高良健吾、怪演。


完璧な計画なんてないのにね。

間の悪い日に引っ越し屋が右往左往し、おばかな理沙はいいつけを守れない。

「この計画はボクのものだァ」

とほとんど八つ当たりの様に理沙(小野明日香)にぶちぎれる弥勒の歪んだ顔が邪悪で、惚れ惚れしました。


また更に間が悪いのが、理沙の母の帰宅。

ほんの小一時間登場がずれていれば、理沙が無事に生きていられたのにと思うと……実は理沙はあまり可哀想な気がしないのですが、理沙が生きていれば母親は何も知らずに居られたのにと思うと(居間に知らない女の死体が転がってるのも修羅場ですけど、愛娘の死&解剖で知る妊娠、捜査で知る素行を思うともう)胸が痛みます。


理沙は、親の庇護のもとにさえいれば馬場ひかるに目を付けられる事もなく平和にぽーっと暮らしていけたのかしら。それとも早晩、やはりだれかにつけこまれていたのかしら。


同様に弥勒も、田舎にいれば優等生のままだったのかしら。でも「お父様の様に立派に(愛人と心中してるのに?)」と育てられる矛盾はやはり芽吹く運命だったのかしら。


wowowドラマはCMがないので、良作の場合は終わりが早くきてびっくり。今回も、凄惨な描写をもろともせずに引き込まれてあっという間でした。


でも警察は早速弥勒を呼び出してるんだよね……。

これからどんな方向に話が広がっていくのでしょう。怖いけど楽しみです。