気持ちが悪い。
主婦が1億円を横領して失踪したところから物語が始まります。
何しろ演じるのが原田知世ですから
清楚で真面目。
学生時代にもボランティアや寄付をしていた様な娘さんで、若い男に溺れて貢ぐ様なキャラじゃないんです。戸惑う旧友達(水野美紀、西田尚美)、逃亡先のアジアで来し方を振り返るヒロイン。
銀行系のパートで老人のお金を預かって、記帳したり定期預金を開設したり。そのついでに世間話につきあい、お茶を入れたり一緒に財布を探したり、気に入られてセクハラされたり。どんなお誘いも初めはきちんと断って、信頼を深めていくヒロインなのですが…。ちょっとだけ、と手持ち不足の代わりに預かり金を支払った、とある日。それが転機か…。
と、金の話だけの頃は良かったのですが、セクハラ老人(ミッキーカーチス)の孫(満島真之介)が出てきたあたりから見事にうさん臭くなりました。
私は誰からも必要とされていない、と独白する女←この辺も既にもやもや。
そんな彼女を理想の人だ素敵だと褒めそやす若い孫息子。こいつが、いざ一晩を過ごそうという時もおずおずと手を伸ばし、そーっとそーっと触れて来るところが…
何故かもう気持ち悪くて気持ち悪くて(><)
男が押し倒して来て流されたとか、奥さんも積極的だとかならまだしも、大事にそーっと触れ…るぐらい大切な相手なら、不倫なんてしてんじゃねーよってことなんでしょうか。2人の間に燃えたぎる情熱は別に感じられなくて、事後にも彼女が感じるのは「自由」と「全能感」。恋心じゃなくて打算で寝てる感じだからなのかな、気持ち悪いのは。
ドラマでみる不倫なんてよくあることで、もっとガツガツしたヒロインなら気にならないのになあ。
その後、さらっと男から借金の話が出て来て。
横領までして工面すると、実はもっと額が高いってことになり。
更には、はした金なのよってポーズの為に要らない散財までして←これが一番不可解。男を惨めにさせないためだろうけどさ。無駄無駄無駄。
あとは、若い男は本当に好きで年増とおつきあいしているのか、ただの金づるだったのか。そこだけが気になるのですが、さて。見続けられるかなー。