失踪した妻を捜して、江戸まで追って来た男。

しかし妻は『くノ一』だったのでした…!!


七夕の日に地味な祝言をあげた彦星と織姫……に名をなぞらえた彦馬(市川染五郎)と織江(瀧本美織)。
仲睦まじく暮らしていたのですが、たった3ヶ月で織江は姿を消してしまい、特に当てもなく江戸で探すという彦馬。無茶ですよー。
気のいい天体オタクな彦馬を、幼稚な喋り方で染五郎さまが熱演ですw 織江があの瀧本美織なことには、なんと今調べて気がつきました。現代劇より大人びて馴染んで見えたよね?(台詞がほとんどなかったせいか?)

こいつに嫁ぐ位なら自害すると言われたこともあるという、風采もうだつも上がらない彦馬なのですが、実は有能。天体の知識を駆使して誘拐犯を捜し出します!夜の海で船を操るために代々身につけた技なのだそうですよ。

「何時頃にどの方角に月が見えたか」

「風が◯◯を通った」

これだけで、軟禁場所が深川辺りとだいたいの見当が。更には

「半鐘の音が」

「お香の匂いが」

と、しっかり者の幼女が覚えていたあれこれで犯人一味は無事逮捕(^^)


その辺の活躍は、この男恐るるに足らずと密偵妻をひきあげてしまった敵側の耳にも聞こえてきて…。

仕事とはいえ、真面目で優しい彦馬に惚れてしまったらしい元妻は動揺するのでした。なーんだ好き同士なんじゃないですか!

彦馬の方はもうべた惚れですし。織江さえ姿を現す勇気があれば受け入れてくれますよ。
さて、再会の天の川はどこにいつ?


殺陣が、実際に切り合ったりぶつかったりする場面を極力排除していて、逆に凄いスピードで何かした様に見えるという方向を採用。見せ方が上手いのですね。くの一は手近な旗竿など使ったりするところも、なかなか面白いです。