帽子にあごひも付きはダサイよねー、外すと爆風で飛ばされちゃうのは分かるのですが……。”制服萌え”を打ち出しておきながら、魅せ方が惜しいw 

しかし主人公は男・木村多江と言われる(嘘)日本一薄幸顔の綾野剛。不幸萌え&傷跡萌えの合わせ技で、どーん!

ヒロインはガッキーで問題ない上に、「自衛隊あるある」と「TV局あるある」で二度美味しいと来ています。むしろあざといw


てなわけで、何か大失態で報道部から外され、食べ物レポートや制服男子の担当が不本意なヒロイン稲葉(新垣結衣)

航空自衛隊の取材では「空軍」と言ったり(ありえない~)、戦闘機を「人殺しの機械」呼ばわりで広報の空井二尉(綾野剛)を激怒させてしまいます。実は元パイロットだった空井は、憧れの頂点ブルーインパルス隊に配属されたのに交通事故でパイロット資格を剥奪されていたのでした。

……と、設定と空井は重苦しいのですが、メインはその苦悩ではないのでとんとんと進みます。
広報室の楽しい仲間、要潤ムロツヨシ柴田恭兵が安定して楽しい! 


人気ドラマにヘリ登場。

その設定ひとつで、自衛隊とTV両者の利害や体質の違いを見せ、また

「『航空自衛隊だ!』って台詞に入れて下さいよー」

とあの手この手で絡める広報室長サギ坂(柴田恭兵)が強烈に印象づきました。空自内部ですら「百里はオッケー出てる」とか「トップはやる気」と現場と上層部双方に嘘ついて丸め込む”詐欺師”ぶりw それをぽかーんと見てる空井が、そういう手管とは無縁の男なのがよく分かるのもナイスです。


そしてまた、ドラマ撮影のせいでパイロットだった頃の古巣に空井が行くことになるという展開も自然&残酷でうまいというか、これまたあざとい(><)


昔の仲間や、乗れない飛行機を見る空井の哀しい瞳。走る脚のクローズアップ。

彼の過去を知り、泣かせを狙って密着する稲葉はもう最低で、撮らないであげてってTVのこっちでやきもきさせられます。でも

「僕もパイロットになりたい」
という子どもの言葉に涙ぐみ、立ち去って号泣してしまう場面ではさすがにカメラを止めて。踏み込んではいけない場所もあると、やっと学んだ稲葉は、もしかして空井に気持ちが……??
(原作は未読ですが、崩れ落ちた空井に近寄って頭を撫でる稲葉が原作通りなのなら、さすが「図書館戦争」「植物図鑑」の人です。甘〜い!) 


笑いあり、涙あり、笑いあり。最後はラブい勘違いもあって、1話でお腹いっぱい。これスペシャルドラマだったのかもってぐらい楽しみました。

「稲葉さんの為に生きてみようかと思います!」

確かに言い方が悪すぎるw 

『我慢しすぎる男』空井と、『我慢できない女』稲葉。
空井が言えずにしまい込む言葉を稲葉がガンガンと引き出して楽にしてくれるナイスカップルって具合に上手くいくのでしょうか?この2人は、延々すれ違い勘違いが楽しいんじゃないのかなあ。

それと広報室に水野美紀。暴力姐さんになってましたけどw格闘技を活かしたナイス配役なのかもw