がると空が見える。
『生きてるって』気がする、いろいろ伝わって来る感じ。分かります。子育て中の幼児連れで、何が楽しかったって道を歩きながら平気で歌えることと寝転がれることw あちこちの公園で一緒に転がって空を見上げたものです。
三冬とお父さんもそうやって幼い日、一緒に空を見た日もあったのかもしれませんねえ。
そうそう、お母さん(薬師丸ひろ子)も良かったです。母が生きてるのシリーズ初?(西田敏行の回見てない)
母が死んでなくても父と子で会話しましょうよ。