身体の秘密について校内放送で語るハル。
……なにも全員に告げなくても。
……なにもそこまで明け透けに語らなくても。
思わず、その昔某女子マラソン選手の恋人が「ゲイでした」と告白した場面を思い出してしまいました。あの時も、何故このタイミングで。何故日本のマスコミに。まず2人きりで彼女だけに知らせてあげればいいのにーと思ったものですが。
「正直にあれ」
と思い詰めた人は、世間にむけてどーんと発表するべきだと思ってしまうものなのでしょうか。
離れて行く友人たち。
これは謎だー。温泉で裸でも見せてたなら「男だったの??」と怒ってもいいだろうけど、ハルは更衣室すら使ってなかったのに。なんで挨拶も日常会話もできなくなるのやら。
でも先輩は、好奇の目をむけるバカどもをきっちり締めてくれましたし。心はまだハルの味方よね!
近所のおばちゃんにも「ISとは」のチラシを配れたし。「質問箱」には励ましのメッセージももらえたし。頑張ってるハルは胸を張ってもいいんだよね!
ところで先輩の秘密は、障害のある姉でした。
同級生が知らないとか、内緒にしたいとかナニ? 同じ小学校に通ってたら地域ぐるみで知られてて育つのが当たり前なのにー。こういうことがあるから、出来るだけ幼い頃は地域でとなってきたのかなー。それとも事故か何かで途中からとか? まあ細かいところはさておき。
「居なければいいのに」
と思ってしまった自分を責め続けていた先輩。辛かったんだろうな。
ハルの家なんて「お兄ちゃんが居たら恥ずかしい」と本人に怒鳴るわ、後でちゃんと謝るわ許すわのフリーダムですよ。「居なければ」と思ってしまうことがあっても、やっぱり愛してるのが家族!
星野家は極端ですが、こういう辛いドラマの中では希望の光です。ああなりたい。
そしてハルを障害者扱いで可哀想がり「私たち健常者は」と演説をぶつ女教師。ああなりたくはない。